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東京宝塚劇場こけら落し公演
『いますみれ花咲く』★『愛のソナタ』
                              (テレビ中継:1月1日鑑賞)

 本当は実際に生の舞台を観て感想を書きたいのですが…。(やはり迫力が違うもんねー)
今回は行けないので(T_T) テレビ&ビデオで見て(通しては3回見ました)感じた事を少しばか
り書いてみたいと思います。      

『いますみれ花咲く』
 まず何といってもきりやんのソロでございましょう!
 大抜擢とは聞いていましたがまさか一人センターで歌うとは…。
 あまりの驚きに私なんぞは「キャ〜、キャ〜!!」を連発しまくってしまいました。(オイオイ、
歌はちゃんと聴いていたのか?(笑))
 
そんなこんなで、テレビ中継の時は舞い上がっていたので(笑)これはビデオで2回目以降に
見た感想です。(ただし、きりやんのソロの場面は10回以上見た)
      
 “こけら落とし”と言うことで、紋付きに緑の袴姿で舞台に並ぶ月組の生徒さん達、なかなか荘厳で
 お祝いって感じでよろしかったのではないでしょうか。
 1ヶ月半のお稽古で、ハーモニーもお見事!
 うれしいうれしいきりやんのソロの後に、“宝塚の至宝”春日野八千代大先生の「天界の王」と
マミちゃん、リカちゃんの「皇子」が登場して祝いの踊りをまいますが、春日野さま、足元が時々ふ
らついたり、お衣装のたもとをクルリと回す振りで少し大変そうな所もありましたが、舞台生活70年
(という事はお年の方もかなり…なんでしょうね)であれだけ踊れるというのは素晴らしい事ですね。
やはり大スターさまは威厳がございますです、ハイ(笑)
 
マミ・リカコンビの皇子も美しかったですね〜(^o^) 

 その次の登場は松本悠里先生の「花慈童」(花の種を地上に植えた神様らしい)です。わたし、こう
言ってはなんなんですが、ミエコ先生のお化粧がいまいち好きじゃなかったんですね。でも、今回は

あまり気になりませんでした。というか、結構かわいいーと思ってしまった…(笑)首のかしげ方や、手の
ちょっとした持って行き方だけであれだけかわいく子供を表現できるんですネー。改めてミエコ先生の
日舞の上手さに感心いたしました。

 続いては、「すみれの花咲く頃」にのせて、若衆&娘が舞う華やかな場面。
 わたし、「すみれ〜」の歌大好きなんですー。メロディーがすごく優しいですよね。以前、カラオケで
この歌を歌った事があって、その時歌いながら“あー、いい歌だ〜〜”と実感した事がありました(笑)
 話が脱線しましたが、この場面“すみれの娘”のだんちゃんのなんて美しい事!マミちゃんとの
2ショットはウットリしてしまいますね。ここでひとつテレビ中継ならではの文句(?)を…。
 トップコンビは割と映っていたけど、その他の組(特に娘役)がほとんど映ってなかったぞ!こもち
ゃん、三恵ちゃん、千佳ちゃん、となみちゃんのファンはきっと怒ってるよ。

 そしてクライマックスでございます。盛り上がるコーラスの中、ミエコ先生と春日野先生が再び登場。
ここで春日野先生がせり上がってくる時、なぜかわたし、ジーンと胸が熱くなってきまして。思わず
「あ〜、春日野八千代さまー」と思ったりして(笑)
 さすがやはり“至宝”だけのことはありますね。
これからもお元気で頑張ってねー、八千代ちゃん(こんな事言っていいんでしょうか…)

 最後にもう一回きりやんについて書いてもよろしいでしょうかあ?
 幕開き、本当にインパクトのある登場で、ビックリしつつ「並み居る先輩方を差し置いてこんな大役
を頂いてしまっていいのかしら?」なんて余計なワケのわからぬ事を思ったりして(笑)しまったんで
すけど、きりやんの歌唱力を劇団に認めてもらえて(理事長の演出って事は、理事長に認められた
って事ですよねっ)本当にうれしいです。
 きりやんもその期待に見事に応えて素晴らしい歌を聴かせてくれ、(きっとすごくお稽古も頑張った
んでしょうね)「きりやんのファンでホントによかった!」ってわたしまでちょっと誇らしくなってしまい
ました(笑)
 ショーの最初から最後までコーラスをリードしていったきりやんですが、わたしの特に好きなのは
幕開けのソロはモチロンですが、「すみれの花咲く頃」で美々杏里さんと一緒に歌っているところ。
「ああー、すみれよ」の“よ”の声の抜き方と、「汝、すみれ咲く春〜」の“汝、すみれ”の部分です。
(ちょっとマニアック過ぎ?)
 この素晴らしいきりやんの歌をテレビでしか聴けないわたしはなんて不幸な女なんだぁ!

 最初、日本物だし…ってあまり興味が沸かなかったのですが、春日野先生、ミエコ先生の舞いを
見ることができ、きりやんの頑張った素晴らしい歌も聴けて、新世紀をとても幸せな気持ちで迎える
ことができた作品でした。
 あ〜〜〜、生の舞台が観たいよ〜〜〜〜!

