[目次] [前章] [次章]

6.環境設定

.cshrc


.cshrcは、csh/tcshの環境設定ファイルです。
このファイルは通常、ホームディレクトリに置いておきます。
このファイルは、新しくシェルが立ち上がる度に読まれるので、
必ず使いたいシェル変数を記述しておくと良いでしょう。

.login/.logout


.loginは、ログイン時に読み込まれる環境設定ファイルで、
.logoutは、ログアウト時に読み込まれる環境設定ファイルです。

ログイン時の設定としては、
・シェル変数の定義
・環境変数の定義
・エイリアスの定義
・ヒストリーの復元(source -h filename)
などがあります。
これらを記述しておけばよいでしょう。

ログアウト時の設定としては、
・必ず消したいファイルの削除
・ヒストリーの保存(history -h > filename)
などがあげられます。

これらをうまく使えば、より快適なシェル環境を構築できるでしょう。

変更を反映させる


.loginや、.cshrcに変更を加えた場合、
それらの変更はすぐには有効になりません。
なぜなら、それらのファイルが読み込まれるのは、
ログインした時や、新しいシェルを起ち上げた時だからです。

そんな時、すぐに変更を反映させるには、
sourceコマンドを使います。
使い方は、
source filename
のように使います。
具体的には、source .cshrcみたいな感じですね。

別名コマンドの定義


コマンドに対して、別のコマンド名をつけることを、
エイリアスを定義すると言います。
lsコマンドを例に取ると、
デフォルトのlsコマンドは、ファイルやディレクトリの名前を
表示するだけですが、-aや-Fといったオプションを付けることによって、
機能が拡張し、より詳しい情報が得られるようになっています。

常に-aオプションや-Fオプションを付けたい時は、
毎回、ls -alと打つのは面倒ですね。
そんな時に、alias ls 'ls -aF'
とするだけで、lsがls -aFの変わりになります。

こういう使い方もあれば、ただ単にコマンド名を短縮するのにも使えます。
例えば、alias h history
のようなにすれば、hだけで、historyコマンドを呼ぶことが出来ます。

パス補完機能


例えば、public_htmlというディレクトリに移動したいと思っている時に、
cd public_html
と打ち込むのは、結構面倒ですよね。
そんな時便利なのが、パス補完機能です。
これは、最初の数文字をタイプするだけで、残りは補完しれくれる機能です。

まず、set filecとして、filecシェル変数をセットします。
これで、パス補完機能が使えるようになったので、
例えば、cd pubとだけタイプして、次に、Escを押します。
これで補完されればOKなのですが、
pubで始まるファイルもしくはディレクトリが、2つ以上あると、
候補をしぼれずに、補完をしてくれません。

ここで、Ctrl+dすると、そこまででマッチしている、
ファイルもしくはディレクトリ名が表示されます。
後は、その中から必要な名前を判断して、
残りの名前をタイプしてやればOKです。

パス補完の例
[目次] [前章] [次章]