新たな関門!キャブレター不良

 スターターモーターが回り、点火系の部品も換えた。あとはもうガソリンさえあればエンジンはかかる!と喜びいさんでガソリンを入れた。燃料タンクからポンプまでのフューエルラインはダメなことがわかっているので、携帯タンクにフューエルホースを突っ込んでフューエルポンプで吸わせてキャブレターにガソリンを送った。数度スターターモーターを回してキャブレターにガソリンを送る。しかし、何度回してもかからない。フューエルポンプも不安だったので、どこまでガソリンが行っているのか確認したのだが、ちゃんとキャブのフロート室には行っている。では、キャブからインテークマニホールドにはどうか見るため、キャブレターの上の部品を外して中を覗いた。いや、びっくりした。アクセルペダルを踏むと「ジョボジョボ」と音を立てて中に入って行っている。音を立てているようではダメである。フロートが油面を保てないようになっているに違いない。どうしてそうなっているのかは開けてみないとわからない。キャブレターのオーバーホール決定である。エンジン始動はまたおあずけである。
 前はガソリンを入れたらエンジンがかかったっていうのに、どうして?と思う一方で、「壊れても治してくれそうな人のところで古い車は壊れる」という、筆者の考えた旧車趣味格言を思い出した。
09/26/2003

苦境から逆転!感動のセルモーター始動!

 やはり、最後に頼れるのは専門店である。うちの近所にデンソーの代理店もやっている電装屋さんがあるのを思い出した。というよりは、うちの近所の旧車乗りに、何かいい方法はないか相談したところ、そこにいけばいいと言われた。そう、あれは数年前、オルタネーターがダメになった時に、筆者が駆け込んだ店であったのだ。
 早速、その電装屋へ。行くと出てきた店の職人さんが筆者の持ってきたフュージブルリンクを見て適切な太さのハーネスを取り出して筆者に分けてくれた。その間数分。その数分で、カーショップを4軒回って解決できなかったことが一挙に解決してしまったのだ。結果からいうと、31Aまで大丈夫なのと21Aまで大丈夫なハーネスと大きいメスの平ギボシをくれた。あとはこれでヒュージブルリンクを自作すればいい。
 元があるので作るのは簡単だ。ものの10分程度で新しいフュージブルリンクは完成した。ハーネスに組みなおし、イグニッションスイッチを取りあえずオンにする。するとキャブレターのソレノイドバルブが開く音とスターターモーターで「カチッ」という音がする。電気は通じている。そのまま一気にスタート位置にキーをひねる。すると、バッテリーを新しくしたスターターは勢い良く回り始めた!ともすれば、自分の44よりもいい感じで回っている気がする。
 長かった。思えば最初から新しいバッテリーを買ってきて、きちんと繋いでさえいれば、結果はすぐに出たのである。さあ、これでスターターは回った。あとはガソリンを送って火をいれるだけである。
09/25/2003

更に追い討ち!フュージブルリンク補給打切

 今朝、部品を頼んでいたディーラーのヨタハチ好きの女の子から連絡があった。「この間頼まれていた部品、補給打ち切りですって」「…あっそ、ありがとう」実に簡単な会話。自作しようにも未だ材料が全て来ていない状況でこれ。とどめを刺された感じだ。
09/25/2003

焼損箇所を特定!しかし新たな障害が

 日曜日の朝、台風のもたらした雨にガレージの床は少しずつ侵されていたのだが、そんな中、作業を再開した。良く考えたら、ハーネスの焼損は目視で確認したのだが、一切触っていないことに気が付いた。外観は全く変っていないが、まず最初にフュージブルリンクを触ってみた。嫌にやわらかい。目に見える部分の反対側を手に取って見てみると、そこには直径1ミリくらいの穴が空いていた。ここである。フュージブルリンクが焼けていたのだ。一方には変った形のカプラー、もう一方は丸型の端子になっていて、その間を太いのと少し細いハーネスがそれぞれ一本ずつある。長さにして10センチくらい。焼けていたのはこの太いハーネスだった。
 既に焼けた部分以外にも不気味に被覆が盛り上がっている部分があるのでもとより再使用は望めない。これの代わりの部品だが、パーツリストを見ると部品番号があったので、この日の朝、早速ディーラーに注文した。しかし、そんな部品が来るのを待ってはいられない。そう自作するのである。ヒュージブルリンクなら普通のカーショップにも売っているという話を聞いて、強烈な雨を衝いてカーショップに走った。一瞬フュージブルのハーネスじゃないので作ろうと思ったが、かつてフューズのアンペア増しをしてヨタハチのラジオを焼いたことのある筆者である、そんなことはちょっとできない。
 ところがである、これがなかなかない。確かにフュージブルリンクはちょっと気の利いたカーショップにあったのだが、素材としてのハーネスは全くなかった。ここに使われている平型の雌ギボシも市販されているものより大きい感じだ。カプラーはもとよりなし、あったのは丸型の端子だけである。
 これだけの品揃えをしていながら、こんなちっぽけな素材がない。売れる商品を置くのも結構だが、こういったお店でももう少し個性があってもよさそうなものなのだが。素材がないために自作するのは諦めないといけないのか。
09/23/2003

焼損箇所を特定か?フュージブルリンクって何?

