高校大会優勝に向けて

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出漕全種目優勝の田村高校ボート部員
02年6月2日  朝、2時頃から雨が強くなり、土砂降りの状態です。このまま雨が続けばダムの放水が行われ、流れが出てきます。女子クオドがピンチです。4時頃には雨も上がりましたが、レースの時刻までに水面の状態がどうなるか非常に気になります。朝から天気が回復し、風が出てきました。順風です。しかも風が巻いており、水面はかなり波立ってきました。シングルは4mm、ダブルは6mm、クオドは4mmワーク高を上げてレースに臨むことにしました。シングルとダブルは準決勝があり、組み合わせが楽なのでワーク高の変更の影響をそこで確認することができますが、クオドは決勝までレースがありませんので、準決勝終了後、すぐコースに出て確認することにしました。男子シングル準決勝では弘之君の力強い漕ぎが見られました。昨日とはまるで違います。波に苦戦した昨年の東北選抜大会後、今日までの練習の成果が出てきています。準決勝の別の組で1位だった湖南の元博君より3秒早いタイムでした。しかし、時間とともに変わる風の強さと波でタイムはあてになりません。男子ダブルの準決勝はこんなに離して良いのかと思うほどの圧勝でした。これで午後からの決勝にすべて駒を進めたことになります。しかも無敗のままです。準決勝終了後、予定通り、女子クオドがコースに出てワーク高の確認をしました。もう少し上げないと1年生はオールが波にぶつかって漕げないかもしれません。すぐにさらに2mm上げて決勝の準備を終えました。決勝までの時間の過ごし方が勝敗を分けることがあるので、どのクルーも休息と栄養の補給に真剣に取り組んでいます。(競漕規則ではレースと次のレースの間は最低2時間空けることになっています)11時頃とんでもないことが起こりました。ものすごい突風が荻野漕艇場を襲いました。しかも、田村の女子クオドを直撃したのです。突風が過ぎ去った後、コンクリートの上にたたきつけられたクオドルプルが1艇横たわっていました。幸い艇が破損することはありませんでしたが、mm単位で調整したリギングを再チャックしなければなりません。再チェック後再び出艇し確認を終えたのは、午後の決勝が始まる1時間前でした。夢中で再調整している間に決勝前の緊張がほぐれ、さらに2mmアップの確認もできたので良かったと前向きに考えることにしました。男子シングルスカル決勝は西会津の杉本君と長利君、湖南の元博君、田村の弘之君の4人です。予選C組で対戦した3人が予定通り入っています。予選と同様に湖南の元博君がリードしました。それを田村の弘之君が追いかけ、600mで並びました。ハイレートで飛ばす元博君と低いレートで1本1本が力強い弘之君の漕ぎが対照的でした。この時点で私は勝利を確信しました。ここから一気に離し、800mで水が空き、ゴールでは6秒差の完勝でした。男子ダブルスカルはいつもより慎重なスタートです。常にリードしていますが、波を意識してか、大切に漕いでいます。800mを過ぎてからスパートを入れて引き離しましたが、2位とは8秒差しかつきませんでした。実力差から考えてもっと差がつくはずなのですが、こんな波の中で出場権がかかったレースで無理をする必要はないのです。ここまでは順調にきました。あとは女子クオドです。昨日と違った波の中で1年生がどこまでやれるかがカギなのですが、どんな展開になってもあわてず、自分たちの漕ぎをすれば勝てるはずです。スタートから喜多方東と並んでいます。500m付近では半艇身ほどリードしました。どちらのクルーも波で苦戦しています。1年生の恵美さんが水をつかめなくて空振りしている様子が2階の会議室から見えます。しかし、予定通り自分たちの漕ぎに徹した田村女子クオドクルーは徐々に差を広げ、水を空けてゴールしました。ビデオを撮影している私の手がふるえるほどの感動です。出漕全種目優勝の瞬間です。初出場でこんなすばらしいことをやってくれた生徒たちを持って私は幸せです。この時点から田村ボート部員全員が、福島県代表の看板を背負ってインターハイへの道を歩み始めました。
