全国高校総体に向けて
 
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全国高校総体に向けてはこれで終わらせていただきます。今後は新人クルーの活躍にご期待下さい。
男子ダブルスカルは全国で6位になりました。
02年8月5日  男子ダブルの準決勝はほとんど無風の条件の下で行われました。6艇がスタートから横一線の大激戦です。500mを今治南、大沢野工業に続いて3位で通過した田村は、800mで大沢野工業をとらえ、今治南に並んだところでゴールでした。0.2秒差の2位で夢の決勝進出です。相手を見ながら3位以内を目指す作戦も予定通りでした。決勝は3時間後、13:00に行われます。できるだけ涼しいところを探して栄養の補給と疲労の回復に努めさせました。時々、救急車がきて倒れた選手を運び出す猛暑の中でレースが行われています。決勝を前にして逆風になってきました。予選のレースが逆風で力を出し切れなかったことが頭を過ぎります。案の定、スタートからついていけず、500mでは最下位です。ゴール前で差をつめましたが、順位は変わりませんでした。結局6位ということになりましたが、全国の強豪を相手に大健闘だと思います。たった1年間で全国の上位に駆け上がったのです。表彰式を見ていた下級生が「来年は自分たちが表彰式に出たい」と言ったのが頼もしく思えました。明後日から新人クルーの合宿が始まります。また全国を目指して再出発です。
02年8月4日  朝からほとんど風がありません。男子のレースは午前でしたので、このままの条件でやりたいと思いました。男子シングルの弘之君は準々決勝1組に出場しました。やや逆風の条件でしたがスタートはまあまあでした。予想通り、塩釜と豊田北が飛び出し、田村、宮古、金山の東北勢がゴールまで競り合いました。弘之君は東北勢の競り合いに勝ちましたが、3位でした。残念ですが、準決勝進出はできませんでした。弘之君にとっては高校生活最後のレースでしたが、十分力を出し切ったすばらしいレースでした。男子ダブルは先行する潮来、日田を田村が追う展開で予想通りでした。750mまで全く並んだままです。そこからスパートが入り、田村が突き抜け、2位の潮来に0.5秒差の1位でゴールしました。昨年の東北選抜大会も同じ勝ち方でしたが、全国大会でゴール前一気が決まるとは思いませんでした。念願の準決勝進出です。ここまで来たら明日は決勝に進出し、そして上位入賞をねらいます。女子クオドはかなりの波の中でスタートが切られました。前半からついていけず、全く勝負になりません。指示したとおり大きく漕ぎましたが、足のスピードがありません。最下位でのゴールでした。実力から見て当然の結果だと思いますが、もう少し見所がほしかった気がします。女子クオドは今日で分解します。8月7日からの合宿ではダブルスカルとシングルスカルにします。
02年8月3日  昨日よりは日差しも弱く、左から横風を受ける条件で敗者復活戦が行われました。男子シングルは9:20からの早い時間帯でした。弘之君はスタートからリードし、佐野、北富士工業、日田三隈が追いかけ、法政第二と十津川は大きく遅れました。800mからスパートが入ると一気に差が開きました。完勝です。女子クオドは12:30のレースでした。このレースもスタートからリードを奪い、2位の酒田商業に8秒の完勝でした。男子シングル、女子クオドともに明日の準々決勝に駒を進めました。レース終了後、明日の準々決勝の組み合わせが発表になりましたが、男子シングル、女子クオドは東北勢が集中し、まさに東北大会のようです。準決勝進出は2位までですから、かなり厳しい感じがします。男子ダブルは、予選タイムでは最下位です。しかも20秒以上悪いタイムです。ここでは日田、潮来などが強そうですが、田村も十分ここで戦える力を持っていることは顧問の私が知っています。前半でついていって後半勝負になれば何とかなると思っています。
