2005年ゆず冬至の日ライブレポート



2005.12.22 天然色劇場 高知


「鰹」の一言で、四国に飛ぶ。

昨年の沖縄行きも「ありえない」と思ったが、今年こそ「ありえない」大賞を
お贈りしたいほどの過酷な冬至でございました。
私が参戦した冬至ライブの中で、あらゆる意味で一番過酷だったかも…
スリリングな展開を時系列でお伝えしてみましょう(笑)



12月21日…PM14時20分
本日は、見取引先の管理職研修という、我が職場にとっては生命かける
ほどの大事な会議。
念入りに念入りの準備を重ね、当日どうやら無事進行中…の中、
こっそり身を屈めて会議室を後にし、フロアに戻り、女の子に
「では、高島これでドロン(死語)させていただきます」と小声で声をかけ、
大荷物かかえて逃げるように会社を去る(笑)
昨日、『若干早退させてください』とはボスに言ってある。
14時20分が『若干』の範囲内かどうかは、私あえて議論をすることを避けようと
思います(笑)
新幹線に飛び乗り、羽田空港へ…

同日…PM18時30分
羽田空港で、高知行き最終便に搭乗するのにPちゃんを待つ。
前日まで『どうしよう…』と迷っていたEちゃんが「今どこにいるの?」としれっとメールを
よこしてとてもビックリ(笑)
こ、この飛行機乗るって言ってたっけ?
日産スタジアム以来だから半年振りなんだけど、まったく変わっていないEちゃんと
ハグで再会の挨拶をしながら、さすがKKPだなぁ、と可笑しくなる。
すぐにPちゃんとも合流し、搭乗口へ…
ちなみに出発時間が18時50分。
待ち合わせ時間ギリすぎ(笑)
これもさすがKKP(爆)
飛行機の中で、すぐ爆睡したのはいいが、仕事の夢を見てうなされた…

同日…PM22時すぎ
関西方面からバスで高知入りしたKちゃんと合流。
羽田組の私たちは空港からホテルに向かうタクシーの中、
あまりの寒さと、舞い散る雪に無言になる(笑)
先週も寒波が来て、雪が積もったそう。
ゆ…雪積もった中の冬至はキツすぎる…
どうにかやんでくれ、と祈りつつそんな状況でライブするのかな?
…ていうか、そもそも高知でやるかどうかすらわからん、という(笑)
考えれば考えただけ、話せば話しただけグルグルするので
気にせず明日に備えて寝ることにする。
寝たはいいが、会場を探し回る夢を見てまたうなされる(笑)

12月22日…AM9時
高知で正解、に一安心。
しかし、昨夜の寒さのせいで雪は積もっていないものの道路は完璧に
アイスバーン。
タクシーの運転手さんの「こうなると動けないんだよねぇ、事故が多いんだよねぇ」
というぼやきを、
『こんなアイスバーンの道、ノーマルタイヤで走ってたら事故って当たり前じゃねーか』
と、心の中でつぶやく東北人の高島でした。
商業車ぐらい、スタットレス履くか、チェーンつけるの常識だと思う私の常識は
西日本では通じないのでしょうか…
でかいトラックでさえノーマル。
坂道横滑り。
非常にコワイ…

辿り着いた会場の駐車場もスケートリンクのようなアイスバーン。
友達も転んだし、けっこうあちこちで転んでいた。
危ない…
凍結したコンクリートの上で待ちって今まで経験したことなかったけど
辛いね、これ。
底冷えするから身体の体温根こそぎ奪われていく。
昇る太陽に、早く氷とかして〜っっ、と祈る。
ちなみに垣間見える、ステージ前の客席となるだろう芝生には白く雪が積もっている。
勘弁してください(涙)

同日…AM10時すぎ
交通機関が乱れている情報が続々と…
四国内の高速道路はストップだわ、関西方面からのバスは運休だわ、
西方面からの飛行機もダメっぽいとか。
ま…前のりしててよかった…
周囲を見回しても、ぜんぜん人が増えない。
近年まれに見る人の少なさ。
四国の方だって、交通事情で辿り着けないんだから
結局断念、という子も多かったろう。
無念だね…
でも、来ても地獄よ。
寒すぎ…

高知駅から臨時バスが出るとのインフォメーションだったけど、
そんな状況だったら、バス出すほど人が集まらないのでは…と
危惧していたら、案の定やってきたバスを見ると
ほとんど人が乗っていない(笑)
ガラガラ(笑)
きっとウハウハの集客を期待していたんだろうに…
高知交通だか高知観光だかわからないけど、提携したバス会社様
大変申し訳ございません。
「ゆず、期待させやがって大したことないじゃねーか!」
なんて言われて、高知出入り禁止になったらどうしよう、
などと毒を吐き続ける。
寒くて暇だから(笑)
かえって駅方面より空港組の方が多いのかも…と、この時点では
話していた。

しかし、もうマイクテストやギターのサウンドチェックをしている。
15時開演なのに、早すぎやしないか?(笑)

同日…PM0時
会場へ入場開始。
どうやら太陽さんのおかげで雪はとけたよう。
よかったよかった。
芝生にシートをひいて、場所が落ち着いて、やっと一息。
でも…寒い。
さっき待ってた駐車場より風が寒い気がするのは私だけ?
吹きっさらしなんだよね。
厚治のマイクのスタンド台、仁ちゃんのテーブルに、もう水が置いてある。
…それ、凍ってません?

同日…PM0時すぎ
いそいそとセッティングをするスタッフの中にササさん発見。
…ありえないほど着込んでいる(笑)
ただでさえ恰幅のいいお腹周りがスゴいことに…
そして、謎の斜めがけバック。
着すぎよ、ササさん…
友達と爆笑していたのはいいが、スタッフから無情なお知らせが…

「ご存知の皆さんもいらっしゃると思いますが、本日高知空港で、
 脱輪事故という大変な事故がありまして、現在空港が閉鎖されています」

…ご、ご存知のワケないっしょ。並んでたんだから。

「なので、ゆずのメンバーはまだ高知入り出来ていません。
 とりあえず、メンバーの乗った飛行機は羽田を出ましたが、このまま空港の
 閉鎖が解除にならないと、そのまま羽田に引き返す可能性があります。
 その場合は、大変申し訳ございませんが本日のライブは中止となります」

えぇ〜っっ!!←嵐のようなブーイング

「いや、こればっかりは私たちにはどうしようもないことですから」

…前ノリしとけよっ。なんで当日入りなんだ!!
寒波来てるって一週間も前から言ってたじゃないのよっ。
…と、スタッフに当たっても仕方がない。
ゆずちゃんたちだって多分仕事があるから当日入りなんだろう。
オトナなので、理解は出来るが、納得出来ない(笑)

ひ…ひどすぎる…
例えば会場が高知じゃなくて別の地だったりしたら、
自分のせいだから別に仕方ないやって諦めるけど、
当たってたのにライブが中止って…報われなさすぎじゃない?
普通料金出して飛行機乗って、極寒の中待っていたこの苦労はどうしてくれるっ。
脱輪事故だ〜?
どこの航空会社だ?
チケット代払い戻せっっっ!!
とか、しばらく当たる場所を探して文句を言っていたが、
言えば言うほど空しくなるので、信じて待つことにする。


