全国選抜大会までの歩み

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全国選抜大会までの歩みはこれで終わらせていただきます。今後は、「高校大会優勝に向けて」をぜひご覧下さい。
02年3月23日  いよいよ予選の日が来ました。昨夜前線が通過したために、今日は肌寒く水面もかなり波だっていました。男子ダブルスカル予選2組に出漕しました。田村は3レーンで真ん中でした。4レーンの宇和島東がまず飛び出し、館林、瀬田工業、美濃加茂と続きました。田村は最下位です。500m地点で水が空き、完全に取り残されました。1000mを過ぎてもその状態は変わりませんでした。1500mでは館林をとらえましたが、先行する美濃加茂、瀬田工業、宇和島東との差は10秒にも開いていました。しかし、1500mを過ぎてから徐々に追い上げ、ゴール前ではバテた宇和島東を交わして3位に上がりました。2位まで予選通過なので、敗者復活にまわることになりました。力を余してレースを終えてしまいました。最後の500mのラップはこの組では最も速いのですが、前半あまりにも差をつけられすぎました。もっと早く追いかければ良かったのですが、進行方向が見えないボート競技の宿命で、遅れていると相手との差がわからないために、スパートの時期を逸してしまうのです。午後からの敗者復活でも同じようなレース展開でした。前半もっとついていくように指示しましたが、ついていけません。先行する佐沼、大津、小見川を追って4位で1000mを通過しました。最下位の東和とはほとんど差がありません。この時点で、7秒以上の差ができていました。しかし、ここから一気に追い上げ、1500mで佐沼をとらえ、先行する2クルーに襲いかかったのです。私は自転車で追いかけていたので、一漕ぎごとにグイグイ艇速を伸ばす田村クルーに「差せ!」と大声で叫びました。ゴール直前で小見川に並んで少しリードしましたがその瞬間、聡君がブイをたたき、止まってしまったのです。すぐに漕いでゴールになだれ込みましたが、惜しい3位でした。小見川とのタイム差が5秒ありましたので、ゴール前で5秒のロスがあったことになります。準決勝進出は2位までなので、田村クルーはこの時点で敗退となりました。まさに悔いの残るレースでした。田村の初の全国大会は残念な結果に終わりました。でも、準決勝に手の届くところまでやれました。トップクルーとはまだかなりの差がありますが、十分全国で通用するところまで成長したのです。今後は6月の高校大会優勝に向けて再出発です。
02年3月22日  今日の配艇ではワークを広めに取ってみました。この効果はかなりありました。昨日とは見違えるような漕ぎになり、良いときのリズムを取り戻しました。これで一安心です。あとは全国大会の異様な雰囲気の中でどれだけ力を発揮できるかにかかっています。荻野で2000mは引いてきましたが、一流選手に混じっての2000mレースは初めてなので、とりあえず予選を引いてみて、それから考えることにしました。高校総体上位入賞校の女子選手の足の太さにはびっくりしました。男子シングルの弘之君よりはるかに太いのです。まるでウエイトリフティング部の小野寺先生のような足をしています。あれではうちの女子クルーでは全然太刀打ちできません。基礎体力の高め方を今後どうしていくべきなのか考えなくてはならないと思いました。
02年3月21日  配艇初日です。朝から配艇を見に行きましたが驚きの連続です。東北大会とはまるでレベルが違います。速いクルーはキャッチからきちんと水をつかんでいるし、何よりもフォワードが柔らかなのです。特に西日本のクルーは技術的に本校より数段上と言っても良いと思います。キャリアから言ってそれは当然なのですが、内心穏やかではありません。補欠の弘之君、ビデオを撮った由里子さん、香苗さんもかなりの刺激を受けたようです。本校の配艇は午後からでしたが、天気予報が的中して雨の中での配艇でした。しかし、そんなに寒くはありません。桜が咲き始めており、天竜は春に突入していました。桑野の古い艇はリギングしずらく、いつもより時間がかかりました。初の2000mコースでの配艇です。生徒たちの感想は「長かった」の一言でした。勝裕君の漕ぎが少しぎこちなく見えます。ワークが少し狭いためだと思います。規格艇なのでデルタの艇とそんなには違わないはずですが、造船所による微妙な差があるのでしょう。明日の配艇では、その点を調整したいと思います。勝裕君が伸び伸びと引けることが本校クルーにとって最重要課題なのです。生徒たちの体調は今のところ万全です。
02年3月19日  今日で、全国選抜大会前のさくら湖での練習が終了しました。全国選抜大会に出場する男子ダブルスカルは順調に仕上がりました。風邪気味だった勝裕君も回復し、リズムがかなり良くなりました。このリズムなら2000mにも十分対応できます。1500で並んでいれば、一気に抜き去ることも可能だと思います。高校入試のため練習時間が十分に取れませんでしたが、高校入試を見越してトレーニングしてきましたので特に問題はありません。風邪で体調を崩していたシングルスカルの弘之君も今日はすばらしい漕ぎを見せてくれました。女子ダブルスカルも次第に課題を克服して艇速が伸び始めました。3クルーとも全国選抜大会終了後に再度、基礎からやり直して、6月の高校体育大会優勝を目指します。天竜には明日出発します。
