2010年度 ベスト10
1位:ベスト・キッド
2位:蛮幽鬼
3位:魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st
4位:タイタンの戦い
5位:第9地区
6位:プレデターズ
7位:エクスペンダブルズ
8位:ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1
9位:いばらの王 King of Thorn
10位:パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々
次点:君に届け、ソルト、借りぐらしのアリエッティ、ウルフマン、コララインとボタンの魔女 3D、劇場版 Fate/stay night UNLIMITED BLADE WORKS
全体的に今年は不作のような印象だったが、こうして見ると、それなり粒が揃っている。あと、本当は「蛮幽鬼」を1位にしたかったんだが、舞台を1位にするのに抵抗があったので、「ベスト・キッド」と入れ替えた。ただ、確かに「ベスト・キッド」は面白い作品だったが、1位には荷が重いような気もする(笑)。ちなみに、3位〜次点までどれも大差なし。
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ふしぎの国のアリス
字幕版だったので視聴。しかし、これ、もう何回観ただろう。…っとは言うものの、原作のあの感性はディズニーでは無理だったと思う(つーか、アメリカ人では無理)。単にギャグとドタバタとミュージカルだけになっているのが、非常に残念だ。もっとも、「ぐるぐるレース」と「誕生日じゃない日のうた」の二曲は、ミュージカル史上の名ナンバーだと思うが。★★★☆☆(10/12/31)
[データ]…アメリカ、1951年、カラー、75分
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ダイイング・メッセージ
ビデオ編集者のジェニーはある日、恋人のウェイドを交通事故で亡くしてしまう。だが車のブレーキが何者かに壊されている事が分かり、この事故が殺人である事が分かる。やがて、死んだウェイドからビデオメッセージが届き。
犯人探しのミステリーだが、これに幽霊ものの要素を加えた作品。確かに幼女(昔死んだ妹)の幽霊はかなり怖いが、肝心の恋人の幽霊が主人公と普通に会話するので脱力してしまう。更にミステリーの部分も相当に底が浅く、出来が良くない。つまり全体的に並み以下の作品だ。所詮はTVM…って、とこか。★★☆☆☆(10/12/31)
[データ]…アメリカ、2007年、カラー、97分、TVM
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大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE
カードゲーム「ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル」の映画化らしい。まぁ、子供時代にウルトラシリーズを観た人なら、文句なく楽しめるだろう。実際、子供より親父の方が観ていて楽しいと思うよ(笑)。いきなり、ベムラーが出てくるし、ちらっとピグモンも登場するし。そして最後の総攻撃のシーンは、知っている怪獣がどんどん登場するのでホント楽しい。しかも先頭にいるのが、バルタン星人やゼットンやレッドキングと言った人気怪獣ばかりだし。そんな訳で子供向きながら、私も十分に楽しめた作品だった。★★★☆☆(10/12/30)
[データ]…ワーナー、2009年、カラー、96分
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96時間
最愛の娘を海外旅行中に誘拐された父親が、犯人を追う…と言うアクション映画。主人公はオヤジだけど、元秘密工作員と言う事でとにかく強い。しかもかなり非情で、相手に有無を言わさないので、相当に痛快だ。格闘シーンが少々もたつくが、それ以外のアクションはかなり出来が良く、この手の作品では上の部類。テンポも良いし、スリリングだし、何よりもリーアム・ニーソンのいぶし銀の魅力が良い。最近、コケ捲りのリュック・ベッソン印の映画だが、これは非常に楽しむ事が出来た。★★★★☆(10/12/30)
[データ]…フランス、2008年、カラー、93分
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ブラッディ・デイズ
若手アーティストのサイは、ボーイフレンドから赤い実をもらった。その実の煙を吸い込むと、意識が別世界に飛んでしまう。そして、そこに吸血鬼のような生物がいた。
「エルム街の悪夢」のような感じの吸血鬼ものと言うか、ドラッグ版吸血鬼ものと言うか。もっとも、出てくる化け物を吸血鬼と言って良いのか疑問だが。それにしても面白くない映画だなぁ。まったく見せ場がないし、展開はダラダラだし。観ていて苦痛以外の何物でもなかった。★☆☆☆☆(10/12/29)
[データ]…アメリカ、2009年、カラー、95分、日本劇場未公開
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バーレスク
ここに自分の場所はないと感じたアリス(クリスティーナ・アギレラ)は、故郷を出て、ロサンジェルスへ向かった。そこで偶然に入ったクラブ「バーレスク」のショーに感動し、自分も舞台に立ちたいを思う。さっそくオーナーのテス(シェール)に売り込むが、あっさり断られる。それでも諦めきれずに、強引にウエートレスとしてその店で働くことにした。
最初、スターへのサクセスストーリーかと思ったがそうでもなかった(そう言う要素はあるものの)。かと言って、経営難のクラブを救う話でもない(そう言う要素もあるものの)。脚本がかなり混乱がおり、何がやりたいのかさっぱり分からない。しかも心理描写は薄っぺらだし、展開は安易。中でも酷いのは、無理矢理なハッピーエンド。大体、高ピーな女が素直に戻ってくること自体がおかしいだろう。その辺りのフォローもまったくないし。なんか、全編が変な描写や説明不足の連続なのだ。つまり、ドラマ部分は三流以下の酷いものだった。では何が素晴らしいかと言うと、それは次から次へと登場するミュージカルシーン。すべてのナンバーが水準以上だし、迫力のある歌とダンスも実に楽しい。その中でも、ショーのピンチをアリスの機転で救う「Tough Lover(タフ・ラヴァー)」(←だよね、確か)、シェールのソロで物悲しい「You Haven't Seen the Last of Me(ユー・ハヴント・シーン・ザ・ラスト・オブ・ミー)」、そしてラストの「Show Me How You Burlesque(ショウ・ミー・ハウ・ユー・バーレスク)」辺りは群を抜いた楽しさだ。映画自体はイマイチだけど、ミュージカルファンには必見の映画と言って良いだろう。★★★☆☆(10/12/29)
[データ]…アメリカ、2010年、カラー、120分
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屍病汚染 DEAD RISING
世界中でゾンビが大量に発生した時代の日本。シンとジョージの兄弟はエリアからの脱出しようとするが、ある倉庫に迷い込む。
ゾンビ映画って、その大半が駄作だが、これはその最たるもの。役者は大根だし、監督はヘタクソ。当然のように緊張感の欠片もないし、ゾンビ映画の楽しさもまったくない。尺は短めだが、非常に苦痛だった。最低。★☆☆☆☆(10/12/27)
[データ]…カプコン、2010年、カラー、83分、OV
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ゴスロリ処刑人
母親を殺され、父親を半身不随にされた少女ユキ。彼女はゴスロリ衣装を身にまとい、犯人である五人組に復讐していく。
ゴスロリ好きが高じて、こんな映画のDVDまで買ってしまった(笑)。基本は「片腕マシンガール」や「東京残酷警察」の流れをくむスプラッター映画。ただ今回、スプラッター描写は比較的控えめで、アクション中心の作りになっている。しかも監督が「お姉チャンバラ THE MOVIE」の小原剛なので、アクションが非常に見応えがある。それにしても、初期の頃の陰湿さがまったくなく、もう完全にギャグだな。それも脱力系(超能力を使う敵が、由利ゲラ夫もん(笑))。さらに残酷シーンもチャチなメイクで、まったくのおバカ映画になっている。はっきり言って、相当にくだらない作品なので、一般人は観なくて良いと思う。だけど、個人的には好きだよ、こう言うノリ。ところで特典映像の「メイキング」を少し観たんだが、レディ・エル役の桃瀬美咲、可愛すぎ☆。劇中はあんなのだけど、素顔はめちゃくちゃ可愛い。★★★☆☆(10/12/26)
[データ]…DHE、2010年、カラー、88分
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マイマイ新子と千年の魔法
昭和30年代の山口県防府。この美しい自然が残る地に、小学3年生の新子は住んでいた。ある日、東京からの貴伊子と言う転校生がやってきた。クラスに馴染めない貴伊子に新子は声をかけ、2人は仲良しになる。
最近では珍しい清々しいタッチの青春もの。ラスト近くの劇的な展開以外は、小学生である新子たちの日常を描いているだけなので、若干淡々とした嫌いはあるが、悪くない映画だ。ただ、わざわざ劇場で観るほどのものかな?…って気はするが。あと「千年の魔法」なんてタイトルについているが、それほど大したものでない。間違いなく青春ものであって、決してファンタジーではない。★★★★☆(10/12/26)
[データ]…松竹、2009年、カラー、93分
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ハリウッド玉手箱
戦地でジョーン・レスリーの映画を観て、彼女に憧れた海兵隊のスリム伍長。負傷をして一時的に帰国した彼が、ハリウッドに行く…って言う話は別にどうでも良い。当時のWBスターが次々に登場して、ミュージカルシーンを繰り広げるだけの映画だ。こう言うエンターティメントって、個人的に大好きだし、この映画もなかなか楽しい仕上がりになっている。ただ私が生まれる遥か前の映画なので、ジョーン・クロフォードやベティ・デイビスやピーター・ローレなどの有名どころのスターしか分からないのが非常に悔しい。一方、ミュージカルシーンは特に傑出したナンバーはないものの、すべてが水準以上でかなり楽しめる。中でもラスト近くの、カーメン・キャバレロの「ヴードゥー・ムーン」(彼のピアノテクが圧巻)と、ロザリオン&アントニオのフラメンコは圧巻だ。★★★★☆(10/12/25)
[データ]…アメリカ、1944年、白黒、124分
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引き出しの中のラブレター
伝えられない想いを、ラジオで届けると言う人間ドラマ。まぁ、悪くない映画だと思うが、これっと言って見所がないのがツライ。また、ラスト近くの泣かせよう泣かせようとする演出が鼻につく。はっきり言って、とても劇場で観るほどの作品ではない。★★☆☆☆(10/12/24)
[データ]…松竹、2009年、カラー、108分
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トロン:レガシー
デジタル業界の革命児であるケビン・フリンが行方不明になって、20年が経った。27歳になったケビンの息子のサムの許に、彼の友人が現れ、彼から預けられていたポケベルが鳴ったと告げる。その事を聞いたサムは、嘗て父親が営んでいたゲームセンターへ向かう。その地下室には研究所があり、装置を作動させると、サムは電脳空間に飛ばされた。
デジタル映像全開の映画って、あまり好きじゃないが、これはなかなか面白かった。それはやはり、デジタル映像に頼ってなく、ストーリーや設定が面白いからだろうな。要は電子の反乱(プログラムの反乱)、電脳空間と現実の融合っと言ったテーマのSF映画だ。SF小説を読む者にとっては、特に目新しい内容でもなく、言ってしまえばありきたりな話だ。でもストレートに描いているせいか、実に楽しい映画になっている。アクションもスピード感や動きがかなり良いし、電脳生物と言うアイデアも面白い。こう言う映画なら、デジタル映像過剰でも良いかな…っと思った次第。あと、現実世界が2D、電脳空間が3Dと分けているのも良い。しかしオリジナルの「トロン」って、あまり面白い作品ではなかったのに、よくリメーク(正確には、それをネタにしたオリジナル作品)する気になったな。★★★★☆(10/12/18)
[データ]…アメリカ、2010年、カラー、125分
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チャイナガール
1941年の中国の雷州半島。記者のジョニーはこの地で出会った美しい中国人娘のハオリに惹かれて。…っと言った恋愛ドラマに、戦争アクションの要素をプラスした作品。まぁ悪くはない作りだが、キャストに少々問題あり。敵である日本兵が、どう見ても日本人に見えない(しかも、どう聞いても日本語に聞こえない(笑))。それ以上に酷いのが、ハオリがとても中国人に見えない事(演じるは「ローラ殺人事件」のジーン・ティアニー)。何だかなぁ。あと、主人公のジョニーの性格が悪すぎ。これは、さすがにどうかと。★★☆☆☆(10/12/17)
[データ]…アメリカ、1942年、白黒、96分、日本劇場未公開(TV放送)
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映画 レイトン教授と永遠の歌姫
レイトンのもとに、オペラ歌手のジェニスから依頼の手紙が届く。それによると、友人のミリーナが7歳の少女になって現れ、「永遠の命を手に入れた」と言うのだ。レイトンとルークは、ジェニスがいるオペラ会場へと向かうが。
NDS用ゲーム「レイトン教授」シリーズの映画化で、レイトンとルークの最初の冒険を描く。「ナゾトキ」と言う言葉が出てくるので、「名探偵コナン」シリーズのようなミステリーを想像するが、まったく違うタイプの映画だ。「ナゾトキ」と言っても、時々クイズがあるだけで、やっている事は単なる冒険もの。しかも事の真相が完全にSFなので、ミステリーを期待すると完全に失望してしまう。逆に言えば、端から冒険アニメと割り切って観れば、それなりに楽しんで見ることが出来る。まぁ、子供向きも良いところの出来なんだけどね。★★☆☆☆(10/12/16)
[データ]…東宝、2009年、カラー、99分
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アバター・オブ・マーズ
米軍特殊部隊員のジョン・カーターは、任務中に重症を負ってしまった。だが次の瞬間、何故か彼は火星へ飛んでいた。そして、そこでヘリウム王国とサルクス族との戦いに巻き込まれる。
邦題で相当に損をしている。これでは、「アバター」の便乗作品のようだ。原題は「PRINCESS OF MARS」と言い、E・R・バローズの「火星のプリンセス」の映画化だ。まぁ、VFXはチャチだし、アクションは迫力ないし、展開はダラダラだし、とても褒められた出来ではないが。大体、火星を舞台していながら、そこらの空き地で撮影しているのも失笑ものだ。だが最大の汚点は、SFファンの憧れであるデジャー・ソリス姫を(文庫本の表紙の武部本一郎のイラストが美し過ぎる)、80年代に活躍したポルノ女優・トレイシー・ローズが演じている事。いくらなんでもトレイシー・ローズじゃ、歳を食いすぎだろう。もう、デジャー・ソリス姫を屈辱しているしか思えない。最低!★★☆☆☆(10/12/12)
[データ]…アメリカ、2009年、カラー、94分、OV
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冬の小鳥
1975年の韓国。9歳のジニは父親に連れられて、ソウル郊外にある孤児院へやってきた。父親はそのまま去り、ジニはそこに残された。そして父親が必ず迎えに来ると信じるジニは、施設に馴染めずにいた。
主人公であるジニと、その周りの少女たちの心の葛藤や悩みを繊細なタッチで描いた人間ドラマ。特にジニの苛立ちや不安や絶望が手にとるように分かる。そして最後まで父親の大きな背中を忘れられないジニの健気さが実に感動的だった。また結構ヘビーな題材ではあるにも拘らず、お涙頂戴ものにも、悲惨な話にもなってないのも良い。派手さは一切なく、非常に地味な映画ではあるが、最近の映画では珍しく見応えのある、そして心に残る映画にだった。ところで小鳥の死のシーンある為か、何となく「ポネット」を思い出す。韓国映画にしては珍しく野暮ったさがなく、嘗てのフランス映画のようだなぁ…っと思っていたら、フランスが製作に関わっていた(笑)。そして、ウニー・ルコント監督も韓国生まれでフランス育ちらしい。そんな訳で、成程っと納得(笑)。何れにせよ、秀作であることには違いない。★★★★☆(10/12/11)
[データ]…韓国/フランス、2009年、カラー、92分
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アリス EPISODE2:ワンダーランド最後の日
TVM「アリス」の後半部分。前回はぶっ飛んだ世界観で結構面白かったが、今回は微妙。前回に比べてアクションがやたらと多いが、それに伴い、ごく普通の冒険アクションになり下がってしまった。これっと言う見せ場もないし、クライマックスも全く盛り上がらない。所詮TVMか。★★☆☆☆(10/12/09)
[データ]…イギリス/カナダ、2009年、カラー、90分、TVM
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吸血処女イレーナ 鮮血のエクスタシー
カールスタイン家の末裔で吸血鬼のイレーナがマデイラ島にやってきた。彼女は島の住人を次々と毒牙にかけていく。…っと言う吸血鬼ホラーだが、吸血シーンは一切なく(どうやら、股間から血を吸うらしい(爆))、単にエッチシーンが延々と続くだけのソフトポルノ。しかもストーリーらしいストーリーがないので、非常に退屈だ。はっきり言って、観る必要なしの駄作。「カールスタイン家の末裔」っと言う名前が出てくることから、「カーミラ」の続編と言った感じの作品なのだろうが、これじゃレ・ファニュがあの世で泣いているよ。★☆☆☆☆(10/12/08)
[データ]…フランス/スペイン、1973年、カラー、97分、日本劇場未公開(ビデオ発売)
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土曜は貴方に
実在の作曲家チーム・バートとハリイの半生を描くミュージカル。バート・カルマー(フレッド・アステア)とジェッシー・ブラウン(ヴェラ・エレン)の恋愛、そしてバートと彼のパートナーであるハリイ・ルビイ(レッド・スケルトン)との友情を中心に描く。ドラマは付け足しに近いが、それでも男女、そして男同士の仲違いや友情の復帰を描いた内容は結構見せる。だが、何と言って最大の見せ場はミュージカルシーン。フレッド・アステアとヴェラ・エレンのダンスが美しい、バートとジェッシーの結婚の切欠になるた「それでも(Nevertheless)」、邦題と関連性が高い「月曜はひとりきり(All Alone Monday)」、船内で歌うロマンチックな「あなたを想い(Thinking of You)」、アイリン(アーリン・ダール)が大勢の男性相手にブロードウェイの舞台で踊り歌う「愛してる(I Love You So Much)」辺りのナンバーが楽しい。あとチョイ役だが、「あなたに愛されたい(「I Wanna Be Loved by You)」を歌うデビー・レイノルズが可愛すぎ☆。★★★☆☆(10/12/05)
[データ]…アメリカ、1950年、カラー、102分
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アリス EPISODE1:ワンダーランドにようこそ
柔道のインストラクターのアリスの恋人ジャックが、何者かにさらわれた。ジャック救出に向かったアリスの前に初老の男が現れ、ジャックからもらった指輪を奪われてしまう。更に男を追跡するうちに、アリスは鏡の中に飛び込んでしまう。そして目が覚めると、そこは不思議の国だった。
TVM「アリス」の前半部分。ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」をモチーフにしているが、その世界観がぶっ飛んでいる。なんでも屋の「帽子屋」に、サイボーグの「白ウサギ」に、ブラックメンの「トランプの兵隊」に、マッドサイエンティストの「トウィードルダムとトウィードルディー」。こんな「不思議の国のアリス(&鏡の国のアリス)」、観たことない。ハートの女王と白のナイトは比較的まともだが、アリスが夢の中で遭遇する猫はチェシャ猫とダイナが合わさった感じだし。つまり、オリジナルを知っていれば知っているほど、楽しめる作品になっている。ただ問題はストーリー性を持たせ過ぎた事かな。たぶん、この辺りが「不思議の国のアリス」の映画しづらい部分なんだろうな(パロディであろうと何であろうと)。もっとも、アメリカ人のバカさ加減が全開になったティム・バートン版「アリス」よりははるかに楽しめた。★★★☆☆(10/12/05)
[データ]…イギリス/カナダ、2009年、カラー、90分、TVM
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SPACE BATTLESHIP ヤマト
2199年、地球は突如現れた正体不明の敵・ガミラスによって、滅亡の危機に追い込まれていた。人類が総力をかけて迎え撃った火星戦も、あえなく敗退。もう、人類には希望がなかった。そんなとき、地球に未知の物体が落下した。その物体は14万8千光年先のイスカンダル星からの通信カプセルで、放射能除去装置を人類に分け与えると言うものだった。沖田艦長率いるクルーは、僅かな人類を地球から脱出するために建造された宇宙戦艦ヤマトを使い、遥か彼方のイスカンダルへ旅立つが。
TVアニメ「宇宙戦艦ヤマト」の実写映画化。やっぱりと言うか、思っていた通り、TVシリーズほど面白くなかった。むちゃくちゃスケールダウンしているし、展開も慌ただしく、TVシリーズほど壮大なドラマが感じられない。あと、山崎貴の演出に溜めの演出が感じられないのもマイナス要因。初めて波動砲を撃つシーンや、初めてワープするシーンはもっと溜めて、ハラハラさせて欲しかった。同様の理由で、呆気なくイスカンダルに着くのも良くない。それ以外でも、CGがアメリカ映画のそれと比べて非常に見劣りがする、クライマックスが盛り上がりに欠ける、ブラックタイガーの動きが変(慣性をまったく考えてない)などなど、不満を言っていたら切りがない。後半、第一期と「さらば宇宙戦艦ヤマト」を混ぜた展開になるのも、個人的にはどうかと思う(斎藤が登場したので、「あれ?」っと思ったよ)。大体、ヤマトの売りである艦隊戦がほとんどないと言うのからして、ダメダメだ。中盤の山場である冥王星戦がないのもおかしいよ。結局、尺の短さと予算の無さが問題なんだろうな。そんな訳で、今回が初見の若い人には良いかもしれないが、嘗てのファンにとって非常に不満の出来だった。
先にも少し書いたが、今回の映画化ではオリジナルから変更している部分が結構多い。参考までも列記する。
・佐渡先生と相原が女性化。如何にも、今の時代的だな(笑)。
・森雪がブラックタイガー隊のパイロットに。これも今の時代的。しかし、これでは加藤の立場が(笑)。ちなみにTVシリーズではレーダー手&生活班長だった。
・島が子持ちに(もう、何と言ってイイのか(笑))