「到着予定が13時半ですので、その時間に着かなかったら中止となります。
 情報入りましたら、また連絡させていただきます」



来る。
絶対来る。



同日PM13時ぐらい
バックステージからササさんはじめスタッフの皆さんがわらわら出てきて
空を見上げる。なに?なに?なに?と見上げれば、はるか上空を飛行機が
飛んでいく。
一瞬、あれ?あの飛行機?と思ったが、まだ時間じゃないじゃないのよ。
紛らわしいことすんなっ(笑)
ご丁寧に手まで振っているササさん。
着込みすぎだった上着を脱いだのはいいが…
ジャージのパンツにすべてイン(笑)
そして斜めがけバック(笑)
おいおいおいおいおい…
誰か注意してやってくれ(笑)
しかしライブが中止か決行か…という緊迫したはずの状況なのにササさんは
笑顔だ。
スタッフもピリピリなんぞはしていない。
フリーライブだからなのか、ゆずを信じて疑わないからなのか。

同日PM13時半ぐらい
トイレの列に並んでボ〜っとしていたら、目の前に飛行機が…
空港近いから、すごく近くに飛行機が降りて来るんだよね。
目をパシパシさせてよく見たら、間違いなくA○Aの機体。
…と、いうことは。
これかっ!!
トイレの列、拍手喝采!!
見知らぬゆずっこの皆様と祭りのようにはしゃぎあう(笑)
よかった〜!
丘の向こうに消えていく飛行機に無事着陸してね、と心から祈る。

ゆっくり降下してくる、ゆずの乗った飛行機を見つめている瞬間が
本日一番の感動シーンだったかもしれない(笑)

同日PM14時ぐらい
トイレの列から、席に戻ろうと歩いているとゆずちゃんを乗せた車が
到着するのに遭遇。
…空港からまっすぐ会場入りなんだ…大変だね(汗)
楽屋は暖房効いてるのかな?
寒かったら可哀想だな。
…ていうか、開演まで時間がないから早くリハしなきゃだよ(笑)

席に着いたぐらいに、スタッフの方がマイクを持って登場。
「え〜、只今ゆずのメンバーが会場入りいたしました。
 本日の冬至ライブは、無事開催できます。
 開演時間までしばらくお待ちください」

拍手喝采。
やった〜!!!
…ていうか、開演の1時間前までやるかどうかわからないなんて…
スリリングすぎるぜ、ゆず。



同日PM15時。
それではここから通常レポへ(笑)

まずはステージング。
天然色劇場。
ステージが、なんとなく沖縄の宜野湾を思い出させるつくり。
北川さんのマイク横と岩沢さんのマイク横に、風に吹き飛ばされそうな
ちっさなクリスマスツリーを設置する。
ガムテでしっかり固定。
…しかし、ちっさ(笑)
後ろの人には絶対見えない(笑)
飾りっけもないし。
てっぺんのお星様が光ったりするのかしら…

両サイドに恒例の北川画伯直筆の「冬至の日ライブ」のたれ幕。
ステージの高さに対して、幕がちっさい(笑)
しかしこれも、強風のため上げた途端に吹き飛ばされて下を固定していた
ロープがぶっちり切れて非常に危険。
結局ラジオ体操中に撤去。
危ないもんね…怪我人出たら大変。



前説で、山岸マネ登場。
最近なんだかしっかりしてきたわね〜、山岸くん(笑)
結構しゃべれている(笑)
だけど、基本的な注意事項はきちんと言ったほうがいいと思うな。
ほら、前の方常連ばっかりだと思って端折って話していると
初参加の皆様には伝わらないから…

体育座りで、立ち膝や正座はNG、
カメラの三脚は目線以上上げちゃダメ、とか…
たまたま私の前にはそんな方々いなかったからいいけど、
周囲見回すと可哀想な人も結構いたから。

毎年恒例のミュージックソンへの募金の呼びかけ後…
山「募金もしているんですけれども、若干…やらしい話しなんですが
  余ったグッズも、販売しておりますので…こちらはチャリティーではなく
  ウチの会社に入るんですが…」

余った、とか言うな(爆)
山岸〜言うようになったなぁ(笑)
ちなみに、山岸は厚治マイクでしゃべっていた。
その後、厚治が登場した後、しっくりこないのか何度もマイク位置を
直していた(笑)
山岸〜!!!




ラジオ体操後、ゆず登場。

仁ちゃんは、グレーと黒のボーダーのニット帽(つば付き)に、
真っ白っていうよりベージュがかった色味のあったか素材の上着、
黒…だったような気がするジーンズ。
しっかり手袋(笑)
厚治は黒のインナーに黒のダウン、ブラックジーンズ。
黒ずくめがまた…いい(笑)
男前度かなりUP。←高島ビジョン
長めの黒ダウンを、素浪人のようなナゼか片袖脱いでのご登場に、
思わず寒っっっ、とつぶやいたけど…
ギターですね。
ギターのストラップかけるのに、えいっとダウンを半分脱ぎ、肩にかけて
うぅ〜ん、と背中に落ちたダウンを拾って袖を通す。
もちろんギターも黒。
素敵だわ、男のブラック★
仁ちゃんの白と厚治の黒が、またいいコントラストで舞台栄えする。
…モノトーンだけどね(笑)
あ、タンバリンは黄色でした(笑)

すんごく気になっていたんだけど、マイク設置の台にハープホルダーが
かけてあったのね。
寒風吹き荒ぶ中、ずっと放置されていた金属製のそれはいくらなんでも
首にかけたら冷たすぎるんじゃないの、と心配していたんだけど、
ステージに出てくる時にしっかりハープホルダー装着して登場。
…そこにかけてあるの、いらないんじゃない(笑)
風で飛ぶと危ないから片付けてくれ、と思ったが結局最後までブラブラしてたっけ。


手袋したままタンバリンを持ってウォーミングアップの悠仁。
寒いからね〜。動いとけ動いとけ。
一方ニコニコの厚治。
黒ずくめに、首の白さが映えて…寒い(笑)
一段とまあ美白美肌っぷりが全開です。
寒くてピンクに染まった頬。ピンクの中心がつやつやと輝いている。
…まるで少女漫画の世界(笑)
あるでしょ、ピンクのほっぺの真ん中ちょこんて白いの。
冗談じゃなくマジなところが、岩沢厚治おそるべし…


ニコニコとなにやら打ち合わせのゆず。
そして、厚治のギターが慣れたフレーズを奏でる。

吉川ムラムラブギウギ(超ショートバージョン)
吉川村に帰ります〜♪
吉川〜ムラムラ〜♪

ただこれが言いたかっただけ(笑)
なんとな〜く音程のあやしい北川さんのボーカルがローテンションに
響いてとても素敵(笑)
最初からグズグズ(笑)

