月組宝塚大劇場公演
『JAZZYな妖精たち』★『REVUE OF DREAMS』
10月10日 15:00/10月11日 13:00公演 観劇
お久しぶりでございます〜(^^ゞ
瀬奈じゅん様率いる新生月組お披露目公演観劇してきました。
それでは早速観劇報告にまいりましょー。
(ネタバレ部分もありますので、これから観劇されるという方いらっしゃいましたら少々ご注意を…)
えー、まずはお芝居「JAZZYな妖精たち」から。
このお話、一応“ミュージカル・ファンタジー”なんです…よね?
どこらへんが“ファンタジー”なんだろう??“ファンタジー”というと、もう少し夢々しいという感じなんですが。
妖精が出てくるからファンタジーなんでしょうか。それを除くと結構現実的なお話のような気がするのだけど。
そしてその妖精たち。こういっては申し訳ないけどあまり話の展開上必要ないような…(ごめんなさい)
もちろんシャノンやパトリックたちアイリッシュ・アメリカンが妖精を信じているというエピソードはあっても良いけど、
その事によって物語が進展するわけでも、主人公の運命が変わるわけでもなし。
(シャノンの病気は妖精たちとは関係ないしね)
あ、でも最後の場面は妖精が自分たちの力で幼い頃の5人を登場させたらしいな…。
それによって5人の昔の気持ちを呼び戻したわけか…。それは妖精さんを誉めてあげよう(なんじゃそりゃ)
それにしても9人(数が多すぎ〜、全員の名前が覚えられん(笑))がどば〜っと出てきて順番に台詞を言うのはどうもいただけませんでした。
妖精一人一人に靴職人や、吟遊詩人だったりと特徴があるらしいけど、その特徴が活かされてもいなかったしねえ。
歌の中に“JAZZYに生きる”ってあったけど、どうやって生きる事が“JAZZY”なの?と突っ込んでみたりして。
まあ、それでも物語的にはハートウォーミングな、観終わった後優しい気持ちになれるお話だった、かな。
(とりあえずフォロー)
谷先生にしてはあまり人も死ななかったし(笑)その点も良かったかな…。
でもシャノンの病気の「白血病」を妖精たちに「自分たちと同じ白い血の病気」と言わせたのは「オイオイ・・・」と思ってしまったけど。
登場人物の書き込みも足りないような気が…。
もちろん主人公の2人は台詞も多いし、それなりなんですが、
ウォルター、ティモシー、ミックは本人たちにちょこちょこっと説明させてるだけなので、
どういう気持ちの動きがあったのかという事が分かりづらかったような気がします。
それから5人の絆の深さももう少し描かれた方が良かったんじゃないかなー。
(単なる私の理解不足という話かもしれないですけど〜〜)
そして。最後の全員揃っての“明るい”(ここ強調(笑))総踊り、あれは必要なんだろうか〜??
もしかすると、あのラストが谷先生の考える“ファンタジー”なのかあ。
でもマクガバンさんやオサリバンまで笑顔ってどうよ?
はっきり言って主題歌の大合唱まででよかったような。
だけど大ラスで周りの明るさと、シャノンを囲んで神妙な顔してる仲間たちの対比は“こういうのもありかな…”とちょっと思ったけど。
と文句ばかり言ってますが、パトリックとシャノンのセントラル・パークでの場面は不覚にも泣いてしまったんですけどね。
冒頭のアイリッシュ・ダンスはとても見ごたえがありました。フォーメーションもきれいで、さすが!でした。
次にショー「REVUE OF DREAMS」でございます。
ショーは良かったですねえ!
新生月組にふさわしい、エネルギッシュなショーで楽しかったです。
群舞が多くて、出演者の皆さんはとってもしんどそうなショーですが(笑)観てる方としては、楽しんでいるうちにあっという間に
終わってしまったと言う感じ。
さすがお披露目公演、麻子ちゃん、かなみちゃんは出番が多い多い。
麻子ちゃんはやっぱりショースターですね。輝いておりました。銀橋渡りの時の客席下りも慣れたもんって感じで。
かなみちゃんも女役さんを引き連れた場面とか、カッコよかった!
そして何と言っても霧矢さん、初の一場面担当おめでとう〜〜。
はつらつとしたダンス、明るい笑顔、すごくきりやんらしい場面で、なんだかわが子が学芸会で主役をもらったような気分で(笑)嬉しくて顔がにやけてしまったわ。
このショーの中でお気に入りはきりやんの場面もそうなんですが、砂漠の場面かなー。
音楽も良かったし、旅人たちと砂たちの戦い(?)が大群舞で迫力ありました。
越乃リュウさんの麻子ちゃんを回すリフトはすごかったー\(◎o◎)/!
