新たな謎…ミニエースのエンジンにナンバーなし

 ちょっと奇怪な状況になった。かねてよりリポート中のミニエースバンのエンジンにエンジンナンバーが無いことが明らかになった。
 ミニエースのエンジンルームはキャビンのシート下、便器の蓋のようなカバーを取ると、そこに鎮座している。ちょっとした密閉空間なので実は埃が凄い。以前解体したミニエースのトラックも凄い埃で、オイルフィルターケースについていた埃が下に落ちてできた鍾乳石のような埃のオブジェには笑ったものである。言うまでもなく、エンジンナンバーの打刻はクランクケースの上側、オイルフィルターケースのステーが止まっているところにあるのだが、ご多分に漏れず埃だらけ。そのままではエンジンナンバーを確認できる状態ではないので、ワイヤーブラシで磨いた。ところが覗いてみても触ってみてもエンジンナンバーがないような気がした。まあ、光をあてて見た訳ではないので、その時は特に追求することなく終ったが、昨日は昼間に作業が出来たので確認することにした。が、結果は同じ。エンジンナンバーの打刻がない。エンジンナンバーがないという状況から立てられる仮説はいくつもあるのだが、今後はそれを少しずつ検証しながら筆者のミニエースの素性を解き明かしていきたい。
 この日、休みであったのでミニエースの修復作業は少し進んだ。ヘッドライトの取り付け、ワイパー回りの修復、室内では頭を捻じ切ってしまった内装を止めるねじを外すことに無事成功。新しいねじを取り付けた。中でも、ヘッドライトを取り付けられたことは作業がかなり進展して印象を与えた。今までゴン太くんと言うよりはまぐろのかぶと焼きといった感じだったのがライトが入っただけで生命感が宿った印象である。なんだか今にも動き出しそうな感じがするから不思議である。
05/31/2003

神風吹く!ミニエースの新品部品続々到着

 正直言って、あまり期待はしていなかった。実は4月の中旬頃、ミニエースの部品をある信頼できる筋に発注した。ブレーキ関係、サスペンション関係の部品を中心とした部品である。ミニエースを引き取った時に、前オーナーからこういわれた。「本当に出ませんよ、ミニエースの部品。本当にヨタハチの比じゃないんですから」と。現に、引き取ったときに渡された部品はブレーキのホイールシリンダー1台分とフロント、リア各アクスルの部品の一部、若干の専用ボルトやガスケット類であった。これはこれで貴重なものであるが、数年前でもこれぐらいしかでなかったのかと筆者は愕然とした。とはいうものの、頼んでみる価値はあったので、駄目で元々色々な部品を頼んでみた。
 さて、いざ部品が来て見ると前オーナーの話と状況は違っていた。ないといわれていたブレーキホースが前後とも出た。一番の嬉しい誤算がフロントブレーキのシリンダーキットが一台分出たことだった。筆者はてっきりお値段は3桁、もしかしたらやっと4桁に届く価格かと思ったのであるが、実際のお値段は軽く5桁の金額を突破してしまった。
 一方で不可解なこともある。フロントブレーキのシリンダーキットは出たのにリアブレーキのカップキットは出ず、ダンパーのブッシュは手に入ったが前後のサスペンションを構成するブッシュ類は殆んど出なかった。これぞトヨタ部品マジック!ヨタハチの部品でもピストンは出るのにリングは出ないなんて補給状況なのだが、図らずもミニエースの部品はその状況を再認識させてくれた。
05/29/2003