2006年ゆず冬至の日ライブレポート



2006.12.22 赤レンガ倉庫 横浜
今年の冬至のヒントは「港」
横浜でした。
そうかなぁ〜とは思っていたんだけど、まさか赤レンガ倉庫のど真ん中に
座らされるはめに陥るとは思ってもなかった(笑)

赤レンガ倉庫といえば、高島的にゆずよりあぶ刑事。
おりしもご病気から復帰されたばかりの柴田恭兵さんのことが
頭に浮かんで仕方がありません。
恭様お元気かしら…無理してないかな…うぅぅ心配…
ヘビースモーカーだった彼が患ったのは肺がん。
早期発見・手術の成功のおかげで無事復帰できたのであります。
神様ありがとう。
そしてこれからステージに上がってくる、ちっさい方の人!
私、本気で心配です。
喉、肺、肝臓、他もろもろ…
もう若くないんだから、ちゃんと摂生して定期健診受けて、
元気で長生きしてね。
心からの願い。

今回の前説は、山岸&キャナイのジャーマネコンビ。
ノリだけは若手芸人。
いっぱいいっぱいっぷりがここまで伝わってくる(笑)
肝心なこと何にも言わずに終わりやがるし(笑)
ゆずも新しいファン層がどんどん増えているんだから、冬至の日ライブ
の暗黙のお約束、なんていうのはちゃんと毎回説明しないと伝わらないのよ。
前説の意味ないじゃん(さっそく毒(笑))

・正座や膝立ちしない。体育座りのこと
帽子、かぶりものは厳禁振りもの、ものを掲げるなども厳禁
※あなたの後ろにも、沢山の人がいます。
 後ろを振り返ってみて。
 もしあなたの前の人があたなと同じ行動をしたらどう思いますか?
 自分だけよけりゃいい、なんていう人は冬至ライブの精神に反します。
 みんなで一緒に作るライブです。
 みんなが気持ちよく見れるように、ひとりひとりが周りの人に気をかけながら
 見るからこそ、真冬の寒中ライブは暖かくほっこり素晴らしいものになるのです。
 どうかそこだけはわかっていらして。
 よろしくプリーズ。


さてさて気をとりなおして本番へ。
マフラーぐるぐる巻きの北川さんと、
ハープ用なのか襟元大きく開けた岩沢さんが登場…
み…見てるだけで、寒っ。
後ろにライト登場。
照らしたげて、照らしたげて、寒くて可哀相だから(涙)

わだち
最初、曲名思い出せなかった(笑)
風がゴー…

ギターを返す北川さん。
屈んでチューニングの岩沢さん。
仁ちゃんが手にしたのはピアニカ。
おぉ〜、久しぶり、仁ちゃんのピアニカvと思ってふと岩沢さんを見れば…

いない?
あれっ?
…あ、いた。しゃがみこんでた(笑)

風が気になるのか低〜い位置でチューニング。
あくまで無言の岩沢さん。
ほんとーに最近必要最低限のことしかしゃべらないよね、おとーさん(笑)
「ちょっと待っててね」とフォローの北川さん(笑)
相変わらず甘えてんなぁ〜…っていうか、甘やかしてんなぁ〜(笑)

そしてカウント刻むわけでもなく、なんとなく雰囲気で曲入り。
このカンジがとっても好き。
冬至ならでは。

ところで
岩沢さんの高音が冴えてます。
おぉ〜っと突き抜けて聞こえてくるよ。

曲間に思わず「寒いっ」とつぶやく北川さん(笑)
背後は海。
吹きっさらし…

客に歌わせてから、少しのけぞって勢いよくマイクに戻り歌いだす。
息のあったふたりの動きに、ほこほこ。
かわゆいv



ギターを受け取って、寒いっちゅーのにマフラーを外し始める北川さん。
うわ〜、よしなよ風邪ひくよ…と思っていたら、次の曲はカズー担当らしい。
ホルダー首にかけるのに邪魔だったらしい。
コートの上からはめてみるも、やっぱり落ち着かず首周りを開ける。
相方さんは最初からこの状態なんだけど、北川さんがやるととっても
風邪をひきそうでコワイ(笑)

手を出すに出せないような中途半端な(ミーヤキャット警戒中的)
姿勢でぽかんとしていた岩沢さん。
はっと気がついた。

相方準備中=場をつながなければっ


岩「雨が降らなかった!」
両手を大きく上に上げて、バンザイ。

…バンザイって(笑)
…し、しばらくしゃべらない間に日本語までたどたどしい(笑)
大丈夫ですか?岩沢さん(笑)

