TOSS岡山サークルMAK 小野 隆行
国語 詩「おうむ」の授業 〜大森修氏の追試〜 |
(教材文) 実際は、たてがき
| おうむ つるみまさお おうむの まえを とおるとき、 おうむの ほうから こんにちは。 あわてて わたしも こんにちは。 おうむの まえを とおるとき、 こんどは わたしが さようなら。 おうむは すまして しらんかお。 |
| 指示1 この詩を試写しなさい。できた人は、起立して、暗唱できるぐらい練習しなさい。 |
机間巡視して、「1字あけ」、「、や。」、「連と連の間」などをチェックする。
| 指示2 全員起立。先生の後について、読みなさい。 |
| 指示3 2回読んだら、座りなさい。できた人も、座ったまま練習していなさい。 |
| 発問1 題名は何ですか。 |
| 発問2 作者は誰ですか。 |
| 発問3 この詩は、何連の詩ですか。 |
2連。(1連・2連。前連・後連)
| 指示4 各行の上に番号を書いていきなさい。 |
1〜12
| 発問4 前連と後連で、同じところがあります。どこですか。 |
「おうむのまえをとおるとき」
| 発問5 前連と後連では、同じですか。違いますか。 |
違う。 「行く」と「帰る」。
おうむがしゃべることを知らない、知っている。
| 発問6 前連に「こんにちは」という言葉が2つあります。同じですか。違いますか。 |
私が言った言葉・おうむが言った言葉。言い方が違う。
| 発問6 言い方が違うということが、分かる言葉はどれですか。 |
「あわてて」
| 発問7 後連で、おうむがしゃべるということを、わたしは知っています。 どの言葉から、それが分かりますか。 |
「こんどはわたしが」
| 発問8 その中から1字で答えなさい。 |
「が」
| 発問9 おうむの顔は、前連と後連とではどう違うのですか。 |
同じ。話者にそう見えただけ。
| 参考資料 ・「おうむ(つるみまさお)をかぎりなく「道徳的に」授業する」 鳥取分析批評講座(2000年12月29日) 松本俊樹氏講座資料 ・「続法則化批判」 西郷竹彦著 第3章 P,136〜 矢根久美氏執筆 1989年 ・「授業の流れを変えそうな誤答をどう扱うか」大田博之氏 授業研究1986年7月号 松本俊樹氏講座資料より ・教材「おうむ」で考えられる発問 大野木一雄氏 TOSSランド |
| 発問作り |
1 題は何ですか。
おうむ
2 作者は誰ですか。
つるみまさお
3 この詩は何連の詩ですか。 2連
4 前半の連を何といいますか。
第1連、前連。
5 後半の連を何といいますか。 第2連、後連。
6 この詩は、何行からできていますか。 12行
7 この詩に出てくる人(物)は誰ですか。 わたし、おうむ。
8 あいさつの言葉が出てきます。何ですか。
こんにちは、さようなら
9 私が言ったこと言葉はどれですか。 2番目の「こんにちは」
「さようなら」
10 おうむが言った言葉はどれですか。 1番目の「こんにちは」
11 わたしは、おうむの前を何回通りましたか。
2回
12 前連と後連で同じ箇所があります。どこですか。 「おうむのまえを とおるとき」
13 前連と後連では、同じですか。違いますか。
違う
14 それは、どうしてですか。
行く、帰る(通る方向)
15 前連に「こんにちは」が2回できます。同じですか。違いますか。
違う
16 それは、どうしてですか。
言った人が違う。言い方が違う。
17 言い方が違うというのが分かる言葉はどれですか。
「あわてて」
18 後連では、おうむがしゃべるということをわたしは知っていますか。
知っている。
19 どの言葉から、それが分かりますか。
こんどはわたしが
20 1字で答えなさい。 「が」
21 おうむはどのような顔をしていますか。
すました顔
22 おうむは、すまして知らん顔をしているのですか。
していない。わたしにそう見えただけ。
23 おうむがすまして知らん顔をしているように見えたのはどうしてですか。
わたしが「さようなら」と言っても何も言わないから
24 おうむの顔は、前連と後連とではどう違うのですか。
同じ。 わたしに違うように見えただけ。
25 おうむに「こんにちは」と教えたのは誰ですか。
飼い主
26 おうむが「こんにちは」と言ったのはどうしてですか。
飼い主に教えられたから。
27 おうむが「さようなら」と言わなかったのはどうしてですか。 教えられていないから。
28 わたしがおうむの前を通ったとき、おうむはわたしの方を見ていますか。 前連 見ている。 後連 見ていない。
29 わたしは、おうむの方を見ていますか。
前連 見ていない(あわてて) 後連
見ている
30 1連のわたしは、止まっていますか、動いていますか。 動いている。
31 「知らん顔」というのはどういうときに使いますか。 知っているのに知らないふりをするとき
32 前連のわたしは、おうむがあいさつをすると思っていますか。
思っていない。(あわてて)
33 後連のわたしは、おうむがあいさつをすると思っていますか。
思っている。(こんどはわたしが)
34 「さようなら」は、1つ目の「こんにちは」、2つ目の「こんにちは」どちらに近いですか。
2つ目
35 「すまして」とはどういう意味ですか。
気取る。
36 おうむは何羽いるのですか。 1羽。(たちではない。)
37 わたしは、このおうむに合うのが初めてなのか。 初めて。(あわてている。)
38 わたしがあわてたのは、どうしてですか。
おうむがあいさつをしたから。
39 どうして、2回もおうむの前を通ったのですか。 行って帰ってきたから。
40 他の人が通ったら、おうむは何というでしょうか。 こんにちは。
41 最初におうむが「こんにちは」と言ったことが、どの言葉から分かりますか。
おうむのほうから。
42 この詩には「、」がいくつありますか。
2つ
43 この詩には「。」がいくつありますか。
4つ
44 この詩は、いくつの文からできていますか。
4つ
45 前連と後連の間からどんなことが分かりますか。 場面が違う。時間がたっている。
46 前連と後連で同じところは、どんなところですか。
「、」の数。「。」の数。 文字の数。
「おうむのまえをとおるとき、」
47 前連と後連で違うところは、どんなところですか。 多数。(省略)
48 おうむが向いている方向はどちらですか。 わたしが来た方。
49 わたしが「あれっ?」と思ったのはどこですか。 前連「あわてて」の前。 後連「すまして」の前。
50 ひらがなを漢字に直しなさい。 前、通る、時、方、私、今度、知らん顔