・古代が研修生から退役軍人に。
中でも最大の変更は、ガミラスとイスカンダルの設定(惑星、星人などの設定)。TVシリーズとはまったく違う。どう違うかは観るまでのお楽しみなので、ここでは書かない。ちなみにガミラスは中盤まで登場しないが、デスラー総統こと、伊武雅刀の(声の)出番もあるのでお楽しみに。変更部分は何れも今風で悪くないだろう。★★★☆☆(10/12/04)
[データ]…東宝、2010年、カラー、138分
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ブラッド&セックス
ヴァンパイアホラーのようだったので視聴したが、売春婦の性遍歴を描いた「エマニエル夫人」タイプの単なるソフトポルノだった。しかもアダルトを期待しても肩透かしを食うし、ヴァンパイアものとして観ても痛い目にあう。何だよ、この映画は。マンションの一室で売春婦にインタビューすると言う「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」のような出だしは「おおっ」と思ったが、それ以降はストーリーらしいストーリーは一切なく、ただやっているだけ。一応、聖書に脅えたり、にんにくを嫌ったりと、伏線は張っているものの、とにかく退屈な作品だった。結局見れたのは、最後に正体を現すところくらいかな。★☆☆☆☆(10/12/02)
[データ]…アメリカ、2008年、カラー、84分、日本劇場未公開
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花のようなエレ
1951年の夏。休暇で故郷に帰ってきた17歳のファブリスはそこで、年下の男との情事にふける母、そして酒浸りの兄の姿を見る。そんな現状に失意のファブリスは、エレと言う少女と出会う。エレは聾唖で精神薄弱だったが、その美しさにファブリスは惹かれていくが。
監督がロジェ・バデムなので、映画の完成度はイマイチだが、舞台となる南フランスの景色と、ヒロインのエレの美しさが絶品である。中でもエレの穢れのない純真さと無垢さは、感動的でさえある。たぶん、ロジェ・バデムの作品の中では上の部類じゃないかな(聞こえる筈のない教会の鐘の音が聞こえるラストは、名ラストだ)。あと、フィリップ・サルドの美しい音楽が素晴らしい。★★★☆☆(10/12/01)
[データ]…フランス、1971年、カラー、88分
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死霊の棲む森
双子の妹のソフィーを亡くしたミーガンは、半年経った今も立ち直れないでいた。だが高校生最後の夏と言う事で、友達と共にルイジアナ州の別荘にやっていた。しかし着いた途端に、家に今日妙な気配を感じる。やがて、夏至の夜に降霊の儀式を行うと。
ホラーと言うよりは、心霊を題材にしたミステリー。雰囲気も悪くないし、ラスト近くの展開もそれなりに面白いし、真相も結構意外。ただ如何せん、地味過ぎる。雰囲気だけで怖がらせようとする方向性は良いと思うが、あまりにも演出力の無さ&地味さで、観ていて飽きてしまった。第一、出演者の大半がガキと言うのも、説得力がなさ過ぎる。TV放送なら良いだろうが、とても劇場で観るほどの作品ではない(だから日本では劇場未公開になったんだろうけど)。★★☆☆☆(10/11/29)
[データ]…アメリカ、2007年、カラー、91分、日本劇場未公開
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4匹の蝿
ミュージシャンのロベルトはここ1週間ほど、見知らぬ男につけまわされていた。遂にロベルトはその男を追い詰めるが、ふっとしたはずみに男を殺してしまう。そのシーンを、今度は仮面の人物が撮影。そして、そのフィルムをネタに脅迫電話が続く。
ダリオ・アルジェントの初期のサスペンス映画の一本だが、今までリバイバルもソフト化もされなかった。そんな訳で、37年ぶりに陽の目をみたことになる。当然、私も初見だ。…で、本作の感想だが、タッチ的には「サスペリア2」に似ている。ただ、あれほど緊張感がないし、サスペンスも薄い。はっきり言って、あまり面白い作品ではなかった(途中で飽きてしまった(笑))。まぁ、ファンでなければ、わざわざ観る必要のない作品だろう。…とは言うものの、被害者の網膜に4匹の蝿が映っていた理由は個人的に結構面白かった。★★☆☆☆(10/11/28)
[データ]…イタリア、1971年、カラー、101分
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ザ・セルラー
4人の美大生が課題制作のため、人里離れた別荘にやってくる。だが、その誰もいない筈の別荘に人の気配を感じ、周りで奇妙な出来事が次々と起こり始める。
幽霊屋敷ものだが、直接的な怪奇現象は一切起こらない。画面の横や奥をちらっと横切る人影や、奇妙な音(ラップ音)だけで怖がらす、ある意味正統派の心霊映画だ。そう言う部分ではJホラーの近いし、たぶん影響を受けているだろう。ただ、それを行うには演出力が伴ってなく、全体的に退屈な作品になってしまった。方向性は良かったんだけどね。もっとも、闇の描写(光源がなくなると、まったく何も見えなくなる)も優れているし、心霊現象よりその影響で狂っていく人間を描いているのも面白いし、原因をはっきりさせないで終わるのも薄気味悪くて良い。つまり、決して悪い映画ではない。★★★☆☆(10/11/28)
[データ]…スウェーデン、2003年、カラー、72分、日本劇場未公開
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パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT
アメリカで事故に遭い、両足を骨折して帰国した姉の春花。彼女は車椅子のまま、弟の幸一と生活することになる。だが帰国した日を境に、家で怪奇現象が起こり始める。
日本製のフェイク・ドキュメンタリー。タイトルが「パラノーマル・アクティビティ」となっているが、同作とは全くの別もの。単に「パラノーマル・アクティビティ」を真似て製作し、勝手に同作のタイトルを付けたもので、まったくのパクリ映画だ(ちなみの、本家のPART2は来年に公開予定)。だがやっている事はまったく同じで、節操がないと言うかなんというか。しかも役者が普通に芝居しているし、怪奇現象も映画的なドラマチックさで起こるので、フェイクと分かっていても興ざめしてしまう。ただ面白いのはラスト近く、完全に開き直って(フェイクと言うのを無視して)、普通のJホラーになってしまうところだ。そんな訳で、ごく普通にホラーとして楽しめ、本家のようにもどかしい思いをしないですむ(これが良いのか悪いのかは別にして)。要は平均点のJホラーっと言ったところかな。★★★☆☆(10/11/27)
[データ]…プレシディオ、2010年、カラー、90分
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ユキとニナ
フランス人のパパと日本人のママを持つ9歳のユキは、パリ暮らし。だが両親は仲が悪く、いつもケンカばかり。遂にママが離婚を決意し、ユキを連れて日本に帰ると言いだした。ユキは何とか仲直りさせようとするが上手くいかず、仕方なく親友のニナと共に郊外の森へ家出した。
この映画のことを「少女が様々な葛藤を経て成長していく姿を描く〜」っと書かれている解説が多いが、そう言う映画ではない。どちらかと言うと、等身大の少女の繊細で瑞々しい心境を描いた人間ドラマだ(成長の物語ではない)。また後半、森に入ってからが幻想的な展開になるので、ファンタジーと言って良いかもしれない。まぁ、一種の少女映画だろう。それにしても、二人の少女を演じたノエ・サンピとアリエル・ムーテルの自然体の演技が良い。…って言うか、遊んでいるシーンは素で、演技してないだろう(笑)。ただストーリーらしいストーリーがないうえに、あまりにも自然体の演技過ぎて、あまり映画を観ている気がしないのが難かな(賛否両論はあると思うが)。★★★☆☆(10/11/25)
[データ]…フランス/日本、2009年、カラー、93分
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パラノーマル・エンティティ
怪奇現象が起こる家にカメラを持ち込んだ…って言うPOVホラーだが、明らかに「パラノーマル・アクティビティ」のパクリ。「エンティティ〜霊体〜」の要素も入っているが、どう見てもオリジナリティ皆無だ。しかも展開に面白みがないし、怖くないし、非常に退屈。もう、途中で飽きてしまったよ。所詮、パクリはパクリでしかないと言う事だな。★☆☆☆☆(10/11/24)
[データ]…アメリカ、2009年、カラー、89分、OV
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火の森
バイクで旅を続ける青年、デーヴィット。彼は親切心でパンク修理をしたことで事故に巻き込まれ、森の中を行く羽目になった。そして森の奥にあった小屋で、一晩を過ごすことに。翌朝、目を覚ますと小屋の持ち主である三人の美しい女性がおり、彼は熱烈な歓迎を受けるが。
ハーレムものような感じでストーリーが展開するが、娘たちが突然現れたり、部屋の様子が変わっていたりと不可解な事が起こる。そして最後に三人の娘たちが、その正体を現す。ニューシネマのような感じで始まるので騙されるかもしれないが、魔女ものの一種で、要はホラー映画である。ただ演出にメリハリがないし、ホラー映画的な演出が少ないので(ラストくらいか)、尺が短い割に少々退屈気味。…とは言っても、ホラーとしては異色作であるので、マニアなら押さえておきたい一作だ。ラストの三人娘の豹変ぶりも結構怖いし。★★★☆☆(10/11/23)
[データ]…イタリア、19701年、カラー、82分
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飢餓海峡
昭和22年9月20日。大型台風の中、北海道岩内で一家全員が惨殺され、更に放火される事件が起こった。一方その頃、青函連絡船が沈没し、船客530名の命が奪われた。だがこの事故の死体の中に身元不明の死体が二つ発見された。どうやら、この死体は、その日網走刑務所を出所した3人のうちの2人らしい。…っとなると、残りの一人はどこに行ったのか?。そして、その男が先の放火殺人の犯人らしいのだが。
水上勉の同名小説の映画化。要はミステリー&サスペンス映画なのだが、人間のドラマを丁寧に描いているので、人間ドラマ…っと言う印象が強い。犯人も最初から分かっているし、ストーリーも10年にも及ぶ為、特にその感が強い。…だからと言ってミステリーの出来が悪い訳でなく、ミステリー&サスペンス映画と観ても十分に楽しめる。中でも後半の刑事と犯人の心理的攻防は凄まじいの一言。さすがは内田吐夢監督だなぁ…っと感心した。もっとも、刑事役の伴淳三郎と、犯人役の三国連太郎の演技の素晴らしさもあるんだけどね。いずれにせよ、3時間以上の長尺にも関わらず、まったく退屈しない傑作だった。★★★★★(10/11/23)
[データ]…東映、1965年、白黒、183分、(再見)
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スマイルコレクター
少女の遺体が見つかった。乱暴された形跡もなく、遺体には人形のようなドレスが着せられていた。だが何よりも奇妙なのは、遺体が笑顔だった事だ。リューシー巡査長が得意のプロファイリングを使い、事件の核心に迫ろうとするが。
フランク・ティリエの「死者の部屋」の映画化。結構淡々としていて、サスペンスが薄いし、全体的に地味過ぎるのが難だが、決して悪い出来ではない。この手のサイコサスペンスにしては、中の上…っと言ったところだろう。少女殺害事件(笑顔の遺体が気味悪すぎ)と、現金強奪ひき逃げ事件が巧みに交差する展開はなかなか楽しい。まぁ劇場で観るほどではないが(日本では劇場未公開だが(笑))、DVDで観る分には十分に楽しめる出来だ。★★★☆☆(10/11/22)
[データ]…フランス、2007年、カラー、112分、日本劇場未公開
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エスター
三人目の子供を流産したケイトは諦めきれず、孤児院から養子をとる。養子はエスターと言う少女で、賢く礼儀も正しかった。だがエスターには裏の顔があった。
「悪い種子」タイプの「悪の子供」系サイコサスペンス。そのため、観ていて非常に不愉快。しかもラスト近くで明かされるエスターの正体が酷すぎる。いくらなんでも、この正体はないだろう。…にしても、被害者の一家の親父がバカすぎるよ。妻があれだけ訴えれば、おかしいと思うだろが、普通。もう、すべてが最低の作品だった。★☆☆☆☆(10/11/21)
[データ]…アメリカ、2009年、カラー、123分
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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1
闇の帝王ヴォルデモートとの最終決戦に備え、彼の不死の秘密である「分霊箱」の探索を続けるハリー・ポッターたち。だが闇の勢力が執拗に迫る。更に魔法省、そしてホグワーツ魔法学校までもが闇の支配下に置かれる。そんなとき、ハリー・ポッターたちの許に、ダンブルドア校長の遺品が届けられた。
前作がむちゃくちゃ出来が悪かったので、まったく期待しなかったが、今回はかなり出来が良い。シリーズ最高のサスペンス、シリーズ最高のミステリアスさ、シリーズ最高のハードさ、シリーズ最高のアクション(特に冒頭近くの空中チェイスシーンは凄過ぎる)、そしてシリーズ最高のダークさ。そう、もうここには子供向きの要素はまったくなく、完全に大人向きのファンタジーに仕上がっている(幻想シーンとは言え、ハリー・ポッターとハーマイオニーの全裸ラブシーンはまさにそうでしょ。まぁ肝心なところは隠しているけど。)。しかも完全にダークファンタジーで、実に良い感じだ。ストーリーも闇との戦い(…って言うか、ほとんど逃亡劇だが)という要素の上に、宝探し(タイトルにある「死の秘宝」)の要素も加わり、かなり楽しい。またイギリスの荒涼たる自然を(スウィンリー・フォレスト、ウェールズ、スコットランド辺りらしい。私はアイルランドかな…っと思っていたのだが)、効果的に背景として生かされているのも素晴らしい。ホント、前作と同じデヴィッド・イェーツ監督作か…って疑うくらい面白い映画に仕上がっていた。あと、不思議系少女のルーナが、少ないながらも出番があったのが、個人的には嬉しかった。それにしても、良いところで「続く」だなぁ。後編が楽しみ…って言うより待ち遠しい。★★★★☆(10/11/20)
[データ]…イギリス/アメリカ、2010年、カラー、146分
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エトワール
パリ・オペラ座の舞台裏にカメラを持ち込み、ダンサーたちの日常に迫ったドキュメンタリー。何の世界でも一流になるのは大変だけど、この世界の過酷さ、厳しさは半端じゃないね。はっきり言って、私には無理。客席で観ている側の方でイイや(笑)。内容自体はごく普通のドキュメンタリーだが、バレエの魅力を堪能する事は出来た。★★★☆☆(10/11/18)
[データ]…フランス、2001年、カラー、101分
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暗殺者のメロディ
1940年のメキシコ・シティ。メキシコ亡命中の革命家トロツキー(リチャード・バートン)と、彼を狙うゲーペーウー(GPU:レーニンおよびスターリン政権下の秘密警察のこと)の暗殺者フランク・ジャクソン(アラン・ドロン)との葛藤のドラマ。…なのだが、あまり面白くない。ストーリーらしいストーリーがないためか、観ていてちっとも楽しくない。少なくとも、サスペンス中心の展開にすれば、まだしも見られる出来になったと思うが。外見はオールバックにサングラスと言うカッコ良さだが、アラン・ドランにしては珍しく情けない暗殺者で、その辺りはちょっと面白かったけど。もっとも、リチャード・バートンには貫録負けしているけどね(笑)。★★☆☆☆(10/11/17)
[データ]…フランス/イタリア/イギリス、1972年、カラー、104分
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日本の夜と霧
60年安保闘争の概要とそれに関与した各派閥の主義を描いた、一種の政治映画。当時の状況を知るには参考になるが、でも、でもね、観ていてちょっとウザイ。私自身がここまで真剣になれる人間じゃないから、どん引きしてしまった。それにしても本作を当時、メジャーの映画会社が作ったと言うのが、今ではちょっと考えられない事だ。確かに時系列を切り刻んだり、フラッシュ・バックを使用したりと、映画技法がかなり優れているんだが、はっきり言って私好みの映画じゃない★★☆☆☆(10/11/16)
[データ]…松竹、1960年、カラー、107分
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シンデレラ
ディズニーアニメにしては珍しく、字幕で放送していたので視聴した。ホント久しぶりの視聴だったが(たぶん小学校以来)、さすがに今観るといろんな意味でツライ。完全に子供向きだし、ギャグは古臭いし。中でも、本編とまったく関係のない猫とネズミの追いかけっこを、延々と描いているのはさすがにどうかと思う。もっとも、「サラガブラ、メチカブラ、ビビデバビデブー♪」の「ビビディ・バビディ・ブー(BIBBIDI-BOBBIDI-BOO-)」のナンバーは今観ても楽しかった。あと、「これが恋かしら(SO THIS IS LOVE)」のナンバーも個人的に結構好きだな。★★☆☆☆(10/11/15)
[データ]…アメリカ、1950年、カラー、74分
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イングロリアス・バスターズ
第二次大戦下のフランス。ナチに家族を殺されたユダヤ人女性ショシャナと、ナチ狩りをするユダヤ系アメリカ人部隊「バスターズ」の復讐を描いた作品。題材は面白いが、タランティーノ節が全開で好きになれない。その趣味の悪さは、観るに堪えないよ。第一、尺があまりにも長すぎる。第一章はそれなりに出来が良いが、それ以外はダメダメな作品だった。★★☆☆☆(10/11/14)
[データ]…アメリカ、2009年、カラー、152分
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[リミット]
ポール・コンロイは、闇の中で目覚めた。近くにあったライターで周りを照らすと、木の壁ばかり。状況から考えると、木の棺に入れられ、生き埋めにされたようだ。手元にあるものは、バッテリーの切れかかったケータイとライターだけ。空気もいつまでもつか分からない。一体、どうすれば。
終わりのない悪夢もの。個人的には「ディセント」を思い出した。アイデアさえあれば、低予算でも面白い映画は出来る。まさに、それを証明した作品と言えよう。登場人物は一人だけ、舞台は棺の中のみ。これだけで、ここまで面白くするんだから大したものだ。また、ソウル・バスのようなOPも実に良い感じだ。
ただ残念な部分がいくつかあって、一つは本作は謎解き中心のミステリーじゃなく、あくまでもサスペンスだと言う事。主人公を生き埋めにしたのが誰なのか?、そして何のために生き埋めにしたのか?、…っと言う事は別にどうでも良くて(実際、映画の最初の方で分かる)、狭い空間に閉じ込められた男の右往左往する様を映しているだけにすぎない。もう一つは展開がハード過ぎる事と、ラストが後味がある過ぎることだ。これに関しては賛否両論がありそう。私はある程度予想が付いたので、一歩引いて観ていたから良かったけど、入れ込んで観ていたら1週間は悪夢にうなされること間違いなし。救いのない話は嫌いじゃないけど、これは少しやり過ぎのような気がする。そんな訳で、面白い映画ではあったが、不満も多かった。★★★☆☆(10/11/13)
[データ]…スペイン、2010年、カラー、94分
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飾窓の女
大学教授のリチャード(エドワード・G・ロビンソン)は、ショー・ウィンドーに飾られた美しい肖像画に見とれていると、ショー・ウィンドーのガラスに肖像画と同じ女が映った。女はアリス(ジョーン・ベネット)と名乗り、リチャードは誘われ、彼女の部屋へ行く。だが突然男が現れ、女の愛人と誤解し、リチャードに襲いかかる。そのため、リチャードは思わず男を殺してしまう。
フリッツ・ラング監督のサスペンス映画。彼は良質なサスペンス映画を多く残しているが、この作品はその中でも上の部類だろう。異様な緊張感と、破滅へ向かっていく者たちのドラマが素晴らしい。以前観たときは夢オチのラストにガッカリだったが、今見直してみると、これはこれで悪くない。夢の中に登場したものが、違う配役で登場するのだが、ある意味洒落た展開と言えよう。★★★★☆(10/11/10)
[データ]…アメリカ、1944年、白黒、103分、(再見)
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ティンカー・ベルと月の石
「妖精の粉」を作り出す「月の石」を収める「聖なる杖」の製作を依頼されたティンカー・ベル。ところが誤って「月の石」を割ってしまった。何とか「月の石」を元に戻そうと、難破船の中に眠る「願いを叶える鏡」を探しに、ティンカー・ベルは北へ向かう。
シリーズ2作目。相変わらず子供向きの内容だし、ディズニー的な妖精の設定も気に入らないし、変に教訓臭いし、どうも好きになれない。ただ、今回は冒険ものの要素が加味されているので、前作よりは面白い。特に後半の難破船内の探索のシーンは結構好み。どうのこうの言いながら、楽しんで観たかな(あくまでも前作よりは、だが)。★★★☆☆(10/11/09)
[データ]…アメリカ、2009年、カラー、81分
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残酷の人獣
島に流れ着いた水夫は、そこで科学者が獣を人間に変える実験をしている事を知る。…っと言う、まんま「獣人島(モロー博士の島)」。だがメイクは良く出来ているし、雰囲気も悪くない。ただ、あまりにもテンポがスローすぎるし、盛り上がりに欠ける。「今となっては」って感じの作品だ。ところで聞くところによると、本作は「ブラッド・アイランド」シリーズの第1作目になるらしい。まぁ、とてもじゃないが残りのシリーズを観る気になれないけど。★★☆☆☆(10/11/07)
[データ]…アメリカ、1959年、白黒、89分
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女間者秘聞 赤穂浪士
タイトルから「間者の視線から見た忠臣蔵かな?」っと思ったら、忠臣蔵の後半部分を普通に映画化しているだけだった。「あれ?」っと思って、視聴後に調べたら、「赤穂城」3部作の最終作らしいと言う事が分かった。紛らわしいタイトルだな。…って言うか、あまり視聴した意味が無いような(1部と2部を観てないので)。ただ映画の出来自体は忠臣蔵ものの中では上の部類だと思う。★★★☆☆(10/11/07)
[データ]…東映、1953年、白黒、128分
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パンドラム
