| 平均点95点以上 漢字習得システム TOSS岡山サークルMAK 小野 隆行 |
1 指書きの徹底
漢字スキルを使って、指導を行う。
その際、指書き→なぞり書き→写し書きのステップを正確に行うことが大切。
1番チェックしないといけないのは、最初の指書き。ここがルーズなりやすい。
「完璧に覚えるまで何回もやりなさい。」「すらすらできるようになるまで練習しなさい。」
そのうち、必ずさぼる子が出てくる。
空書きをしてもらう。立ってやってもらうという手を打つ。
2 指導の流れ
4日間で1つのサイクル。
伴一孝氏と同じように、テスト・2回目のテストを同じ日に行うようにした。
| 1日目 右側のページ半分 2日目 右側のページ半分 3日目 左側のページ 4日目 テスト、2回目のテスト |
【1日目】右ページの半分
(1)読みの確認
追い読みで、音読み訓読みから画数までを読んでいく。
(2)指書き→なぞり書き→写し書きをしていく
全員が鉛筆を持った頃、空書きで最初の字をチェックする。
間違えた人、つまった人は消しゴムで書いた字を消させる。
立って覚えるまで指書き。
(3)終わった子には、何度も指書き→空書きをさせる
やっている子は、とりあげてほめる。
(4)空書きで確認
間違えた子は、消しゴム→やり直し
(5)ミニテスト
B5のわら半紙を用意しておき、習った字だけミニテスト。
【2日目】右ページの半分
右ページの残り半分を練習する。
読みかえの漢字まで。
基本的には、1日目と同じ。
ミニテストは、時間を見て、昨日の問題も一緒に行う。
【3日目】左ページ
(1)読みの確認
追い読みで確認。
(2)読みを書いていく
早くできた子は、一緒に読んでいく。
1番から。10番から。( )の中だけ。バリエーションを変えて。
(3)1段目を書く。なぞり書き。
7〜8割ぐらいできたら、次に進む。
早くできた子は、指書きをしておくことになっている。
(4)2段目を書いていく。写し書き。
時間を区切ってやっていく。
最初は2分ぐらいから。だんだん速くしていく。
速くできた子は、自分で指書きのテスト。(3段目を使って)
(5)3段目を書く。
上2段を隠して行う。下に読みが書いてあるのでプレテストになる。
答えを見て丸つけ。間違いは消して、赤でもう一度書く。
(早い子からノートに読みがなを書いて、漢字テストの用紙を作る。
家でやってくることを宿題とする。)
【4日目】テスト
(1)家でやってきたノートをチェック。
前回100点じゃなかった子から持って来させる。
間違いやすそうな字をチェック。
他の子は、漢字ノートに苦手な字を練習している。
全員のノートをチェック。
(2)テスト
授業の始まる前にテスト用紙は切り離して、名前をかいてある。
(3)隣同士丸付けをする。
終わった人から、裏に間違えた字、覚えにくかった字を練習。
(4)2回目のテストを行う。
100点だった人は、シールをはる。
それでも時間差がつくので、テスト用紙をノートにはらせる。
空気が入らないように、裏にべたっとのりをつけさせる。
間に合わなかった子は、授業後貼らせる。
3日目 発問指示
1 読みを書く
| □3の左ページを出しなさい。先生の後について読みなさい。 「 ちいき、げき、いっさつ・・・・なつかわ」 |
| ( )の中に、読みを書いていきなさい。 |
5人ぐらいできたところで、読みの練習をする。
| 今度は、先生と一緒にテンポよく、読んでいきます。
さんはい。「ちいき、げき、・・・なつかわ
」 今度は逆から、さんはい。 |
ほとんどの子が書けたら、( )の中を確認。
送りがなまで書いている子がいるはず。そこをチェック。
| 今度は、( )の中だけ読んでいきます。さんはい。
間違えていた人は、直しなさい。 |
2 指書きをする
| 机の上に、覚えにくい字、間違えそうな字を指書きしていきなさい。はじめ。 |
約1分。
3 なぞり書きをする
| 1段目の薄く書いてある字をなぞっていきます。全部書けた人は、指書きをしていなさい。 |
8割ぐらいできたら次へ進む。
4 写し書きをする
| 2段目を書いていきます。お手本と同じ大きさで書くのすよ。 時間は2分間です。はじめ。 |
できた人には、1,2段目を隠して、自分で指書きのテストをしておくよう指示。
5 3段目をする。
| 1段目、2段目をノートで隠しなさい。したに読みがなが書いてありますから、それを見ながら自分でテストをしていきなさい。はじめ。 |
2分30秒程度。
| では、答え合わせをしてきなさい。あっていたら○をつけます。間違えた字は、赤鉛筆で正しい答えを書いておきなさい。 |
6 ノートに自分でテスト用紙を作る。
| 漢字ノートを出しなさい。自分でテスト用紙を作ります。
□3と書いて、@〜Iまで番号を書きなさい。番号の下に「@ちいき」というように、読みを書いていきなさい。 |
| 明日、漢字テストをしますから、ノートに自分でテストをしてきなさい。
丸付けも自分でします。、間違えた字は赤で直します。空いたところに、間違えた字、覚えにくかった字を練習してきなさい。 |
| □1 クラス平均 97,1点 (100点26人、90点3人、80点1名、60点1名) 欠席1名 □2 クラス平均 96,6点 (100点27人、90点3人、70点1名、50点1名) □3 クラス平均 94,6点 (100点24人、90点5人、80点1名、60点1名、40点1名) |
(考察)
| 大丈夫だろうと、少しでもチェックがゆくなると、点数が下がる。 □3は、テスト前の確認が少ししかできなかったので、やはり下がってしまった。 60点、40点の子は、プレテス トをしてきていなかった。 60点、50点、40点子は、同じ子である。 空欄ではなくて、線が1本足りなかったり、点がなかったりという間違い。 左ページの練習をどう使うか。 ノートにプレテストをさせるか。 これが、平均点95点につながっていくと考える。 また、チェックはできるだけ多い方がいい。 朝、プレテストのノートを出させる。すき間時間に空書きをさせる。 漢字練習をしてきた人から、ノートチェックし、やってなかった子は、休み時間にさせるなど。 2回目のテストを1回目と同じ時間にするので、間違いが多い字を空書きに入れていくようにする。 |