口の中の菌と上手につきあう
 口に中に菌は完全に取り除くことはできず、許容しなくてはいけません。
菌と上手につきあうためには、まず相手を知ることです。
虫歯菌は砂糖を食べて歯を溶かす酸を作る性質、さらに歯を溶かす酸を歯の周りに閉じこめ、より強固に歯と菌をくっつけるトリモチ状の物質を作る性質があります。
この性質がまさに虫歯を作っていくのです。
つまり、虫歯菌と上手につきあうには砂糖の摂取の仕方がポイントになります。

食事をすると歯が溶ける・・・
 食事の中には調味料として砂糖がけっこう入っています。食事をしただけでも虫歯菌は歯を溶かす酸を出し、それにより歯は溶かされます。
え!食事もできないの?と思われるでしょうが、もちろん食事はしてください。
 でも、歯は少量の砂糖で簡単に溶けるということを覚えておいて下さい。
溶かされた歯が自然治癒する!
食事しているだけで、歯がどんどん溶けていったら大変ですが、幸いそうはなりません。
 それは主に唾液がつかさどる再石灰化という能力が体にあるからです。
 砂糖が口の中にはいると、あっという間に口の中は酸性になり、歯は溶け始めます。
 唾液がこの酸を中和し、失われたカルシウムを補充してくれるのです。
 この中和から溶かされた成分の補充までのサイクルは、砂糖を食べ終わってから40分〜1時間はかかる、と言われています。