★今回は「合駒のある詰将棋」だけを集めてみました。
　「合駒・・・」と聞いただけで解く気が失せてしまう人も多いでしょうが、
　そんな人でも実戦においては合駒の選択が勝敗を左右することが
　存外多いものであるという事実までは否定出来ないと思います。
　そうは言っても合駒に対するアレルギーは簡単になくなるものではありません。
　この「合駒のある詰将棋」を解くことによってそのようなアレルギーが
　少しでも払拭されることがあるならば、これに勝る喜びはありません。
★・・・などとゴタクを並べてみても全く真実味がない。
　生憎こんな殊勝な心掛けなど持ち合わせてはいないのだ！
　「合駒のある詰将棋」をテーマにした理由はただ 一つ・・・・、
　「合駒のない詰将棋」よりも作った数が多いので集めるのが楽だったから・・・、
　それだけのことである。
★今回用意した問題は７問ですが、これらは手数や難易度の順になっていません。
　察しのよい方ならば、これだけで何となく見当がつくことと思うのですが・・。

★「合駒のある詰将棋」は何故解きにくいのか？・・
　「変化をたくさん読まなければならないから」というのは
　一つの理由として考えられますが、答えになっていないように思います。
　通常詰将棋は「寄せの訓練になる」などと攻方の視点に立った言われ方をします。
　確かに間違ってはいませんが、全てを表してはいません。
　数は少なくても「凌ぎの訓練になる」詰将棋もあるのです。合駒問題は
　その代表と言えるものなので、通常の意識のままでは解きにくいのは当然なのです。
　「凌ぎの訓練など頽廃的」と思うかもしれません。しかし「正確に敵玉を寄せること」と
　「正確に自玉を凌ぐこと」は同じくらい重要なのではないでしょうか。