岩「これもひとえにみなさんのおかげです」
ぺこり。

…ぺこりって(笑)

岩「どうもありがとうございます」

自分でもこりゃねーなと思ったんだか、首を傾げ横に振る(爆)
へらへら〜と笑って誤魔化していますが、放置していいのかこのゆるさ(笑)


ようやく準備の整った北川さん。
横を向いて、待ちかねたように岩沢さんがカウントを刻む。
表情一変。
ギター弾いている時はすこぶる男前なのだ。
北川さんのカズー。

積み木ゲーム
選曲にひゃ〜、となっているところに岩沢さんの高音が突き刺さる。
キィ〜ン…
冷たい海風に乗って、響き渡る声。
寒いから巻き舌なんだか呂律がまわってないんだか微妙なカンジだけど(笑)
ノッてきたのか、快調なストローク。
北川さんにちらっと目をやり、にこっv
うぎゃっ、なんだその笑顔っ。
腰を落として北川さんを見やりながらボディーを叩く。
軽快なガツガツというリズム。
吸い寄せられるように向かい合うふたり。
見つめあい呼吸をあわせ、再びマイクへ。
ハープ&カズーセッション。
も〜これがかっちょいいのなんのって。
寒さも忘れた軽快なストローク。
目を閉じ心地良さそうな岩沢厚治の自由なハープソロに、
時々目をやりながら合わせる北川さん。
目が合い、にこり。

…そんななんの衒いもなくにっこりされても、見ているこっちは
むずむずするっちゅーの(笑)

久しぶりで忘れてたけど、ゆずってこんなんでした(笑)
すっかり楽しくなっちゃったんだか、腰を落とし北川さんを見つめて
バンバンボディーを叩く岩沢さん。
おっとこまえ…
思わず笑っちゃう北川さん。
見つめあい、ギターをかき鳴らす。
カズーソロでマイクを向いた北川さんを横目に、
楽しくて思わずほろりと笑みをこぼす岩沢さん。

か〜わ〜ゆ〜いっ。

なんだそのかわゆい笑顔はっっ。
少しうつむき、幸せかみしめるみたいに笑む岩沢さんは
すっこぶるかわゆいのであります。

カズーにハープを重ね、ギターを弾く。
もうすっかり身体も心も暖まったようで、リズムを刻みギターを弾く姿は
普段のステージとなんら変わらない。
再び顔を合わせ、男前にエンディングを刻む。
岩「ありがとう!」
叫んだ一声。
大充実やねぇ…
本気でよかった…



寒いのに、相変わらず水をぐびぐび飲む仁ちゃん…
大丈夫?
トイレ行きたくなるよ、あんまり飲むと(笑)



片足をひょいと蹴り上げ、岩沢さんがラフにカウント、
「わん、つー、すりー」
ダスティンホフマン
ひたすらに風が強い。
ゴー…ゴー…
負けないように北川さんががなる(笑)
ふたりの上に広がる、ひたすら灰色の曇り空に飛ぶ鳥も
強風に流されナナメに通り過ぎていく(笑)

歌い終わって、顔を見合わせ思わず苦笑。
まったくもって歌をうたう環境ではないが、これぞ冬至なので
ございます…過酷…



しばしチューニング。
向かい合い、ちょっと真剣な表情でふたりでリズムを取ってカウントを刻む。
呼吸
お…おぉう…そうくるか。
思わず「おぉ〜」という低いうめき声が客席から漏れる。
おかしい…女の子の方が人数多いはずなのに(爆)

相変わらずの強風。
マイクを通してゴーゴー聞こえるというのに、そんなもんまったくおかまいなし
関係なしに、岩沢厚治の高音が真っ直ぐ突き抜けてくる。
尋常じゃない(笑)

いや〜…今さらだけど。

きれいなこえ。
むねを、ぎゅっとつかまれる、凛として甘い、さみしいこえ。

はぁ。
なんか、長年付き合った同士なのに今さらときめいちゃった、みたいな
妙なこっ恥かしさが残ります(笑)
のほほんとだらけた格好でしばらく直立している岩沢さんも、もしかして
ちょっとこっ恥かしいのかも(笑)

そこはほら、そんな空気おかまいなしい北川さんがにこにこと
「気持ちい〜ね」と一言にっこり。
そこからまた時間が動き出す。
ん〜もう、仁ちゃんたら。
そういうところが頼もしい(笑)