 いつも行っている修理工場の社長や我がクラブ会員の意見を総合すると、燃えたハーネスはオルタネーターかスターターモーターのB端子に繋がるところのハーネスではないかという。というのも、筆者はイグニッションをONにした時にこのハーネスを焼いた訳ではない。単にバッテリーケーブルを繋ごうとして端子を接触させただけでハーネスは燃えてしまったのだ。ということは、スイッチが入っていなくても電荷がかかっている部分という訳になる。しかし、オルタネーターとスターターのハーネスを見てみたが、焼けた跡などない。
 視点を変えてみよう。端子を接触させたときに煙が上がったのはエンジンルームから。もう少しよく状況を思い起してみると、車体の進行方向左側から激しく煙が出た。エンジンの補器で進行方向左側というと、スターターモーターである。しかし、いくらハーネスを見てもこげた跡がない。
 何か手がかりはないかと思って、家に帰ってぼんやりミニエースのパーツリストを見ていた。ハーネスの載っているベージを眺めながら、実際のハーネスの這い具合を思い起してみる。ふと、何か違和感を覚えた。何だろう、この違和感は。そう、スターターのところに見慣れないハーネスがついているのを発見した。ふゅーじぶるりんく…。フュージブルリンク?フュージブルって言うんだから溶けるってこと?そう、ハーネスそれ自体がフューズの役割をするというあのフュージブルリンクである。っていうか、フュージブルリンクなんて、この時のミニエースについてたの?と思ったのだが、どっこいついていたのである。この当時のトヨタ車は少しずつであるが、車両の安全装備が追加されている時期で、このフュージブルリンクも昭和47年からのミニエースにはついていることになっている。
パブリカやヨタハチの時代の車ではよくハーネスから火が出て燃えてしまったという話を聞くが、それを防止するのがこのフュージブルリンクである。これが燃えることで他への延焼を防いでいる。フュージブルというのだからいうなれば燃えて当然である。この時、直ぐにでもガレージに行ってこのリンクを外したかったが、時は既に夜中の2時を回っていた。作業は次の日に持ち越した。
09/23/2003

我が自動車趣味史上最大の不覚!ミニエースのハーネス焼損

 筆者がスバル450を買ってから数えても、旧車趣味を始めて10年を迎えようとしている今日この頃、筆者の自動車趣味最大にして最もくだらないミスを犯してしまった。バッテリーを逆につなぎ、序でにハーネスまで焼損してしまった。
 ミニエースのダニオくんの復活を目指し、着々と作業を進めていたのはご存知の通りである。エンジンを始動するべく、プラグ、デスビキャップを交換、そして電気系の締めくくり、新品のバッテリーを接続するという作業をしようとした。
 バッテリーをケースに降ろした時点で本当は気がつかなければいけなかった。端子の向きが前のバッテリーと同じ筈なのに、バッテリーケーブルを繋ごうとするとケーブルの向きが全然変ってしまう。マイナスの端子をバッテリーに接続しようとすると、嫌にバッテリー側の端子が大きくて入らない。「まあ、新品のバッテリーだし仕方ないか」などと思いつつプラスの端子を繋ごうと思いプラスのバッテリーケーブルをバッテリーのプラスの端子に繋いだ瞬間だった、火花が端子の辺りから飛んだ。しかし、魔の差したときは徹底的にダメである。それでもなお、「まあ、これくらいの火花は出るよね」なんて思ったものだから、対処が遅れた。バッテリーケーブルが端子に触れていたのは時間にして2秒なかったと思う。バッテリーの端子で起きていた音がこんどはダニオくんのエンジンルームから聞こえてきて、暫くすると白い煙が濛々と上がってきたのである。これはちょっと大変かもしれないと思い、端子からケーブルを外したがまだ煙は出る。辺りは花火をした後のような火薬の焼けるようなにおいがした。「火が出るかもしれない」そう思うと本能的に怖い。あとから考えると、直ぐにエンジンの蓋を開けてどこから煙が出ているのか確認すべきと思ったのだが、火を見るのが怖くなってなかなか開けなかったのである。
 心配した火は結局出ることなく、煙も治まった。エンジンの蓋を開けて見ると、ハーネスには新しく焦げているところがどこにもない。「そうか、何かゴミや埃がショートの原因になって焼けたに違いない」と、ホッと胸をなでおろして作業を再開。火薬のこげたようなにおいはしんどかったが、それでもバッテリーを正しく接続しなおしてイグニッションスイッチをオンにする。…何も変化がない。あの弱ったバッテリーですら、この時にはそれらしい音がしたのに何も起こらない。もちろんスターターは回らず、バッテリーのチャージランプもついていない。ということはヒューズが切れたかと思ったがどのヒューズも切れていない。しかし一方でカーテシーランプはついている。ということは、スターターを含むメインのハーネスが焼損した?それしか考えられない。一体どこが焼けたのか?ハーネスを見ても全くわからない。折からの雨がガレージを浸しそうだったので、失意のままこの日の作業を止めた。
09/22/2003