02年6月1日  いよいよ高校大会が開幕しました。昨夜激しく降った雨も上がって、荻野漕艇場は鏡のような水面になり、絶好のコンディションのもとで予選が行われました。男子シングルスカルA組には1年生の和明君が出漕しました。スタートしてすぐおいていかれ、苦しい展開でした。トップに立っていた喜多方の田代君の艇速が一気に500m付近で落ちたため、湖南の仲田君が替わってトップに立ちました。和明君ももしかしたら抜けるかもしれないと思いましたが、どんどん1レーンの方に曲がって、1レーンの外まではみ出してしまいました。結局、最下位で敗者復活戦にまわりました。シングルスカルC組はレベルが高く、決勝で激突するはずの去年の新人戦1位の湖南の元博君と2位だった田村の弘之君、そして西会津のダブルスカルからまわった長利君が組んでいました。私の予想では明日の決勝でこの3人が争うと考えていました。スタートから元博君がハイレートで飛ばし、500mでは完全に水を空けました。弘之君とはレートが10位違います。700m付近でもまだ水が空いています。弘之君は必死に追いかけましたが差が詰まりません。そのままゴールかと思いましたが、900mで弘之君が並び、逆転して勝ちました。弘之君が抜いたというより、元博君がバテたように私には見えました。弘之君に勝つための湖南の作戦は先行逃げ切りしかないと思っていましたが、もし順風だったら、見事に成功していたところでした。弘之君の漕ぎがいつもと違うのが気になります。男子ダブルスカルは余裕の予選通過でした。スタートからトップに立ち、大差でのゴールでしたが、タイムは3分22秒であり、目標の10秒台には到達しませんでした。明日、再挑戦です。女子クオドはスタートから喜多方東とビッシリ競り合いました。会津大会の時は500mでは完全に勝っていましたが、今日は負けています。700mでもまだトップに立てません。喜多方東は荒削りながら、1本1本、オールにぶら下がって漕いでいます。田村はキャッチは戻るし、水中のスピードがありません。1年生はオールに体重がかかっておらず、オールを出し入れするだけで精一杯の状態です。インターハイの出場権がかかった高校大会の異常な雰囲気の中でパニックになってしまい、普段の漕ぎができていません。800mから両クルーともスパートが入り、なだれ込むようにゴールしました。0.4秒の微差で田村が勝って、決勝に進みました。午後からの敗者復活戦でも、1年生の和明君は最下位でしたが、まっすぐに進めたので一歩前進でした。お昼にビデオをチェックし、それに基づいて夕方再調整しました。シングルの弘之君はストレッチャーの位置のズレを修正しました。私の目には良いときの漕ぎが復活したように思えます。これで、明日のレースは今日以上に力が出せるはずです。予選タイムが1位だったので、準決勝の組み合わせが楽になりました。準決勝は楽に通るので、決勝に向けた調整代わりに使えます。問題は女子クオドです。由里子さんと恵美さんのストレッチャーの位置を修正し、詩織さんのワーク高を少し変えました。これで漕ぎやすくなるはずです。大きなポイントは1年生の漕ぎです。レートが上がると、オールを出し入れするだけになってしまい、強い引きができません。夕方の調整でかなり良くなりましたが、明日はどうなるか不安です。1年生の3人は中学校時代、県大会も経験しておらず、プレッシャーに押しつぶされそうになっています。最大の問題は決勝のレーンが3レーンに決まったことです。敗者復活戦を勝ち上がった喜多方東は5レーンなので、もし流れがあると3レーンは5レーンに比べてかなり不利になります。このまま、雨が降らなければ、あまり気にする必要はありませんが、荻野で何度もレースを経験している私にとっては内心穏やかではありません。レーン差については選手には伏せておきます。
02年5月27日  放課後の雷雨も上がり、波のない絶好のコンディションのもとで練習ができました。高校大会に向けての階段も、もうすぐ頂上です。毎日の強化練習で疲労の色が濃い生徒もいますが、艇速は維持するどころか伸びている状態です。生徒の気持ちの高まりも上々で、実力を発揮できる状態にあります。明日、最後の強化メニューを終えて、調整に入ります。女子クオドもやっと仕上がりました。初出場で出漕3種目優勝の実現が濃厚になってきました。前期の高校大会で本校の看板の陸上部が不振でした。ボート部がその分頑張ります。近い将来、ボートの田村と言われることを目指して今年がスタートの年です。
1年生のユニフォームもそろいました。高校大会はこのユニフォームで優勝を狙います。