みんな寒い?と聞く北川さん。
もちろん『寒い』と答える客席。

北「今日、前説も寒かったでしょう」
わははは、確かに。
笑いながら真似をする岩沢さん。
それを見て、ゲラゲラ笑う北川さん。

岩「聞き取りづらいんだよ」←毒
北「日本一こもってますからね」
岩「まぁ、一生懸命やってくれました」←フォローにならないフォロー(笑)

ここで北川さんホノルルマラソン参加話。
今さらなので割愛(笑)
で、北川さんが常夏の楽園で一生懸命走っていた頃岩沢さんは
何をしていたかというと…

北「その間岩沢さんは、5時間耐久ビールをなされていたという…」
岩「5時間飲み続けていたという(笑)」
わはは、と笑う北川さん。

北「心臓か肝臓か、どっちが強いか…という。
  臓器対決をしていきました」

臓器対決…斬新な(笑)
『対決』なんか懐かしい(笑)

で、ホノルルマラソンのお話しで、完走者はウィナーTシャツが貰えて
それを着て翌日街を歩くのがステイタス…というのを受けて、
岩沢さんが一言。

岩「そのTシャツ、今着てるんですか?」
自信満々にご披露しようとする北川さんですが、残念今日は着ていない(笑)
ツメが甘い、といいますか、そこを振るか、イワサワコウジ、といいますか(笑)
北「お父さん、家からTシャツ持ってきて!!」
見に来ていたお父さんに、みかん取ってぐらいのノリでお願いしてみたものの
そんなすぐにぱっと持ってこれるもんでもありません(笑)

あぁ〜あ、な雰囲気の中北川さんが一言。
北「着てないっつってんのに、脱いで〜脱いで〜って」
岩「エロかっ!」
北「お前だよ」
なんだ、そのオチ。
…ていうか、冬至で北川さんに脱げと言うな。
確実にヤツは風邪を引きます(笑)

そして相変わらず落ちないまま、トーク終了(笑)
北「マネージャーには負けないぞ!」
岩沢さんの言うとおり、かなりいい勝負でした(笑)
客がよりどっちのコンビに興味があるか、それだけの差でしょう(笑)



気を取り直して次の曲。
北「なつかしい曲です」
遊園地
北川さんのピアニカが可愛い。
手をのばして、待って待って!と小走りで追っかける。
とってもかわゆい。
乙女悠仁健在(笑)



この中でリボンツアーに参加してくれた人はどのぐらいいるかな?と
聞く北川さん。ほぼ手が上がる。
北「…これは、リボンツアーに来てくれた人がそんなにいないんじゃないか
  と想定したMCだったんですが…」
…って、こんなクソ寒いところに朝も早くから座り込んで待ってる面々が
ツアー行ってないワケないじゃないのよ(笑)
冬至は今年のおさめなので、リボンツアーで盛り上がったあの曲を一発。
北「タオルのない人はエアータオルでお願いします」
…あれ?なんだかスルーされたけど、ここ笑うところなのでは(笑)
陽はまた昇る
さむくて口がまわりまへん。
たどたどしいハープもご愛嬌(笑)

ふたりの後ろを大きな船が通る。
あぁ〜…後ろ、海なんだよね。
ジャカジャカとギターをかき鳴らす。
手を振り上げる。
なにをやってんだか(笑)
こういうあり得なさを共有するもの、冬至の楽しみ。



岩沢さん、念入りにチューニング。
北川さんがにこにこと場つなぎ。
北「毎年こうやって歌をうたっていると、みんな座ってると寒いでしょ?
  結構身体が熱くなるんですよ。で、毎回このあたりで脱いで、
  風邪を引くんですよ…」
わはは、自覚あり。
脱いで〜とコールする馬鹿者たちに一言。
北「脱がないよ!」
真剣にチューニングしていた岩沢さんがひょこっと顔を上げて
岩「エロか!」
…どうしても、それなのね(笑)

北「え〜ツアーの時は、結成10年と言いまくっていたんですけれど
  来年はデビュー10周年ということで…」
うわ〜と盛り上がる客席。
とことこっと岩沢さんに寄って、なにやらコソコソ囁く北川さん。
首を傾げて曖昧な返事をする岩沢さん。

