しかつめらしい、角張った文章

【前ベースとの変化とProg解析上の注意点】
・南岸を進む低気圧は前回よりやや北よりのコースへ。
 まとまった降水域も陸地にかかる計算に変わってきた。
 (00z/MSMも同様の傾向。実況の雲の状況などから採用)

【南岸を進む低気圧】(FXFE502-504,FXFE5782-5784,FXJP854)
・前線上の低気圧が南岸を東進中。
 850hPa相当温位で315〜330K付近に明瞭な集中帯。
 太平洋側は今夜にかけて沿岸部中心に10〜20ミリ前後の強雨の可能性。
・この低気圧は現在、5760gpm付近の流れに対応しているが、
 次第に5460gpm、最終的には5340gpm付近の渦に結びつき、猛烈に発達。

【一時的に冬型の気圧配置--北日本に入る強い寒気】(FXFE502-504,FXFE5782-5784)
・現在、寒冷前線位相が北日本を通過中。後面には今シーズン一番の強い寒気。
 今夜遅くから明日日中にかけて通過。
・平野部で雪の目安となる850hPaの−6℃ラインが明日の朝には青森県まで南下。
   (稚内上空は−10℃前後の寒気が流れ込む予想)
  →寒気が入る今夜以降は札幌などの平野部や東北日本海側でも初雪となる可能性あり。
   (ただし、東北北部平野部は雪が混じる程度)
・北陸以西の日本海側は午前中中心に曇りや雨。標高の高い所では雪。
・等圧線の間隔は狭く、北日本では明日夜、
 東日本では明日昼過ぎにかけて北よりの風が強い。
・関東では木枯らし一号の条件がそろっていて、発表する可能性が高い。
 (ただし、最高気温の値自体は今日をやや上回る見込み)
・朝晩の冷え込みは強く、北日本や東日本内陸では
 明日、明後日と初霜・初氷が観測される所も。
・今回の冬型は一時的。
 北日本に入る寒気は強いが、南海上の高度場はこの時期としては高く、
 日本付近は上空の流れが速い場。500hPa寒気は明日夜には東へ抜ける。

【次の気圧の谷】(FXFE502-507,FXFE5782-577)
・上空のリッジは不明瞭になりながら、明後日は東海上へ。
・代わって南北2段の気圧の谷が接近。天気は再び下り坂。
・これとは別に関東〜静岡や九州東部は
 シアラインや暖湿流などの影響で、朝から雨が降り出す所も。
・低気圧が北海道の東海上へ進む6日、北日本の上空には再び強い寒気。
・南岸を東進する低気圧の影響で、
 5日後半から6日は太平洋側でも今日と同様、天気の崩れる所が多い。