キューベルワーゲン・単色迷彩
(ドイツ・1940年-45年)

ワールド・タンク・ミュージアム、
シリーズ3のNo.46。

 今でも時々街中で見かける「フォルクスワーゲン・ビートル」はおなじみの車ですが、元々は戦前ドイツの国民車としてポルシェ博士が設計した車であり、その車を軍事転用をしたのが、この「キューベル・ワーゲン」です。大戦中には各型あわせて約5万1千台が製作・使用されました。軽量なモノコック構造の車体とトーションバースプリングによる4輪独立懸架、空冷4気筒エンジンによる高機動性はほとんど全ての戦線で大小様々な部隊の指揮、連絡用に活躍しました。特に北アフリカ戦線では冷却水のいらない空冷エンジンが重宝され、操縦性の良さ、整備性の高さから多くの将兵に愛されていたようです。また派生型としてアフリカではコンチネンタル・バルーンタイヤを装着したものや、スクリュー1基を装備した水陸両用型の「シュビムワーゲン」が存在していました。

 

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