北「いま岩沢くんにも確認取ったんですけど、10周年ということで」
岩「多分、10周年…曖昧なんですよ。
  いつがデビューなんだか…
  まぁ、10年ぽい」
『ぽい』ってなんだ、『ぽい』って(笑)
北「約、10年(笑)」
で、来年は10周年なんで色々やりたい、と。
ここで春風発売発表。
…これ書いてる時点にしたら、とっても今さらですね(笑)
すまん…



春風
いきをころし、一言一句…そのブレスまで聞き逃さないように耳を澄ます。
こんなに大事に、大事に、ひとつの歌を聞くことって他にあるだろうか。

街中に音楽が溢れ、家に帰ればテレビだってオーディオだってPCからだって
のべつくまなく音が鳴っている。
外を歩く時だって、全然それと劣らない音質で私たちは音を持ち運ぶ。
便利になった反面、大量生産された規格品のように、あっという間に流行り
あっという間に廃れていく、沢山の歌。沢山のアーティスト達。

ゆずの原点は、「生」なのだ。
ここで聞き逃したら、あといつ聞けるかわからない。
こうして、目を閉じて、耳や目だけじゃなくて、毛穴のひとつひとつからだって
この歌を。
北川さんの声を、岩沢さんの声を、優しく響くギターの音色を、
身体の中に、こころの中に、留めておきたい。
祈りに似た、願い。

CDが発売されて、いつでも聞ける音源が手元にあったとしても
ふと耳にした瞬間に蘇ってくるのは、
こうして寒空の下で声を張り上げて歌うふたりの姿。



ここでマイクスタンドがもうひとつ登場。
えぇぇっ!!
なんとなんと冬至、初のゲストが登場。
なんとなんと小田和正氏であります。
うわ〜…大丈夫なの?外よ、ここ。海っ傍よ。
だから横浜なんだぁね…
そして、セットがいつもよりちっと豪華なんだね(笑)

律儀にジーパンで手を拭いてから握手する岩沢さん(笑)
両手で手を取って深々とお辞儀する北川さん。
みなぎる緊張感。
こっちが緊張するっての(笑)
小「ど〜も〜!おまたせしました!!」
爆笑のふたり。
…小田さん、結構待ってたんだね(笑)
小田さんがギターセッティング中に、岩沢さんの元に小走りに駆けて
ぷち作戦会議のゆず。
大丈夫?
頑張れ…

ど緊張している北川さんは、すごいね〜、すごいね〜、を連発(笑)

北「すごいねぇ…最初岩沢くんとふたりで冬至の日のライブを始めたとき
  は、何人でしたかね?」
岩「伊勢佐木町の通行人だけでしたね…誰もいませんでした」
北「それが、今回は小田さんが来てくれました!やった!!」

ようやくチューニングの終わった小田さんがマイクに向き直る。

岩(小田さんの顔を見て)「もう曲行きますか?」
北(同じく小田さんの顔を見て)「行きますか?」
小田さんに聞くな(笑)
MCはお前らだ(笑)

小「なんか話す事あんの?」
↑トークに参加意欲満々
小「すごいね、ゆず…なんかジャニーズみたいだね」
キャー、と歓声(笑)
岩「もう30ですから、僕ら」
小「スマップももう30いくつでしょ?」
岩「あぁ…」
小田さんが正しい(笑)

岩「ジャニーズで〜す!」←大きく手を上げて
北「がんばりま〜す!」←ダブルピースを大きく上げて
言いなりじゃないっすか(笑)
小田さんが言えば、カラスも白いと断言しそうな勢いの、下っ端ふたり(爆)
なんかよくわかんないけど、北川さんがよろよろターン。
あ、ジャニのつもりか(笑)
カラ回る北川さん(笑)

もたもたした割には、あっさり次の曲へ。
いつか
マイクを抱きしめて歌う北川さん。
小田さんと岩沢さんのコーラス。
ぜ…贅沢…

小田さんの歌声に、衝撃。
なんでしょうね。
小田さんの歌声は、空気を変える。
もうね、そこから別世界がはじまる。
非日常な世界。
神だね。
神の域。
俗世と雑じることなんてない、純度百パーセントの美しきもの。
そこには天性のものというより、突き詰めたストイックさを感じる。
ひしひしと。

いや〜…贅沢としかいいようがない。
いいんだろうか、こんな恩恵に預かって。
ただ、いつかのチョイスはやっぱり、岩沢さんのコーラスが入らないのは
それはそれでとっても物足りないんだけど(笑)
澄んだハープの音色にうっとりしながら、なんか寂しいなぁ感が拭えないのは
仕方ないっすよね(苦笑)
歌い終わり、誰よりも一番先に、ぱちぱちぱちと満面の笑顔で拍手する北川さん。
嬉しそうだな、おい(笑)

