日本を代表するマングローブのヤエヤマヒルキの幼木が、海の森林となるべく、
梅雨時の大潮に確かな生育ぶりを見せてくれる。
土壌が堆積した遠浅の海岸や河などに大きな広がりをみせるマングローブの林は
成長と共にタコ足の支柱根を伸ばして水の深い不安定な所でも成長していく。
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石垣島 名護湾の植林されたマングローブ |
タコ足の支柱根の下には干潮時沢山の貝や蟹、魚等多様な生物が生息している。 マングローブが海水の浄化と生態系に重要な役割を果たしていることが良く分かる。 林は又、生えている場所から護岸、防波堤の役目も果たしていることだろう。 ヤエヤマヒルギの種は15cm位の細長い果実の胎生種子で先は落下した時地面に刺さりやすく尖っている。落下後5年ぐらいで確りとした木になると云われている。 西表島は浦内川、仲間川のジャングルに連なる川は勿論、全ての川はマングローブに覆われている。 梅雨時の大雨で写真も撮れず森の中にも入れなかったが、大量の強い雨にマングローブの林は海水から解き放たれ何かを謳歌しているようだった。 東洋のガラパゴスといわれる亜熱帯の島にふさわしい雨だったのかも知れない。 |
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雨のマングローブの森 西表 吉見 |
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タコ足の支柱根と生物の生息 西表 由布島 |