02年3月10日  昨日、今日と荻野での強化合宿を行いました。天候に恵まれて予定通りにメニューがこなせました。男子ダブルスカル、シングルスカルともに上々の仕上がりです。男子ダブルスカルは勝裕君が風邪気味ですが、艇の伸びはすばらしいものがあります。2000mタイムトライアルも今までの最高タイムを更新しました。シングルスカルは低いレートながら、大きな漕ぎで他のクルーを圧倒しています。女子ダブルスカルはまだまだ課題が克服できません。フォワードのリラックスがうまくできないためリズムが良くないのです。風邪で体調を崩してからパットしません。立ち直るには時間がかかると思います。明日からさくら湖での練習を開始します。全国選抜大会までさくら湖で調整します。3月15日から高校入試が始まり、私は入試の仕事に専念しなければなりません。生徒たちだけで水上練習はさせられないので、調整もかなり難しくなります。今日、古い舵手付きフォアを4艇、荻野漕艇場からさくら湖に運びました。2艇をクオドルプルに改造し、新入生の入部に備えるためです。
02年2月19日  全国高体連ボート専門部に送った2月のエルゴメーター記録の全国集計がまとまりました。男子では1102人中、勝裕君が23位、弘之君が51位、聡君が232位でした。女子では507人中、香苗さんが85位、由里子さんが121位でした。11月の記録と比較するとかなりアップしました。勝裕くんは東北で1位の記録でした。全国選抜大会まであと1ヶ月余りですが、今のところ順調です。この冬の間に勝裕君と由里子さんの虫歯を完全に治しました。漕げるようになってから歯医者に通っているようでは計画的な練習ができないからです。学年末考査が近づきましたので、練習は軽めにしました。この機会に今までの疲労をとってほしいと思っています。
02年2月12日  2月9日〜2月11日の3日間、荻野漕艇場で今年度の国体のための強化合宿が行われました。本校からは男子ダブルスカル、男子シングルスカルが選ばれました。女子も将来クオドルプルを編成する候補として選ばれました。結局、部員全員が平成14年度の国体の強化選手となったわけです。でも女子クルーはインフルエンザにかかったため、残念ですが合宿を取りやめました。合宿でのメニューは3月に行われる全国選抜大会に向けてのものでした。2000mのタイムトライアルを何度もやりましたが、西会津のダブルスカルと川口のクオドルプルを先行させて、後から田村のダブルスカルが追いかけ、1500m付近で一気に抜き去るシーンが何度も見られました。生徒たちは2000mに対する恐怖感はもう全然ありません。あと1ヶ月の間にさらにレベルアップを図るのみです。この3日間は吹雪の中での練習でした。リガーやキャンバスが凍り付く状態でしたので、モーターボートで追いかける指導者陣は大変でした。私も風邪をひいてしまいました。
02年2月5日  1月までは「1本1本強く漕ぐ」ために低いレートで長い距離を漕がせていました。2月からは、次第にレートを上げ、スピードをつけるメニューに変えました。エルゴメーターのスコアがトレーニングの成果を示しています。由里子さんを除いては全員がかなり強くなっています。由里子さんは今、完全にコンディションを崩しています。風邪でもう何日も練習ができない状況が続いています。焦らずに直すように指示してありますが、5人の部員のうち1人でもいないと、かなり少なく感じますね。全国高校選抜大会の組み合わせが発表になりました。男子ダブルスカル予選2組3レーンに決まりました。強そうな宇和島東と組んでいます。相手がどんなチームであっても特に気にしません。今年の田村は挑戦者の気持ちで全力でぶつかるだけです。
02年1月13日  昨日、今日と2日間、荻野漕艇場に通って水上練習を行いました。本校にとって02年の初漕ぎでした。正月過ぎからの大雪で荻野漕艇場の周囲は1m近い積雪でした。この2日間、全国的には暖かく、南の方では1月としては記録的な暖かさでしたが、荻野漕艇場は雨の2日間でした。3月の全国選抜大会に備えて2000mのタイムトライアルも始めました。男子ダブルスカルは7分50秒程度と、まだまだのタイムですが、そのうちに慣れるでしょう。西会津、湖南、喜多方商業も練習にきていましたが、本校の男子ダブルスカルのパワーは目立つものがあります。練習の最後に部員全員でクオドルプルを組んで漕いでみました。気分転換のつもりでやってみましたが、なかなかのスピードです。早く、さくら湖にクオドルプルを浮かべたいと思いました。特に女子の場合はダブルスカルが国体の種目にないので、4月から新入生にクオドルプルを漕がせないと今年の国体には間に合いません。
初めてのクオドルプル