岩「さっき決めたんですよ、ごめん」
半笑い。
そう、この天然色劇場のあるここの地名が吉川村。
ムラと聞けば歌わずにはおれなかったもよう(笑)

厚治がネックを押さえる左手をぶんぶん振ってから、丸めて真ん中に
はぁっと息を吹き込む。

痛そう。
可哀想…
こんなに寒いのに、今日はカイロの準備してないの?
ひどい…
あまりに可哀想で、私も手袋を取る。
ひとりで寒い思いさせたくなくて。
だからって厚治が暖かくなるワケでもないんだけどさ(笑)
なんとなく共有したいじゃない、こういうのって。


お隣では仁ちゃんが手袋を外し、ギターに持ち変える。
本日のギターはタカミネ。
最近冬至の定番ね。

寒さと強風で回らない舌(笑)
そうなんです、本日の会場はまた懲りずに海風の冷たい吹きっさらしの野外ステージ。
しかも、ステージに立つゆずの真正面に随分傾いてきた午後の太陽。
思い切り逆光。
神戸や沖縄の時って、私たちが逆光でかなりキツい思いをしたので
その辛さはよくわかる。
ゆずにとっては、かなりのバットコンディション。
可哀想だがどうもしてやれない。


舌足らずに笑顔でご挨拶。
北「こんにちは!寒い中、吉川村にようこそ!」
帽子を一瞬取り、ご挨拶。

北「今日はですね〜、ゆずの名産地高知で精一杯歌いますんで、
  最後まで楽しんでいってください!!よろしく!!」

拍手!の会場。どこかから指笛。
嬉しかったのか、唇に指突っ込んで指笛アクションをする北川さん
ですが、まったく音は出ていません(笑)
かわゆい(笑)


瞬間風が駆け抜けていく。
肩を竦めて「さみぃっ」とつぶやく仁ちゃん。
ギター弾くのに邪魔なのか、右袖をひとつだけ捲くる。
いや。中に着てる白いのは捲くれてないし。
ひとつだけ捲くって、どれだけプレイに影響があるんでしょう…疑問(笑)

北「はいっ」
気合をひとつ入れ、岩沢さんと呼吸を合わせ、曲がはじまる。


ウソっぱち
ONEでは色々な音が入ってたから…素っぴんのツインギターが嬉しい。
厚治の軽快なメロディーライン。

岩・北「もうあれからどのくらい〜♪」

…えぇ〜???(爆)


気持ち良さそ〜に声を出す岩沢さん。
最初のフレーズで思いっきり外す北川さん(笑)
いきなり小声になる北川さんのハモ(笑)
目を閉じ浸っているような表情を作っているが、眉間にうっすら浮かぶ皺が
苦悶の表情とも取れる(笑)
探りまくっている風情が笑えて仕方ない。

サビに入って、やっと取り戻す。
ほやんと表情が緩んで楽しそう。
わ…わかりやすい男だ(爆)

なのにサビ最後も思いっきり外す(笑)

…えぇ〜っっ??(爆)

寒さも風も関係ないのか、厚治の高音が気持ちよく響きます。
気持ちいいんだなぁ、この歌は。

最後のギターフレーズは、ふたり向かい合って。
ニコニコで。
そうなの。
岩沢さんは一等いいギタープレイは客にじゃなくリーダーに見せるという
習性があるのです。
どうにかならんのですか、それは(笑)

歌い終わって、額の汗を拭うように前髪を揺らしながらふぅ、とため息をつく
ふりをする厚治。
そんな自分のリアクションにうつむいてくすくす笑う。
爆発的にかわゆい…


ギターから手を放しブンブンと振るふたり。
可哀想…痛いよねぇ(涙)
いつもの調子で、仁ちゃんがテーブルにおかれたペットボトルの水のキャップを
開けてゴクリと飲む。
…ま、まってそれはっっ!!
北「つめたっっっ」
そりゃ冷たいさ(笑)
だってずっと放置してあったんだもん。
…せめて常温の水をあげてやってください。
でも仁ちゃん、懲りずにグビリと飲む(笑)

岩沢さんがハープの慣らしフレーズを吹く。
ハープも冷たそうだな…
緩やかにカウントを刻み、ギターがメロディーを奏でる。

…まったくなんの曲だかわからない(笑)
あ…アレンジなんだろうな。

北川さんの歌いだしでやっとガッテン。


白鳥
やっと大きな声を出せて、北川さん恍惚とした表情を浮かべる。
青空に、消えていくメロディー。

厚治のハープが切なく響いて胸が苦しくなる。
そこに重なる、北川さんの口笛。
切ないながらもどこか暖かいそれに、
再び重なり合うハープ
胸に沁みるふたりのメロディー。

このアレンジは秀逸です。
思わず頬が緩む。
ゆずの歌は、心が優しくなる。


ニコニコの北川さん。
ハープチェンジしながら、厚治がダウンのフードをすっぽりと被る。
さ…寒いもんね。
見てるだけで首周りが寒いもん。
雪ん子みたいで可愛い。
黒いけど(笑)

ギターのチューニングにも満足したのか、岩沢さんが早くやろうぜ、とばかりに
北川さんを見ながら声を出す。

岩「さっ!!」
↑福原愛ちゃんばりの気合入れ(笑)

気に入ったのか、本日のキーワードとなる。
北「さっ!!」
岩「さっ!!」

気合に負けないガツガツっとしたギターのストロークと共に岩沢さんの
激しいハープ。

命果てるまで
寒さをぶっ飛ばすように、ふたりで大暴れ。
マイク引っ掴んで絶叫する悠仁。
腰を落として激しくギターをかき鳴らす厚治。
す…座ってなきゃいけないのが、辛い。
立ちたい…一緒に暴れたい。
せめて手を振り上げる。
ガジャガジャッ、とかき鳴らしたエンディングがすこぶる男前!!
もちろん一番かっちょいいところはふたり向かい合っているんだけれどね(笑)

やっとテンション上がって、よっしゃ〜!!って雰囲気の中、
ソデからのこのこ山岸登場。
北川さんの前に、客に背中向けて立ち止まる。
背伸びして北川さんマイクに一言。

山「ライブ中すいません、ちょっと…」
手には携帯電話。
後ろにはササさん。
…ん?なんだ?突発ゲスト?
生電話?