西暦2174年。地球の資源は枯渇していた。そのため、人類の一部は巨大な移民船に乗り、地球に似た惑星タニスへ向かっていた。そんなある日、宇宙船のクルーのバウアー(ベン・フォスター)とペイトン(デニス・クエイド)が強制的にコールドスリープから目覚めさせられる。二人は長期間、コールドスリープしていたため、記憶が欠如していた。やがて、周りの様子がおかしい事に気が付く。とりあえず、バウアーが船内の調査をすることになるが、闇に閉ざされた船内には異形の怪物が蠢いていた。
宇宙船を舞台にしているが、そこで展開するのは謎と恐怖。「宇宙の孤児」と「いばらの王」を足して2で割ったと言えば、分かる人には分かると思う。闇に閉ざされた巨大な宇宙船内部、遭遇する死体の山、闇で蠢く異形の怪物たちなどなど、これで面白くならない訳がない。ところが面白くならないんだな、これが。理由はいくつかあると思うが、その一つは演出にメリハリがないためだろう。全体的に淡々としているし、見せ場になっても盛り上がりに欠ける。それ以外でも、ストーリーが単純すぎる、肝心の過去の出来事にあまり面白みがない(つーか、ほぼ脱力寸前)、怪物の正体やラストのオチが途中で察しが付く(○○の正体だけは意外だったけど)、アクションシーンでカメラがブレ捲って何をやっているのか分からないなどなど、どうもパッとしない。せっかく面白い題材なのに、あまり生かしきれてない感じだ。一歩間違えれば、大傑作になったと思われるだけで非常に残念だ。…っとは言うものの、ラストはSFの醍醐味を味あわせてくれるし、決して悪い出来ではないのだが。★★★☆☆(10/11/06)
[データ]…アメリカ/ドイツ、2009年、カラー、107分
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くもりときどきミートボール
発明狂のフリントが、水を食べ物に変える機械を発明する。ところがちょっとした事故から、空からチーズバーガーが降ってくる。これに町の人々は大喜び。ところが、どんどん食べ物が巨大化していき。
ちょっとした事故が段々と悪化していき、やがて世界規模の大災害になる。その原因を作った青年が、何とか事態を収拾しようと大活躍する。…っと、内容はよくある話。まぁ、この手の話にハズレは少なく、安心して観る事が出来る。この作品もアタリの方で、ドタバタし過ぎているのが良くないが、大災害のスペクタクルシーンや、主人公の活躍などが実に楽しい。最後の父親との対話が結構感動的だし、ヒロインとのロマンスもなかなか良い。つまり、結構出来の良い作品だと思う。ただ問題は、空から食べ物が降ってくると言う描写。これって、観ていてあまり気持ちの良いものじゃないし、食べ物を粗末にしているみたいで結構不愉快。これさえなければ、かなり楽しい作品だったと思うのだが(なかったら、この作品の存在意味がないが(笑))。★★★☆☆(10/11/04)
[データ]…アメリカ、2009年、カラー、90分
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幻の惑星
地球が宇宙へ進出した時代(なんと、1980年。もう過去じゃん(笑))。宇宙船が行方不明になる事件が続発した。チャップマン少佐は捜索を開始するが、やがて、異常な重力である惑星に強制着陸させられる。そして、そこは小人の星だった。
明らかに「ガリバー旅行記」を下敷きにした作品。ただ、冒頭はそれなりに面白いが、小人の惑星に着いてからが、どうにも面白くない。これっと言ったストーリーもなく、単にダラダラと展開するだけ。科学考証もかなりいい加減で、特に主人公が小人になる辺りは納得がいかない。重力と大気の成分だけで、小人になるかぁ?。もうひとつ、出てくる敵対宇宙人のデザインが酷過ぎる。どう見ても子供が描いた様なデザインで、こんなのが出てきても失笑するだけで、緊張感の欠片もない。綺麗どころが二人出てくるのが唯一の救いだが(清純で神秘的なゼータが、特に良い)、それ以外はC級SFも良いところの出来だった。★★☆☆☆(10/11/03)
[データ]…アメリカ、1961年、白黒、82分、日本劇場未公開(TV放送)
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ヒンデンブルグ
1937年5月6日に起こったヒンデンブルグ爆破炎上事件を、テロと言う解釈で映画化した作品。公開当時はパニック映画の一本として公開されたが、パニック映画とは少し違うと思う。どちらかと言うと、サスペンス映画か。ただ、ロバート・ワイズにしてはストーリーが面白さに欠けるし、サスペンスも薄いので、少々物足りない。クライマックスの炎上シーンは公開当時手抜きだと言われたが、ニュースフィルム(つまり本物)と上手く組み合わされていて、今観てもかなり迫力がある。★★★☆☆(10/11/03)
[データ]…アメリカ、1975年、カラー、128分
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山形スクリーム
落ち武者の霊が眠ると言われる祠を倒したため、落ち武者の亡霊が現れる。そして亡霊に襲われた村人もゾンビになって…っと言った、竹中直人監督によるホラーコメディ。…なのだが、ホラーとしても、コメディとしても、最低の出来。ホラーとして見ても、演出がまったくなってなく、ちっとも怖くないし、VFXもTVドラマレベルの幼稚なもの。またコメディとしても見ても、くすりとも笑えない。単に頭の悪い連中が騒いでいるだけ。これで、何を観れと言うのだ。まぁ元々私は竹中直人なんて、まったく評価してないので、こんなものか…って感じだったけど。★☆☆☆☆(10/11/02)
[データ]…ギャガ・コミュニケーションズ、2009年、カラー、116分
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クヌート
母熊に育児放棄された動物園生まれのホッキョクグマのクヌート、そして北極の三つ子の小熊、親が死んだ二匹のヒグマの子。その三つの小熊の成長を追ったドキュメンタリー。特にメッセージとかはなく、ひたすらクヌートの可愛さを堪能する作品。とにかくクヌートが可愛くて、癒される。★★★☆☆(10/10/31)
[データ]…ドイツ、2008年、カラー、92分
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恐喝(ゆすり)
うっかり男の部屋について行ったため、アリスは強姦されそうになる。そして自分の身を守ろうと、彼女は思わず男をナイフで刺してしまう。恋人の刑事は彼女の罪を隠そうとするが、この事をネタに強請ろうとする男が現れ。
サスペンスより、心理描写を中心に描いている辺りは結構良いのだが、映画全体的にはそれほど出来が良いとは思えない。ただ、その後のヒッチコックの演出の特徴が垣間見れ、そう言う部分はなかなか楽しい。また、一見ハッピーエンドだが、実はアンハッピーと言うラストも良い(ヒロインの浮かない顔が、それを表している)。★★★☆☆(10/10/31)
[データ]…イギリス、1929年、白黒、82分、日本劇場未公開(ビデオ発売)
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牙狼〜RED REQUIEM〜
冴島鋼牙(小西遼生)は、鏡の憑依する魔境ホラー・カルマ(原紗央莉)を追って、ある町にやってきた。そこで彼は二人の魔戒法師と、カルマに異様に憎しみを抱く女魔戒法師・烈花に出会った。しかし、おかしなことにこの町にはホラーの気配がまったく感じられなかった。
同名TVシリーズの劇場版。たぶん、TVシリーズの後日談に当たると思われる。ただTVシリーズからブランクがあるためか、アクションに切れがない。また、台詞某読みの役者が多いのに興ざめ。そんな訳で、かなりガッカリの出来だったが、それでもアクションに関しては、クライマックスで何とか嘗ての切れが戻ってきたので、それなりに楽しむ事が出来た。まぁストーリーもテーマも、それなりに良く出来ているので、決して悪い映画ではないのだが。いや寧ろ、気に入っているところも多い。その一つ目。カルマに使える二人のホラー・クルスとシオンの衣装。男のクルスは別にどうでも良いが(笑)、女のシオンの衣装がもろゴスロリ。美しい悪にはゴスロリが良く似合う。ゴスロリ大好きな私には、もう堪りません(笑)。そう言えば、出てくる魔物にもゴスロリっぽいものが多かったような。二つ目。ラスボスがもろシレーヌだったこと。しかも那須博之版「デビルマン」では胸を隠していたが、こちらはモロ出しだし(笑)。個人的には、こう言うキャラ好きだなぁ。つまり、TVシリーズほどではないが、それなりに楽しめる作品に仕上がっているのだ。★★★☆☆(10/10/30)
[データ]…東北新社/ゴー・シネマ、2010年、カラー、97分
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アンドロメダ…
マイケル・クライトン原作の「アンドロメダ病原体」の映画化。町を一夜にして全滅させた原因を探っていくSFだが、とにかく面白い。派手なシーンは一切ないが、原因を探っていく過程がドキドキするほど楽しい。その際に使われる化学や物理の知識量もかなりのものだ。これぞ、SFって感じだ。また映画の大半が研究所内、つまり密室で進行するため、非常に重苦しくて、緊張感がある。確かに研究所内の設備や小道具が古臭いが(特にコンピューターがアナログすぎる(笑))、そんな事が些細な事。70年代を代表するSF映画の傑作だ。★★★★☆(10/10/28)
[データ]…アメリカ、1971年、カラー、131分、(再見)
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狼男 ダーク・サバイバー
郊外で男の惨殺死体が発見された。殺人課のブリードラブが担当するが、死体には動物と思われる噛み傷があった。そのため、ブリードラブは動物学者のアイヴィー・カーターに協力を依頼する。
要は狼男もの。ストーリーには特に目新しい部分はないが、とにかく作りが面白い。全編がドキュメンタリータッチ。最近の流行のPOVではないが、荒れた映像や手持ちカメラの映像はまさにそれ。そのため、臨場感やリアルさが半端じゃなく、かなりドキドキして観る事が出来た。また狼男を科学的な視線から見るシーンがあり、この辺りの知識量の豊富さも一見の価値がある。元がTVMなので派手な映像は期待できないが、なかなか楽しめる作品だった。★★★☆☆(10/10/27)
[データ]…イギリス、2009年、カラー、88分、TVM
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狂ったバカンス
中年男のアントニオが、偶然に出会った無鉄砲な若者たちに巻き込まれ、海岸で狂騒の一夜を過ごすことになる。
ストーリーはあってないようなもので、それに主人公の独白や回想を挿入した一種の私小説のようなタッチ。フェリーニの「8 1/2」に近い感じかな。はっきり言って、好みの作品ではなかった。それでも観たのは、単にカトリーヌ・スパークが出ていたため。相変わらず、小悪魔的な魅力満載で良い。あと、音楽をエンニオ・モリコーネが担当しているが、彼にしてはイマイチの出来だった。★☆☆☆☆(10/10/24)
[データ]…イタリア、1962年、白黒、108分
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クィーン・コング
「キングコング」のパロディ。当時、リメーク版を手掛けていたディノ・デ・ラウレンティスが圧力をかけ、公開を阻止したいわくつきの作品。2001年にフィルムが発見され、奇跡的に陽の目を見た。さて内容だが、本家「キングコング」の男女逆転版って感じで、完全にコメディ。但し、くすりとも笑えない酷い出来で、相当にくだらない。特撮も脱力するくらいチープ(恐竜なんて、子供の工作のレベルだ)。日本では広川太一郎と小原乃梨子による吹き替え版で公開されたようだが、二人が大暴走し捲っている吹き替えが本編より遥かに面白い。ほとんど関係ない事を喋っている(それどころか登場人物を見て、踊りが下手だとか、本編をおちょくっている部分も多い)。本編は別に観る必要のない駄作だが、吹き替えだけは必聴だろう(まぁ、それには本編を観ないといけないけど(笑))。★★☆☆☆(10/10/24)
[データ]…イギリス/イタリア、1976年、カラー、85分
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パラサイト・バイティング 食人草
邦題がネタばらしになっていて、食人植物の恐怖を描いたホラー。ただ映画のメインは食人植物の恐怖でなく、血みどろで残酷なエグイ描写の数々。はっきり言ってスプラッター度はかなり高く、この手の描写が苦手な人はまず観ない方が良いだろう。中でも傷口から入り込んだ植物が、体中で蠢くシーンはその最たるもの。しかもその後、植物を取りだそうとナイフで体中を切るシーンはかなりキツイ。そんな訳であまり私の好きなタイプの作品とは言えなかったが、中盤、暗い地下空間で食人植物が襲ってくるシーンは結構気に入っている。音で人間を誘き寄せ、ケタケタ笑いながら、動くツタで迫ってくる。このシーンだけは圧巻だ。ところでこの作品には原作があり、スコット・B・スミスの「ルインズ 廃墟の奥へ」がそれらしい。聞くところによると、原作はかなりの傑作らしいので、読んでみたいと思う。★★☆☆☆(10/10/23)
[データ]…アメリカ、2008年、カラー、91分、日本劇場未公開
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ピアノの森
幼い時からピアノを習ってきた修平と、ピアノを愛する海との友情を描いたハートフル・アニメ。冒頭、不思議系で始まるが、本編はふたりの葛藤と友情が中心で、どこぞの教育アニメのような感じ(あくまでも印象、実際はそんなことはない)。その事と言い、題材と言い、全体的に生真面目な印象があり、ちょっと取っ付きにくいのが難かな。それでも、最後まで飽きずに観れたのだから、まぁ良質な作品と言って良いだろう。ただ、作画荒れが多いのは頂けないなぁ(特にキャラに)。ところで、「どうやっても天才には敵わない」って事で良いんだよね(笑)。★★★☆☆(10/10/19)
[データ]…松竹、2007年、カラー、101分
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ハイジ
ハンナ・シュピリの「アルプスの少女ハイジ」の実写映画化。若干、子供向きかな…って気もするが、それなりに良く出来ていたと思う。ラスト、クララが立つシーンは結構感動的だったし。★★★☆☆(10/10/17)
[データ]…イギリス、2005年、カラー、104分
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天保水滸伝 利根の火祭
酒で身を持ち崩した平手造酒は、息子と共に旅を続けていた。利根川畔の宿場で病に倒れた造酒に、笹川の繁造は剣道指南を頼むが。
身を滅ぼしていく男の話と共に、ヤクザの愚かさを描いた時代劇。悪くはないが、それほど印象に残らなかった。★★★☆☆(10/10/17)
[データ]…大映、1952年、白黒、91分
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エクスペンダブルズ
バーニー・ロス(シルベスター・スタローン)率いる傭兵軍団に、チャーチ(ブルース・ウィリス)から仕事の依頼が舞い込む。その内容は南米の島国であるヴィレーナの独裁者ガルザ将軍の抹殺と言うものであった。リー・クリスマス(ジェイソン・ステイサム)と共に現地を視察したバーニーは、そこで将軍の娘でありながら反政府活動をしているサンドラと言う娘に出会う。
80〜90年代に大活躍したアクションスターたちが、夢の共演を果たしたアクション映画。これだけのアクションスターが共演したと言うだけで、その楽しさは保障されたも同然。しかし何と言っても凄いのが、シルベスター・スタロー、アーノルド・シュワルツェネッガー、ブルース・ウィリスの共演シーン。80〜90年代のアクション映画をさんざん観た私としては、この奇跡と言って良いスリーショットだけで、目頭が熱くなったよ。当然、この映画はそれだけで終わらない。シルベスター・スタローンとジェイソン・ステイサムの連係プレイ、ジェット・リーとドルフ・ラングレンのバトル(おおっ、少林拳vs極真空手だよ)、ジェット・リーとジェイソン・ステイサムの連係プレイ、元UFC世界ヘビー級王者ランディ・クートゥアvs元WWEのスティーブ・オースチンのガチンコ勝負、シルベスター・スタローンのマカロニウエスタンのような早撃ちなどなど、これで面白くない訳がない。もう堪らんぜよぉ。
一応、オールスター映画と言う事になっているが、印象としてはシルベスター・スタローンとジェイソン・ステイサム共演で、アクションシーンはジェット・リーとジェイソン・ステイサムが中心…っと言った感じかな。あと、銃撃戦と爆破が中心のド派手アクションだが、最近の映画のように破壊のみで終わているのでなく、ちゃんとアクションになっているのが良い。皆殺しがちょっと…と言う否定的な意見もあるようだが、こう言う痛快アクションにそれを言うのは野暮だと言うもの。
ストーリーは「傭兵軍団が独裁国家に立ち向かう」っと言った単純なものだが、実は敵にもちょっとした裏があって、なかなか楽しめる展開になっている。しかし、何よりも素晴らしいのは、男をちゃんと描いているところだろう。メンバーも単に味方と言うだけでなく、裏切りがあり、悩みがありと、人間ドラマとしても面白い。中でも一番の役徳はミッキー・ロークじゃないかな。かなり魅力的なキャラだし、彼が実に良い味をしている。昔話のシーンは、ちょっとうるっとなってしまったよ。あとは、食えないキャラを演じたブルース・ウィリスも良かった。
そんな訳で、ほぼ満足した訳だが、やはりいくつか不満があった。その中で、特に…って言う部分を二つほど。一つ目、ジェット・リーのアクションシーンでカメラが動き過ぎ。彼、動けるんだから、もう少し落ち着いたカメラワークで見せて欲しかった。二つ目、シュワルツェネッガーの出番が短過ぎ。あれじゃ、友情出演のレベルだよ。
ところで聞くところによると、スケジュール都合でウェズリー・スナイプスが、脇は嫌だと言う事でスティーヴン・セガール、ジャン・クロード・ヴァン・ダム、カート・ラッセルが断っているらしい。う〜ん、何とも残念。★★★★☆(10/10/16)
[データ]…アメリカ、2010年、カラー、103分
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オープン・ウォーター2
ヨットに戻れなくなり、海上に残された6人の男女の恐怖。…前作はそれまでにないタイプの映画で新鮮だったが、別に二度も映画化するほどの題材じゃない。更に今回は映画的すぎて、前作のようなリアルな恐怖もない。しかも、そういう状況になった原因からして、相当にお間抜けだ。大体あれだけの人数がいるんだから、どうにかなかった筈だ。★★☆☆☆(10/10/14)
[データ]…ドイツ、2006年、カラー、94分
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ホワイトアウト
南極観測所、アムンゼン・スコット基地。ここに女性の連邦保安官キャリー・ステッコが駐在していた。この地の冬が迫ったある日、氷床で他殺死体が発見される。さらに彼女に謎の人物から「ボストーク基地へ来い」との連絡が入る。さっそく基地に向かうと、そこで何者かが襲いかかってくる。
これは意外と面白かった。要は犯人探しと事件の真相解明がメインのミステリーだが、とにかく舞台設定が面白い。極寒の地、手袋を忘れただけで指を無くしてしまうほどの、まさに生と死が隣り合わせの過酷な土地。このミステリーではあまり見かけない新鮮な舞台設定だけで、平凡なミステリーがこれほど面白くなるとは。これだけでこの映画は成功したも同然だ。後半のホワイトアウトの描写も迫力満点だった。あと、何かを掘り起こしたらしい…って言う現場のシーンも、ゾクゾクとしたサスペンスで楽しかった。ただ、問題はラストが呆気ないところだろう。別にアクションシーンを入れろとは言わないが、犯人との会話などに、もう少し緊張感が欲しかった。★★★★☆(10/10/13)
[データ]…アメリカ、2009年、カラー、101分
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蜂女 インベージョン・オブ・ザ・ビー・ガールズ
蜂女が次々と男を殺していくモンスターホラー。…なのだが、実につまらない。これほど面白くない映画も珍しいな。一応、売りはエロとホラーになっているが、エロはせいぜいソフトコアだし、まったく怖くもない。展開はダラダラ、サスペンスも一切感じない、見せ場らしい見せ場もなし。一体何を観たら良いんだ。しかも、肝心の蜂女も特殊メイクは一切なく、単に黒いコンタクトをしているだけ(つまり、眼球全部が黒いと言う設定)。何とも酷い出来の映画だった。★☆☆☆☆(10/10/11)
[データ]…アメリカ、1973年、カラー、86分、日本劇場未公開(TV放送)
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ゼロの焦点
禎子は鵜原憲一と見合いをし、すぐに結婚した。それから7日後、憲一は仕事の引き継ぎで金沢へと向かう。だが、憲一はそのまま帰ってこなかった。よく考えてみると、禎子は憲一の事をよく知らない。禎子は憲一の行方を追って、金沢に向かうが。
松本清張のミステリーを映画化する…っと言ったって、どうせ時代を現代にして、最近の日本映画のような軽薄なものになるだろうと思っていた。ところが蓋を開けてみると、意外や意外、嘗ての日本映画のような重厚な作りになっており、時代も原作と同じ、昭和30年代になっていた。いや〜、これほど正当な映画を作れる人がまだ日本映画界にいたとは。ちょっと嬉しくなったよ。当時の街並みや風景を正確に再現した映像も良い。ただ残念なのは、後半、失速気味になる事だ。理由としては、やはり犯人に必要以上の正当性を与えた事だろう。女市長候補の設定も確か(記憶が曖昧で確信はないが)原作にはなかった筈だ。つまり時代を描くことで、ラストで感動させようとしたのだろうが、それが逆効果になってしまった。そのため、原作の名ラストとは比較にならないほど、平凡なつまらないラストになってしまった。力が入り過ぎて、失敗した例かな。映画の前半が良いだけに、実に残念だ。
★★★☆☆(10/10/11)
[データ]…東宝、2009年、カラー、131分
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追いつめられて…
コーチンスキー(ホルスト・ブッフホルツ)は結婚を申し込んだ女に断られ、カッとなって殺してしまう。その現場を同じアパートに住むギリー(ヘイリー・ミルズ)と言う少女に目撃されてしまう。だがギリーは、コーチンスキーを庇い、嘘の証言をする。
殺人を犯した孤独な青年と、それを目撃した孤独な少女のふれあいを描いたサスペンス映画。事件やサスペンスより、友情劇を中心にしているため、サスペンス映画と言うよりは人間ドラマに近いか。二人の心の結び付きが強ければ強い分、サスペンスが増していく。特に少女が庇えば庇うほど、犯人を追い詰めていく後半は、他の映画ではあまり例がないので新鮮で面白かった。ただ、そういう部分があまりにも強いので、被害者の人権はどうなんだ…って気もしてくるんだけどね。★★★☆☆(10/10/10)
[データ]…イギリス、1959年、白黒、106分
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ロフト.