02年5月26日  中間考査も終わり水上練習を再開しました。考査前より一段と強くなったような気がします。男子ダブルは後半の伸びがすばらしく、並んでいれば、一気に引き離せるパワーがあります。シングルの弘之君はフィニッシュが強くなりました。ダブルのように後半で鋭く伸びることはありませんが、1本1本の引きが強くなったと思います。今回、男子シングルで高校大会に初挑戦する1年生の和明君は、まだ漕ぎが安定しませんが1000mを引けるようになりました。誰か1人を負かしてほしいと思っています。女子クオドは少し高いレートで引けるようになってきました。しかし、ここ数日波が高い状態が続き、1年生の2人が時々オールを取られてしまいます。スタート練習もやってみましたがまだ鋭さがありません。無難にスタートして1本1本の引きで勝負するしかありません。高校大会の組み合わせが発表になりましたが、男子シングルが11クルー、男子ダブルが7クルー、女子クオドが4クルーです。メンバーを見ると、男子シングルと女子クオドをどの学校も狙っていることがわかります。田村は28日まで強化練習をして29日から調整に入ります。28日までは全クルー併漕のハンデ戦を何度もやり、強化を図ります。
02年5月18日  現在、中間考査の勉強のため、水上練習は行っていません。学校でエルゴメーターを短時間引いて、体力の維持を図っています。会津地区大会のあとの水上練習では、どのクルーもかなり良い手応えでした。この試験期間がちょうど良い休息になるでしょう。中間試験が23日に終わりますので、23日から水上練習を再開する予定です。
02年5月12日  会津地区大会にオープンで参加しました。男子シングルの弘之君は、昨年秋の新人戦の時にほとんど同タイムだった喜多方商業の一樹君に、7秒の差をつけて勝ちました。順風でしたが、後半波があった状態で3分40秒を切りましたので、まあまあといったところでしょうか。レートはスタート後は30を超えていましたが、ほとんど27であり、ラストも上がりませんでした。この辺が今後の課題になります。また新人戦優勝の湖南の元博君が出漕していませんので高校大会は元博君との争いになるでしょう。弘之君は「負ける気はしない」と強気です。男子ダブルは2位の西会津と8秒差の圧勝でした。タイムは3分21秒であり、男子クオドの2位のタイムとほぼ同じでした。コンスタントの引きをもっと強くできれば、さらに艇速は出るはずです。高校大会とほぼ同じメンバーですから、高校大会で優勝するのは間違いありません。1年生が入った女子クオドは初のレースでした。スタート付近の風が強く、隣のレーンの西会津が方向を定められなかったため、スタートにはかなり時間がかかりました。スタート後、すぐにトップに立ち、500m前では他の艇に完全に水を空けました。このまま引き離すかと思いましたが、500m過ぎで詩織さんが何度も切り込んで艇全体が大きくバランスを崩し、一気に艇速が落ちてしまいました。2位の喜多方東に迫られましたが、なんとか持ち直し、3秒差でゴールしました。タイムは3分50秒でした。女子クオドはまた1から出直しです。しかし、高校大会の見通しはある程度立ちました。女子は喜多方商業のシングルと湖南のダブルが東北チャンピオンで勝ち目がないので、どの学校もメンバーを入れ替えてでもクオドを狙ってくると思います。田村は女子が5人しかいませんので今のまま頑張るだけです。1年生がきちんと引けさえすれば、負けることはないと思っています。
02年5月5日  昨夜通過した寒冷前線の影響で朝から雨でしたが、予定通り6時からの水上練習を行いました。練習が終わる頃には雨も止んで青空が見え始め、次第に風が出てきました。今日のタイムトライアルの時は順風になるでしょう。宿舎「やましょう」の娘、陽子さんが帰ってきていたのでコックスの晴美さんの指導を頼みました。陽子さんは私が平成7年福島国体少年女子監督の時の舵手付きフォアのコックスであり、全国優勝のコックスです。晴美さんは1年生ながら荻野に来てから、他の学校の監督から「あのコックスはどうやって指導したのか」と聞かれるほど目立っていました。これでさらに磨きがかかるでしょう。タイムトライアルはさんざんな結果でした。順風でしたがかなり波が高く、1年生は満足に漕げませんでした。波がある時の漕ぎを安定させることが大きな課題です。男子も午後からタイムトライアルを行いましたが、波で苦戦しました。一応シングル、ダブルとも1位のタイムですが、他のクルーとの差もあまりなく、私の目標とするタイムからはほど遠いものでした。来週、会津地区大会が行われるので、オープンで参加させてもらうことにしました。今年度の初レースです。この大会の結果で高校大会での状況が見えてきます。
