ステアが軽い!ブリヂストンRD−108ロードインプレツション

 さて既報の通り、筆者はこの夏44ヨタハチのタイヤとホイールを全部取り替えた。今回使うことにしたプリヂストンRD−108の使用したインプレッションをお伝えしよう。レポートが遅れたのはただ単に乗っていなかったからである。というのもいよいよホイールベアリングの音が怪しくなって来ていて乗るのを控えていた。工場の空きを待っている状態である。
 まず、何でこのタイヤにしようかと思ったかだが、単純にトレッドパターンが昔風だったからに他ならない。それもそのはず、このタイヤは昭和48年に出てからこの方、殆んどモデルチェンジをしていないのである。タイヤのウォール部分に入っているブリヂストンのロゴは古いまま。キーストーンマークもそのままである。近所のタイヤ屋さんに言わせると、スーパーフィラーラジアルのマークが入った以外は当時のままである。このタイヤ、ブリヂストンの安いタイヤの中では珍しく、未だにメイドインジャパンである。
機会があったら見るといいが、例えば同じサイズのブリジストンのセダンスニーカー、SF−248あたりはメイドインインドネシアなどとなっている。
 さて、付け替えて走った感じだが、ラジアル構造のタイヤであるとはいえ現代のラジアルタイヤ、そう例えばそれまでつけていたB70と比べると、転がり抵抗が少ないのがわかる。しかしながら乾いた路面ではブレーキの利きも変らないし、加速感はむしろ前のタイヤよりも軽快である。換えてみてわかったが、B70だと駆動系の出力に対してタイヤの性能の方が勝ってしまい、路面にパワーを伝える感じはあるのだが、ヨタハチの駆動系が持っている本来の能力にはバランスされていないような気がする。今回のホイールベアリングの音もその辺が原因のようだ。よりバイアスタイヤのフィーリングに近いラジアルタイヤである。雨天時の性能を考えなければ、ヨタハチにはなかなかいいと思うのであるが。
 今回のタイヤに変えての新たな発見は、ステアリングが非常に軽くなったことである。SF−248をつけていたときよりもはるかに軽い。よくトヨタスポーツ800の走りを表現する言葉に「みがすましのように」というフレーズがある。確かに車そのものが持つ軽快な特性は感じられたが、その言葉の印象から考えられる感じとは別のもののように思っていた。しかし、今回タイヤを換えてみて、「なるほど、みずすましだ」と感じた。これはトレッドバターンによって大きく違うようだ。ブロックパターンのタイヤの外側を見てみると、パターンとパターンの間は一定の幅で区切られている。ところが、RD−108のような通称うねうねパターンのタイヤはパターンとパターンの幅がタイヤの中央に向かって小さくなっている。言い換えれば外に向かって広がって行っている。これによってステアした時に路面に当るタイヤの面積が少なくなり、軽く感じるらしい。
 このタイヤ、一般のタイヤ屋さんで買おうとしてももうありませんと言われるのが関の山である。ましてや、大きい自動車用品店でなどでは絶対に取り寄せてくれない。購入を考えている方は筆者に一度相談して欲しい。
09/16/2002

時の流れに…。元サムシング、ラーメン屋さんに

 筆者の数ある趣味の中の一つにラーメン道楽がある。東京という土地は暫く通らないと知らない間にラーメン店が出来ては消える。幹線道路沿いではなくとも、一大ラーメン激戦地ができる状況は、地方の方はおろかラーメンに興味のない東京の人にも想像ができないだろう。
 ドライブに女の子を誘ったのだが、あいにくの雨、そしてその子も毎月のお客さんが来たとのことで、急遽やはりラーメン道楽の筆者の先輩を誘って新店開拓とあいなった。
 「松浦、俺なぁ環七に気になる店が一軒あるんだよ」の言葉にほだされて環七の内回りを世田谷通りから入って走っていった。
「おお、ここだ」の言葉に止まったところは、なにやら来た覚えのあるところ。環七、野沢龍雲寺の交差点と言えば行ったことのある人ならわかるだろうか?そう、かつてサムシングさんが店を構えていたところである。なんと、現在はラーメン屋さんになっているのだ。夜の12時頃行ったのだが、ちょっと行列になっていたなかなかはやっているラーメン屋さんだ。ここで、そのお店の紹介を一つ。お店の名前は「らーめん せたが屋」特徴は、つけめん。平たく太く切られた特徴ある麺を少し辛目のスープにつけていただく。スープの辛さが適度に麺にからみなかなかいい味だ。スープは鰹節、さば節などと鶏がらをベースにしたしょうゆ味のスープで品はそれほどないが、衒いのない正直な味だ。こんどは、つけ麺じゃないものを頼もうと思った。ちなみに営業時間は午前11時から午前1時30分頃まで。日曜日は定休である。
 「たしかこの辺に緑色に塗られていたクーリングシュラウドがあったよなぁ」などと思いを巡らせながらラーメンを食べるとは夢にも思わなかった。勤めが渋谷である筆者は、昼休みに抜け出してバスでここまで来たことが度々ある。確か買う車が今のヨタハチにきまり、初めてここで買った実用的な部品がオイルフィルターエレメントだったのを覚えている。その時からちゃんとフルフロー用のエレメントキットを買っていたものである。
 どんなテナントに家屋を貸すのも大家の勝手ではある。しかし、一度でも当時のサムシングに来たことのある人だったら、言い知れぬ寂しさを感じるであろう。
09/07/2002