5人の仲間はマンションの最上階のロフトルームを秘密の情事部屋とし共有していた。だがある日、この部屋で女の全裸死体が発見される。この部屋の鍵を持っているのは、彼ら5人だけ。5人は疑心暗鬼になり、犯人が誰か突き止めようとするが。
一般的には、密室殺人を題材にしたミステリーと言う事になるだろうが、ミステリーと言うのには難があるように気がする。確かに最後に事件の真相の説明はあるが、映画の大半は謎解きより、疑心暗鬼になった男たちの人間のドラマ。つまり、極限ドラマと言った方が良いかもしれない。また謎自体がそれほど興味がひくものでなく、観客を引っ張っていく力が弱いのが、この映画の弱点だな。ただ事件の真相が、最近の映画に多いトンでも真相でなく、それなりに納得できるのは良かったと思う。
★★★☆☆(10/10/10)
[データ]…ベルギー、2008年、カラー、117分
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悪夢探偵2
悪夢探偵こと、影沼京一の前に間城雪絵と言う少女が現れた。彼女は同級生を虐めてから、その同級生が毎晩夢の中に現れて、眠れないと言う。京一はその依頼を断ったが、やがて同級生を虐めた別の少女が変死する。
シリーズ2作目。前作は結構面白かったが、今回はちょっと落ちるかな。確かに、エレベーターのシーンとか、窓から幽霊が入ってくるとか、化け物が階段を上ってくるなどの恐怖シーンは前作より遥かに怖い。だが、何か塚本晋也らしくない。どちらかと言うと、中田秀夫っぽい恐怖演出で、最近のJホラーブームに影響されて作った気がする。慣れない事をしたせいか、あちらこちらに息切れを感じるし。個人的には、あまり周りに影響されずに、彼らしい作風にして欲しかった。そうは言うものの、普通の観客(監督名などを気にしないで観る人)には十分楽しめるホラーだと思う。★★★☆☆
[データ]…ムービーアイ、2008年、カラー、102分
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ナイト&デイ
ジューンは空港でロイと言う男を接触したばかりに、スパイ戦に巻き込まれてしまう。機内では殺し屋が潜んでいるし、挙句は彼女が乗った旅客機が墜落。それらの危機を救ってくれるロイ。彼はどうやらスパイらしいのだが。
スパイとの恋愛と、ド派手なアクションが売り物の、如何にもハリウッドらしいエンターティメント。全編コミカルで、気楽に観れるのは良いが、ほぼストーリーらしいストーリーがなく、観終わった後、何も残らない。全世界を股にかけた展開だが、何か落ち着きがなく、それらの場所が出てくる意味も感じられない。つまり、アクションとコミカルな展開を見るだけの非常に底の浅い映画でしかない。まぁ、そういう意味ではデート映画にうってつけかもしれないが。個人的にはかなり物足りない出来だった。…っとは言うものの、アクションシーンはかなり凄い。特に前半のカーチェイスと、クライマックスのバイクチェイスは半端じゃないから。これらを観るだけでも、映画館に行く価値はあると思うよ。ところで最初、「ナイト&デイ」の事を、「NIGHT(夜) AND DAY(昼)」と思っていた(笑)。「ナイト」はNIGHTでなく、KNIGHT(騎士)だったんだね。何故、「騎士」なのかは映画を観てのお楽しみ。★★★☆☆(10/10/09)
[データ]…アメリカ、2010年、カラー、109分
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ジャン・ルノワールの小間使の日記
メイドと、彼女が仕える屋敷の息子との恋愛もの。ルイス・ブニュエル監督の同名映画(1964年)のオリジナルに当たる作品。前半、コミカルな作りで気楽に見れるが、執事の陰謀が表面化した辺りからかなりシリアスになって、結構観るのがツライ。ラストもすっきりしないと言うか。まぁ全体的に良く出来ているが、あまり好みの映画ではなかった。★★☆☆☆(10/10/08)
[データ]…アメリカ、1946年、白黒、88分、日本劇場未公開
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メガ・ピラニア
しょぼいCGピラニアが暴れるB級モンスター映画。最初は普通の大きさだが、段々と巨大化していく。つまり動物パニックと言うよりは、怪獣映画のノリ。基本はシリアスなんだが、巨大ピラニアがビルに突き刺さる、戦艦や潜水艦やヘリを食べまくる…って言った描写の連続は、ほとんどギャグにしか見えない。良く言えば、サービス精神満点なんだろうが。★★☆☆☆(10/10/07)
[データ]…アメリカ、2010年、カラー、93分、TVM
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妖美伝奇 新説 牡丹灯籠 弐〜さよなら〜
死人を蘇らす、琴のその能力を知る医者・竹熊は、彼女を病院に強制的に入院させる。ところがある日、琴は病院を抜け出し…。
前作から話は続いているようだが、前作同様に酷い内容だ。まったく見るべきところがない、最低の作品だ。★☆☆☆☆(10/10/03)
[データ]…「新説 牡丹灯籠」製作委員会、2010年、カラー、84分
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ATOM
人間の世話をロボットがしてくれる空中都市メトロシティ。ある日、科学省に勤めるテンマ博士の息子トビーが、実験中の事故に巻き込まれて死んでしまう。悲しみに暮れるテンマ博士は、息子の記憶を持ち、息子と姿がそっくりなロボットを作るが。
手塚治虫の「鉄腕アトム」をCGアニメにしたハリウッドリメーク版。ほとんど話題にならなかったし、それどころか公開されたのも知らない人がいるくらいの不運な作品。しかも、むちゃくちゃ評判が悪い。そんな訳で、どの程度の作品か観てみてたが、これは酷い。原作をかなりあっちこっち改変しているが、ほとんど改悪。それでもアトム誕生の辺りまではそれなりの良く出来ているが、問題はそれ以降の展開。原作のハードさは一切なく、ほわほわっとしたソフトな展開。クライマックスに破壊のスペクタクルシーンをもってくるなんて、アメリカ映画らしい単純さだ。もう、あらゆるところにアメリカ映画の悪い面が出ている。これではヒットしないよ。日本語の吹き替えも、異和感があり過ぎ。★☆☆☆☆(10/10/03)
[データ]…アメリカ/香港、2009年、カラー、95分
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蛮幽鬼
大陸へ渡り、蛮教の教えを身につけた伊達土門。だが彼は友人殺しと言う濡れ衣を着せられ、囚人として監獄島に送られる。裏切った仲間への復讐心だけで、土門は10年間生き延びる。やがて闇の中で聞こえる声。その声に導かれ、進んだ地下奥で、彼は監禁されているサジと言う男と出会う。サジは土門に「自分の戒めを取ってくれれば、この島から脱出させてやる」…っと話を持ちかけるが。
2009年に東京、大阪で上演された舞台の映像。内容はデュマの「岩窟王」を元にした、古代日本(鳳来の国)での復讐談。これが、かなり見ごたえのあるドラマで、思わず見入ってしまった。特に主人公である土門の生き様が壮絶で、ラストシーンは涙を禁じえなかった。最近感じるのだが、舞台は映画のようにCGやデジタル映像に頼ってないので、純粋にドラマを楽しむ事が出来る。映画が失ってしまった本来の物語の面白さがあるように感じる。はっきり言って、映画界も真剣に考えないと、観客が見限ってしまうぞ(すでにそうかもしれないが)。閑話休題さて本作はドラマ以外でも、ユーモアもあるし、ミュージカルシーンもあるし、ホント見所満載。かなりの長尺ではあるが、ちっとも退屈でなかった。
それにしても何でこいつら、こんなに立ち回りが上手いんだ。映画では撮り直しが出来るが、こちらは一発勝負。それでもこれだけ迫力のある立ち回りを見せるんだから、スゲーよ。中でも、早乙女太一は半端じゃないほど上手いし。あと、堺雅人がこれだけ動けると思ってなかったよ。★★★★★(10/10/02)
[データ]…ヴィレッヂ/ティ・ジョイ、2010年、カラー、182分
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異国物語 ヒマラヤの魔王 完結日月篇
第三部であり、完結編。ライバル視していた二人が実は兄弟である事が分かり、そしてヒマラヤに住む一族の子孫である事が分かる。更に悪人を退治して、めでたしめでたし。この頃の時代劇って、勧善懲悪で単純明快でホント良いなぁ。ほぼ全編で繰り広げられるアクションも楽しい。まぁ若干、古臭さは感じるけど(笑)。★★★☆☆(10/10/01)
[データ]…東映、1956年、白黒、47分
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異国物語 ヒマラヤの魔王 双竜篇
第二部。蔵人の父親が殺され、いよいよ勾玉争奪戦になるかと思えば、相変わらず左馬之助とのライバル戦が中心。アクションは第一部より多いので、それなりに楽しめるが、全体的に何だかなぁ…って感じの出来。★★☆☆☆(10/09/30)
[データ]…東映、1956年、白黒、49分
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異国物語 ヒマラヤの魔王
戦国時代。備中の国に風早蔵人(中村錦之助)と南雲左馬之助(東千代之介)と言う若者がいた。ふたりはこの戦国の世に名を上げようと思っていた。その頃、海賊竜神丸は400年前日本に渡って来たというヒマラヤの魔王の勾玉を探していた。
第一部。戦国時代を舞台にしているが、戦記ものでなく、波乱万丈の冒険時代劇。ラストに少しだけアクションシーンがあるが、プロローグ的な回のため、見せ場はほぼ皆無。全体的にまぁまぁの出来かな。★★★☆☆(10/09/30)
[データ]…東映、1956年、白黒、47分
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禁じられた抱擁
金持ちの息子で画家のディノが、セシリアと言うモデルに魅了され、破滅していく話。…悪くはないが、それほど面白いとも思えなかった。…にしても、キャストが何気に豪華。画家のディノに「荒野の七人」のホルスト・ブッフホルツ、彼の母親に「何がジェーンに起ったか?」のベティ・デイビス、そして自由奔放なモデルにカトリーヌ・スパーク。中でも小悪魔的な魅力を発揮するスパークが印象的。★★☆☆☆(10/09/28)
[データ]…イタリア/アメリカ、1963年、白黒、105分
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劇場版 ブレイク ブレイド 第二章 訣別ノ路
異世界ロボットアニメの第2作目。戦いの醜さを知り、一旦は軍から抜けようとするが、結局戦う事を決意する…っと言うあまりにありふれた展開。何か面白みに欠けるなぁ。まぁ、これがお約束だからと一歩譲っても、肝心のアクションシーンが全然面白くない。モタモタとした動きだし、スピード感には欠けるし。これって、本当に劇場用として製作したものなのか?。とても金を取って、見せるレベルじゃないよ。★★☆☆☆(10/09/27)
[データ]…クロックワークス、2010年、カラー、50分
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3時10分、決断のとき
借金がかさんで生活が苦しい牧場主のダン。彼は報酬目当てで、保安官に捕まった強盗団のボスを午後3時10分発の列車に乗せる護衛の任につくが。
「決断の3時10分」のリメーク。オリジナル版も面白ったが、こちらもなかなかのもの。今どきの映画らしくアクションが派手で見ごたえがあるが、それ以上に主人公と強盗団のボスの心の交流が良い。特にクライマックスはアクションと二人の友情劇が見事に融合して、かなりの盛り上がりを見せる。久しぶりに現れた西部劇の傑作と言って良いだろう。あと、ギターを使ったテーマ曲がこれまた良い。★★★★☆(10/09/26)
[データ]…アメリカ、2007年、カラー、122分
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十三人の刺客
江戸時代末期。明石藩主・松平斉韶の暴君ぶりにより、罪のない人々が次々と犠牲になっていく。先行きの不安を感じた老中・土井利位は、御目付・島田新左衛門に斉韶暗殺の密命を下すが。
1963年の同名映画のリメーク。オリジナルは工藤栄一監督による集団抗争時代劇の代表作だが、今回は集団劇の要素が比較的少なく、アクション中心の時代劇になっている。現代でこの作品をリメークするなら、この方向性は間違っていないだろう。まぁ「クローズZERO」辺りから、三池崇史がこう言う映画を撮るんじゃないかとは思っていたが。ただクライマックスのアクションが長いため(50分くらいある。ちなみはオリジナル版は30分)、少々ダレ気味で痛快感を欠く仕上がりになっている。…が、よく言えばサービス精神満載かな。つまり全体的に見て、リメーク作としては上の部類だと言って良いだろう。
問題は、そこかしこに三池崇史らしいグロテスクさと下品さが出ている事だろう。特に白土三平的なグロテスクを思わせる、四肢を切断された女のシーンは見るに堪えない。それら彼らしい悪趣味さが、作品の質を落としているのが何とも残念だ。
ところで、この映画のリアルさには感心した。最近は髷さえ結っていない時代劇もどきが横行しているが(若手の俳優が髷を結うのを嫌がるらしい。お前ら、それでもプロか?)、こちらはお歯黒までしている徹底ぶり。映画でお歯黒が出てきたのは、数十年ぶりじゃないかな。それ以外でも、「ローソクの明かりのため、薄暗い部屋」、「血糊で斬れなくなるため、刀を常に替えている」など、ホント凝っている。この辺りは評価してイイと思うよ。★★★☆☆(10/09/25)
[データ]…東宝、2010年、カラー、141分
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君に届け
純粋で正直なのだが、見た目が怖いため、黒沼爽子は「貞子」とあだ名を付けられ、クラスのみんなから恐れられていた。だがクラスの中に、爽子に普通の態度で接してくる風早翔太と言う男子がいた。彼女は翔太に憧れを抱き始める。
「君に届け」の実写映画化。物語はアニメ版の最終回の部分までで、少々変更している部分もあるが、基本はすべて同じ。そしてアニメ版も面白かったが、こちらもなかなかのもの。若干淡々とした嫌いはあるものの、十分許容範囲。キャラも違和感なし。アニメ版同様に修羅場は多いが、実に清々しい作品に仕上がっていて、十分に楽しむ事が出来た。…って言うか、こう言う胸キュンの青春ものって、好きだなぁ。まぁ不満があるとすれば、爽子役の多部未華子が可愛すぎて、前半の怖い爽子に迫力がないところだろうか(笑)。ところで彼女、アニメ版を意識してか、能登麻美子の声を真似しているみたいだ。そのため、その可愛さが半端じゃなく、もう堪らん…って感じだ(笑)。★★★★☆(10/09/25)
[データ]…東宝、2010年、カラー、128分
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スペーストラベラーズ
銀行強盗に押し入った3人の若者と、人質になった者のドタバタを描くコメディ。…なのだが、監督が本広克行なので、その笑いのセンスが独特。たぶん、このセンスがダメな人は徹底的にダメだろう。相当におバカな笑いだし。私の最初の方で、こりゃダメだ…っと思っていた。だが途中から妙にツボにハマって、観るのを止められなくなってしまった(笑)。まぁ、悪い映画じゃないと思うよ。万人には勧められないけど。ところで、おバカな展開でありながらラストで突然シリアスになる…って言うのはよくある手で、悪いとは思わない。しかし、「明日に向かって撃て」そのまんま…って言うのはさすがにどうかと思うよ。★★★☆☆(10/09/24)
[データ]…東映、2000年、カラー、125分
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ひとりかくれんぼ 劇場版
一人で出来る「ひとりかくれんぼ」と言う薄気味悪い降霊術が巷で流行っていた。ある日、涼子が受け持つクラスの女子生徒が謎の失踪を遂げる。彼女はどうやら「ひとりかくれんぼ」をしたようなのだが。
冒頭がなかなか不気味なので期待したが、それほど面白い作品じゃなかった。明らかに「リング」の影響下にある作品で、恐怖シーンは同作を参考にしている。そのため、恐怖シーンはそれなりに恐い。だが、それ以外が力不足。全体的にダラダラしていて、盛り上がりに欠けるし、迫力もない。★★☆☆☆(10/09/23)
[データ]…ジョリー・ロジャー、2009年、カラー、99分
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プレデター
久しぶりに再見。いや〜、面白いものは何回観ても面白い。ジョン・マクティアナンらしいド派手なアクションと、「何かがいる」っと言ったサスペンススリラーの面白さが、見事に融合した一級のエンターティメント。開幕早々、グリーンベレーの惨殺死体が発見されてから、映画は異様な緊張感に包まれ、それが最後まで続く。何かがいる事は感じるが、そのほうを見ても何もいない。この辺りのサスペンスは尋常じゃない。公開当時、プレデターの姿は極秘だったので、特にそうだ。そして、コマンド部隊の各隊員の個性の豊かさ。すべてのキャラをちゃんと描ききっている脚本の素晴らしさ。特にスー族のビリーがカッコ良すぎ。もう、すべての面で文句をつけようのない映画だ。ところで、シュワルツェネッガー率いるコマンド部隊が南米に向かう理由があまり生きてない。まぁ、その辺りは別にどうでもよく、あえて言うならストーリーにリアリティを入れただけだろうな。★★★★★(10/09/23)
[データ]…アメリカ、1987年、カラー、107分、(再見)
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怪奇!血のしたたる家(別題:ブラッド・ゾーン)
アミカス・プロのオムニバス・ホラー。古い屋敷を借りた人間が怖い目にあう…っと言った内容。ただ出演がクリストファー・リー、ピーター・カッシング、イングリッド・ピットと非常に豪華。しかも、脚本がロバート・ブロックと言うのだから、面白くならない訳がない。…なのに、出来上がった作品は、可もなく不可もなく、まぁまぁ…って言った感じの出来だった。全体的に少々物足りないのだ。以下、エピソードごとにコメントする。
以下、ネタバレあり。
第1話→最初の借り手は、ホラー作家のヒリヤー。この家で執筆していると、自分が創作した殺人鬼の姿が見え始める。…大した話じゃないなぁ…って思っていたら、ラストの二段構えのオチがなかなか良かった。
第2話→次の借り手は、独身者のグレイソン(ピーター・カッシング)。彼は町にある蝋人形館の女殺人鬼に、心を奪われるが。…あまり面白い話じゃないし、オチもイマイチ。
第3話→三番目の借り手は、リード(クリストファー・リー)とその娘ジェーン。リードは何故か、娘を学校にもやらず、おもちゃも与えない。…4話中、これが一番面白かった。オチは途中で分かるものの、幼い娘の不気味さが最高。笑いながら、蝋人形に針を刺すあたりは、かなり怖い。恐怖に脅えるクリストファー・リーって言うのも、普通じゃちょっと見れないし。
第4話→最後の借り手は、怪奇俳優のヘンダーソン。彼がが古道具屋で買ったマントは、吸血鬼のマントだった。…これだけ、コミカルなエピソード。ストーリーもオチも大して面白くはないが、イングリッド・ピットが吸血鬼に変身するシーンが楽しい。やはり、女吸血鬼と言えば、彼女だからね。★★★☆☆(10/09/21)
[データ]…イギリス、1970年、カラー、101分、日本劇場未公開
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トゥモロー・ワールド
人類に子供が誕生しなくなって18年経った、2027年。希望がなくなり、世界は秩序が失われていった。エネルギー省に勤めるセオはある日、元妻が所属する反政府組織に拉致され、身分証を作るように強制される。