大役終了。
一気に身体が軽くなる。
にっこにこ。
わかりやすい(笑)
チューニングにいそしむ小田さんと岩沢さんを置いといて、
軽快に客席をイジる北川さん。

北「絶対おかしいと思うよ、小田さんの前で『脱いで』って」

北「…」

反応のない相方(笑)
寒そうに腕を擦る北川さん。
えぇ、身も心も、寒かったですね、今(笑)
パターン崩されるとねぇ、そりゃあねぇ、やり辛いよねぇ(笑)
じぃ、と見つめれば素気無くもうちょっとつなげ、と指示され
マイクに向う北川さん(笑)

北「僕らは10月の中旬からレコーディングを小田さんと一緒にやらさせて
  いただきまして、僕らはこっそりそのレコーディングのことを『小田塾』と
  呼んでおりまして、小田さんのいないところでこっそり小田さんのことを
  『塾長』と呼んでおりました。
  おかげさまで色々…岩沢さん、勉強になりましたね」
岩「そうですね」
こっちの世界に戻ってきた岩沢さんが相槌を打つ。
はぁ〜…と大きなため息ひとつ(笑)
北「すいません、らしくなくてすいません…気持ち、察してください」
ねぇ、そりゃあねぇ(笑)

北「では、僕らと小田さんの出会いの曲をやりたいと思います」
夏色
えぇ〜…夏色。
もうフラッシュの説明もありません。
察しろ、と(笑)

曲中、ついいつもの調子で「厚ちゃん」とコールすれば小田さんが歌う
パートだったらしく、躊躇して入れなかったりして。
…苦笑。
説明しとけよ。
それも、察しろ、と(笑)
そんなやつらのファンは察しがいいっすよ、
2番ではちゃ〜んと小田さんコール(笑)

曲終わり、またしても少し気持ちが楽になったふたり。
巻き起こる「もう一回!」コールに。

北「何考えてるんだよ!
  何を言ってるんだよ!←岩沢さん爆笑
  小田和正さんが、来てるのに!
  な…もういっちょ行くか〜!!」←お約束(笑)

状況がいまいち飲み込めていない小田さんに「お願いします」と声を
かけてもう一回。
にこにこと小田さんを気遣いながら、ジャンプなしのシメ。

そして再び「もう一回!」コール。
どこまでよろしいんでしょうか、リーダー(笑)

北「いい加減にしろ!色々、あるんだよ」←そりゃあるだろう(笑)
半笑い。
暗黙の行け、サインに大きくなる「もう一回!」コール。

北「待て」
右手で客席を制する。
北「俺の話を聞け」←男前だな(笑)

北「小田さん、ね。←小田さんを示しながら
  いつもと違うんだよ、空気を読め…
  もういっちょ行くか!!」
こういう時に鉄板パターンて強いよね(笑)
面白いもん、とりあえず(笑)
左右から小田さんに90度頭を下げて、もう一回。
暖かい拍手で、お終い。
空気の読める客だ(笑)
素晴らしいだろぅ、北川くん(笑)

次の曲に入る前、小田さん背を向けてチューニング。
北「冬至の日っていうのは、割とぶっつけ本番で、その日着て曲決めたり
  するんですけど、今回は練習しましたよ〜、ねぇ岩沢さん」
岩「指いてぇよ」
ぶんぶん、と大きく首を縦に振る北川さん(笑)
指痛くなるほど練習しちゃったのね(爆)
そりゃ大変だ(笑)

客席からあがるコールに、ぴくりと反応。
小「君ら何を言っとるんだい…若いってのはおそろしいね」
北「はい…おそろしいよ、小田さん脱いで、って言いましたもん」
ここから本題、クリスマスの約束話。
北「レコーディング中の僕らはどうでしたか?」
小「あまりに従順で、これでいいのか…って大丈夫ですかね?」
北「ばっちりです」
強いものには従います。←陰口はするけど(笑)
長いものには巻かれます(笑)
そして小田さん、ふと客席を見渡し思わず一言。

小「なんかねぇ…若いねぇ…」
↑しみじみ
小「ホント若いんだね。僕が君らぐらいの年の時、どんなお客さんが
  来てたのか…って言っても思い出せないんだけど、
  多分こんな感じじゃなかったねぇ」
北「本当ですか」
多分それは、時代もあるんじゃないですかね、小田さん(笑)