02年5月4日  今日のメニューの中に1000mタイムトライアルがありました。全然仕上がっていない状態でしたが、現在の力を知る上で、参考になるデータです。無風の条件で、女子クオドのタイムは3分53秒でした。シングルの愛さんより6秒良く、湖南のダブルより4秒遅いタイムです。高校大会までまだまだ伸びると思っているので、上々のタイムだと思います。また、1年生の漕ぎも昨日と比べると肩の力が抜けてよくなってきました。このまま順調に育ってほしいものです。1年生のリギングについてはこの合宿中に固定したいと思っています。1年生は現在のところ前向きに自分の課題を克服しようと努力しているので、私としては満足しています。
02年5月3日  いつものように三春駅7時30分集合で高郷に向かいました。天気は上々です。荻野漕艇場は鏡のような水面で、さくら湖ではほとんど見られない光景でした。今回の強化合宿は少年男子、少年女子の強化選手が対象でしたが、何チームかは自費で参加していました。さらに合宿に参加していないクルーの数も多く、艇庫の前はまるで大会の時のように艇であふれていました。新入生が入部して各学校とも活気が出てきたようです。合宿は男子と女子が別れてそれぞれ別メニューで行いました。私は少年女子監督なので、女子の面倒を見ることになりました。女子の参加者は、シングルスカルは喜多方商業の愛さん、耶麻農業の家田さん、ダブルスカルは湖南、クオドルプルは田村と西会津でした。初日なので、各学校で持参したメニューをもとにそれぞれのクルーの特徴を把握するためビデオ撮影を行いました。これを2日目以降の練習計画に生かそうと思ったからです。シングルの愛さんとダブルの湖南はともに東北チャンピオンであり全く別格でした。いくつかの気になる点はありましたが、漕ぎはうまく、田村の生徒の模範になりました。田村と西会津のクオドルプルは1年生が数名入っており、クルーとしてはまだまとまっていない状況でした。今回の合宿は、今年度初めてなので、ボートに対する基本的な考え方を再確認することに重点を置きました。東北チャンピオンの2クルーはこのあと順調に育って、全国レベルで頑張ってほしいと思っています。田村のクオドルプルはこの合宿が終わった時点で、高校大会への見通しをつけたいと思っています。2年生の香苗さんと由里子さんは県大会レベルの選手ではないので問題ありませんが、1年生の詩織さん、恵美さん、晴美さんの成長がカギになります。少年男子の合宿に参加したシングル、ダブルスカルは順調に練習をしているようでした。また、1年生の和明君も頑張って1日30km以上の練習をこなしました。
02年4月28日  昨日までの冷たい北東風も今日はおさまり、絶好のコンディションのもとで練習ができました。ただし、シングルの弘之君はまだ練習に参加できません。口の中の治療によって完全に体調を崩しています。このままでは、連休の合宿も取りやめなければなりません。また、女子クオドの1年生詩織さんが風邪をひいて今日は漕げませんでした。予定通りに練習ができないのでイライラしますが、今は我慢するしかありません。女子クオドのストロークペアを入れ替えました。香苗さんのリズムがよいことと由里子さんを3番にして伸び伸び引かせたいと思ったからです。今日のところその考えは的中しています。男子ダブルは相変わらず好調です。今日のタイムトライアルは1000mで3分40秒でした。単漕でのタイムですから上々だと思います。
02年4月25日  昨日亡くなった川口高校の磴先生の通夜に西会津まで行って来ました。22日の顧問会の時は元気だったのに、33歳の若さで亡くなるなんて信じられない気持ちです。少年男子監督が亡くなったわけですから、連休の強化合宿はどうなるかわかりませんが、田村高校としては単独でも合宿を組むつもりでいます。磴先生の分まで頑張らなければならないという気持ちでいます。
さくら湖に浮かんだ女子クオドルプル
02年4月23日  今日はよい条件で練習ができました。春先のさくら湖での練習は初めてですが、風の影響がかなりあります。男子ダブルは相変わらず好調です。与えられたメニューの他に自分たちで課題を見つけてやり始めましたので、私は大変満足しています。1流の選手に近づいたと思っています。男子シングルの弘之君は口の中の治療のため練習を休んでいます。そのうち復帰するでしょう。女子クオドは今日パドルが引けるようになりました。1年生の成長がカギなのですが、一歩前進です。一気に艇速がついたのでコックスがびっくりしていました。5月の連休に荻野で国体の合宿が行われます。本校の男子ダブルの2人、シングルの弘之君、女子の2年生は強化指定選手になっているので荻野に行きますが、1年生も全員連れて行きます。特に1年生の女子はこの機会に強化し、福島県選抜の有力メンバーになれるよう頑張らせます。