01年12月25日  12月22日から24日までの3日間、荻野漕艇場に通って水上練習を行いました。22日は低気圧の影響でみぞれ混じりの雪となり、最悪のコンディションでしたが、23日、24日と天候に恵まれ、予定通りに練習ができました。結論から言うと上々の水上練習でした。各自の課題を少しずつ克服し、漕ぎがかなり良くなってきました。今後、月に何回か荻野漕艇場に通って3月の全国選抜大会に備えます。冬場は季節風が吹くために長い距離の水上練習はなかなかできないのですが、25日はほとんど無風状態だったので、初の7000mタイムトライアルに挑戦してみました。今後、機会があれば、何度かやってみたいと思います。今日から課外が始まるので、学校で午後から体力トレーニングです。
雪の中で練習する男子ダブルスカル
01年12月16日  仙台で行われた全国マシンローイング東北ブロック大会に参加してきました。前日からの雪で東北道が一部通行止でしたが、福島飯坂から白石まで4号線を通り何とか時間に間に合いました。宮城県の高校生も参加しましたが、全国レベルの選手が出場しなかったので、田村高校の独壇場でした。男子は1位〜3位までを独占、女子は1位と2位でした。聡君と香苗さんが自己のベストを更新し、他の3人もほぼ、自己ベストに近いものでした。大会に向けての調整もうまくいきました。1つの大会に向けてうまく調整できたことが今後必ず生きてくると思います。
エルゴメーターを引く男子部員
01年12月9日  昨日、今日と荻野漕艇場での水上練習です。3月までの水上練習は荻野漕艇場で行います。久しぶりの水上練習なので最初はとまどいましたが、2日間の練習でかなり慣れました。そのうち5km以上の長い距離を漕がせる予定です。
久しぶりの荻野漕艇場です。冬の練習のためのリギングから始めました。
01年12月4日  全国高体連ボート専門部に送ったエルゴメーター記録の全国集計がまとまりました。男子では1271人中勝裕君が101位、弘之君が221位、聡君が433位でした。女子では703人中由里子さんが61位、香苗さんが169位でした。全国レベルではまだまだですが、記録を送ってから約1ケ月の間にどんどん記録を更新していますので、2月の記録会にはもっと上位にくるはずです。明日で期末考査が終わります。今回の考査からエルゴメーターを使って短時間の体力の維持を図りました。考査最終日の明日はウエイトトレーニングです。今週末には荻野漕艇場に出かけ、久しぶりの水上トレーニングを行います。
01年11月13日  2年生が修学旅行から帰ってきました。今まで1年生女子の2人だけだったので、一気ににぎやかになりました。今日からウエイトトレーニングを開始しました。ウエイトリフティング部の小野寺先生の指導を受け、きちんとしたフォームを学ぶところから始めました。私でも指導はできたのですが、重量が重くなったときにきちんとしたフォームでないと体を痛めたりする可能性があると思ったからです。田村高校にはウエイトトレーニングをする施設が完備しています。多くの部で利用していますが今日からボート部も仲間入りです。学校に運んだエルゴメーターに興味を示している部もあります。ボート部が使用していないときは使えるようにしたいと思っています。夏場はさくら湖で練習しますので、ほとんどの生徒たちはボートについて知りません。ボート部に対する興味を多くの生徒たちに持ってほしいと考えているからです。
01年11月4日  エルゴメーターの記録が次々に塗り替えられていきます。1本1本の引きが強くなっているからです。今日の記録を全国高体連ボート専門部に送りました。しばらくして全国での順位がついてくると思います。香苗さんが膝の痛みでリタイヤです。しばらくは休養する必要があると思います。エルゴメーターを学校に運びましたので、これから3月まで学校でトレーニングします。「食事と休養をトレーニングとどう組み合わせるべきか」について生徒たちに指導しました。トレーニングは指示できますが、栄養の摂取と休養の取り方は生徒の心がけにかかっているからです。
01年10月27日  東北選抜大会も終わり、中間考査に突入しました。中間考査後、1週間の休息を与えました。この間に今年度の競漕を振り返り、来年度に向けての決意を固めさせるためです。22日からトレーニングを開始しましたが、生徒たちの意識は高く、全国を目指したトレーニングに十分ついていけるだけの精神的な土台は固まったと思います。これから12月の期末考査が終わるまでは水上練習は行いません。数ヶ月の急仕上げでレースを消化したため、基礎的な練習が不足し、修正点がかなりあるためです。期末考査が終わるまでの期間に基礎からやり直します。今日は「どう漕げば艇は進むのか。それはなぜか」「艇のスピードを止める要因は何か。どうすればそれをなくせるか」について、時間をかけて説明しました。生徒たちは納得したと思います。しばらく、エルゴメーターを使って技術練習を行います。並行して体力トレーニングも行っていきます。今、生徒たちは慣れない体力トレーニングのため、全身筋肉痛だと思います。