88ミリ高射砲36型・東部戦線
(ドイツ・1939年-45年)

ワールド・タンク・ミュージアム、
シリーズ1のNo.8。

 正式名称は「クルップ8.8cm Flak36・37」。俗に言う「ハチハチ」砲です。本来の用途は、その名のとおり高射砲(対空兵器)で、尾栓の自動開閉や電気式照準器が装備され、当時としては最新鋭の、とても優秀な砲だったようです。特筆すべきは、その「電気式照準器」で、照準手が敵機を狙うと、電気的に砲側へ「方位・距離・高度」が連絡され、旋回手の時計状計器にランプで表示し、旋回手がランプの点灯した場所に針を合わせると、敵機に有効打を与えられる、と言うシステムでした。ただ本来の高射砲としての利用よりは、もっぱら対戦車兵器として、大戦中は主に使用されていました。また、その強力な砲身はティーガー1重戦車の主砲として採用されました。

 

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