02年8月2日  いよいよ予選の日です。昨夜の激しい雷雨がウソのように朝から太陽がギラギラと照りつけています。インターハイの晴れの舞台に今日、田村高校がデビューします。生徒たちは少し緊張していますが、今日の日を楽しみにしているようです。昨夜、今日のレースを楽しむよう指示しました。ここまでくれば、思い切って自分の持っているものを出すしかないのです。田村は3クルーとも午後のレースです。午前中にばらけなくて良かったと思います。最初のレースは男子シングルでした。斜め左からの向かい風の中、スタートが切られました。小浜水産、鹿児島中央、慶應志木の3クルーがリードし、弘之君を含む岡山東商業、田辺の3クルーが追いかける展開になりました。どのクルーも波で苦戦しています。特に岸から遠いレーンのクルーはその影響が大きいような感じがします。結局、弘之君はゴール前で後ろのグループから抜け出しましたが、前の3人には届かず、1位から10秒遅れの4位で敗者復活戦にまわりました。男子ダブルスカルの予選もシングルと同様に斜め左からの向かい風の中でレースが行われました。阿賀黎明がリードし、田村と関西が追う展開になりました。田村は後半関西を振り切りましたが、阿賀黎明には届かず、3秒差の2位で準々決勝に進みました。前半から遅れすぎます、向かい風の中で後半のタイムの方が3秒も良いクルーは他には見あたりません。こんなレースをしていると、持てる力を出し切れないで終わってしまうかもしれません。準々決勝ではもっと前半からついていくよう指示します。女子クオドの予選は夕方5:10に行われました。風もおさまり、ほぼ無風の条件でレースが行われました。前年度優勝の宇和島東がリードし、網走南が丘、米子東がそれを追いかけました。田村は東舞鶴と最下位争いです。他のクルーと比較してキャッチからの足の踏ん張りが弱い感じがします。ゴール前で東舞鶴との競り合いに勝ち、4位でゴールしましたが、敗者復活戦にまわりました。田村の3クルーともインターハイでの初めてのレースで、まだ力を完全に発揮できていません。男子クルーの健康状態は順調ですが、女子クルーはいろいろと問題が起こっています。
02年7月31日  潮来に来て2日目になります。太平洋高気圧が張り出し、毎日暑い日が続いています。今日の配艇は12:30からです。熱い風がゴールからスタートに向かって吹いています。このコースは今日のような天気ではほとんどが逆風だろうと思います。昭和56年に私が湖南高校で顧問をしていた時、ここでインターハイが行われましたが、その時と同じコースです。その時は男子舵手付きフォアで3位に入りましたが、女子シングルスカルは準決勝で無念の敗退だったことを思い出しました。男子シングルはリギングはうまくいきましたが、いつもリギングで悩んだことのないダブルがどうもしっくりいきません。明日はワークハイトを少し下げてみようと思います。女子クオドは久しぶりにクルーを組んだのでバラバラです。特にバウペアの1年生の漕ぎが雑です。もっと大きく漕がないと体が大きい意味がありません。昨晩と今日の配艇の時と、大学のボート部からの勧誘がありました。男子クルーの3人はいずれも大学進学希望であり、進学後ボートを続けるつもりもあるので、ありがたいことです。インターハイが終わった時点で今後のことについて生徒たちと話してみたいと思っています。
02年7月28日  朝からやや逆風の条件の中でレースが行われました。最初の決勝レースは男子シングルスカルです。スタートからややリードした盛岡大学付属高校のK君を追ってH君を含めた3人が追いかける展開でした。H君は金山高校の児玉君と並んで2位を争い、少し遅れて宮城選抜の小原君が続きました。800mで2、3、4位が全く並び、ほとんど同時にゴールしました。順位はまったくわかりません。結局、弘之君は0.5秒の中に3人が入る大激戦で敗れ、4位でした。ここまでやれたのなら、国体に出場させてやりたかったと思います。男子ダブルスカル決勝は予選と同じ展開でした。圧倒的な強さを誇る宮城選抜がスタートからリードし、田村が続きました。3位争いが少しもつれましたが、予選のタイム通りの決着でした。田村は宮城選抜に8秒の差をつけられ、完敗でしたが、3位を8秒離したことが救いでした。ダブルスカルは初の国体出場となります。昨年6月に初めて乗艇してから1年ちょっとでの国体出場は田村高校ボート部の歴史に輝かしい1ページを付け加えました。男子シングル、女子クオドは惜しくも破れましたが、この悔しさをバネにインターハイで頑張ってほしいと思います。明日1日休養をとって明後日30日に潮来インターハイに出発します。