ボディパーツも次々と。フロントバンパー取り付け

 先月の表紙の写真を見て、少なからずみなさんが思ったに違いない、このミニエース、フロントバンパーないじゃん、と。ない訳ではない、いや実はフロントリア共に2本あったのだ。しかし、綺麗なほうはパーツが足りず、汚いほうはパーツは完璧という、帯に短し襷に長しといった具合で、ポンと取り付ける訳にはいかなかったのだ。そこで、パーツを組み直して綺麗でパーツもちゃんとついているパンパーを作ってそれを取り付けた。この他にもリインフォース(屋根の補強材)を取り替えたりと進展はしている。
 一方エンジンの電気系パーツ。プラグとデスビキャップは交換、プラグコードはまだ充分やわらかかったのでそのまま。そして取り合えず使っていた弱っていたバッテリーを外し新しいバッテリーを買ってきた。燃料パイプを携帯タンクに突っ込んだらエンジンはかかるのだろうか?
09/15/2003

六角ボルト頭以外の違い発見!ミニエースオイルフィラーキャップ

 オイルフィラーキャップのガスケットがすっかり固くなっていたのとものすごい油汚れだったので、灯油で洗浄の上新しいガスケットを貼り付けた。その際にわかったのであるが、六角ボルト頭以外にもこのオイルフィラーキャップが違うところを発見した。キャップを手に取ると、取り付ける際のねじ部の上、ベントバルブが入るところに5ミリ径の穴が、8個空いている。この穴、パブリカやヨタハチに使われている年式では上下互い違いについているのだが、ミニエースのこの年式のものは一直線に並んでいる。
さて、これを見るに、果してこれで機能上の役割は果しているのだろうか?果たしているとしたら、低年式の互い違いに入っている穴の意味はあるの?と、さながら5歳児の如くいろいろと疑問が沸いてくる。少なくとも工数の低減、ひいてはコストダウンの狙いがあると思われる。
09/13/2003

使い易さ実感!六角ボルト付きオイルフィラーキャップ

 先日、ミニエースのゴン太くんのエンジンオイルを換えたことをお伝えしたが、その際には当然オイルフィラーキャップを外してオイルを入れることになる。その際に「ああ、ミニエースにはやっぱりミニエースのオイルフィラーキャップなのね」と実感した。
 ミニエースはご存知の通り、キャビン下にエンジンがあり、そこへのアクセスはキャビンからシートの背もたれを前に倒して便所の蓋のようなカバーを外す。ところが、ここからエンジンをいじろうとすると、開口部が意外と狭い上にエンジンが下の奥にあり、作業をする人は前かがみの姿勢を長時間取らされて結構疲れる。
 ヨタハチ、パブリカでもオイルフィラーキャップを開けるときは、渾身の力を振り絞って握らないと開かない時が多いが、ミニエースもその点は同じである。しかし、この姿勢が渾身の力を振り絞るのを妨げる。そこで登場するのが六角ボルトの頭である。こいつをラチェットを使って開ければ楽な姿勢で苦もなくキャップは開く。ヨタハチにミニエースのエンジンが載っていたら必ず批判の矢面にたたされる六角ボルト付きオイルフィラーキャップであるが、適材適所、ニーズにあったところに存在すれば結構ありがたい。
09/13/2003

方針を転換。ミニエースのエンジン電気系を直すことに

 この夏の冷たさは、世の中のいたるところに影響を与えているが、筆者のミニエースにもその影を落としていた。実は夏の暑さを利用して、ガソリンタンクのリペアを敢行する予定だったが、どうやらこの調子ではできないようである。一番いけないのはお盆時にタンクを下ろす予定だったのに、天気のもよう眺めをしていたらすっかりタイミングを逸してしまった。
 ここは燃料系は後にして、エンジンの電気系だけは取り合えず動くようにして、なんとかエンジンをかけるようにしたい。燃料系はカートのようなできるだけ簡単な仕組みを作ってガソリンだけは送れるようにしよう。
09/11/2003