02年4月19日  毎日、毎日風が吹いて満足な練習ができませんでした。今日は風もおさまり、絶好のコンディションのもとで練習ができました。男子のダブルとシングルは絶好調です。今日、500mのタイムトライアルをやりましたが、今日の状態なら東北大会レベルの大会でも、スタートから置いていかれることはないと思います。冬の間に鍛えた体力が艇の上で発揮できるようになってきたのだと思います。女子クオドは徐々に動きが合うようになってきました。でも、まだ力強さがありません。5人で漕いだのが今日で3日目ですから当たり前なのですが、つい欲を出してしまいます。女子クルーは体力面での不安があります。2年生はずっと体調を崩していましたし、1年生は中学校で部活動を引退してから長い間トレーニングをしていなかったからです。今後できるだけ時間を見つけて、体力面での強化を技術練習と並行して行っていきます。高校大会まではあと、40日余りです。
02年4月15日  今日は創立記念日なので朝から練習ができました。しかも、天候に恵まれ、ほとんど波のない状況でした。男子ダブルとシングルの1000mタイムトライアルを行いましたが、今までのベスト記録です。順調に仕上がっています。6月初めの高校大会で優勝するのは間違いありません。あとは女子のクオドがどこまでやれるかにかかっています。1年生と2年生のレベルの差がありすぎて、なかなかうまくいきませんが、焦らずに仕上げていきます。
02年4月11日  部登録の日です。結局、1年生は女子が3人、男子が1人の4人しか入部しませんでした。これでは予定が狂ってしまいます。せっかく、18人が同時に水上練習できるだけの用具はそろえたのですが、半分の9人しかいないのです。男子の1人はシングルを漕がせます。問題は女子の3人です。2年生の2人は今までダブルスカルを漕いでいました。1年生の3人に何を漕がせたら良いのでしょうか。ダブルスカルは1つ余っていますが、シングルスカルがもうありません。結局、思い切って5人でクオドルプルを漕ぐことに決めました。明日からリギングに入ります。1年生の男子は和明君(168cm)と小柄です。1年生の女子の漕手は詩織さん(165cm)と恵美さん(165cm)に、コックスは晴美さん(158cm)に決めました。2年生の由里子さんが169cm、香苗さんが168cmですから女子のクオドはかなり大きく、平均身長167cm、平均体重63kgの全国レベルの体格になります。あと50日余りでどこまで仕上がるでしょうか。
02年4月9日  新入生に対して、部活動紹介が行われました。ボート部は数分間の持ち時間の中で勝裕君と聡君が昨年度の成績と艇の説明を行いました。残りの2人は体育館に持ち込んだシングルスカルとオールを新入生に見せました。8mもの長さのある(一番小さな艇ですが)ボートを見たのは初めての生徒がほとんどだと思います。明後日の部の登録はいったいどんな結果になるのでしょうか。今のところ、勝裕君の妹の恵美さんの入部は決定しています。
02年4月7日  今日で春休み中の練習が終わりました。男子ダブルスカルとシングルスカルはさらに強くなりました。リズムが良いし、何よりもキャッチからきちんと水がつかめているのです。あとは高いレートで同じ漕ぎができるかにかかっています。男子ダブルスカルは35位のレートでいつでも引けますが、シングルスカルはレートがそんなに上がりません。引きが大きいので上がらないのは当然なので特に気にしていません。問題は女子ダブルスカルです。由里子さんと香苗さんが交互に体調を崩し、二人で漕いだのは春休み中に2回しかありません。高校大会まであと55日しかありませんので完全にギブアップの状態です。二人で漕げないときはシングルスカルを漕がせましたが、二人ともシングルスカルを漕ぐのは初めてです。さらに春先のさくら湖は波が高いので、思い通りの練習ができません。二人ともかなり焦っていますが、体調の回復を待つしかありません。この春休み中にクオドルプルの整備を終えました。これで現在艇庫にある艇は、男子艇がシングル、ダブル、クオドの3艇、女子艇がシングル、ダブル(2艇)、クオドの4艇です。オールもすべてそろえましたので、18人が同時に水上練習できます。明日1年生が入学します。現在の部員が5人ですから10人以上入部させないと、艇が余ってしまいます。