第24戦車連隊
(ドイツ・パンサーG型[中期スチールホイール仕様])
マイクロアーマー、
シリーズ2のNo.012。

 第24戦車連隊の資料が無い為、同車の特徴である、鋼製転輪(スチールホイール)の解説をしたいと思います。1944年6月、ドイツ軍兵器局では原材料と労働力の不足から、戦車部品の共通化を進めていました。そのひとつが当時、ドイツ軍戦車部隊の主力であった、パンサーG型戦車への鋼製転輪の導入で、使用する原材料であるゴムの節約と同時に消音効果が得られました。ちなみに、従来のパンサー戦車用ゴム縁圧延鋼板転輪の直径は860mmでしたが、こちらは中央のハブがパンサー戦車用に新規改良されている以外、タイガー1後期型やキングタイガーに使用されていたものと同じ直径800mmのものです。結局、MAN社の生産車の一部(車体製造番号121032〜121055のみが判明)と、1945年3〜4月にかけて同社で生産されたパンサー戦車の一部に、鋼製転輪が装着されたのみで、終戦までのほとんどは、従来型のゴム縁圧延鋼板転輪でした。

 

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