 『愛のソナタ 
 〜リヒャルト・シュトラウス/フーゴー・フォン・ホフマンスタール作:オペラ「ばらの騎士」より〜
 1回目見終わって一番に思った事は「ああ〜、宝塚だー」って事でしたね。
 プロローグで“巨大デコレーションケーキ”が出てきましたが、まず、それからもって夢夢しい(笑)
白、ピンク、水色が舞台の上に氾濫しておりましたね〜。ケーキの上でお人形さんのように踊る振りも
なかなかかわいくてわたしは気に入りました。

 さて、お話の方なんですが…。コメディはわたし好きです。それはいいんですけどぉ、初日を見た感じ
では、ちょっとドタバタし過ぎかな?って気も。(でも、結構楽しく見れたのでこれでいいのかなあ)
 ただ、主人公のオクタヴィアンとゾフィーが惹かれ合っていく過程というのがほとんど書かれてなくて
(それにゾフィーが会ったばかりのばらの騎士にあそこまで心を許してしまっていいのか?(笑))
最後にオクタヴィアンが「愛しています!!」ってゾフィーに言う所にイマイチ説得力がなくて、わたし的
には消化不良です。 
 それと登場人物があまりなくて、皆さん見せ場がなくてかわいそうでしたね。(その中でもきりやんは
まだいい方だったと思いますが…)特にわたしがもったいない…と思ったのは、嘉月さんあーちゃ
(花瀬みずかさん)かなあ…。コメディでエリさんの出番が少ないなんて…あ〜、もったいない。
バウや新公でヒロインしてるあーちゃんが子供のゾフィーのお友達の役だなんて… 
どうも納得できん!
お二人ともショーの方で活躍しているのでそれでよいのかしらん?

 マミちゃんのオクタヴィアンは、お衣装もとてもよく似合っていて、きれいでしたね。軽いお芝居も
マミちゃんらしくてよかったんじゃないでしょうか。ただ前にも書きましたが、ゾフィーに惹かれ
ていく所がどうもよくわからない。これはマミちゃんのせいではないと思いますが。
 リカちゃんの役はかなり目立っていましたね。最初から最後まで軽いノリで楽しかったー。いままで
割と重いクールな役しか見たことがなかったんで、はじけた演技は結構新鮮でした。
 だんちゃんのゾフィーは、わたしは「ゼンダ」のフラビア姫よりもよかったんじゃないかと思った
のですが。子供のゾフィー(叶千佳ちゃん、テンション高くてかわいかった〜!わたし千佳ちゃん好き
なのです…)と話している時、すごく生き生きしていい表情してましたね。あと印象に残ったのは、
プラター公園でベンヤミン達にからまれて怯えているところかな。
 マルシャリンの美々杏里さん。今回ちずさんはショー、お芝居ともに大活躍でしたね〜。「ゼンダ」の
時は印象薄かったのですが、今回はバッチリ!(笑)今まで“歌の上手い人”という認識しかなかった
けど、しっとりとしたいいお芝居をされる人なんですね。宙組ではタキちゃんがいるので、目立たなか
ったのでしょうか?ちずさんは月組に組替えされて大正解って感じですネ。
 そしてきりやん。オルグくんはいつも歌っていて、それがほかの人とは違っていたので、かなりその
点では目立てた役だったのではないでしょうか?お衣装も赤いヒラヒラしたもので、カールして後ろを
リボンで束ねたカツラもよく似合っていてPrettyでございましたね。わたしも元帥夫人になってあんな
かわいい召使いに仕えてもらいたいですわ〜(笑)ちょこまか走るところがまたカワユイ!朝食の場
面で引っ込みながら「まだ、やきたてのパンとココアもあるんですよー、あ〜あ〜あ〜」という台詞が
すごくかわいくて、そこの所をわたし、子供と一緒に“オルグくんごっこ”と称して遊んでおります(笑)

 フィナーレ、マミちゃんを中心に男役さんがエンビで踊る場面、どうしてきりやんはうつらないん
だ〜〜?とっても不満です。きりやんのエンビ姿見たかったのに…。でも引きで全体が映った時に、
踊り方で「あー、あれがきりやんだ!」となんとなく分かって、“踊り方で分かるなんて、わたしも
きりやんファンとして成長した(?)なあ…”と自己満足しておりました(笑)
 パレード前のダンスで、マミちゃん、リカちゃん、だんちゃんの三人が踊っているのを見ていたら、
マミちゃんのサヨナラなんだ…って改めて思ってなんとなくしんみりしてしまいましたね。マミちゃんの
だんちゃんを見る瞳が優しくってジーンときてしまいました。

 以上、「愛のソナタ」をテレビで見た感想を書いてみましたー。
 やっぱり、テレビで見るのと生の舞台とはずいぶん違うのでしょうが…。
 今度の大劇場にはゼッタイに行って生の「愛のソナタ」をみたいですね〜!

 

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