岩「ちょっと、後。後にして!」

厚治の言葉に戸惑いつつ、要領をまったく得ない山岸に焦れて
厚治が北川さんの隣に歩いていく。
オフマイクでこしょこしょとしゃべりながら、やたらマジな顔で厚治が
あっちに行けとばかりに山岸の肩を押す。
後ろによろっとした山岸に、北川さんがしっしっと手を振る。
ふたりで思いっきり本気で山岸を邪魔にしている姿が…妙に笑える。

一体何しに来たんだかまったくわからないまま山岸がステージを去ると
厚治がマイク位置に戻って一言。

岩「取り乱しました(笑)」
北「(唇を尖らせて)本番中だぞ!!
  まったく…電話なんてかけて来やがって!
  …それでは、電話の曲でもやろうかな」
ひく〜く、こもった風に(笑)
なんか企んでるでしょ(笑)


ルルル
うぎゃ〜っっ、この曲こんなにギター男前だっけ?
厚治のギターが兎に角やたらめったら男前で、隣の友達バンバン叩いていた
ような記憶が…ごめんなさい(笑)
お茶らけた歌なのに…どっちかと言えば男前というより情けなフレーズなはずなのに…
本日の厚治も、すこぶる男前。
冬至って素敵(笑)

北川さんの自由〜なカンジのボーカルから、歯切れよくジャッジャッジャッ、とカッティング。


シーン。


狙った静寂に、再び山岸がのこのこと登場。

岩「なんだよ」
↑超迷惑そう(笑)演技とは思えない(笑)

山「な、なんか、実家から急ぎの電話が…」
北「ライブ中だよ、お前…」
唇の端がふにっと上がっています。超余裕ぶっこいたビックな態度で
北川さんが電話に出る。

北「あ、もしもし?あ〜、はいはい。
  母さん?」

…やっぱりお母さんネタ(笑)

北「今日?あぁ、今?高知。
  ライブ中、ライブ中。
  え?ご飯?
  食べる。

  え?あぁ、はいはい。
  …愛してる」

どっかん反応する客席。
ほくそえむ北川さん。
あんたそれが言いたかっただけでしょ(笑)
山岸に携帯電話を突き返しながら、半笑いの北川さん。
北「お前、仕事中だぞ」
山岸がステージを去る。

その様子をじぃ〜っと横目で見ていた岩沢さん。
一段落ついたのを確認して、カウント。

岩「さん、はい」
何事もなかったかのような、素っ中の素な声。

爆発的に面白い(笑)
愛だわ〜、愛を感じるわ(笑)
この、特に何も拾わないというオチを選択するってところが
ゆずの愛の深さを感じるよね(笑)

北「どうもありがとう」
思惑どおりの受けに北川さんニコニコ。
軽くギターを爪弾きながら、厚治が思わずつぶやく。

岩「風強いっすねぇ…」
ジャン、とダウン。
岩「それではっ」
…寒いからサクサク進行したい岩沢さん(笑)

北「すいませんねぇ、ウチの山岸が」
もうちょっとウケていたい北川さん(笑)

岩「大事な用って、ご飯ってあんた」
北「ライブ中なのにご飯って」
岩「ご飯?いらないって」
拾ってあげる優しいさはいいが、さっき仁ちゃんご飯食べるって
言ってたよ(爆)
人の話し聞いてねぇなぁ、岩沢厚治(笑)
ま、日常の風景なんで岩沢さん的には珍しくもないのでしょう。
…ていうか、甘やかしすぎです北川さんを(笑)

本当、岩沢さんて北川さんに甘いよねぇ…
なに?そんなに可愛いワケ?

…可愛いんだろうなぁ。
ちっ。
反論も出来ん(笑)


北「ちゃんと練習もしたのにねぇ。山岸段取り間違えて…」
岩「一応リハもしたんですよ」
北「一番最初に出てきちゃって…あれ、出てくるハズじゃなかったのに」
岩「どーしよーかなぁって思いましたよね」
北「何来てんだよ、って。お客さんの前なのに頭引っ叩こうかなと思った」

…あはは、あれ、本気で動揺してたんだ…
笑える…今思い返すと、やたらめったら真剣な顔してた厚治の顔が
死ぬほど可笑しい…


北「今日、良かったね、でもね」
…何が?
岩「本当ですよ!ねぇ!」
…あ、厚治には伝わるんだ(笑)

岩「飛行機がねぇ、飛ばないかも、みたいなこと言われて…」
…そんなのほほんと言わないでちょーだい(涙)

北「いや危なかったんだよね、一個前の便が、えっと…飛ばなくなっちゃったんだよね」
岩「そうそう、9時台のやつ」
北「その次のやつは、飛んだんだよね、俺たちの…」
岩「そうそうそう」
北「よかったね〜」
なんで北川さんそんなにたどたどしいんだ(笑)
そして厚治が得意の知ったかぶり口調(爆)

北「すんげぇ揺れてなぁ…」←怯
岩「そうそう」
北「…こえぇの。」
マジで怯える北川さん(笑)

北川さんを指して、怯える北川さんの真似をする厚治。
岩「うぅぅ…っうぅぅ…っ」
北「うぅぅっ」
↑あのさ、北川さんを笑い者にしていますが、その怯える北川さんの横で
案外同じぐらいあなたもビビってたりしてません?(笑)
なんか目に浮かぶような光景だ(爆)

北「これ、女性の方にはわかんないかもしれないですけれど、
  なんかこう…キ○○マが、くっとなるのね…
  男性の方はわかると思うんですけれど」

あぁ…言っちゃった(爆)
北「あぁ…また言っちゃた…」←反省

同じつぶやきを即座に返さないで(笑)
笑っちゃうじゃん。

岩「あぁ…」←フォローのしようもない(笑)
北「あぁ、今年も言っちゃった…
  うっさい、キ○○マがきゅんきゅんするんだよっ(切)」
突然逆ギレ(爆)

北「ごめんね、ちびっこ諸君」
振り返れば芝生を元気にかけまわっている健康的なちびっこたち(笑)
岩「すまねぇ(半笑い)」

北「こういう男です…」
ステージ上で、悠仁も厚治も笑いすぎ。
いや、面白いんだけど(笑)

岩「それではっ」←笑いすぎてひっくり返った声
北「それでは、すごく風に吹かれてるんで、この歌を」

カツカツカツ、とピックでカウントを刻む。

風に吹かれた
そんな下ネタから急に爽やかナンバーに飛ばないでっ(笑)

お構いナシに爽やか〜に厚治の高音が響く。
心地よさにうっとり身を任せていたら、いきなり2番の歌いだしで噛む厚治(笑)
わっけわからん(笑)
半笑いで歌い続ける岩沢さん。
北「危ねぇなぁ、おい…」
北川さんパートで、くるっと後ろを向いて1回転しながらゲラゲラ笑う厚治。
すこぶる可愛い。
この気の抜けた笑顔が冬至の醍醐味。
その厚治をへらへらと笑っていたら、途端に自分も間違える北川さん。
口をヘの字にして、非常にわかりやすい(笑)
最後の締めは見つめあって大爆笑。
あぁ〜、いいやねぇ。
この雰囲気。

岩沢さんが唐突にしゃべり出す。
岩「毎回ね、冬至ライブは普段ツアーであんまりやらない曲とかを選んで
  やるんですけれど、まぁ、ちょっと練習不足ということで(笑)
  申し訳ない」
北「…完全に言い訳じゃないですか」
厚治爆笑。
何を言い出すのかと思ったら、言い訳(笑)

