ファイアフライ・単色迷彩
(イギリス・1944年-45年)

ワールド・タンク・ミュージアム、
シリーズ3のNo.37。

 連合軍は、強力なドイツ戦車部隊に対抗すべく、それぞれの国で新型戦車の開発を進めていましたが、ロシア(ソビエト)軍がJS-2スターリン重戦車を開発したのに比べ、アメリカ・イギリスの両軍はM4シャーマン中戦車等の大量投入によって、戦線を維持してはいたものの、出遅れの感はぬぐえませんでした。特にイギリスは巡航戦車クロムウェルやチャレンジャー巡航戦車、そして重装甲の歩兵戦車チャーチルなどの戦車は登場していましたが、当時ドイツ軍の主力であった、ティーガー1重戦車やパンター中戦車などには、物量作戦や空軍の爆撃による支援に頼らざるをえないのが実情でした。しかしイギリス軍は、唯一対ドイツ重戦車に対抗しうる強力な17ポンド砲を、当時アメリカより大量供与されていたM4シャーマン中戦車に改良を加え搭載し、戦線へ投入。戦況を有利に導く事が出来ました。その戦車が、この「ファイアフライ」です。なお、イギリス軍ではM4〜M4A4までをそれぞれ、シャーマン1〜5と称し、76mm砲装備をA、105mm砲装備をB、17ポンド砲装備のファイアフライをCと、それぞれ呼称していました。

 

戻る