JS-2mスターリン重戦車・冬季迷彩
(ロシア・1944年-45年)

ワールド・タンク・ミュージアム、
シリーズ2のNo.29。

 1943年初頭、ロシア(旧ソビエト)軍は、ドイツ軍から捕獲したティーガー1を徹底調査し、これを撃破できる新型重戦車の開発を始めました。54.6口径85mm砲(ZiS-53)をもち、KV-13試作戦車の車体を元に開発された新戦車は、当時の指導者である「イオシフ・スターリン」にちなみ「IS-85」と呼ばれ、1943年8月に採用が決定されました。ところが直後に上記85mm砲を装備した「T34/85中戦車」が完成してしまったため、砲身を46口径122mm砲に改め搭載し、「IS-122」として同年12月に量産が始められました。その後、制式化にともない「IS-85」は「IS-1」に、「IS-122」は「IS-2」に改名。1944年2月のコルスン包囲戦にて初めて現れ、ドイツ軍のティーガー1重戦車やパンター戦車を長距離より簡単にしとめ、以来「アニマル・キラー」の異名をとる活躍をしました。(英語・ドイツ語・ポーランド語では「JS-2」と表記。また「JS-2m」は「JS-2」の改良型)

 

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