北「いやぁねぇ。でも、段々年数を重ねてきて…」
岩「うん」
北「デビューして…結成して、10年か」
岩「そうなんですよねぇ…」

スィートテンですね。どっちがどっちにダイヤ贈るのかはわかりませんが
しっかり祝ってくれ(笑)
すごいねぇ。

北「そうすると、だんだん曲も増えてきてね…」
岩「はいはい」←いい加減な相槌(爆)
北「あの、段々ねぇ、覚えられなくなるっていう言い訳なんだけどね」

結局言い訳(爆)

北「じゃあ、いきましょうか(笑)」
岩「懐かしい曲を」

くず星
すごく。
寒いの可哀想って思いながら見ていた本日のライブだけど、これだけは。
この歌だけば、この痛いほどの寒さや、目を開けていられないほどの強風が
似合うと思った。
逆境に似合う歌。
冷たい澄んだ空気に、力強く響いていくふたりの歌声、ハープ。
どんな環境であったって、歌っていけるのです。
ふたりで。
強いな、ゆずは。
心からそう思った。

歌い終わって、チューニングしながらボソリと厚治がつぶやく。
岩「歌ってて口の中に風がこう、ボウって入ると、たじろぐね。
  ビックリした…
  生まれて初めてだった」

北「よかったね」
優しい穏やか〜な口調。
北「すごい、いい経験したね」

ちょっと!そこ!
ステージの上でポソポソふたりでしゃべるのやめてくれません?
なんだかとっても穏やかな北川さんの口調に意味なく赤面。
恥かしいヤツラだ…


北川さんが、冷たい水をぐびぐび、ぐびぐび飲む。
…そんなに水飲むと、トイレ行きたくなるよ。
…ていうか、ぽんぽん冷えて痛くならない?


北「このギターね、タカミネって言うんだけど、デビューする前、
  ゆずやり始めるぐらいの時、岩沢くんとふたりで下北沢で買ったの。
  …あ、下北沢じゃなくて御茶ノ水か」
岩「御茶ノ水」
北「だから何だ、って言う」

…下ネタ同様、年に一度の「俺って岩沢くんに愛されちゃってる自慢」炸裂(笑)
あ〜、あ〜、わかったよ。

北「冬至ライブの日はね、使うの」

『使うの』ってまた、随分可愛らしい口調で(爆)
お客さんだけにではなく岩沢さんにも可愛さアピールか??
可愛いよねぇ…毎年毎年…昔あげた(あげたワケじゃない、選んであげた、か(笑))
プレゼントを大切に大切に記念日に使って、こんなに自慢げに皆にお披露目されちゃ。
こういう可愛らしさが、自己中な彼を10年惹きつけてラブラブ熱を失わないコツ
なんでしょうか。
北川さんに乙女心を学ぶ(笑)


ラブラブムードのまま、アイコンタクトを交わし次の曲に入ろうとしたところ、
ゴーっと強風が駆け抜ける。
思わず自分の身体を抱いて、悠仁が唸る。

北「おぉ〜…」
さむっっっ
吐く息も白いです。
時間も過ぎてそろそろ夕暮れ。
気温がまた下がってきたみたい。

自ら身体を抱いた体勢から、まるで気を送るように両手を広げる悠仁。
北「はぁ〜っ…」
いつから気功が使えるようになったんだ(笑)

北「風止めたよ」
↑やたら可愛い(笑)

すご〜い、と飛んだ会場の声にすかさず突っ込む。
北「すごいって言うな(笑)余計悲しくなるだろ(笑)」



歌ってる最中にも、風がゴーっと。
やけになったワケではないが、仁ちゃんの口笛アレンジ炸裂。
横目で厚治が「え…えぇ…?」って目で見ている(笑)
ど…どこに着地するんだ(笑)
でも、最後はうまく締まって、かっちょいいカンジでまとまる。
よ…よかったね。
終わりよければすべてよし(笑)

厚治のギターに気持ちよ〜く乗せた口笛ですが、
あまりにもため過ぎて、ホーホケキョと聞こえるのは私だけ?(笑)

しかし、仁ちゃんのアレンジにも負けず、きっちりハープを入れてくる
厚治がすごくいい(笑)
ここでつられて崩すと収集がつかなくなるからね(笑)



しっとりムードの中MCを始める北川さん。
北「今日はゆずの名産地ということで高知にやってきましたが…」
会場のある吉川村のインフォメーション(笑)
人口やら名産物やら…
考えてみたら、ジモティー対象のライブだったらこんな宣伝いらないだろう(笑)
よそ者のお前らに言われたくないってカンジよね(笑)

北「吉川村の人、います?」
けっこう手が上がる。
岩「ども!!」
岩沢さん、気軽に挨拶したものの…
北「何か伝えたいこととかあります?」
ん?雲行きが…

手を上げた女の子を、来い来い、とステージの上に手招きする仁ちゃん。
うわ〜無謀(笑)
人人人人の中、立ち上がるのも一苦労なのに…

ステージの上ではすっかり迎えるつもりで、ミネラルウォーターの水を
タオルに含ませご丁寧にマイクを拭く仁ちゃん。
音声さんに怒られるぞ(笑)
立ち上がってステージ前まで来て見たものの、もちろんそこに階段なんてはない。
結構な高さがあるのに…
女の子にそんなとこから登らせるなよ(笑)
仁ちゃんが手をかす。
よっこいしょ、と登る。
客席からは当然ブーイング(爆)
また仁ちゃんてばいつものスキンシップ癖が出て、腰を抱き頭をポン。
え〜。セクハラです(笑)

ありゃ〜…って顔で見ている厚治(笑)

仁ちゃんのマイクを思いっきり下げてジモティー代表の女の子が一言。
「何もないところですけれど、海が綺麗で、こうやって皆集まってくれて嬉しいです」
感極まりながらも、頑張って言う。
素朴でいい子だ〜。
高島的には好感度UPだが、悠マニにはたまんないだろうな(笑)
で、頑張ってしゃべって北川さんを振り返ると人の話も聞かないで
ギター抱えてマイナーコードの寂しいメロディーを弾き始める。
女の子、困って北川さんを見つめる。

しーん…

どうしていいかわからない空気(爆)

岩「かなしい…かなしいカンジで…」
岩沢さんの無理のありすぎる助け舟の一言で我に返る北川さん。

北「え?もう終わり?」

素人にいきなりネタ合わせ求めるなよ。

困る女の子に、「じゃこじゃこ」と、もう一言を強要する北川さん(笑)
「ちりめんじゃこがイチオシです。ぜひ買って帰ってください!」

岩「どうもありがとうございましたっ」
どうしようもない空気に幕を引く岩沢さん(笑)

帰りがけの女の子に手を差し出して、握手。
その後片手を上げて、ゴメン!と謝っている厚治がとても素敵(笑)
リーダーの不始末ちゃんとフォローするからね。
いい相方だ(笑)
仁ちゃん、ちゃんと後先考えて行動してください。

そしていっぱいいっぱいになったゆずは、女の子のこと完全に頭からなくなる。
ええ、ステージ高いんですよ。

降りるのは自力かよ(笑)

頑張ってひとりで降りた女の子にスタッフが駆け寄っていたけど、
ちゃんと謝ってたのかな(笑)
ていうか、降りるの手伝え(笑)


