肥薩おれんじ鉄道

肥薩おれんじ鉄道は2004年3月13日に、九州新幹線新八代−鹿児島中央間開通に伴い、並行する鹿児島本線の八代−川内間(116.9Km)がJR九州から切り離され、同区間を引き継ぐ形で開業しました。肥薩おれんじ鉄道は新幹線並行在来線の中で最長距離となっています。
肥薩おれんじ鉄道は開業後、列車の増発や一部列車の新八代駅への乗り入れを行い利便性の向上を図りました。
開業に合わせて、肥薩おれんじ鉄道は、八代−川内間が交流電化されているにも関らず、HSOR100形気動車17両とイベント対応型のHSOR150形気動車2両を製造しました。新幹線並行在来線のうち同鉄道のみが、JRから中古車両を購入していない特徴があります。気動車を製造した理由として気動車の場合、1両単位で運転する事が可能であることから、運転費用を削減するのが目的であると考えられます。開業後も同区間の架線の撤去は行われませんでしたがこれは、貨物列車が同区間を走行するためです。架線は貨物列車のために残されていると考えてもよいでしょう。
現在、日中時間帯においては1両・ワンマンでの運転が基本であり、通勤ラッシュ時には最大3両編成となります。また、貨物列車も毎日、運転されています。

肥薩おれんじ鉄道のHSOR100形気動車。同鉄道は全区間、気動車が架線の下を走る特徴がある。