P・D・ジェイムズの「人類の子供たち」の映画化。最近のSF映画では珍しい「近づく憂鬱な未来もの」。子供が誕生しなくなったため、希望がなく、破滅に向かっている人類の姿を描いている。これだけ来て欲しくない未来像は、最近ではホント珍しい。それだけでもアレなのに、薄汚くゴミゴミとした描写は個人的にかなり拒否反応を感じた。戦闘シーンも迫力はあるが、長回しを使うことで、痛快感よりリアルさを描く事を中心にしている。この辺りも、好みでない。つまり、悪い映画ではないが、観ていて色々とツライ映画だった。★★★☆☆(10/09/20)
[データ]…アメリカ/イギリス、2006年、カラー、109分
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狼は天使の匂い
昔起こした事故の遺族から狙われている男。彼は逃げ込んだ先で、殺しを目撃した。その一味に彼は捕まるが、アジトで彼らが何か犯罪を計画している事を知る。
犯罪計画を切欠に、滅びの道を進む男たちの物語。若干行動に納得いかない部分もあるが、滅びの美学を堪能できるし、男のドラマとしても見応えがある。ラストをあえて映さないのも良い。あと、切ないフランシス・レイの曲も絶品だ。★★★☆☆(10/09/19)
[データ]…フランス、1972年、カラー、128分、(再見)
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劇場版 ブレイク ブレイド 第一章 覚醒ノ刻
誰もが魔力を持つ異世界のクルゾン大陸。この世界で、100万人に1人と言われる魔力を持たないライガットと言う青年がいた。ある日、王都から古代人が作ったと思われるゴゥレム(巨大ロボット)が発掘された。このゴゥレムは魔力では動かない。ところがライガットは乗ると、動き始めた。
全6部作(予定)異世界ロボットアニメの第1作目。ただ古代文字が日本語なので、もしかしたら未来の話かもしれない。さて、その序章である本作は、如何にもロボットアニメの王道のような展開。操作方法の分からないロボットを主人公がいきなり動かす…って言うお決まりのパターンはホント楽しい。まぁ反面、ありきたり過ぎて物足りない…って言う気もするが(笑)。全体的にさほど面白いとは思わなかったが、第一章だからこの程度か。第二章以降に期待と言う事で。ところで赤頭巾のシギュンが妙に可愛かったな。★★★☆☆(10/09/18)
[データ]…、2010年、カラー、50分
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ファイナル・デッドサーキット
シリーズ4作目。今回は発端がサーキット場になっているが、死の運命を逃れた者たちが死に付きまとわれる…って言った話はいつもと同じ。1作目はアイデアが面白いサスペンスホラーだったが、段々と殺しのシーンだけが見せ場のおバカ映画になってきた。今回はその最たるもので、それ以外は全く見所なし。しかも必要以上に凝りまくった殺しシーン(過程)はほとんどギャグだし、リアルさの欠片もない残酷シーンは苦笑ものだ。はっきり言って、もうどうでもイイよ…って感じだ。しかし、この映画(の登場人物)を観ると、アメリカ人ってバカばかりなのか…って思ってしまう。★★☆☆☆(10/09/18)
[データ]…アメリカ、2009年、カラー、82分
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ふたりのベロニカ
ポーランドとフランスにベロニカと言う女性がいた。ふたりは同年同日に生まれ、顔も同じ。しかも全く他人でありながら、ふたりはもう一人自分がいると思っていた。ポーランドのベロニカはその歌の才能を買われ、歌手としてのデビューを果たす。だがデビューの日、彼女は胸に痛みを感じ、そのまま息絶えてしまう。
ちょっと不思議系の人間ドラマで、どこか浮世離れしていて、個人的に結構気に入っている映画だ。必要以上の説明がないため、ストーリーが少し分かりづらいが、かなり良い話だと思う。また、ズビグニエフ・プレイスネルの音楽が効果的に使われており(サントラが欲しい)、映画を盛り上げる。そして、ベロニカ(二役)を演じたイレーヌ・ジャコブが実に美しい。間違いなくキエシロフスキー監督の代表作であり、名作だ。★★★★☆(10/09/17)
[データ]…フランス/ポーランド、1991年、カラー、97分、(再見)
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処女の泉
16世紀。農家に美しく清らかな娘と、彼女に嫉妬する召使いの女がいた。娘は教会にローソクを捧げに行くが、同行した召使いが途中で一緒に行くのを渋る。一人で道を進む娘に、乞食が接近。乞食を隙を見て、娘を犯し、殺してしまった。
難解な映画を作るベルイマンだが、これは比較的分かりやすい。要は復讐の物語であり、奇跡の物語である。川、森、野原と言った映像が美しいし、最後に娘の死体のあった場所から湧き水が出てくる奇跡も感動的だ。ただ、キリスト教を善、オーディン(北欧神話)を邪悪としていることが、個人的には気に入らないが。それでも幻想的な物語が心地よく、たぶんベルイマンの作品の中では一番好きな作品だ。★★★☆☆(10/09/16)
[データ]…スウェーデン、1960年、白黒、89分、(再見)
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ナイト ミュージアム2
今回は、魔法の石版のを利用して世界征服を企む古代エジプトの王カームンラーに立ち向かう話。相変わらず薄っぺらで幼稚な内容だが、おバカに徹している分、前作より面白いかな。まぁ、後に何も残らないけど。ところで個人的には、首振りアインシュタインが好きだな。★★★☆☆(10/09/15)
[データ]…アメリカ、2009年、カラー、105分
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ベンジー
野良犬のベンジーは、幼い兄妹のポールとシンディと仲良し。だがふたりの父親は、野良犬と言う事でベンジーを飼うことに大反対。そんなある日、ベンジーが住み家にしている廃家に怪しげな男たちが侵入して、誘拐の相談をし始める。
何作か作られたシリーズの第一作目。単にベンジーの可愛さと賢さを堪能するだけの他愛のない作品だが、安心して家族で観られる数少ない作品の一つだろう。そんな訳で、若干物足りなさを感じるものの、楽しい作品には違いない。テーマソングである「I Feel Love」は名曲だ。★★★☆☆(10/09/14)
[データ]…アメリカ、1974年、カラー、86分、(再見)
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飛べ!フェニックス
ある石油会社の輸送機が、砂嵐に巻き込まれて砂漠に不時着した。航路を大きく離れたために、救助隊の到着の可能性が低い。そんな中、ひとりの乗客からある提案が出される。
数年前に公開された「フライト・オブ・フェニックス」のオリジナル版に当たる作品。リメーク版も結構面白かったが、やはりオリジナル版には敵わないっと言ったところ。こちらの方が格段に面白かった。サバイバルものであり、極限ドラマではあるが、その極限の描き方がリメーク版とは比べ物にならないほど凄いのだ。それでありながら、男のドラマとしても一級品なのだから、さすがはロバート・アルドリッチ監督だな。かなりの長尺でありながら、ちっとも退屈でない上質のエンターティメントだ。ジェームズ・ステュアートが、彼には珍しく、完全でない人間を演じているのも良い。★★★★☆(10/09/12)
[データ]…アメリカ、1965年、カラー、142分
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金星人地球を征服
宇宙人の妨害があるからと、衛星打ち上げに反対するアンダーソン博士。彼の言葉通りに、衛星が事故を起こす。しかも帰還の際、その衛星に金星人が乗り込んでいた。
主要登場人物の大半が死ぬなど、B級SFながらハードなストーリーが悪くない。ただ、地球侵略と言いながら、一匹でやってきて、洗脳装置を八個しか持ってないと言うのに笑ってしまう。しかも田舎町の要人(何故か、将軍がいるが(笑))を洗脳するって、本当に侵略する気があるのか?(笑)。まぁ、その程度の作品だが、それを忘れられない作品にしたのが、金星人(金星ガニ)の奇抜なデザイン。このデザインをしたのが、ポール・ブレイズデルと言う人で、他にも「海獣の霊を呼ぶ女」や「暗闇の悪魔」っと言ったインパクトあるモンスターをデザインしている。50年代SFホラーになくてはならない人だ。それ以外にも、主役の二人が「スパイ大作戦」のピーター・グレイヴスと、マカロニウエスタンのスターであるリー・バン・クリーフだったりと(この人は後にジョン・カーペンターの「ニューヨーク1997」にも出てますね)、低予算映画ながらキャストが結構豪華。何気に色々と見所のある映画だ。★★★☆☆(10/09/11)
[データ]…アメリカ、1956年、白黒、68分、(再見)
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バイオハザード W アフターライフ
すべての発端であるアンブレラ社の東京本社。アリスはここを壊滅させ、その責任者を葬る。その後、希望の地であるアラスカに向かうが、そこには誰もいない。だが一人、記憶を失った女性と出会う。
3D版で鑑賞。シリーズ最新作であるが、いきなりの違和感。「マトリックス」かよ!。ゾンビ映画がサイバーアクションになってしまった。しかもデジタル映像満載で、ちっともエキサイティングじゃない。過度なデジタル処理はアクションの楽しさや痛快感をなくすから、もうやめて欲しい。さらにあってないようなストーリー、切れのない演出、モタモタとした展開と、非常に退屈な作品だった。えらく中途半端なところで終わるのも、何だかなぁ…って感じだ。元々大したシリーズじゃないが、その中でも最低の出来だ。やっぱ、ポール・W・S・アンダーソン、ろくな監督じゃないな。それを察してか、観客も非常に少なかった。結局、見れたのは中盤の(大量の)ゾンビ襲来のシーンだけか。★★☆☆☆(10/09/11)
[データ]…アメリカ、2010年、カラー、97分
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ゲスト
母の死を目撃したため、精神を病み、精神病院に入院していた少女アナ。ようやく回復した彼女は退院し、父と姉が待つ家に戻る。ところがそこには父の愛人がおり、彼女は心穏やかになれない。そんな彼女の前に母の幽霊が現れ、何かを訴えようとする。
韓国ホラー「箪笥」のハリウッドリメイク版。オリジナルである「箪笥」の記憶がないので(観てはいるんだが)はっきりしないが、こんなストーリーだったけ?。…っと言う訳で、「箪笥」を無視してコメントするが、これは面白かった。幽霊話とミステリーが合体したようなストーリーで、テンポ良く、サスペンスたっぷりに展開する。しかも意外な展開の連続で、観ていてちっとも退屈じゃない。ただ、問題は真相の部分で、はっきり言って反則もの。これだと、それまでの話が無駄になってしまうし、矛盾も出てしまう。まじめにミステリーとして観ていた人はたぶん、怒るだろう。だが、それを承知のうえでも、私はこの展開が好きだ。この何とも言えないダークさが、実に良い。そして、最後のオチが実に素晴らしい。要はこの作品、ミステリーとして観てはいけない。単に「観て驚け」ってタイプの作品だ。
ところで主人公のアナ(エミリー・ブラウニング)、魅力的だなぁ。こう言う薄幸そうで、儚げで、○○○○な女の子に、どうも私は惹かれる傾向がある(笑)。最後の○の○○○の笑顔なんか、「堪らん」って感じだ(爆)。自分ながら、ちょっとヤバいなぁ(汗)。★★★★☆(10/09/10)
[データ]…アメリカ、2009年、カラー、87分、日本劇場未公開
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湖のほとりで
北イタリアの小さな村の湖のほとりで、アンナと言う少女の死体が見つかる。村に赴任してきた事サンツィオが捜査を開始するが。
村の道の歩く少女、少女に声をかける自動車の男と言う冒頭のシーンから、この監督が只者じゃない事が分かる。もう、その緊張感とサスペンスが尋常でなく、一気に映画の世界に引き込まれる。その後、湖のほとりで死体の発見、警察の捜査とミステリーのお決まりのパターンが続く。そんな訳で間違いなくミステリーであるが、意外とミステリーらしくない作品だ。それはトリックや謎解きがほとんどなく、あくまでも人間のドラマに焦点を当てているからだろう。最後に結構ヘビーな真相が提示され、やはりこの作品が人間ドラマである事が分かる。つまり、一風変わったミステリーなのだ。間違っても、派手などんでん返しなど期待してはいけない(笑)。あと、村の自然の風景が実に美しい。★★★☆☆(10/09/09)
[データ]…イタリア、2007年、カラー、95分
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アガサ 愛の失踪事件
実際にあったアガサ・クリスティの11日間の失踪に焦点を当てた作品。タイトルにはアガサとあるが、ミステリーでなく普通の人間ドラマ。クリスティ(ベネッサ・レッドグレーブ)の悲しみも心を打つが、特ダネをものにしながら、最終的にボツにしてしまう記者ウィーリー(ダスティン・ホフマン)の人間味も良い。決して、派手な映画ではないが、見応えのある大人のドラマだ。音楽も良い。★★★☆☆(10/09/08)
[データ]…アメリカ、1979年、カラー、98分、(再見)
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ベルモンドの怪盗二十面相
タイトルからサスペンス映画か、犯罪映画と思われるが、何の事はない、おバカなドタバタコメディ。しかも、全然笑えないと言う。最後の方に盗みのシーンもあるが、別にどうでも良いようなもの。同じジャン・ポール・ベルモンド主演作なら、「華麗なる大泥棒」の方がよっぽど面白い。★☆☆☆☆(10/09/07)
[データ]…フランス、1975年、カラー、99分
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ザ・ディープ
バミューダでスキューバ・ダイビングを楽しんでいたゲイルとデビッド。ふたりはそこで沈没船を発見し、近くでスペイン金貨を見つける。するとふたりの前に暗黒街のボスが現れ、沈没船の近くにあった容器を買いたいと申し込まれる。
基本は宝探しものだが、これに暗黒街の連中が絡んでくる。そのため、宝探しものとも、犯罪映画ともつかない中途半端な内容になっている。しかも全体的に盛り上がりに欠けるし、大半が水中シーンのため、動きがモタモタして、何かぱっとしない。結局、見れるのはジャクリーン・ビセットの濡れたTシャツだけか(笑)。★★★☆☆(10/09/05)
[データ]…アメリカ、1977年、カラー、123分、(再見)
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ぼくのエリ 200歳の少女
イジメられっ子のオスカーの隣の家に、一風変わった女の子が引っ越してきた。女の子はエリと言い、孤独なオスカーはすぐに友達になる。やがて町の中で殺人事件が起こり始め…。
「MORSE-モールス-」の映画化。原作の出来があまり良くなかったので迷ったが、吸血鬼マニアとしては、やはり観に行かない訳にはいかない。そんな訳で鑑賞したが、原作よりは出来が良かった。すべてが中途半端で、何がやりたいのかさっぱり分からない原作に比べ、こちらは異形との恋愛色が強くなっていた。主人公もデブの根暗少年から、女の子のような美形キャラに変えてあるので、より恋愛色が濃厚だ。ただ良いと言っても原作と比べての話で、やはり一映画として見れば物足りない。全体的にメリハリがなく、一向に盛り上がらない。個人的には、吸血鬼映画色がもう少し強くても良かったと思う。まぁモールスは、原作以上に生かされていたけど。
ところで、肝心要のシーンにボカシが入っているので、エリのはっきりとした正体が分からない。これでは途中何度も「女の子じゃない」とエリが言ってる意味が、(特に原作を読んでない人には)分からないのでは。…って言うか、私でさえ確信できない。たぶん、原作と同じオチだとは思うのだが。その後、ストーリーにも、セリフにもそのフォローがないし。★★★☆☆(10/09/04)
[データ]…スウェーデン、2008年、カラー、115分
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ダンシング・ハバナ
アメリカ人少女とキューバ人青年の恋愛を描いた青春映画。一応、音楽を題材にしているが、音楽映画でもダンス映画でも、ましてやミュージカルでもない。それは革命により、ダンス大会が中止になったり(しかも主人公たちのダンス中に)、最後にふたりが別れたりと言う描写からも分かる。あくまでも辛口の青春映画なのだ。ところで本作は「ダーティ・ダンシング」の続編にあたるらしい。記憶が風化しているので、肝心の「ダーティ・ダンシング」のストーリーを思い出せないのだが、本作を観る限り、特に繋がりがないようなので、特に問題はないだろう。ところで「ダーティ・ダンシング」があまり面白くなかったと記憶しているが、本作も同様だな。音楽ものとしても中途半端なのは当然としても、恋愛ものとしてもあまり面白くなかった。ラテン音楽をちゃんと聞かせてくれたら、もう少し好評価になったと思うが。★★☆☆☆(10/09/03)
[データ]…アメリカ、2004年、カラー、86分
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G.I.ジョー
あらゆる金属を腐食させる化学兵器ナノマイトをめぐって、G.I.ジョーと悪の組織「コブラ」が繰り広げる争奪戦。…ド派手なアクション、必要以上にVFXを使用、あってないようなストーリー、薄っぱらな内容などなど、はっきり言って、私の大嫌いなタイプの作品だ。ただ、ただね、ここまでサービス精神満載に作られると、認めない訳にはいかない。だって、上映時間の大半がアクションシーンだもの。しかもクライマックスは、もう完全に「スターウォーズ」。飛行メカによる空中戦は(ここでは水中戦だが(笑))、やはり燃えるよ。後、パリでのパワードスーツアクションも結構気に入っている(だから、誰か実写版「バブルガムクライシス」を作ってくれぇ)。つまり、嫌だ嫌だと言いながら相当に楽しんだ映画だった。色々な意味で悔しい(笑)。★★★★☆(10/09/02)
[データ]…アメリカ、2009年、カラー、118分
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戦場の小さな天使たち
戦時下のイギリスのある一家の人間模様。人間ドラマとしてはよく出来ていると思う(子供の残酷さの描写がちょっと気に入らないが)。問題は時代が戦時下だと言う事。戦時下のドラマでありながら、この能天気さ、お気楽さはどうかと思うが。戦時下を生き抜いてきた人に、失礼だと思うよ。後、ラストのオチもちょっと不謹慎。それらさえなければ、出来の良いドラマだと思うのだが。★★★☆☆(10/09/01)
[データ]…イギリス、1987年、カラー、114分
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アンドリューNDR114
各家庭が家事用ロボットを持つようになった近未来(なんと2005年、もう過去じゃん(笑))。その家事用ロボットNDR114こと、アンドリューが人間に憧れを抱くようになる…っと言ったSFだが、実に壮大。なんと200年に亘るドラマなのだ。人間に憧れ、外観、内面共に人間と変わりなくなっていくアンドリューが人間としての幸せをつかむ…って言った内容だが、これってどうなんだろう。壮大なドラマは好きなんだが、単に「めでたし、めでたし」で終わるのは、あまりにも短絡じゃないかな。個人的には、「人間に近づいて、アンドリューは果して幸福だったのか?」と思うのだが。つまり、前半は悪くないんだが、後半、少々、アメリカ的な単純さが鼻についた作品だった。★★★☆☆(10/08/31)
