ティーガー2ヘンシェル型重戦車・3色迷彩
(ドイツ・1944年-45年)

ワールド・タンク・ミュージアム、
シリーズ2のNo.36。

 一般にケーニヒスティーガーとして知られる、第二次世界大戦中最強の戦車です。正式名は「ヘンシェル 6号戦車B型 ティーガー2型」。主砲は71口径8.8cm砲(2000mの距離で132mmの60度傾斜装甲を貫通)で、その装甲は被弾経始に優れていました。しかし欠点も多く、例えばエンジンはティーガー1と同じ、マイバッハHL230P30(700PS)でしたので、不整地走行能力が低く、その寿命も(ティーガー1より重量が多い分)短かったようです。また生産工数はパンター中戦車の2倍で、その車体の重さ(69.8t)から、トランスミッション系の故障が多かったとの事。ちなみにティーガー1同様、こちらも開発はヘンシェル社とポルシェ社の競合でしたが、信頼性と経済性の高いヘンシェル社案が採用されました。しかしポルシェ社の車体が完成していないにもかかわらず、先にポルシェ社が外注でヴェクマン社に製作させていた砲塔が50個も出来てしまったため、結局ヘンシェル社の車体にヴェクマン社の砲塔を搭載した車両(俗に言うティーガー2、ポルシェ砲塔)が50両製作されてしまいました。

 

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