この場面の最初にかなみちゃんが歌いながら銀橋を渡りますが、私が2回目に見た時はマイクの調子が悪くて声が聞こえなくて残念でありました。
今回は若手売り出しのシーンもありましたね。中詰最後の銀橋(ここの衣装が結構かわいくて好き)
みんな頑張ってキザってるのが微笑ましかったです。
85期の3人(青樹 泉くん、真野すがたくん、彩那 音ちゃん)はもうそろそろ自分たちの個性を押し出して行かないといけなくないか?&歌をもう少し頑張って欲しいな(ちょっと辛口)
星条海斗くんもロケットボーイで大抜擢でしたねえ(「ジャズマニア」できりやんがロケットボーイしたのを思い出した)
ラインダンスで足がめっちゃ上がっていてビックリしました(笑)
それに続く、娘役を率いたかなみちゃんの場面もすごく宝塚的できれいだったし、
その次の男役さんの変りエンビの大階段のダンスも素敵で良かったよ〜。もちろんきりやん中心のラテンの部分も♪
このショーは中日劇場にも来るんだよねえ…また見られると思うと嬉しいな。
さて最後に一言コメント〜
★瀬奈じゅん
麻子ちゃん、月組主演男役おめでと〜〜(^o^)私はきりやんの次に麻子ちゃんが好きなので、月組で観られるのがとても
嬉しいでございます(なかなか他の組まで観られないんで…(>_<))
お芝居の主人公のパトリックはひたすら“いい人”ですねえ。あんなに真っ直ぐでいいんでしょうか(笑)
マクガバンさんに選挙を妨害されても えらい前向きだし。ちょっと位苦悩するような場面があっても良かったような気もする。
麻子ちゃんは温かいお芝居をする人ですね。包容力もあり、シャノンになって甘えた〜いと思ってしまいました。
スーツも良く似合ってましたね。そんでもって「顔ちっちゃーい、足長ーい!」ウラヤマシイ(^^ゞ
ショーでは本領発揮って感じで、楽しませて頂きました。
幕開き、赤い衣装で出てきた麻子ちゃん、トップスターのオーラが〜〜〜!!
やっぱり素敵ですわ〜&目線の色っぽいことと言ったら…。でも笑顔はめちゃめちゃ可愛いんだよねえ。
麻子ちゃんを中心としたこれからの月組、とっても楽しみです。
★彩乃かなみ
シャノンは女の子女の子してますねえ。残された時間をパトリックのために使いたいなんて“古風な女”っぽいなあ。
ああいう女性が男性は好きなのでしょうか〜?健気といえば健気だけどね。ちょっと重すぎじゃないか?と思ったり。
でもかなみちゃんの演技に涙してしまいまいしたが〜(^^ゞ
ショーはどちらかというと「カッコいい女」って感じでしたね。プロローグ女役さんの中心で踊ってる所なんか「ヨッ、姐さん!」って掛け声かけたくなった(笑)
今回のお芝居はブリブリな役でしたが、もっと強い、大人の女性も観てみたいなー。
私今までほとんどかなみちゃんの舞台を観た事なかったのですが、歌声が本当に綺麗ですね。
お芝居での銀橋の歌と、ショーの砂の場面、聞き惚れてしまいました。“癒しの声”っていうカンジ。
そして何といってもやっぱりかなみちゃんは“華”がある娘役さんだ!ニコッと笑うと舞台が明るくなる〜、すごいっ!!
★大空 祐飛
ゆーひくん、今回のお芝居はゴシップ新聞記者のティモシーです。
時々笑いをとる場面もあり、なにげにオイシイ役?銀橋でソロの歌があります。なかなかカッコよかったっすね。
人をゆすったりしているティモシーが突然いい人になって(?)パトリックの選挙応援に参上しますが、
あれはパトリックが選挙に勝って(ティモシーが)恨みを持っているマクガバンの鼻をあかしてやりたいという気持ちもあるのかな?
まあ、きっと根はいい人なんだよね、ティモシーって…。
ショーは大活躍。「フォエバー・ドリーム」で麻子ちゃんと絡むシーンはお耽美でいい物を見せて頂きました(笑)
群舞ではほとんどきりやんと対の位置で踊ってたし、フィナーレで大きな羽も着けていたし、
これからの月組を背負って頑張ってくださーい!!
★月船さらら&北翔海莉&城咲 あい(すんません、三個一で…)
○さららーん、退団なんて淋しいよ〜〜(ToT)
退団ご祝儀なのか、お芝居もショーも大活躍でしたねえ。
お芝居のミックは、人生立て直して警官になってる人で、熱血漢のさららん(と私は勝手に思ってる)にはピッタリの役でしたね。
ウォルターが出てくると絶対ミックも出てくる(笑)ウォルターを更生させたくて頑張ってくれてありがとう(?)
お芝居のエンディングで、他の人達は男女ペアで踊ってるのに、野郎同士で楽しそうに踊ってるのには笑ったー。
ショーは中詰の始まり、男役さんに囲まれてる所カッコよかったよー。その後結構長くソロで歌う場面があって正直ビックリ!
観終わった後、「そういえばさららん観るの最後だったっ!」と気がついた(>_<)もっとしっかり観とけばよかった…。
でもきりやん観るので精一杯だったんだよー。退団しても幸せな人生を送っていって下さいね〜。
○お芝居でいたずらっ子妖精「ピクシー」を演じたみっちゃん。一応ソロもあるのだが、う〜ん…。他に役はなかったのか。
新公も卒業した事だし、もう少し大人っぽい役も見たかった気がします。
ショーは「アメリカン・ドリーム」でセンターで娘役さん従えて踊ってます。頑張ってる〜ってカンジかな。
中詰の銀橋ではキザっていますが、まだ恥ずかしさも残ってるみたいで、これから色気を身に付けていっておくれー!