[データ]…アメリカ、1999年、カラー、131分
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マーシャル博士の恐竜ランド
マーシャル博士が自らのタキオン理論を基にして作った装置により、異次元の世界へ行く…って言った内容だが、ストーリーはあってないようなもの。完全なおバカコメディで、くっだらねぇギャグの連続。恐竜などのVFXはそれなりに出来が良いが、下品で脱力なギャグはどうも好きになれない。★★☆☆☆(10/08/29)
[データ]…アメリカ、2009年、カラー、101分
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月に囚われた男
近未来。地球は枯渇した資源を月に求めた。その月の作業場で、ひとり作業を続けるサム。孤独な毎日。そして3年契約があと2週間で終了というとき、事故を起こしてしまう。やがて月基地の診療室で目覚めた彼は、再度事故現場に行く。そこで見たものは。
本当は劇場で観る予定だったが、時間が取れなくて、観る事が出来なかった。…が、ようやくレンタルDVDで鑑賞した。さて本作だが、最近のSFでは珍しく、非常に地味な作品だが、ストーリーとアイデアが実に面白い。またCGでなく、ミニチュアによる月面の映像もかなり良い。観ていて、ホント落ち着く。やがて、真相が分かるにつれ、何とも言えない切ないストーリーが浮かび上がってくる。そして、ラストの大逆転のハッピーエンドが、これまた良い。個人的には70年代の「サイレントランニング」を思い出した。当初、デビッド・ボウイの息子が監督すると言う事で、少々不安だったが、これはかなりの傑作だ。★★★★☆(10/08/29)
[データ]…イギリス、2009年、カラー、97分
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ザ・ホード 死霊の大群
仲間を殺された四人の警察が復讐のために、ギャングの隠れ家であるビルに乗り込む。だが突入を察知され、四人はギャングに捕まってしまう。そのとき、町で砲火が。やがてビルにゾンビの大群が押し寄せる。この危機を乗り越えるため、敵対していた警察とギャングは一時休戦し、手を組むことにした。
ゾンビものなのだが、ホラーと言うよりはアクション色が強い。だから、ゾンビも走るゾンビだ。血糊の量はかなりのものだが、残酷シーンがほぼ皆無(…って言うか、なし)。しかも先に書いたように走るゾンビなので、迫りくる恐怖が感じられない。またサスペンスより、仲間割れ中心の人間ドラマがメインだ。つまりホラーファンにとっては、少々物足りない作品になっている。…とは言うものの、エレベーターのシーン以降の盛り上がりは半端じゃなく、特に地下駐車場の「かかって来いや(本編では「かかって来い」と字幕が出るが、予告篇の「かかって来いや」の方が印象深かったので(笑))」のシーンと、狭い通路での攻防線はかなり楽しい。つまり少々不満があるものの、ゾンビものとしてはかなり出来の良い作品になっている。★★★☆☆(10/08/28)
[データ]…フランス、2009年、カラー、97分
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アルファヴィル
行方不明者を探すために探偵レミーは、星雲都市アルファヴィルへやってきた。この都市の住民はすべて記号化され、個人の自由もない。レミーはここで、都市を管理するコンピューターの開発者の娘ナターシャと出会う。だが、彼女も他の住民同様に愛を知らなかった。
…って言うストーリーを聞くと、まさにSFだが、ゴダールなんで一筋縄ではいかない。大体、そこいらの風景を撮影して、星雲都市と言われてもなぁ。最近の映画のようなCGだらけの映像もどうかと思うが、こう言う映像もどうかと思う。やはり、「SFは絵」なんだから。そう言う訳で、この映画をSFだと言うのには抵抗があるが、ゴダールの哲学を詰め込んだ寓話とみれば悪くないと思う。ただ、「管理社会」や「人間性を取り戻す」っと言った内容はSFファンからすれば、別に珍しくもなく、新鮮でもないんだが。★★★☆☆(10/08/27)
[データ]…フランス/イタリア、1965年、白黒、99分、(再見)
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あの胸にもういちど
若くして結婚したレベッカが愛人である大学教授のダニエルにオートバイで会いに行く、ただそれだけの話。…で、その途中で過去の出来事を回想するという構成。まぁ一種の不倫ドラマだが、作られた時代が時代なだけに、出口のない青春もの的な要素が強い。あるいは平凡な日常からの脱出か。そんな訳か、「バニシングポイント」を思い出した。要は時代が作った映画で(60〜70年代のニューシネマ)、現在ではまず作る事が出来ない映画だろう。あの時代の空気を知らないとね。さて肝心の内容だが、ドラマもそれなりに面白いし、マリアンヌ・フェイスフルもエロ可愛いし、ヨーロッパの風景も美しい。よく出来た作品と言って良いだろう。ところで子供の時に観たとき、相当にエッチな映画に見えたのだが、今観るとそれほどでもない。せいぜいセクシー止まりだな。★★★☆☆(10/08/26)
[データ]…イギリス/フランス、1968年、カラー、88分、(再見)
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霧の中の風景
幼い姉弟が父を探すために旅を続ける…って言った内容で、ストーリーはあってないようなもの。まぁ一種の映像詩的な映画と言って良いが、面白いのはその描き方。恐ろしく美しい映像があったかと思うと、そうでもない映像もある。ストーリーにおいてもそうで、おとぎ話的な浮世離れしたシーンがあるかと思えば、残酷なまでの欝なシーンもある。つまり、その両方が現実だと言う訳か。同様に、幼い姉弟(特に姉)がツライ目にあいながら、最後で強かになって行く辺りもこれまた現実的だ。何れにしろ、しばらくの間は忘れる事が出来ない、印象的な作品と言えよう。ところで、個人的にはラストの美しいショットが好きだな。★★★★☆(10/08/25)
[データ]…ギリシャ/フランス、1988年、カラー、125分
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ブラック・ボックス 記憶の罠
交通事故を起こし、昏睡状態の末に病院のベットで目を覚ましたアルチュール。彼は看護婦から、昏睡中に彼が喋ったうわごとを書いたメモを渡される。それを手がかりに、自分の記憶を探っていくが。
意味不明の断片的な記憶の欠片から、自分の過去を探っていくと言うアイデアは面白い。…なのに、本当ならわくわくするストーリー展開が、一向に楽しくならないのは脚本のせいか。しかも最後に示される真相が拍子抜けするほど単純で、ちっとも面白くない。演出も脚本も、ほとんどTVドラマ以下のレベルだ。★★☆☆☆(10/08/24)
[データ]…フランス、2005年、カラー、92分、日本劇場未公開
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インクハート 魔法の声
「魔法舌」と言う、本を朗読する事で本の登場人物を現実の世界に呼び出す能力を持っているモー。彼とその娘のメギーが、本の中に閉じ込められている妻を救おうとする。
「ナイトミュージアム」の影響下にある作品か。もっともあれよりシリアスで、ファンタジー色の強い作品になっている。そう言う部分は良いのだが、全体的にイマイチの出来。アイデアはまぁまぁ面白いが、それをちっとも生かしきれてない。また、展開はダラダラしているし、演出に切れもないし、これっと言った見せ場もない(ラストはそれなりに楽しいが)。あと、登場人物に魅力がないのも難。所詮、日本劇場未公開作っと言ったところか。★★★☆☆(10/08/22)
[データ]…アメリカ、2008年、カラー、106分、日本劇場未公開
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特攻野郎Aチーム THE MOVIE
ハンニバルがフェイス救出の際に、B.A.とマードックを仲間にし、ここに最強のチームが誕生した。意気投合した四人は特殊部隊Aチームとして、軍で活躍する。それから8年後、彼らにフセインの残党が持つ偽ドル紙幣の原版を奪えと言う任務が来た。ハンニバルの作戦により、見事作戦は成功するが、その直後、思わぬ濡れ衣を着せられ、四人は投獄させられる。
同名TVシリーズの映画化。「特攻野郎Aチーム」と言えば、毎週視聴。………ってほどファンではなかったが、それでも2時間スペシャルの時は欠かさず観ていた。まぁ、それなりに好きだった訳だ。そんなTVシリーズが映画になったのだから、これは観ない訳にはいかない。そんな訳で鑑賞したのだが、悪くないが良くもないって感じの出来だった。ストーリーは意外にもシリアス。だが、TVシリーズ同様の明るさ&能天気さで、暗くなってないのは良かった。ただ、スタッフが悪乗りし過ぎて、ありえねぇ〜〜アクションの連続。このため、逆に痛快感に欠ける出来になっていた。特に戦車のシーンはいくら何でもやり過ぎだろう。何とも残念だ。個人的にはもっと単純明快なストーリーで、スカったしたアクション映画に仕上げて欲しかったよ。★★★☆☆(10/08/21)
[データ]…アメリカ、2010年、カラー、118分
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折れた銃剣
朝鮮戦争時。自軍の撤退が完了するまで、敵の足止めを命じられた小隊の話。一応、小隊の心理ドラマがメインになっているようだが、それほど深いドラマになってない。あくまでも、戦闘シーン中心の娯楽映画。低予算映画ではあるが、それなりに戦闘シーンが迫力あるので、その辺りを楽しんで観た方が良いかと。★★★☆☆(10/08/20)
[データ]…アメリカ、1951年、カラー、93分、日本劇場未公開(TV放送)
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ヴェノム 毒蛇男の恐怖
これ、観ていた(笑)。「あれ?、これ何か見覚えがあるなぁ」っと思っていたら、まさにそうだった。まぁ、面白い映画なので、イイけど。そんな訳で、詳しい感想は映画日記(07/05/22)に譲るけど、悪霊が結界の中に入って来れなかったり、魔除けの札に近づけなかったりと言う描写は何度見ても面白いなぁ。やっている事は「13日の金曜日」と大して変わらないんだが。あと、ブードゥー教の不気味さも良かった。★★★☆☆(10/08/17)
[データ]…アメリカ、2005年、カラー、87分、日本劇場未公開、(再見)
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宮本武蔵 -双剣に馳せる夢-
宮本武蔵の真実の姿に迫る歴史ドキュメンタリー…って言うかアニメ。原案と脚本を押井守が担当しているが、その情報量が膨大。どこまで信じてイイのか、ちょっと疑問だが、そのうんちくだけは一見の価値がある。あまり一般向けではないが、音楽を浪曲と三味線にしているのも面白いし、ED曲に泉谷しげるを使用しているのも良い。★★★☆☆(10/08/15)
[データ]…ポニーキャニオン、2009年、カラー、72分
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大空のサムライ
「大空のサムライ」こと、坂井三郎一飛曹のラバウルでの活躍を描いた戦争映画。…なのだが、戦争自体はメインでなく、あくまでも坂井の人間性や考え方を中心に描いている。その分、理屈&説教臭さがあるが、彼の「絶対に生きて帰る」っと言う考え方は素晴らしい。だからこそ、アクション中心の戦争アクションにも、悲劇中心の反戦ドラマにもならず、良質の人間ドラマになっている。ちょっと、彼の著作を読んでみたくなった。それにしても、丹波哲郎扮する司令官が良い人過ぎる。こう言う人が上にいるだけで、頑張れるよ(戦争では頑張りたくないが(笑))。★★★★☆(10/08/15)
[データ]…東宝、1976年、カラー、102分
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ベスト・キッド
母の仕事の都合でドレ(ジェイデン・スミス)は、中国へ移住することになった。ただでさえ故郷が恋しいのに、近所の女の子と話をした切欠で、ドレはイジメにあってしまう。そんなある日、イジメられていたドレを、老いぼれの管理人ハン(ジャッキー・チェン)が助けてくれた。
1984年の同名映画のリメーク。オリジナルも面白い映画だったが、今回はそれ以上に面白かった。前半のイジメのシーンが少々長いかな…って感じだったが、それ以外はまったく文句がない。すべてにおいて、出来が良い作品だった。少年の成長の物語としても、師と弟子との友情の物語としても良い。また、展開のテンポの良さ、アクションの歯切れの良さ、珍しく抑えたジャッキー・チェンの演技、「どん底の時に這い上がれるのは、自分次第」と言うたテーマ、魅力的な登場人物、「師でさえ、完全な人間でない」っと言った奥深い人間描写などなど、どれも文句のつけようがない。かなり長尺の作品だったが、ちっとも退屈でなかった。あと、毎日同じことの繰り返しの後、カンフーの動きをマスターしている辺りは、ホントわくわくする。それにしても、この清々しさは何なんだ。観終わった後に、これほど清々しい気分にさせてくれた映画なんて、ホント久しぶりだよ。そして、修行を通じて技を習得していくシーンと、ラストの試合のシーンが実に感動的だった。もう観ていて、うるうるだったよ。個人的に、悲しいシーンより、こう言う清々しいシーンの方が弱いのだ(笑)。何れにせよ、本年度のベスト3に入る名作だ。ところで中国の大会って、ジュニアでも寸止めなしなのか?(笑)。★★★★★(10/08/14)
[データ]…アメリカ/中国、2010年、カラー、140分
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ひぐらしのなく頃に 誓
「ひぐらしのなく頃に」の続編。当初、観るつもりがなかったのだが、魔がさして(笑)観てしまった。原作の方も話が進むにつれ、どんどん酷く、支離滅裂になるが(私も原作、アニメ共に、あまりの酷さに途中でリタイヤした)、こちらもまさにそうなった。続編と言いながら、いきなり話がリセットされているのに、ほとんどの観客は唖然としてしまうだろう。アニメの方で「閉じた時間」っと言うような説明があったが、こちらは説明らしき説明がまったくない。これはちょっと酷過ぎる。一事が万事、すべてがこの調子。とても金を払って観せる作品じゃないよ。
まぁ原作の方も、映画版の1作目辺りまでのストーリーは考えていたが、後はまったく考えてなかったっぽい。だから、後の展開はもうグダグダ。真相も果たして考えていたかどうか。ついでに「閉じた時間」の事について少し記す。アニメ版から推測すると、バッドエンディングになると、何度でもその時間枠をやり直す。グッドエンディングを迎えると、その時間枠から解放される…らしい。ミステリーとか言いながら、これはまったくSFだ。★☆☆☆☆(10/08/13)
[データ]…ファントム・フィルム、2009年、カラー、108分
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魔法使いの弟子
魔法使いマーリンには三人の弟子がいた。バルサザールとヴェロニカとホルヴァートだ。その一人であるホルヴァートは魔法を悪用し、邪悪な魔法使いモルガナを使い、人類を滅ぼそうとする。だが、ヴェロニカがモルガナを自らの体内に封印し、とりあえず、この危機を救う。そして、バルサザールはモルガナを滅ぼす「選ばれし者」を探しに旅立つ。それから時が過ぎ、2000年。一人の少年デイヴが、バルサザールの店に迷い込む。この少年こそ、「選ばれし者」だったが、時を同じくしてホルヴァートが蘇った。何とかホルヴァートの行動を阻止するため、バルサザールは自らと共にホルヴァートを封印。さらに時が過ぎ、2010年。デイヴは物理オタクの大学生になっていた。そして、バルサザールとホルヴァートも蘇った。
ダンセイニの「魔法使いの弟子」の映画化かと思ったら、「ファンタジア」のエピソードの一つ、「魔法使いの弟子」の実写化だった。正確には「魔法使いの弟子」を基に、話を膨らませた作品。中盤に「ファンタジア」の「魔法使いの弟子」とそっくりなシーンもある。さて本作は基本的に、コミカルなノリ、ギャグ、ド派手なVFX、ただそれだけの作品だ。別にテーマがある訳でもないし、ストーリーが凝っている訳でもない。つまり、観ている間は楽しいが、観終わったら何も残らない、そんな作品だ。まぁ、そういう作品も有り…っと思っているので否定はしないが、少々物足りなかったのも事実。…っとは言うものの、クライマックスのニューヨークに巨大な魔法陣を描くシーン、そして魔法使いたちによる魔法合戦は非常に楽しかった。★★★☆☆(10/08/13)
[データ]…アメリカ、2010年、カラー、110分
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二十四の瞳
昭和3年。瀬戸内海小豆島の分校へ大石久子が赴任してきた。久子はその分校の12人の生徒を受け持つ。久子の人間味溢れる教育に、生徒たちは心を開く。だが、日本には戦争の暗い影が忍び込んでいた。
名作と言う名に相応しい名作。久しぶりに再見したが、やはり感動的だった。この作品、学園青春ものの元祖と言って良いと思う。だが、その後作られた学園青春ものと明らかに違うのは、卒業後の生徒たちの行く末を克明に描いている点だろう。大半の生徒は不幸な人生を歩む。ある者は戦争により死ぬ。つまり普通の青春ものに比べて、相当にハードな展開なのだ。特に前半が幸せな幼い日の学園生活だけに、その辛さには心が痛む。しかし、だからこそ、ラストの再会のシーンが感動的なのだ。あと、全編で流れる童謡の数々が実に良い。童謡って、こんなに良いものだったのかと、再認識した。何れにせよ、これほどの名作は二度と出来ないだろう。★★★★★(10/08/12)
[データ]…松竹、1954年、白黒、156分、(再見)
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レスラー
80年代に人気を誇ったプロレスラー、ランディ・ロビンソンも、今では地方興行で細々と生活している有り様。体は老い、筋肉増強でステロイド注射を使用し、生活のためにスーパーでアルバイトをする始末。ある日、長年のステロイド常用のため、ランディは心臓発作を起こしてしまう。
ヒールと試合の段取りを打ち合わせしたり、試合中に自分で少し体を傷つけて流血したり…っとプロレスの裏の描写が面白く観ていたが、映画はプロレスそのものより、一人の人間に生き様を描いた人間ドラマだった。老いながらも、生活のためにスーパーでバイトしたり、悪いと分かっていてもステロイドを常用したり、娘とは疎遠になったり…っと、不器用でダメ人間の話。だからこそ、哀愁たっぷりで切ない人間ドラマが生きてくる。「俺にとって痛いのは、外の現実の方だ」って言うセリフはまさにそうだな。似たような題材を用いながら、清々しい「ロッキー・ザ・ファイナル」とは正反対の作品になっているのが面白い。しかし、「死にゆく者への祈り」もそうだったが、ミッキー・ロークってこう言う物悲しい役をさせると、実に上手い。また、確かに技には切れがないが、外見はまさにレスラーそのものの体作りや、彼の熱演は評価に値する。★★★★☆(10/08/12)
[データ]…アメリカ、2008年、カラー、109分
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エンバー 失われた光の物語
