T34/85中戦車・単色迷彩
(ロシア・1944(1943)年-45年)

ワールド・タンク・ミュージアム、
シリーズ1のNo.13。

 1942年冬期頃から、ドイツ軍は戦場にティーガー1やパンターを投入してきたため、威力不足となったT34/76中戦車の武装強化をしたのが、このT34/85中戦車です。具体的には、強力な砲(54.6口径85mm戦車砲ZiS-53)を装備した新型砲塔を搭載。従来2名用であった砲塔を3名用とし、戦車長が砲手を兼ねることはなくなり、戦車長・砲手共に戦闘へ専念できるようになりました。また砲の種類によって1943年型と1944年型とに分類されています。結局、同車両は1945年までに22,609両が生産されましたが、戦後も生産が続けられました。また旧ワルシャワ条約加盟国を始め、第三世界諸国へも広く供給され、朝鮮戦争や中東戦争などでも活躍しました。ちなみに最近のユーゴスラビア内戦にも登場したそうです。

 

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