岩「すんませんね」
北「すんません、すんません…」
岩「申し訳ない」
率先して謝る岩沢さんが素敵(笑)


高知に来たのははじめてなんですよ、とMC再開。
ゆずの里だからね(笑)

北「寒いね…」
ビューっと吹き付ける冷たい強風。

さむ〜い!!と客席から声が上がる。

北「ごめん、どうすることも出来ない(笑)」
じゃあ言うな(笑)
…ていうか、ホントに寒い。
こんなに体感温度低いの、はじめて。

岩「さぁっ」
北「OK」

気分を変えて、厚治がハープをくわえる。
ド〜レ〜ミ〜♪

こ…これはっ

気になる木
うわ〜ん、久しぶりっ。
ていうか、今さりげなくピックを台にぽいっと投げた。
おうっ。
地味に反応(笑)

スリーフィンガー。
寒いのに滑らかに動く指先。
偉いっ(涙)

仁ちゃんのニコニコのタンバリズムもお久しぶりで、とってもよかった。
楽しかった〜。
向かい合って、段々スピードUPしていく。
仁ちゃん足踏みバタバタ。
口が回らなくなってガハハと笑っている厚治の白い息。
仲良しさんだなぁ、こいつら。

曲終わり後も、ぴょんぴょん飛び続ける仁ちゃん。
動いてないといれないんだろう。
わかる…本気で寒いんだよね。
それを見ていた厚治も、ギター抱えてフード被ったまま両足そろえて
ぴょんぴょん飛ぶ。

ふたりでぴょんぴょん。
すこぶる可愛い(笑)

無言でぴょんぴょん…
仁ちゃんが両足でヘンなポーズで着地。
遅れて厚治も同じポーズで着地。
なんか最近忘れてたけど、仲良しなんだよねぇこのふたり。
つくづく思う(笑)

北「僕達今年はずっと、最後の方はレコーディングをしていまして、
  アルバムが来年発売になります。やった!!」

拍手を強要する北川さん(笑)

岩沢さんに言っていいの?とコソっと確認する北川さん。
岩「全然、全然」
思いっきりオープンですよ、もう(笑)

北「リボンというアルバムが発売になります!
  せっかく寒い中集まってくれたので、新曲をちょっとやろうかな、と…」

うわ〜い!盛り上がる客席。

北「ホント。寒い中来たんだもんね」
労いの言葉に思わず『ホントだよっ』と毒づく高島(笑)
つい大きな声が出ちゃって自分の口を塞ぐ(笑)
あぶないあぶない…

北「ただし!一つだけ約束していただきたいことがありまして、
  間違っても!!今日録った音、これをインターネット関係(笑)」
岩「流出関係、ね」
北「流出関係しないよう、ぜひよろしくお願いいたします(笑)」

本当に。
よろしくお願いします。


ジャラン、と音の確認をする厚治に、北川さんが「2曲やろうね」と
声をかける。
これがいわゆるオマケの2曲になるのかな。
(冬至ライブでは時間制限があるので、時間押したら削る曲というのを
 決めているそうで。今日は削らない。サービスサービス。
 寒いのに太っ腹なゆず(笑))

岩「まずは…」
北「まずはこのナンバー」
岩「冷めたコーヒー、聞いてください」
ぶっきらぼうな厚治の曲振りが照れ隠し見え見えで非常に可愛い(笑)

冷めたコーヒー
いや…いいね。
全体的にこう…懐かしいというか、非常に厚治らしさに溢れる一曲。
歌詞もね。
すごく岩沢節が効いてて、うふふと笑みがこぼれてしまいます。
ひとつ思うのは、今、この状況になってもこんな歌が歌えるって、
ゆずは本当に大事にしてもらってるな、と感謝の気持ちでいっぱいになる。
厚治の「なにやってんだろう、俺」的な感覚とか時間て、そうは言いつつ
ものすごく好きでものすごく大事な時間なんだよね。
とてもとても守ってあげたい。
そして、三十路になっても四十路になっても、同じようなこと言いながら
同じような歌を歌っていてほしい。

歌いながら、悠仁が厚治を見て爆笑。
横目で悠仁を見て、厚治も笑う。
思いっきり間違ったらしいが、なんだかわからん初聞きの私たち(笑)

岩「どうもありがとう!」
ニヤニヤの北川さん。
北「新曲なんでね、言わなきゃわかんないんですけど(笑)」

岩「今のは2番2回歌いました、僕」
軽く手を上げて自己申告。
潔い!!
岩「1番は楽しみにとっておいてください」
上手いコト言う(笑)

本格的に指が動かなくなってきたのか、それぞれ手に息を吹きかける。
可哀想…寒いよね…
厚治のピンクの指先。
痛そう…
なんとかしてあげたいけど、どうしようもない。

大丈夫〜?とかかる声に、

北「全然大丈夫」←しれっと。
いや、全然大丈夫なようには見えない(笑)

北「布袋さんのベストが出ましたね」
いきなり話題が飛ぶ。
岩「そうですねぇ!!」←テンション高い(笑)
北「知ってる?布袋さんの25周年ベスト」
いや…知らん(笑)

北「そうですか〜」←残念そうなニュアンス(笑)
北「俺たちにとってはねぇ、すごいねぇ」
岩「すごい、大事件ですよねぇ」
キラキラと輝く少年の瞳(笑)

北「布袋さんの歌うBad Feelingなんて…」

すかさず厚治がジャカジャン、とギターをかき鳴らす。
北「Bad Feeling♪」

ギャ〜っっっ!!
ギターが…ギターが…壮絶なまでに男前っっ。
いやっ、もっと…もっと聞かせてっっ。

岩「Bad Feeling♪」←ちょい真似(笑)
北「Bad Feeling♪」←モノマネ合戦(笑)

本人達すこぶる楽しそうですが、まったく盛り上がらない客席(笑)

北「喜んでるの、僕達だけですよ」
岩「あぁ、そう…」

いやだいやだっ、もっと広げるところだここはっ。
もっと見たいのに〜っ。
多分1番美味しいであろうシーンはあえなく終了してしまうのでございました…
残念。


北「じゃあ…次の曲はね、今日もたくさん女性の方がいますけれど、
  もうすぐ30になってきてね、女の人には敵わないな、とそう思う
  場面にゆずは遭遇しておりまして…」

意味深な発言に、ざわめく客席。

北「いや、それはまた歌にするから」
私生活、すべて切り売り(笑)

高島的に『僕は』じゃなくて『ゆずは』との発言に、なんとなく胸キュン。
共通の出来事だったのでしょうかね。
このふたりだけはわかってるぞ感がとても好き(笑)

北「全ての女性に捧げる、ゆずなりの賛歌です。
  『女神』という曲を歌います、聞いてください」

しっとり歌いだそうとした瞬間、飛行機が上空を行く。
ゴーって音が消えるまで、目を閉じて待つ悠仁。
ジャラン、ジャラン、とギターを鳴らしながら、待つ厚治。
何も言わなくても、空気で伝わる関係って、
いいよねぇ。
こういうのにしびれる。

