自然治癒には限界がある
 もしずっと砂糖の入った食べ物や飲み物を、だらだら摂取し続けると、虫歯菌の出す酸で、どんどん歯は溶けていきます。
 また、溶けたカルシウム分が戻る前に次の砂糖分を摂取すれば、完全に治癒することができなくなります。
 自然治癒には限界があり、カルシウムが戻りきれなかったところに穴があいてきます。
 これがまさに虫歯の始まりです。
ハイリスクな砂糖の摂取法
 同じ量の砂糖でも摂取の仕方によって虫歯になるリスクは変わってきます。
 同じ量の砂糖を一度に食べた時よりも、少しずつインターバルをおきながら長時間にわたって摂取したときの方がハイリスクです。
 虫歯菌が長時間にわたって酸を出し、自然治癒しないうちにまた歯が溶けるという悪いサイクルが生じてしまうのです。
虫歯のハイリスク食品
 飴や砂糖入りのガムなどは、ハイリスクの代表格です。長時間口の中に砂糖を放出します。
 また、砂糖入りの飲み物も時間をかけてゆっくり飲むと、かなりのリスクを生じます。
 最近のオフィスは窓が開かないために空気が乾燥し、特に冬場などは、のど飴をなめる人が多いようです。また、デスクサイドに砂糖入りの飲み物を置いてチビチビ飲みながら仕事をしたりする方も多く、このような習慣のある人は、例え歯を磨いていても、虫歯で苦労することになります。