さららんが退団したらもっと月組の中で重要な立場になってくるのかなー?期待しております。
○あいあいは2番手娘役確定状態でしたね。
お芝居の「ロージー」は弾けてて、かなり目立ってたような気がする。可愛かったです。
「なみだ橋」のヒロインも結構弾けた役だったし、こういうの得意なのかな?
パトリックとシャノンのラブシーンの最中にドアを開けた時のリアクションで笑わせてもらいました。
彼女はホントにスタイルがいいですねえ。きりやんの場面でダルマ姿で登場しておりましたが、足が長いよ〜。
あまりきりやんの隣に並んで欲しくないかもー(きりやん、ゴメン)
★霧矢 大夢
本公演初2番手(なんですよね、多分)、と〜っても嬉しかったです。
まずはお芝居、ギャングのウォルターから…。
アイリッシュダンスの衣装を着て出てきたきりやんを見て最初に思ったのは「痩せたな〜〜!」ってこと。
ひえーっ、お腹がぺっちゃんこになってるう!!私にもダイエット方法を教えて欲しい(んな事はどうでもいいけど…)
ダンスはもちろん素敵でありまして、ダンスが得意な椎名葵ちゃんと見事に踊ってましたねえ。
その後に赤いスーツで出てきますが、きりやんって結構帽子を深めにかぶるのであまりお顔が見えなかった…(>_<)
けど、その被り方がまた素敵〜〜♪とバカなファンの私は思っちゃうのでありました(笑)
さてウォルター。暗い過去を背負ってるんですねえ。ま、それは最後の方にしかわかりませんが…。
しょっぱな、銀橋でウォルターのテーマを歌います。カッコいい!スーツ姿も板についてきて、眼光も鋭くいいカンジ。
歌がちょっと難しそうなんですが、難なくこなしているようで、さすがきりやんですなあ。
しかしウォルターさん、出番があまりないんだよ〜(ToT)台詞もあまり多くないので、どうもウォルターの気持ちが掴みづらくて…。ウォルターは流されて殺し屋になってしまったけど、やっぱりそこから抜け出したいと思ってたんだろうか?
最後の5人集まった場面でシャノンに「命がいらないならちょうだい」というような台詞を言われてるけど、
それで人の命の大切さに目覚めて更生しようと思ったのかなあ…。
何回か観てれば分かるようになったのかしらん?いやー、何しろ2回しか観てないもんで…(^^ゞ
私にとっては謎な男、ウォルターだったわ(笑)
ショーはとにかくたくさん出ていて、本当に楽しい&嬉しかった〜〜。
やっぱり特筆は「アメリカン・ドリーム」でしょう!!なんてったって本公演初の「場面持ち」だもんねー。
きりやんがセンターで踊ってるのを観ながら、私が観てきた5年間が走馬灯のように浮かんできて(ホントか!?(笑))
「あー、きりやんもここまできたか〜」と感無量でございました。
中詰も中央から出てきてねー、もうすっかりスターさんで(これはずいぶん前からだけど)嬉しいよー。
上にも書きましたが砂漠の場面が好きなんですが、そこのきりやんのダンスが素晴らしい!!
かなり激しいダンスナンバーだけど、ぶれる事もなく正確に踊っていて、さすが“ダンサー霧矢”でございました。
途中でうつ伏せで倒れてる所があったのですが、やっぱり激しいダンスゆえ、きりやんの背中がかなり早く動いているのを見てなんだかドキドキした(←バカだなー、どこ見てんだ(^^ゞ)
フィナーレの大階段のエンビのダンス。ここのきりやんはかなり色っぽいぞー♪
アスコット・タイが少し乱れて、素肌が見えるのもキャ〜〜〜っ!(あ、いかんいかん)
麻子ちゃんがはけたあとはセンターでラテンを踊りますが、ここがまたカッコいいよ。巻き舌炸裂だし(笑)
やっぱりきりやんは熱い男役さんですねえ。ラテンが似合います。
麻子ちゃんがいない場面はきりやんいつもセンターで「あー、2番手なのねえ」と実感いたしました。
そしてパレード、大きな羽を背負って大階段を下りてきて、これまた嬉し〜〜♪銀橋に出るときは先頭だよー。
そして、真ん中の麻子ちゃんとご挨拶♪やっぱり2番手だ〜(^o^)
本当にきりやん立派になって…よよよと涙した私でした(この部分はかなり脚色入りました、ごめんちゃい)
とまあ、こんな所でございましょうか…。
新生月組、瀬奈じゅんさんを中心に、どんな組になっていくのか、非常に楽しみでございます。
その中でかなり重要な位置になっていくであろうきりやんもこれまた楽しみなワタクシなのでありました。
ということで…おしまいざんす。
(長文読んでくださってありがとうございました〜m(__)m)
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