女神
一息ついて歌いだす悠仁。
マイクスタンドに手をかけ、心地良さそうに歌いだす。
乗ってきたのかもうひとつの手もマイクスタンドへ。
ギターは完璧にアクセサリーになっていますが、
そこは岩沢さんのギターが阿吽の呼吸でそっと寄り添う。
優しい、優しい時間が流れていく。
ただ北川さんの歌に耳を傾け、その歌に溶けこむ様なギター。
そして、2番。
優しく、岩沢さんのハーモニーが北川さんのメロディーを包み込む。
ふわりと。
ゾクっとするほど、いい。
このふたりの声が重なった瞬間の美しさは、なんとも表現できない
奇跡の様な感動を生む。
共鳴し合い、高まっていくツインギター。
雲間から一筋のびた光りのような、清冽で美しい厚治のハープ。

思うにさ。
ソングライター北川悠仁の書いた歌を完成させるには、やはり
岩沢厚治という存在は不可欠なのでありますよ。
なくてもいくらでも作りようはあるんだろうけど、やっぱり…
心からの北川さんのメッセージを、人々の心に届けるには、
岩沢厚治の声と、ギターと、ハープが、何より必要なんだと思う。
くっと息をつめて、北川さんの息遣いや表情を読みながら、
寄り添い、いつしか溶けてひとつになっていく岩沢厚治。

改めて思う。
ゆずは北川悠仁と岩沢厚治の奇跡のような結晶だと。


歌自体はね。性別♀が沢山いるといっても、このカンジを理解出来る
『女性』よりも、まだようわからんだろう娘っこが多いと思うんですよ、
この場にも(笑)
歌を聞きながら思う。
少しずつオトナの歌を歌いだす北川さん。
三十路になれば三十路なりの。
ちょっとずつ年相応にファン層が変わっていったらいいなぁ。
そう思うわけです。
オーバーいくつ、とかっていう年齢制限の話をしているのではなく
精神年齢がね。


北「どうもありがとう、女神でした」
…その締めはどうかな(笑)



本格的に指が動かなくなってきたらしい厚治が、
ジーンズのぽっけに手を突っ込んだり、輪をつくった手にはぁって息を
吹き込んだりしながら言う。
岩「ちきしょー寒いなぁ…」

厚治…可哀想…

北「もう、寒さもピークでしょ」
こわばった顔。
ピークでしょ?って、あんたたちがピークでしょ(笑)

北「よし!ちょっと暖まろうな。
  みなさん、フラッシュ持ってますか?」
岩「はいはい」
北「フラッシュ持ってる方、フラッシュの準備してください」

ゴォーっと音を立てて、冷たい風が吹きつける。
思わず「おぉ…」と身体を竦める悠仁を見やって一言。

岩「いや〜、年老いたね」
なんだそのしみじみとした口調は(爆)

我慢できずに、飛び跳ねる悠仁。
北「フォー、さみぃっ」
岩「フォー」
何キャラなんだ一体(笑)

北「じゃあね、冬至の日にね、初めて来るって方いらっしゃいますか?」

は〜い!!
とかなりの人数が手を上げる。
おぉ〜、珍しい!!
半数…は大げさか。
でもそのぐらいの人数が手をあげる。
ビックリ。
昨年の沖縄なんてちょぼちょぼだったのに(笑)

北「おぉ!」
岩「おぉ!」
北「けっこう、ご新規さん入りました!」←嬉しそう
岩「ありがとうございます!」
北「どうも〜。いらっしゃいませ」
店か、ここは(笑)
初めての方用に、夏色前説を始める北川さん。
いち、に、さん、フラッシュをパシャッと。

試しフラッシュが光りだして、北川さんが嬉しそうに
左手の甲を上げてニヤニヤ。
厚治も同じく甲を上げてニヤニヤ。
…ふたりだけで遊ぶな(笑)
誰も止めないから、婚約会見はこんな寒風吹き荒ぶ中ではなく
金屏風の前でしてくれっ(笑)


北「皆さんからはよくわからないと思うんですが、俺達から見ると
  すごく綺麗なの。これを見ないと年が越せないんですよ」
ゆず満足のためだけの夏色(笑)
北「そん時、パシャってやるのはいいんだけど『ヘイ』って言ってね。
  いち、に、さん、無言ってのはな…」
岩「あれはな(笑)」
北「あれは寂しいから(笑)」
ありがちだ(笑)

ヘイ、の瞬間取られた写真を、ファンの人がよく送ってくれるんだけど…
と、すごく中途半端なポーズで半目のポーズをする北川さん。
その姿を見て厚治が一言。
岩「すごく躍動感のある…」
北「わははは(爆)」
北川さん大うけ。
北「それいいっすね、躍動感」

夏色
北「ソレソレソレソレソレ♪」
…定番になっちまったんですね、それ(笑)
北「寒さに負けるな!」
客「寒さに負けるな!」
互いに励ましあうように、テンションを上げる(笑)

寒いっちゅーに、指が動かないっちゅーに、厚治のギターがすこぶる男前。
プロだわ。素敵。
涙出ちゃう。

歌いきって、ナゼか厚治がものっすごいステージサイドまて後ずさりする。
北川さんがセンターに立ってタンバリンを投げ上げ…

低っっ(爆)

低いっすよ、北川さん(爆)
ま、風はあるけど(笑)
岩沢さんもそんな下がらなくてもいいじゃんね(笑)

わきあがるもう一回!コールに…
北「それでは、ご新規さんもたくさん入ったことだし…失礼させていただきますっ」
どこの店なんだよ、だから(笑)
北「ソレソレソレソレ♪」←寒いのにノリノリ(笑)


しつこくジャラジャラして、締める。
うっすら湧き上がる「もう一回」コール。
可哀想だよ、そろそろ限界、この人たち。

北「すいません、時刻が経つのは早いもので…もうそろそろ帰んなきゃいけない」
さっき来たばっかりだろう、あんたら(笑)

北「かぼちゃの馬車が、迎えにくるから」
なんでいきなりシンデレラ(爆)

岩「フォー!」←意味のわからん盛り上げ
北「フォー!
  シンデレラ、フォー!」
岩「フォー!」
…本格的に壊れてきたらしい(笑)
さっきの下ネタより、こっちの方がご新規のお客さんに申し訳ない壊れっぷり
だと思うのは私だけでしょうか(笑)

北「まあね、このまま帰るのもなんですから、もう一曲やりましょう!」

あっさり終わる。
客もあんまり引き止めない。
可哀想だなぁ…寒そう…

のこのこっと再び山岸がステージに登場。
意味不明の微笑を浮かべながら、ふたりの後ろを通って
北川さんの前に設置したちっさいクリスマスツリーの横に
ラッピングされたままの、またちっさいクリスマスツリーを置いてはけていく。

…なんの意味があるんだ、それ(笑)