小「もっとお客さんと自分達の年齢は近かったような…
  どんぐらい離れてるの?」
きょとんとする北川さん。
んなもん、聞かれたってわからんよね(笑)
均せばそんなに差はないんじゃないのかな?ん?
小「あ、結構おばさんなの?」
大爆笑の北川さんと岩沢さん。
失礼な!(爆)

小「すいませ〜ん(笑)」
北「…ありです」←キッパリ
えぇ、もちろんファン<小田さんです(笑)


小「やっぱり、縁というものは大事ですよね。
  俺はゆずと逢って、レコーディングとかしたけれども
  周りがあんな感じで近くなかったら、最初の対談の時点で終わってた気がする。
  だからその、地縁ていうの?
  …地縁なんて難しい言葉使うとわかんねぇだろ」
↑なんでちょいちょい馬鹿にするんっすか(笑)
わかりますよ、結構おばさんですから(笑)

小「…そういうことは、すごく影響するんだな、と思いました」
こうして呼ばれて、こうやって一緒に出来ることが嬉しい、と言って
くださった小田さんの言葉に、深々と頭を下げるふたり。
ほんとうありがたい。
ゆずは、先輩運にとっても恵まれている。
その恩恵に預かれる私たちも、とても幸せものです。

クリスマスの約束
歌いだして、静かに弾ける岩沢厚治。
溶けあい、空に消えていく小田さんと岩沢厚治の美しいハーモニー。
至福の時。
北川さんの優しく柔らかい声。
シャンシャンと響く鈴の音。
これ以上の幸せはございません。



ステージを去る小田和正氏。
深々と頭を下げ、拍手で見送る。
そして、ふたり向かい合い、はぁ…とため息。
お互いに頭を下げる。
思わず握手。

脱力。
その一言につきる(笑)

北「感無量です…」
岩「夢のような時間が…」
言いながら、ギターをじゃらり。
ごしごし、と顔を両手で擦る北川さん。
途端に自由だなぁ(笑)


岩「…じゃあ、帰るか」
なにぃ〜っっっっっ
でも、多分一番の本音だろう(爆)

会場の大きなブーイングに半笑い。
北「そうだな…」
岩「大体やることやったな」
北「うん」
岩「日も暮れてきたしな」

振り返れば、あんなに天気悪かったのに、真っ赤な真っ赤な夕焼けが
空を染めている。
あぁ、なんか…冬至って、これだよなぁ…

北川さんがスタッフに「あと何分?」と聞く。
これも冬至ならでは。
北「帰るか帰んないか迷ったけど…もう一曲やるか」
そうそう。
いつもらしくやろうぜ。

北「ここは横浜なので。横浜の曲をやりたいと思います」
桜木町
岩沢さん、客に歌わせて「いいねっ」と一言(笑)
あぁ、ほぐれていく。
いろんなものが。
そしてゆず色に染まる。
高らかに響く、岩沢厚治の声。

のびる、のばす。
どこまでとどくのか。
その先を、子供のように無邪気に見つめる。

ほくほくと満ちていく幸福感。
やっぱりね、ふたりがいい。
なんにもなくっていい。
北川さんと、岩沢さんがいれば、それで充分。



やることやったし、帰りたい岩沢さんが溜めもなく
ほたるのひかりを吹きはじめる。
途端に上がる、え〜!!の声に、やめてみる(笑)

終わっちゃった(爆)

気を取り直してもう一回。
え〜!!の声に、やめる(笑)

岩「演奏したら、ブーイングって…ま、いっか」
ほ〜た〜るの〜ひ〜か〜り〜♪
いやいや、大満足ですよ。
てっぺん
あぁ、嬉しい。
ひたすら嬉しい。
岩沢さんのストロークが、すこぶる男前…
今年も、終わる。
しみじみ実感。

岩「ありがとう。
  よいお年を!メリークリスマス!!」
↑いや、正月とクリスマス逆だし(笑)

北「またね!ありがとう。
  寒いから風邪引かないで」
↑お前だよ(笑)風邪引くなよ。


…と、毎年恒例のつっこみをして、2006年冬至の日ライブも終了。
毎度毎度、お友達の皆々様、ありがとうございました。
北川さん、岩沢さん、スタッフの皆々様、本当にお疲れ様でした。
小田さん、寒い中ありがとうございました。




そして、レポがものっすごく遅くなりまして、申し訳ございませんでした(笑)





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