02年7月27日  今日も朝から気温が高く、蒸し暑いという感じでした。ほとんど無風の条件で最初の男子シングルスカルの予選が行われました。弘之君はスタートは無難に出ましたが、500mでは3位でした。そこから徐々に差をつめ、ゴール前で宮城選抜の小原君をとらえ2位でゴールしました。1位の盛岡大学付属高校の児玉君とは4秒の差がありました。午後の敗者復活にまわることになります。いよいよ注目の男子ダブルスカルです。スタートから田村と宮城選抜がハイレートで飛ばしました。ともにレートが45を超えていますが、宮城の方が高いような気がします。結局、500mまでに完全に水が空き、田村は10秒も離されて2位でゴールしました。完敗です。春の全国選抜大会シングルスカルで上位に入賞した2人が組んだ宮城のダブルスカルに格の違いを見せつけた感じがします。やや逆風の中で3分20秒を切ったのは驚異的でした。女子クオドはスタートからついていけません。徐々に離され、1位の秋田選抜に8秒、2位の田名部高校に5秒の差をつけられ、最下位でした。逆風の中でレートばかり上がってきちんと引けていないのが原因と思われます。午後からの敗者復活戦は南風が強くなり、前半、横から波を受ける悪コンディションの中で行われました。敗者復活戦で2位までに入れば明日の決勝に進出できます。男子シングルの弘之君は悪コンディションで苦戦し、500mを3位で通過しました。昨年秋、長沼で行われた東北選抜大会の時に波で全然漕げず、惨敗したことを思い出します。しかし、後半追い上げ、800m付近で青森の三國君に並び、ゴール前で2位に上がりました。1位から3位まで1秒ちょっとの中に入る激戦でした。これで明日の決勝進出が決まりました。男子ダブルの敗者復活戦は予想通り田村のダブルスカルが大差で圧勝し、明日の決勝に進みました。明日、予選で負けた宮城選抜と岩手の東和高校と対戦します。東和にはまだ負けたことがないので、おそらく2位で国体出場の切符を手にすると思います。女子クオドの敗者復活戦は東北大会優勝の山田高校、予選で完敗だった田名部高校が相手です。山形の酒田商業には間違いなく勝つと思いますが、2位にならないと決勝には進出できません。スタート付近の横風が強くなり、発艇が5分遅れました。福島県選抜チームはスタートで大きく右に振られ、蛇行してコースに戻りました。どのクルーも波で苦戦しているのが見えます。予選では前半から離されましたが、今回は先頭をいく山田高校に食い下がり、田名部高校と並んでいます。しかも予選とは違って大きく力強い漕ぎです。800mまでその状態が続き、一斉にスパートが入りました。ゴールしたときは1位の山田高校に2秒、2位の田名部高校に0.7秒差の3位でした。惜しくも決勝進出は逃しましたが、全然歯が立たないと思っていた女子クオドがここまで変身をとげたことに大きな感動を覚ました。この漕ぎをインターハイにつなげてほしいと思います。
02年7月26日  女子クオドがピンチです。田村の3人とも便秘で下腹部が張っており、これでは踏ん張りが利きません。毎回のように便秘になるので、一応対策は取ってありますが、このままでは明日のレースで力を発揮できないのは明らかです。生徒たちが明るいのだけが救いです。田村の男子ダブルと宮城県選抜チームは予選から当たっており楽しみですが、前半からハイペースで飛ばさないと勝負にならない感じがします。男子シングルはドングリの背比べであり、十分チャンスはあると考えています。女子クオドについてはこのままレースをしないで帰ってしまいたい心境です。
02年7月25日  いよいよ宮城県長沼での東北総体です。東北道、安達太良サービスエリアで他の学校の先生方と合流し、長沼に向かいました。東北南部は合宿中に梅雨が明けており、まさに暑いという感じです。佐沼で昼食を取り、2時から配艇練習を行いました。すでに岩手県チームが練習しており、すでに戦いが始まっている感じがします。男子ダブル、男子シングルともに荻野では目立った存在でしたが、ここに来ると同じような艇速のクルーが沢山います。特に男子ダブルの宮城県チームの漕ぎを見ると、東北大会優勝の田村のダブルスカルでも勝負にならないほどのすごさです。女子クオドはどの県のクルーも力強く、最下位争いは避けられない感じがします。
