1052hPa・アリューシャン付近の高気圧
【2006年2月24日15時の地上天気図】
 
【2006年2月24日21時の地上天気図】
 2月下旬、「低気圧の墓場」と 言われるベーリング海〜アリュー シャン方面へ向かっていく高気圧。 勢力を徐々に強め、22日には中心 示度が1040hPaを突破。「まさか 1050hPaまではいかないよね」と 話していたら24日15時と21時には 1052hPaに!  この付近の気圧の高い記録は分 からないが、異常なことではあり そうだ。24日を含む
5日平均の偏 差図を見ると、アリューシャンの 南西に中心をもつ1040hPa の高気 圧、平年(1971−2000)に比べる と実に36hPa以上も気圧が高く、 500hPaの5日平均の偏差図で見て も平年の高度場より+360m以上! 一体何が起こっているのだろう?  当然、いつもと違うのはこのエ リアだけではない。アリューシャ ンと同様、発達した低気圧が多く 現れるアイスランドも逆に高気圧 となっていて、気圧偏差は28hPa 以上。500hPaの偏差は300m以上。  どのくらいの頻度で起こる現象 で、原因は何によるものなのかは 分からないが、珍しいことである のは確か。たぶん貴重な天気図な ので、とりあえず、とっておこう。  ヨーロッパの天気図を見ると、 25日00UTC(日本時間で25日9時) にアイスランドには1050hPa の高 気圧。これも相当珍しそう。  しかし、ヨーロッパ流(?)の 前線は謎が多すぎる・・・。
【CSXN2・・・5日平均海面気圧・偏差 2006年2月第5半旬(2月20〜24日)】
戻る
 
【CUXN50・・・5日平均500hPa高度・偏差 2006年2月第5半旬(2月20〜24日)】
戻る
 
【2006年2月25日00UTC・ヨーロッパの地上天気図】
戻る