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TOSS茨城NEVER 臼井 崇
楽しく学級の目標を決める実践。
向山洋一氏の実践(「授業の腕をみがく」 P163 向山洋一著 明治図書)を参考にした。
指示1 〜い。という言葉をできるだけたくさんノートに書いてごらんなさい。例えば,「苦しい」のような言葉です。
例として,「苦しい」と板書する。
指示2 5個書いたらもってらっしゃい。
もってきた子のノートに丸をつける。
指示3 丸をもらった人は,1個だけ言葉を選んで黒板に書きなさい。
板書が終わった子には,ノートに続きを書かせる。
指示4 後から書く人は,黒板に書いていない言葉を書くんですよ。
指示5 まだもってきていない人は,もってらっしゃい。
どの子も一回は板書できるようにする。
次の言葉が板書された。
・苦しい ・つらい ・すっぱい ・あまい ・からい ・しんどい ・しょっぱい
・きびしい ・楽しい ・つまらない ・かっこいい ・長い ・短い ・重い ・軽い
・面白い ・強い ・弱い ・痛い ・はずかしい ・かわいい ・こわい ・さみしい
・すごい ・せまい ・ひろい ・ずるい ・にがい ・ぬるい ・のろい ・はやい
・まるい ・むごい ・やさしい ・暗い ・明るい ・まぶしい ・あつい …
指示6 5個以上つけたせる人,手をあげてごらんなさい。
5個以上つけたせる子が多い場合は,次のように数を増やして聞いていく。
「5個つけたせる人,6個つけたせる人,7個つけたせる人…」
5個以上つけたせる子がいない場合は,次のように数を減らして聞いていく。
「4個つけたせる人,3個つけたせる人,2個つけたせる人…」
一番多くつけたせる子に,つけたせる言葉を全て板書させる。
指示7 まだつけたせる人?
一番多くつけたせる子に,つけたせる言葉を全て板書させる。
指示6,指示7を何度かくり返すと黒板がびっしりうまる。
指示8 では,「日本一〜クラスにしよう」と読んでいきましょう。
座席順に読ませていく。
「日本一苦しいクラスにしよう」「日本一つらいクラスにしよう」
「日本一すっぱいクラスにしよう」「日本一あまいクラスにしよう」…
読むたびにクラスに笑いがおきる。
説明1・指示9 これから,学級の目標を決めます。学級の目標とするのにふさわしいものを1つだけ選んでノートに書いてごらんなさい。ただし, ふさわしいものが選べなかったり,なかったりした場合は,先生が決めることもありますよ。
選んだものに挙手させる。
人数を板書された言葉の下に書いておく。
挙手が多かった言葉は,次の3つであった。
1位「明るい」 2位「楽しい」 3位「面白い」
そこで,次の指示をした。
指示10 「明るい」「楽しい」「面白い」から1つだけ選んでノートに書いてごらんなさい。
挙手で確認する。
「明るい」と「面白い」がほぼ同数であった。
説明2 学級の目標は,「明るい」と「面白い」を合わせて,「日本一明るく面白いクラスにしよう」にしましょう。
私の学級では,この後,目標について次のやりとりがあった。
ある子が「『日本一』より『世界一』のほうがいい」と言う。その子をほめた。
すると,「『世界一』より『宇宙一』がいい」という意見がでてきた。その子も大いにほめた。
最終的に,学級の目標は,「宇宙一明るく面白いクラスにしよう」となった。
参考文献
授業の腕をみがく 向山洋一著 明治図書