人類滅亡の日、一部の人間が地下都市へ避難した。地下都市はエンバーと名付けられ、僅かの人類が生き残った。それから200年後、都市は老朽化が進み、物資は不足し始め、明らかに都市の終わりの日が近づいていた。メッセンジャーになった少女リーナは、嘗て市長をしていた先祖の箱を発見する。中に入っていた紙には、どうやら都市からの脱出方法が書かれているようなのだが。
人類滅亡の後の話、死にゆく地下都市、町の外で蠢く謎の生物…。この辺りの設定は完全に私好み。ストーリーはまったく違うが、どことなくハインラインの「宇宙の孤児」を思い出した。何かとんでもない事が起こっている、何かがおかしいなどなど、謎が謎を呼ぶ展開が実に素晴らしい。もう、ワクワクゾクゾクして観ていたよ。ところが後半、主人公たちが都市からの脱出を始めてから、映画の色合いが変わってしまう。安っぽい(脱出のための)謎とき、遊園地のアトラクションのような脱出方法。いきなり、子供向け映画になってしまった。まぁ、基が児童書なので(ジェニー・デュープロの同名小説)仕方ないが、前半がむちゃくちゃ面白いだけに、非常に残念だ。★★★☆☆(10/08/11)
[データ]…アメリカ、2008年、カラー、95分、日本劇場未公開
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戦う翼
1943年。イギリス空軍の爆撃隊に属するバズ・リクソン機長(スティーブ・マックィーン)と、エド・ボーランド副機長(ロバート・ワグナー)。ふたりはある日、イギリス人女性のダフネ・コールドウエルと出会い、惹かれるが。
第二次世界大戦下のイギリス空軍の話、つまり戦争映画。…なのだが、戦闘シーンは最初と最後だけ。映画のメインは、爆撃隊の機長と副機長と、そしてヒロインであるイギリス人女性の三角関係。つまり、本作は恋愛映画だ。精神に問題がある青年にスティーブ・マックィーン、誠実な青年にロバート・ワグナー…っと言った配役。マックィーンが悪役敵役…っと言うのが珍しいが、ストーリー自体は特に新鮮味がなく、あまり面白くない。やはり、映画の最大の見どころは、クライマックスの空中戦だろう。★★★☆☆(10/08/11)
[データ]…イギリス、1962年、白黒、105分
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オペラ座の怪人(別題:ファントム・オブ・オペラ)
同名小説のTVM化。…なんだが、「オペラ座の怪人」って、こんな話だったけ?。原作は未読(最初の数ページを読んで、そのまま積本にしてしまった(笑))なので断定はできないが、かなり違和感がある。しかも、少々格調が高すぎるんじゃないか。これじゃ、ホラーって言うより文芸作だ。それに伴ってか、怪人が俗物すぎる。もう少し、気味悪さやカリスマ性が欲しかった。あと、クリスティーヌ役のテリー・ポロも、ヒロインにしては地味すぎる。内容も全体的に淡々としているし、メリハリもない。う〜ん、この辺りがTVMの限界か。ただ、後半の怪人の悲しみは結構良かった。★★★☆☆(10/08/10)
[データ]…アメリカ/フランス/イタリア/ドイツ、1990年、カラー、96分+94分、TVM
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花田少年史 幽霊と秘密のトンネル
9歳の少年、花田一路。ある日、彼はトラックと衝突し、瀕死の重傷を負ってしまう。彼を助けてくれたのが、トンネルにいる少女の幽霊。それ以来、彼は幽霊を観えるようになる。
やたらと評判が良いので、視聴した。要は幽霊話なのだが、怖い話ではなく、どちらかと言うとファンタジー。それも洒落たタッチではなく、日本風の泥臭いタッチで、笑わせて泣かせる…って言う感じの内容。つまり、そう言うのが好きな人には面白いかもしれないが、私の好みではなかった。あと、必要以上にCGやデジタル合成を使っているのも良くない。こう言うのって、かえってチャチに見える。さらに言うなら、ラストのバトルはやり過ぎ。こうなると、幽霊と言うよりエスパーだ。もうひとつ、女子高生の幽霊役の安藤希が、完全にミスキャスト。どう見ても、女子高生に見えないよ。つまり、悪くはないが、あまり出来が良いとは思えない作品だった。★★☆☆☆(10/08/08)
[データ]…松竹、2006年、カラー、123分
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ソルト
正体不明のロシア人がある情報を売りにCIAへ来た。これに、CIA職員のイヴリン・ソルトが対応した。密告の内容は、ロシアのスパイがアメリカ訪問中のロシアの大統領を暗殺する…っと言うものだった。そして、その暗殺者の名前がイヴリン・ソルト。ソルトは無実を主張するが、何故かその場から逃亡する。
アンジェリーナ・ジョリーって…基本的に好きな女優じゃないし、彼女が出ている映画はどれもイマイチ(良かったのは「チェンジリング」くらい)。…なので、あまり期待してなかったが、これがなかなか面白かった。基本的にはアクション映画。カーチェイスとガンアクションがド派手で、この辺りがこの映画の最大の見せ場だろう。特に高所のシーンの凄さは半端じゃない(反面、格闘シーンは意外と迫力がない)。だが、それ以上に感心したのは謎いっぱいのストーリー。とにかく主人公のソルトからして、映画の半ばまで正体不明だし、その真意はラスト近くまで不明。最初は無実を叫んでいたソルトが、段々と暗殺者的な動きをし始めたり、展開がホント面白い。このゾクゾクするストーリー展開が、この映画の最大の魅力だと思う。もっとも蜘蛛を何回も映したり、○○がやたらと理解があったり、ソルトを暗殺者と思い込ませようとするシーンがやたらと多いので、最初の方で大体の真相は見当がついたけど(笑)。ところでホワイトハウスって、あんなに簡単に侵入出来ないと思うよ。★★★★☆(10/08/07)
[データ]…アメリカ、2010年、カラー、100分
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アルマゲドン2012
彗星が突然進路を変えたことから発見された謎の重力場(ブラックホールとは違うらしい)。その重力場が地球に向かっている。このままでは地球は未曽有の天変地異に見舞われる。
かなりスケールの大きな天変地異もの。…なのだが、あまりパッとしない。まぁ、元がTVMなので、この辺りが限界か。もっともデジタル映像の技術が進歩しているので、低予算とは言え、それなりのスペクタクルシーンを見せる。但し、間違っても劇場用映画のそれと比べてはいけない(笑)。★★☆☆☆(10/08/06)
[データ]…アメリカ、2010年、カラー、95分、TVM
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鮮血の処女狩り
17世紀。夫である伯爵の死により、広大な領地を受け継いだエリザベス。ある日、偶然、肌に付いた召使いの血で、彼女は若返った。喜ぶエリザベスだったが、しばらく経つとまた肌が元に戻った。若返るためにエリザベスは、処女の生血を求め、犯行を繰り返すが。
若返るために、処女の生血を求め、殺人を繰り返す伯爵夫人…って言うアイデアは面白いのに、映画はまったく、その題材を生かせずにいる。別に怖くもないし、かと言って残虐な描写があるわけでもない。売りであるエロスもほぼ皆無。その上、展開はダラダラ、見せ場も山場もなし。これで、一体何を見れと言うのだ。ホラークィーンこと、イングリッド・ピットの美しさは相変わらずなんだが。ちなみに本作は、17世紀ハンガリーで実際に起きた「血の伯爵夫人」こと、エリザベス・バートリの事件を元にしている。★★☆☆☆(10/08/05)
[データ]…イギリス、1970年、カラー、92分、日本劇場未公開
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モンスターVSエイリアン
結婚式直前にスーザンは、隕石にぶつかってしまった。その影響で彼女は、15mまで巨大化する。そして駆けつけた軍によって、彼女は捕獲されてしまう。彼女が着いた先は、モンスターばかりを収容している軍の施設。そこで、スライムのボブ、半魚人のミッシング・リンク、自らの機械で怪物化したコックローチ博士らと出会う。一方、その頃、エイリアンが地球侵略を開始した。
ドリームワークスの3Dアニメ。大して期待をしてなかったが、これがなかなか面白かった。勿論、ギャグやアクションだけでも十分に楽しめるが、この映画の最大の面白さは50年代のB級C級モンスター映画へのオマージュ。つまり、元ネタを知っていれば知っているほど面白い。そんな訳でちょっとだけ解説すると、まず主人公の巨大女スーザン。元ネタは「妖怪巨大女」でも良いが、花嫁と言う事から考えて「キャンディロックの巨大花嫁」。半魚人のミッシング・リンクは「大アマゾンの半魚人」でも良いが、ビーチを暴れたという過去から考えると「パーティービーチの恐怖」。スライムのボブは「マックイーンの絶対の危機」。コックローチ博士は「ハエ男の恐怖」(ゴキブリとハエの違いはあるが)。巨大昆虫は「ゴジラ」(「モスラ」ネタも有)。エイリアンが操る巨大ロボットは「クロノス」。ゴールデンゲートブリッジでの戦いは明らかに「水爆と深海の怪物」。他にも、大統領と異星人のファーストコンタクトが「未知との遭遇」のような音楽交流だったり、大統領が「スタートレック」のヴァルカン式挨拶をしたりと、細かいネタが多い。この映画の製作者、相当にマニアだね。いや、それが分かる、私も私だが(笑)。★★★★☆(10/08/04)
[データ]…アメリカ、2009年、カラー、94分
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アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン
クラインは大手製薬会社の社長から、フィリピンで行方不明になった息子シタオの捜索を依頼される。どうやら、シタオは他人の痛みを受け止める能力があるようだ。さっそくフィリピンへ飛ぶクラインだが、シタオは発見できず、さらに情報を求めて香港へと飛ぶ。
アメリカからジョシュ・ハートネット、日本から木村拓哉、韓国からイ・ビョンホンっと、国際色豊かなミステリー。しかも冒頭が結構面白そうだったので観たが、完全にハズレ。あまりにも観念的すぎて、面白くない。一応、キリストの受難をモチーフにしているようだが、私には単に悪趣味な映画にしか見えなかった。はっきり言って、私の好みの映画ではない。★★☆☆☆(10/08/03)
[データ]…フランス、2009年、カラー、114分
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ニュームーン トワイライト・サーガ
「トワイライト〜初恋〜」の続編。今回は離れた場所での愛を描いているが、全体的にダラダラとした展開で非常に退屈。しかも、ただでさえ薄っぺらのストーリーを、何故こんな長尺にする。特に山場はないし、見せ場もない。狼人間が登場する必然性もまったくない。1作目も酷かったが、今回はそれ以上。3作目も公開されるみたいだが、まったく観たいとは思わない。★☆☆☆☆(10/08/01)
[データ]…アメリカ、2009年、カラー、131分
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ジェニファーズ・ボディ
ジェニファーとニーディは親友同士。ある日、ふたりが行ったライブで火事騒ぎに巻き込まれ、そのどさくさにジェニファーはバンドのメンバーとどこかに消えてしまった。翌朝、ニーディの前に、さらに美しく、セクシーになったジェニファーが現れる。そして、その日を境に猟奇事件が多発する。
吸血鬼ものかと思ったら、黒魔術ものだった。何れにせよ、美しき怪物化した女が、男を餌食にするホラー。男の内臓を喰らい、美しくなっていく魔性の女。自らの舌をライターで焼くミーガン・フォックスの魔性っぷりが、実に魅力的。だが、最大の見どころはミーガン・フォックス「トランスフォーマー」とアマンダ・セイフライド「マンマ・ミーア!」のレズシーン(笑)。…って言っても、キスシーン(ディープですが(笑))と乳揉みくらいですが。…っと、サービス満点なのは良いのだが、監督があまりにも無能すぎる。ダラダラとした展開、切れのない演出(恐怖シーンはそれなりに見せるが)、一向に盛り上がらないストーリーとクライマックス。一見アンハッピーだが、実はハッピーと言う変則的なエンディングも、映画の質を落としている。せっかく面白い題材なのに、実に勿体ない。★★★☆☆(10/07/31)
[データ]…アメリカ、2009年、カラー、103分
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ショック集団
精神病院で起こった殺人事件の記事を書くため、記者が患者になりすまして、病院に潜入するが、段々と気が狂ってくる。要はミイラ取りがミイラに…って言う話。確かに今観れば物足りなさを感じるものの、段々と正気を失っていく役者の演技が(周りの患者の演技も)、かなりのもの(それだけで終わっている気もするが)。★★★☆☆(10/07/29)
[データ]…アメリカ、1963年、パートカラー、101分
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砂漠の鼠
1941年。北アフリカのトブルクで、ロンメル戦車隊の侵攻を妨げる、オーストラリア軍とイギリス人指揮官マクロバーツの話。戦場での人間ドラマ(きれい事ではあるが)と、ド迫力の戦闘シーンで、なかなか見せる作品になっている。さすがはロバート・ワイズと言ったところか。ただ、前半の盛り上がりに比べて、後半、特にラストが盛り上がりに欠けるのが難。★★★☆☆(10/07/28)
[データ]…アメリカ、1953年、白黒、89分
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処刑山 デッド・スノウ
雪山でゾンビ化したナチスに若者たちが襲われると言うストーリー。何やら、評判がイイので観た。「ゴースト・アーミー 怨霊部隊」とか「ナチス・ゾンビ 吸血機甲師団」とか、軍隊ゾンビものにはホント碌なものがないが、これはそれなりに楽しめる映画になっている。前半少々もたつくが、中盤以降の血塗れ、内臓塗れの過激描写はかなりのものだし、全編シリアスで、救いのないラストも良い。出てくるゾンビも、知恵はある、動きは機敏、本当に不死…っと、かなり最悪のゾンビなのも良い。…なのだが、何か変。監督の感性がおかしいのか、シリアスなのに思わず笑ってしまうところが多々ある。最後の「しまった」っとか、人間に襲いかかろうとしたゾンビが木の枝に引っかかって倒れたりとか、(ゾンビに噛まれたので)腕を切断して「これでゾンビにならないぞ」っと言った途端にまた噛まれたりとか。悪くはないが、なんか変な映画だった。★★★☆☆(10/07/27)
[データ]…ノルウェー、2007年、カラー、91分
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パニック・エレベーター
古びたマンションのエレベーターの閉じ込められた三人の極限ドラマ。とにかく、エレベーターに閉じ込められると言うアイデア以外がないので、尺は短いのに、非常に退屈。非常に出来の悪いサスペンスドラマだった。★☆☆☆☆(10/07/25)
[データ]…イギリス/スペイン、2007年、カラー、85分、日本劇場未公開
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ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女
ジャーナリストのミカエルのもとに、ヴァンゲル・グループの前会長ヘンリックからある調査依頼が舞い込んだ。内容は40年前に彼の姪、当時16歳だったハリエットが姿を消した事件の調査をして欲しいと言う事だった。事件は警察が執拗な捜査をしたにも関わらず、迷宮入りした難事件だった。一方、以前ミカエルの身辺調査を行った天才女性リサーチャー、リスベットもこの事件に興味を持ち。
小説でも映画で、最近やたらと元気が良いスウェーデン。そのスウェーデン産のミステリー映画。最初、あまりの尺の長さに躊躇したが、実際に観始めると、尺の長さを全然感じないくらい面白かった。冒頭から、ぐんぐん映画の世界に引きづり込まれる。確かに、タイトルにもあるドラゴン・タトゥーの女こと、ピアス女のリスベットに魅力がない事(悪いけど、あんな女が目の前に現れたら断わりますわ)、後見人のエピソードに必要性がない事(単に不愉快なだけ)など不満もあったが、全体的に非常に出来が良かった。特に、ほぼ全編に亘る謎ときは、かなり楽しい。★★★★☆(10/07/24)
[データ]…スウェーデン/デンマーク/ドイツ、2009年、カラー、153分
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変態島
昨日に続いて、「変態」シリーズを(笑)。大津波で幼い息子を波にさらわれた夫婦が、記録ビデオの中に息子らしき姿を見つけ…っと言った内容だが、実は人身売買が絡んだ話でかなり不愉快。ラストの子供を使ったグロシーンも相当に悪趣味。エマニュエル・ベアール主演なので、昨日の作品よりはマシかなぁ…っと思ったが、やはりクズ映画だった。エマニュエル・ベアールも「天使とデート」の頃の輝きはないし。★☆☆☆☆(10/07/21)
[データ]…フランス/ベルギー/イギリス/オーストラリア、2008年、カラー、96分、日本劇場未公開
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変態村
歌手が移動中に車が故障して、地図にものってない村に迷い込む…って言うホラーなのに、何故こんなタイトルが付いているのか?…っと思ったら、途中まで観て理解した。確かに変態だわ。それにしても、この映画の悪趣味ぶりは酷いな。観ていて、非常に不愉快だった。しかも、ダラダラとした展開だし。最低の屑ホラーだ。観る必要なし。★☆☆☆☆(10/07/20)
[データ]…ベルギー/フランス/ルクセンブルク、2004年、カラー、84分
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陰獣
日本の覆面ミステリー作家の大江春泥。彼を敬愛するフランス人作家アレックスは、新作のPRを兼ねて、日本を訪問する。そして京都で、玉緒という芸妓と出会うが。
江戸川乱歩の同名小説をバーベット・シュローダー監督が映画化。いや、日本人が作る乱歩ものより、よっぽど面白い。確かに主役をフランス人に変えたり、時代を現代にしたりと、原作から色々と変えているが、そこで展開する物語は乱歩ワールドそのものなんだよね。特に中盤のサスペンスと恐怖が素晴らしく(玉緒の家の探索、一度だけ大江春泥を見かけたと言うもの編集者の証言など)、思わず映画に引き込まれてしまう。ただ、真相解明部分の工夫のなさ、呆気ない幕切れなど、不満があるのも事実。逆に言えば、この辺りさえ、ちゃんとしていれば、大傑作になったと思う。★★★☆☆(10/07/19)
[データ]…フランス、2008年、カラー、105分
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デス・ルーム
映画スタジオの見学ツアーに参加した4組7人の男女が、敷地内の立ち入り禁止の館に閉じ込められる。そこで彼らが語った4つのエピソード。…っと言うオムニバスホラー。
まず第1話、「THE GIRL WITH GOLDEN BREASTS」→映画の役がもらえない女優が、豊胸手術をする。…コミカルホラーって言うより、おバカホラー。手術をした胸から牙が生えて、血を吸う描写は相当にバカバカしい。しかも監督が「アルタード・ステーツ」のケン・ラッセルだと言うのが何とも。
第2話「JIBAKU」→日本へ旅行に言った夫婦。その妻が奇妙な男に付きまとわれ。…要は死者につきまとわれる話で、「牡丹灯籠」に近い話。ただ死者(幽霊)とのエッチシーンが、ネクロフィリア(屍姦)っぽくて、気持ち悪い。監督がオリジナル「13日の金曜日」のショーン・S・カニンガム。
