銀塩モノクロプリント 入門

なんとなく 時代遅れの感があるような モノクロ写真を 続けようと 思っております。
ハロゲン化銀の濃淡で その瞬間を表現する。
カメラには もちろん メモリーでなく フイルムを詰めて 現像して 水洗いして 乾かして。となんとゆっくりな 写真となってしまいましたが 基本は モノクロだよと プロにいわれまして 下手ながら 懸命に努力をしています。
いまでは 営業写真屋さんも モノクロ写真道具を取っ払って CDに書き込んだり デジタルプリントを印刷して 生計を立てています。したがって モノクロ写真を 盛り上げるには 我々アマチュアの人たちが 頑張らねばなりません。ただ デジタルでも モノクロができますので 危機感は否めませんが。

モノクロフイルムを 用意しましょう。
市販されているのはフジフィルムのネオパン、コダックのトライX、Tマックス等 限られた製品になってしまいました。量販店では片隅で売られています。私は町の写真屋さんで 注文で取っています。もちろんインターネットで手に入れられます。フイルムの下に写っているのは フイルムピッカーで、フイルムのべろだしに使います。昔はパトローネを壊しましたが 今は頑丈なため べろだしが早い。

ステンレスのフイルム現像タンク。リールにフイルムを巻きつけてゆきます。もちろんダークバックの中で 手探りで行います。当初なかなか上手くできずにベルト式のリールを使っていましたが やっと簡単に 巻きつけることができるようになりました。

現像液、停止液、定着液の入れ物です。茶色の意味は酸化を少しでも防ぐ為です。現像液は フジフイルムのミクロファイン、D−76などこれも限られた商品になりました。定着液は同じくフジフィックスなどがあります。現像液の水温は20〜24度で行います。キッチンタイマーがあると便利です。停止液は酢酸を希釈した水を使います。

引き伸ばし機です。なんと写真は知る人ぞ知るライカフォコマート1c。便利なのはどの大きさででもピントを合わせると拡大縮小でもピントが合う優れもの。大分古いのですが。コンデンサーレンズにフイルムが接しているためです。もちろん暗室にすえます。私の場合 この部屋はおおきな冷蔵庫です。光は差さないためなかなかいいもの。もう少し大きければいいのですが。引き伸ばしレンズはカビが生えないように注意。

セーフライト
暗室作業中の 安全光。紙により 多少安全度がちがうので指定のグラスを使います。

引き伸ばしタイマーです。これが買えなかった若い頃は まず時間を正確に数える訓練をしたものでした。セーフライトと連動させると超便利。

イーゼルマスク。印画紙を押さえる役目。と同時に白縁をとるのに4枚羽根のイーゼルがよさそう。ネガキャリアを少し大きめに削り、黒枠をつけるのがノートリミングの証。

バット。現像、停止、定着 の3枚が必要。できれば恒温器つきがあればベスト。ピンセットは写真用があります。でもなるべく丁寧に扱わないと印画紙を傷つけるおそれがあります。現像液にはフジのコレクトールを始めいろいろと市販されています。定着液はフジフィックスなど。これらを保存するボトルも必要です。もう1枚、水洗用バットもなければいけません。

普通の引き伸ばし機は5万円ぐらい。