水平線
水平線 詞・曲 岩沢厚治
私ですね、とても天邪鬼な性格をしておりまして、最近特にゆずをほめたくないんです。
「ゆずいい」「ゆず最高」「ゆずの曲は名曲!」
…絶対言いたくない。
そして、手放しでゆずを褒め称えられると軽くムカつく(笑)


『ああ、ゆずね。うん、こんなモンでしょう』
さらっといきたいの。
さらっと。

なのになのになのになのになのになのに…

くっそ〜っっっっ。メチャクチャいい歌じゃないか、水平線!
くやしいっっ。
どうして私、こんな胸震わせちゃっているんでしょう?
ゆずいい。ゆず最高。水平線、名曲!(笑)


厚治の高音が切ない。
のばすのに、気持ちのいい音ではあるんだけど、その歌声が高く澄んでいるほど無防備な…
もろさ、弱さが胸をつく。
無意識だからこそ、余計に「くる」んだろう。
こんなに姑息なビブラートってあるだろうか?
岩沢厚治めっ。
どうしてこんなに汚れを知らぬ声をしているんだ?
ヘビースモーカーで、大酒飲みのおっさんのくせに(笑)
悔しいけど、愛しい…
どうしようもなく愛しい。

照れも衒いもなく、無防備な想いをその澄んだ声で歌われると…
愛しさとともに、不安感がどっと押し寄せてくるんだけど…
だけど。

すっと、寄り添い重なる悠仁の声。

当然の顔して、当然のようにいつの間にか隣に居る。

ものっすごい男前。
かつて北川悠仁をこれほどまでに男前だと思ったことがあるだろうか?

地声に近い無理の無い自然な音域のせいか、とても落ち着いた…見守るようなハーモニーに仕上がってます。
厚治の声が高く澄んでいるほど、泣きたくなるぐらい切なく、悠仁の声に安心する。
歌いだしの、たったひとりの厚治の声はなんて美しいんだろう、と感嘆のため息すらついてしまうけれど、
そこに悠仁の声が重なった瞬間の安心感を一度感じてしまうと、サビが終わり二度目のAメロから
ひとり歌いだす厚治の声のなんと切ないこと。

早く…早く、頼むから。
悠仁歌って。
お願い。傍に居て。


ゆずは、いい。
まったく声質の違うふたりの声が重なった瞬間の、なんとも言えない世界観。
確実に深みを増している。
ただ耳に心地よいレベルじゃない。
しっかりとしっとりとふたりの気持ちが重なっているからこそ、そのハーモニーが醸し出す芳醇な想い。
実感してしまった…
先日暴言を吐きましたが、ごめんなさい。ロッキンオン。
ふたりはまさに蜜月で、まさにぶれなく重なり合っておりました(笑)
深く陳謝し、認めます。

ゆず、まさに蜜月。






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