第3話「STANLEY'S GIRLFRIEND」→友人のガールフレンドを寝取った男の話。…途中までどこがホラーなのか分からないが、ラストのショットでホラーであることが判明する。実は個人的に、このラストのショットが結構気に入っている。大体、古い映画のフィルムって言うのが良いよね。監督はモンテ・ヘルマン。
第4話「MY TWIN,THE WORM」→ある女性が妊娠するが、腹の中には胎児と共に寄生虫がいて。…って言うあらすじから分かるように結構グロテスクな話。ただ直接的な描写がないので、それほどではない。監督はジョン・ゲイター。
…で、導入部とエンディング、そして各エピソードの繋ぎの話の監督が、「グレムリン」のジョー・ダンテ。映画の最後のオチがアミカスプロの某オムニバスホラーとまったく同じなので、笑ってしまった(パクリと言っても良い)。さて、以上の事から分かると思うが、すべてがエロチックホラー。しかも、どのエピソードもアイデア、ストーリー、演出がイマイチで、ぱっとしない。中の下くらいのレベルかな。別に無理して観る必要のない映画だ。★★☆☆☆(10/07/19)
[データ]…アメリカ/日本、2006年、カラー、105分、日本劇場未公開
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エクトプラズム 怨霊の棲む家
息子の癌治療のため、病院に近くに引っ越すことになったキャンベル一家。部屋数も多く、家賃も安い、良い物件があったのでさっそく借りることにしたが、そこはいわく付きの館だった。引っ越し早々、ラップ音などの超常現象は頻発し、息子は不気味な霊を目撃する。
大して期待してなかったが、これがなかなか面白かった。最初、幽霊屋敷もののパターンで始まり(実際、幽霊屋敷ものだが)、お決まりの展開と演出で大して面白いとも思わなかった。ところが、ところがである。中盤、黒魔術ものの色合いが強くなってから、演出もストーリーもパワーアップして、どんどん面白くなってきた。またグロなシーンも多いが、基本的には影とか音とか、つまり演出で怖がらせるから実に恐い。あと登場人物、特に母親、長女、神父などが魅力的なのも良い。最近のホラーでは珍しく、相当に出来が良い作品だった。しかし、あんな屋敷なら、心霊現象が起きない方がおかしいよ(クライマックスの火事のシーンを参)。★★★★☆(10/07/18)
[データ]…アメリカ、2009年、カラー、103分
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重力ピエロ
兄の泉水は遺伝子の研究をする大学院生、弟の春は町の中の落書き消しの仕事をしている。そんな彼らが住む仙台市で、最近、連続放火事件が起こっていた。ある日、春はこの放火事件と、町の落書き(グラフィティアート)に関連性がある事に気がつく。
ミステリアスな展開と、謎は面白いのだが、演出が下手くそで全体的にダラダラし過ぎる。もっとメリハリをつけるべきだったと思うよ。もっとも事件の真相にも突っ込みどころ満載で、監督だけでなく、原作の出来の良くないようだけどね。★★☆☆☆(10/07/18)
[データ]…アスミック・エース、2009年、カラー、119分
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エアベンダー
この世界は、氣・水・土・火の4つのエレメントで均衡が保たれていた。だが火の国の反乱で、世界の均衡は崩れ始める。そんな時代、カタラとサカの兄妹は氷原で、氷漬けになっている少年と巨大な獣を見つける。少年はアンと言う名で、すべてのエレメントを操る事が出来るアバターらしいのだが。
3D版で鑑賞。所謂、異世界ファンタジー。ただ、ひたすら中華風。我々が西洋ファンタジーに憧れるように、西洋人は東洋ファンタジーに憧れるんだなぁ…っと興味深かった。ただ西洋人が描く東洋ファンタジーって、どこか変なので個人的にはあまり好きじゃない(向こうもそう思っているかもしれないが)。監督がM・ナイト・シャマランなので比較的まともな方だと思うが、それでも変。また、ストーリーがあまり面白くない。宿命や精神論などの教訓臭い部分が多く、ファンタジーとしての楽しさが感じられないのも難。確かに水や火のVFXや、太極拳をベースにした動きは良いが、アクションシーンも意外なほど迫力がないし。全体的にイマイチの印象だった。結局、西洋人が作ったニセ東洋ファンタジーでしかないのだ。ミステリアスな映画では天才的なM・ナイト・シャマランも、こう言う映画を作らせると凡人だった…っと言う訳か。一応、続編があるようだけど、観るかどうか微妙。★★★☆☆(10/07/17)
[データ]…アメリカ、2010年、カラー、103分
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借りぐらしのアリエッティ
病気療養のため、田舎の屋敷にやってきた翔は、その庭先で小さな人間を見つける。それは人間の物を少し借りて生活する借り暮らしの娘、アリエッティだった。そのアリエッティが父と共に借りに出かけたとき、再び翔に見つかってしまう。
ノートンの「床下の小人たち」のアニメ化。原作は未読なので、その違いは分からないが、悪くない出来だと思う。人間にとっては普通の家も、小人にとっては危険なダンジョン…っと言う内容が面白くて、前半はかなり楽しんで観る事が出来た。ところが後半、展開がありきたりになり、イマイチ面白みに欠ける。お手伝いさんの悪巧みも、無理やりストーリーに盛り込んだ感じで、あまり良い印象を持てなかった。お手伝いさんの心理描写にしても、理解に苦しむ部分が多い。ついでに言うなら、翔がアリエッティが住んでいる場所をなぜ知っていたのか不明だし、アリエッティの家にドールハウスのキッチンを付けるシーンも変(そんな事をすれば、家がめちゃくちゃになる事くらい分かるだろう)どうも脚本に変なところが多すぎる。脚本と言えば、ラストももう一エピソード欲しかった。なんか唐突に終わった感じがする。全体的に脚本の未消化が目立った感じかな。病弱な少年と、小人の娘の交流と言う題材は、如何にもジブリらしくて良いと思うんだけどね、★★★★☆(10/07/17)
[データ]…東宝、2010年、カラー、94分
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ナック
貸し部屋を営む小学校教師と、田舎からやってきた娘を中心としたドタバタコメディ。ドタバタと言ってもモダン&ポップなティストで(当時としては)、泥臭さはない。実に不思議な感覚をした映画だ。ただ、感性のズレをネタにした笑いは、個人的にあまり好きじゃない。なんか見ていて、イライラする。はっきり言って、好みの映画ではなかった(実は最初、青春映画だと思って観ていたのだ(笑))。ジョン・バリーの音楽はかなり良いんだけどね。★★☆☆☆(10/07/16)
[データ]…イギリス、1965年、白黒、85分
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劇場版 空の境界 第七章 殺人考察(後)
1999年2月。再び、3年前のような連続殺人事件が発生する。式が犯人かもしれないと言う疑惑を感じた幹也は、彼女と行動を共にする。だがある日、式が彼の前から姿を消す。
シリーズ完結編。ふたりの関係にも決着がついて、今までの話をよく纏めていた。まさにシリーズ最終章って感じだ。また演出も脚本も上の部類で、これだけでも十分に楽しめる作品になっているのも良い。ただ後半の殺人鬼との対決シーンはさすがに長すぎるよ。しかも、グロシーンやエグイシーンが多いので、観ていて結構辛かった。ハードな恋愛ものって嫌いじゃないけど、さすがにやり過ぎな部分が多いんじゃないかな。★★★★☆(10/07/15)
[データ]…アニプレックス、2009年、カラー、119分
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血とバラ
初めて、ノーカット版で視聴。今までは日本語吹き替え版&カット版でしか、観た事がなかった。…って言うか、日本にはこれしかソフトがなかったんだよね。…で、その感想だが、日本語吹き替え版&カット版より格段にイイ。元々好きな作品だったが、今回ノーカット版の視聴をして、さらに好きになった。それに伴い、思い直したところがいくつかある。そのひとつ。以前「これはホラーでなく、幻想ものだ」っと書いたが、紛れもなくホラーだった。スリルやサスペンス中心の英米のホラーとは、明らかに描き方が違うだけのことで。特にラスト近くのノリは明らかにホラーだ。もうひとつ、「レズ色があまり強くない」っと書いたが、これも訂正。ラスト近くのカーミラとジョルジアの絡みは、明らかにそれだ。しかし唇に付いた血、犠牲者の白いうなじ、鏡に映る血が滲んだドレスなどの官能描写は、もう堪らんって感じだ。まさに耽美。エロくて、実に美しい。そして、ジャン・プロドロミデスの物悲しいテーマ曲も素晴らしい。やはり、この作品は傑作だよ。ただ、原作であるレ・ファニュの「吸血鬼カーミラ」とは、まったく違うストーリーなのが残念。誰か、原作を忠実に映画化してくれないかな。★★★★☆(10/07/14)
[データ]…フランス/イタリア、1960年、カラー、74分、(再見)
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デビル・ハザード
中東の砂漠で発見された遺跡の調査に向かったまま消息を絶ったウェスリー博士を探すため、マック率いる傭兵部隊が現地に向かう。…っと言う話だが、演出が下手すぎて、全編ダラダラモタモタ。しかも疫病を彷彿させるグロなメイクが気持ち悪すぎる。はっきり言って、最低映画も良いところだ。役者の息子(ショーン・コネリーの息子)が監督をしている時点で悪い予感はしていたけど、まさにその通りになった。★☆☆☆☆(10/07/11)
[データ]…アメリカ、2009年、カラー、90分
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ザ・キャット
珍しや、デンマーク産のホラー。内容は上の階に住む人間が行った黒魔術の影響で、飼い猫が巨大化して人間を襲う…って言うものらしい。「らしい」って言うのは、あまりのつまらなさに途中で寝てしまった為(笑)。ホントやる気のない眠気を誘う演出で、尺が短い割にちゃんと観ようとするのが、高難易度だと言う(笑)。まぁ観直せば済む事だが、とてもそんな気になれない作品だった。内臓飛び出しのグロシーンだけは凝っているんだけどね。★☆☆☆☆(10/07/11)
[データ]…デンマーク、2001年、カラー、84分、日本劇場未公開
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プレデターズ
気がつくと、ロイスは落下していた。何とかパラシュートを開き、地面に着地。そして、着いた所は見知らぬジャングルだった。しかもロイス一人でなく、何人も降りてくる。彼らは傭兵、スナイパー、死刑囚、CIA特殊工作員、日本のヤクザと言った殺しのプロばかり。やがて彼らはここが地球でなく、何者かに拉致されてやってきた未知の惑星だと知る。
「プレデター」のリメーク…っと言う事になっているが、ストーリーが全く違っている。実はストーリーが1作目から続いていて、つまりオリジナルの続編と言った感じの作品なのだ。しかも舞台がジャングルだったり、登場人物の大半が戦争のプロだったりと、テイストが1作目に近く、なかなか良い感じに仕上がっている。また、監督が「モーテル」のニムロッド・アーントルなのでスリルやサスペンスが一級品だし、アクションシーンも大迫力だ。それ以外でも、異星のビジュアルが良い感じだし、プレデターが使う猟犬のデザイン(&動き)も良い。あと、個人的には医師の正体が結構気に入っている。つまり、かなり楽しんで観る事が出来た作品だった。
確かに日本のヤクザの刀アクションがカッコ悪すぎたり、プレデターvsプレデターの戦闘がさすがにやり過ぎだったりと、不満もある。でも、全体的に良く出来ている作品だと思うよ。まぁ、大傑作のオリジナル版には敵わないけど。それにしても、続編がありそうな終わり方だな。★★★★☆(10/07/10)
[データ]…アメリカ、2010年、カラー、107分
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π
この世の出来事にはすべて法則があると考える天才数学者マックス・コーエン。彼はモーセ五書に隠された216桁数字の法則性を研究する。やがて株式市場の数字が予測できるようになるが、その数字をユダヤの秘密結社から狙われる。
ざらついた前衛的な映像で、一見難解な映画に見えるので、結構観る人を選ぶと思う。だが、内容は結構面白い。理屈大好き、理系大好きな人間には堪らない映画だろう(私もそうだが)。はっきり言って、エンターティメントとは言えないが、個人的には非常に楽しめた映画だった。ただ、この手の理屈に興味がない人には、まったく面白くない映画だと思うけど。★★★☆☆(10/07/09)
[データ]…アメリカ、1997年、白黒、85分
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老人と海
ヘミングウェイの同名小説のアニメ化。短編アニメなのだが、その映像美が凄い。絵画のような絵が動き出すんだから。その圧巻とも言うべき映像は、一見の価値がある。日本のアニメ作家も、これくらいのものは作って欲しいよ。★★★★☆(10/07/08)
[データ]…ロシア/カナダ/日本、1999年、カラー、23分
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ゴースト
古い屋敷に住むマエストロ(マイケル・ジャクソン)と言う男と、彼に町から出ていけと訴える住民の対決。…ホラー系ミュージカルで、PVに近いものか。しかもホラーっと言っても、ほぼコメディ。何となく「スリラー」を思い出すが、あれほどインパクトがないのが難。まぁまぁの出来かな。★★☆☆☆(10/07/06)
[データ]…アメリカ、1997年、カラー、40分、日本劇場未公開(ビデオ公開)
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ソイレント・グリーン
2022年。爆発的な人口増加と環境破壊による地球温暖化で、食糧が急激に不足する。このために現れたのが、合成食品のソイレント・グリーン。ある日、このソイレント・グリーン製造会社の社長が殺され、ソーン刑事(チャールトン・ヘストン)がこの捜査の担当になるが。
ハリー・ハリソンのSF小説「人間がいっぱい」の映画化。この頃の映画には人口増加の危機を描いた映画がやたらと多いが(「赤ちゃんよ永遠に」もそのひとつ)、今観ると人間の想像力の限界を感じる。この映画の時代背景である2022年に後10年少々の現代だが、人口増加どころか少子化が問題になっている。まさか、こんな時代になるとは予想もできなかったんだろうな。それ以外でもTVがブラウン管だったり、電話がアナログだったりと、今観ると色々と別の意味で楽しい。
さて本編だが、「近づく憂鬱な未来」ものとしては結構出来が良い。暗い日常描写、人間を物としてしか見てない未来の価値観、救いのない結末などなど、よく出来ていると思う。全体的に淡々とした嫌いがあるものの、悪くない映画だ。あと、チャールトン・ヘストン扮する刑事が、主人公であるにもかかわらず、現場から食料品や酒をくすねてくる悪徳警官であるところも面白い。★★★☆☆(10/07/04)
[データ]…アメリカ、1973年、カラー、98分
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エルム街の悪夢
ナンシーは恋人から悪夢に悩まされていると相談を受ける。寝たら夢に出てくる男に殺されると。その直後、彼は自ら首を切り、死んでしまう。実はナンシーも悪夢に悩まされている一人で、それ以外にもエルム街には同様の悩みを持っている者が数人いた。そして彼らには一つの共通点があった。
1984年の同名映画のリメーク。だがコミカルな面は一切なし、全編シリアスで、殺しのシーンはオリジナル以上に残虐(やはり一番凄いのはラストのあれでしょう)。つまり結構良い感じに仕上がっているのだ。方向性としては個人的に賛成だが、全体的に演出にメリハリがなく、結構単調で退屈。それ以外でもフレディの顔がオリジナルと違い過ぎていたり(声もまったく違う)、ナンシーがオリジナルとは全くタイプが違っていたりと、色々と違和感がありすぎる。悪くはないが、所詮オリジナルには敵わなかった…ってところか。★★★☆☆(10/07/03)
[データ]…アメリカ、2010年、カラー、95分
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アデル ファラオと復活の秘薬
1911年。パリの博物館に展示してある卵から、プテロダクティルス孵化する事件が発生する。一方、エジプトではアデルがファラオの主治医だったラムセス2世のミイラを発見する。アデルは植物人間となった妹を救うため、このミイラを復活させようと考えているのだが。
最初、女性版「インディ・ジョーンズ」かと思っていたのだが、まったく違う映画だった。妹を生き返らせようとするアデルのドタバタを描いた作品で、まったくのコメディ。それもアメリカ産とは違う、フランスの60〜70年代風脱力コメディ。例えるなら、レ・シャルロの「クレイジーボーイ」シリーズのような(←今どき知っている人がいるのか?(笑))。しかもスゲーくだらないギャグの連続で、クスッとはするけど大爆笑はしない…っと言う(笑)。はっきり言って、アクションは一つもないので、間違っても冒険アクションを期待しないように。「インディ〜」ばりのような冒険アクションを期待したら、失望すること間違いなし。…って言うか、観客の大半は失望していると思うよ。私は初めの方で気がついたので(冒頭のナレーションからして、そうでしょ)、ダメージはほとんどなかったけど。ところで、次回作はタイタニックが舞台のようだ。観たいような観たくないような(笑)。★★☆☆☆(10/07/03)
[データ]…フランス、2010年、カラー、107分
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燃える洞窟
昨日観た「炎の女」の続編。アイリーンの面影を持つキャロルと言う女性を、彼女の生まれ変わりと信じて、レオが彼女をクーマに引き寄せる。…って言う内容。ただ、今回は時代が現代(1967年当時?)になっており、前作にあった古き良き時代の秘境冒険ものの要素が全くない。しかも、ウルスラ・アンドレスは勿論のこと、ピーター・カッシングもクリストファー・リーも出てない始末。前作もそれほど出来の良い作品ではなかったが、今回はそれ以上。全体的にダラダラしており、演出にまったく冴えがない。これで一体何を見れと言うのだ。★☆☆☆☆(10/07/02)
[データ]…イギリス、1967年、カラー、104分
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炎の女
1918年。レオはパレスチナを旅行中にアイーシャ(ウルスラ・アンドレス)と言う美しい女性と出会い、彼女から指輪と地図を渡された。地図は伝説の都市・クーマの場所を示すものだった。レオはイギリス考古学者のホリー少佐(ピーター・カッシング)と、従卒のジョブと共にクーマを目指すが。
H・R・ハガードの「洞窟の女王」の映画化。実はこれで数回目の視聴になるが、ノーカット版を見たのは初めて。それにしてもノーカット版って、こんなに長尺だったのか。…って、地上波放送はどれだけカットしてたんだよ(だから、最近は地上波放送の映画は一切観ないようにしている)。内容は怪奇調の秘境冒険もの。それなりに予算はあると思うのだが、セットやSFXがやたらとチープなのが、如何にもハマープロだなぁ…っと。あと恋愛中心のため、秘境冒険ものの楽しさを感じられないのも難。同じハマープロの秘境冒険ものなら「魔獣大陸」の方が好きだな。ただ、ラストの急速に老化し、塵になるシーンは結構好きだが。★★★☆☆(10/07/01)
[データ]…イギリス、1965年、カラー、106分