北「つまみ出されるぞ、お前…」
岩「…真ん中に置いた方がいいんじゃないっすか?」
そう、なんで北川さん位置より向こうに置くんだ(笑)
誰かからの差し入れなのかしらね。
まったく意味不明(笑)
何しに来たんだ、山岸…

ごそごそっと北川さん周りが忙しくなる。
岩「準備中です」
北川さん、ニコニコしながらマイクに近づく。

いきなり独演会(笑)
北「そう、そう、そう!!もっとキツく!
  あぁ、よ〜し…よ〜し、キツい…」

S発言をしながら、夏色の時に外した上着のファスナーを閉じようとする。
…するけど、そもそもファスナーの1番最初の引っかけがうまくはまってないから
全然チーって出来ない(笑)
不器用なんだからも〜(笑)

チー、チー、って何度やっても、はまってないファスナーが上に動くだけ(笑)
誰か、手伝ってやってよ、それ(笑)


その姿に笑っていると、シャンシャン、と仁ちゃんの足元から聞こえてくる。
鈴だ。
足踏みするとシャンシャン鳴るように、黒のマジックテープみたいので、
両足に巻いてたのね。
北「全然…別に大したことするワケじゃないんですけどね」
キツく…ってのは、これをキツく締め上げろってことだったようですわ(笑)

準備中の北川さんの横で、ぼーっとしていた岩沢さんにコールが飛ぶ。
北「厚ちゃん…普通に話しかけられてるよ(笑)」
岩「…でも、時間ねぇしな」
そして普通に返事している岩沢さん(笑)

岩「去年、なんか話したんですよ」
普通に北川さんに話す岩沢さん。
岩「MC途中で止めたんですよね」
…そういや、そうそう。
仁ちゃんがギターぶっ倒して準備中に(笑)
よく覚えてんなぁ。

岩「だから、今年も言わないぜ」
男前に(笑)
ナゼそんな男前発言(笑)

岩「俺自体も忘れてた、それ」
北「そんなことあったんだ」
青冷めてたからねぇ、仁ちゃん(笑)

岩「なんだっけ?」
わやわやとなる客席。
岩「ま、いっか。
  最後の曲って言っちゃったから。リーダーが」
自主性のない子(笑)

北「いいよいいよ、なになに?話がわかれば…」
気ぃ使い〜の北川さん。

ごちゃごちゃ飛ぶ声の中から答えを拾って、納得の表情の岩沢さん。
岩「あれですよ、北川さんがパンいちで踊ってたっていう…」
北「あぁ…」
岩「たいして面白くない…」
北「たいして面白くない…」
岩「だから去年やめたんだ。すいません。
 
  …はい。

  編集点」

くるりんとした目で北川さんを見る。
思わず笑う北川さん。
北「偉い(笑)」

そういうことばっかり覚えて〜、この子は〜(笑)
可愛いんだから(笑)
話しの続きは昨年の冬至レポで私が書いているので、そちらをご参照あれ。
…ていうか、パンいちじゃなくてフル○○じゃなかったでしたっけ(笑)


北「今年ね、はじめてクリスマスソング作ったんですよ。
  だからね、ちょっとクリスマスソングをやろうかと…
  できるかな?」
知らんわ(笑)

左足の鈴が、ちょっとゆるゆる。
北「もうちょっとキツく締めてくれる?」
ソデにかけたはずの一言に、厚治が御自ら北川さんの足元に跪いて
やってあげようとする(笑)
まったくもう、この人は(笑)

飛んできたスタッフ。
一緒に跪く。
北「あぁ、そうっ!」←恍惚…

さすが10年連れ添っただけあって、相方の具合は1番岩沢さんが
把握しているようです(爆)←ちびっ子の皆さんすんません…

足踏み。シャンシャンシャン…と鈴の音。
一気にクリスマスムード。


弾むギター。
すごくハッピーな気持ちになる。

今夜君を迎えに行くよ
2・3回しか聞いてないけど、歌えちゃう(笑)
いい。

シャンシャンシャンシャンシャンどこか心浮き立つ鈴の音。
北川さんの無邪気なボーカル。
弾むようなギター。
とってもとっても素敵。
この日のための歌みたいよね。
時期すぎると歌えないから(笑)


ハッピーな気持ち。
ほっくり気分にゆっくりと厚治のハープがメロディーを刻む。

蛍の光
北「みなさん、今日は集まってくれてどうもありがとう」
北川さんの巻き気味のMC。
寒いもんね…頑張ったね…

北「今日は、雪が降って本当に…なんかね、すごい危ない中
  来てくれてありがとう」

あぁ、本当危ないよ(笑)
危険手当くれよ(笑)

ツアーの告知、そして…

北「みんな、年末年始身体壊さないように…僕らも頑張りますので」
その瞬間思わず突っ込む。

お前だよ、お前(笑)
一番危ないの、リーダーでしょうが。
冷水ぐびぐびぐびぐび飲んでたし(笑)
大丈夫?今日で風邪ひいてない?
心配…

と、思っているうちに、せっかくチーっとしたファスナーをまた開ける。
うわ〜、やめとけ…

てっぺん
最後ですから。
無茶苦茶に暴れる悠仁。
厚治のギターがすこぶる男前!

…なんだけど、暴れて帽子を脱ぎ捨てた仁ちゃんの前髪が
くるりと中央で輪を描き、左横がぴょこんと跳ねている。

…アトム(笑)

もう北川さんのアトムが爆発的に面白くて、厚治が目に入らない(笑)

北「みんな、来年もよろしく!今年もありがとう!愛してます!!」
岩「よいお年を!!」



叫んだふたりの声に、両手を上げて答えながら、やっとこれで
年が越せる…とふと思う。
やっぱり冬至を乗り越えないと、一年が終わらないのですよ、私にとっても。


ほくほく、と笑顔のままダウンを脱ぐ厚治。
寒いよ〜っ、なんで脱ぐのっ!
と思ったら、ギター外すんだった。
ギター外して、ニコニコのままダウンを着る。
ミュージックソンの告知、そして…

北「みんな、よいお年を!!」
岩「ありがとうございました!!」
何回も何回も手を振り、仁ちゃんは投げキッスを振りまきながらはけていく。


本当にお疲れ様。
早く暖まって。
寒くて大変だったね…



振り返れば、空はうっすらオレンジ色。
怒涛の一日が暮れていくのであります。
何はともあれ、冬至ライブが中止になることなく行われて、よかった。
ゆずが無事来れてよかった。
私たちも、病人怪我人凍死者を出すことなく終われてよかった。









結果よければすべてよし。
今年もありがとう。
北川さん、岩沢さん。
そして、仲間達。
素晴らしい1年でした、と。
この冬至ライブを終えてやっと言えるわ。




残念ながらその足で帰ったお友達もいたけれど、
残ったメンバーで、夜はしっかり美味しいものをいただきました。
鰹はホントに美味かった(笑)


その後も、相変わらず交通機関混乱してて、帰るにも一苦労。
皆様お疲れ様でした。
家に辿り着くまでが冬至ライブです。
高島的には、レポを書き終わるまでが冬至ライブです(笑)







yuzuライブレポtoptop