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授業そのものを楽しくするにはどうしたらよいか
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授業中におもしろい話をしたり、手品を使ったりして楽しませることはできます。
しかし、それでは授業そのものを楽しくしているのではないような気がします。
授業そのものを楽しくするには、具体的にどのようにしたらいいのでしょう。
授業の原則として言えば、「あれども見えず」ということです。あるいは、「見れどもできず」ということです。見えているけれどもできないものをできるようにさせなければなりません。例えば、跳び箱なんかがそうですね。水泳もそうです。いくら見ていてもできるようになりません。それをできるようにさせるのが授業なのです。「あれども見えず」、一見するとすごく簡単に解釈できそうなものでも、授業することによってこういう意味なんだなあとわかってきます。そういったことができていく授業が、楽しいのだと思います。
『新しい授業づくりの技術 QA事典』(明治図書)