02年7月24日  女子クオドは田村のクルーに戻して合宿最後の練習を行いました。午前中のタイムトライアルでは弘之君に食い下がったものの結局勝てず、湖南のダブルスカルにも負けました。水中の引きが弱いのです。女子は疲労がピークに達している感じがします。これに比べて男子は順調です。ダブルスカルは間違いなく東北大会より強くなっています。シングルの弘之君もかなりレートが上がるようになってきました。合宿は午前中で打ち切って、午後三春に戻りました。
02年7月23日  毎日、午前、午後とタイムトライアルを行いました。前もってレース時間を設定して、その時間に向けて調整することの繰り返しです。今日のタイムトライアルでは、結局、弘之君を負かすことはできませんでしたが、生徒たちの疲労もピークに達していることだろうし、3分40秒台の前半で漕げているので、東北総体で全然問題にならないということはないだろうと思います。男子の弘之君、ダブルスカルも同時にタイムトライアルをやっていますが、順調に仕上がっています。今日で女子は選抜の練習は終了です。明日の午前中で合宿を終了しますが、明日は田村のクルーに戻してインターハイの練習です。東北総体、インターハイと続き、しかもメンバーを入れ替えて練習しなければならないのは大変辛いことです。
02年7月22日  新クルーでの初のタイムトライアルです。どんな結果が出るか楽しみでしたが、結果はがっかりするものでした。前日と同じ結果です。3番の香苗さんの気分が悪くなり、タイムトライアル後にギブアップしたのが原因かも知れません。このまま練習を続けるわけにはいかないので、湖南のチームをダブルスカルに戻し、インターハイの練習をさせました。香苗さんの具合が良くなるのを期待して田村チームは休養をとらせました。午後、香苗さんの具合が良くなったので、再度、新チームでのタイムトライアルを行いました。今度はコックスを湖南のTさんに変えました。湖南の千春さんは体重が軽いので間違いなく田村のコックスより数キロ分有利です。しかし、コックスの経験がないのでその点だけが不安です。今度はスタートから弘之君と並んでいます。しかも500m過ぎでは少しリードしました。800mを過ぎてから弘之君がスパートを入れて並びかけようとした時、2艇は接触し、一瞬止まったように見えました。その後ゴールまで漕ぎましたが、タイムは上々でした。接触がなかったら、あと5秒は良かったと思います。何よりも前日まで並ぶこともできなかった弘之君に負けなかったことが大きいのです。このクルーで東北総体に挑戦することに決めました。明日、1日練習すれば、コックスも慣れると思います。
02年7月21日  朝からダブルスカルの指導を念入りにやりました。それは、今日詩織さんの入れ替えを試してみたかったからです。朝の練習でかなり良くなりましたが、まだリズムに問題があります。午前中のタイムトライアルで女子選抜チームは男子シングルの弘之君に8秒も離されました。これでは話になりません。もう迷っている時間的余裕はありません。すぐにシートとメンバーの交換です。田村のペースに戻すために、ストロークに由里子さん、3番に香苗さん、と田村のストロークペアを配し、2番に湖南の育枝さん、バウに田村の詩織さんを入れました。湖南の千春さんは3年生であり、全国大会も2度経験しています。しかし、1年生の素人詩織さんの潜在能力にかけたのです。詩織さんの漕ぎはまだまだですが、クルー全体としては大きく漕げており、この方が艇速が出るだろうと考えたわけです。明日のタイムトライアルでどんな結果が出るでしょうか。
02年7月20日  今日から、福島県選抜チームの強化合宿です。選抜のメンバーが荻野漕艇場に集合し、男女に分かれて行いました。女子チームは私が担当です。午前中は田村と湖南は別々に練習しました。理由は田村としての女子クオドのレベルをきちんと把握しておきたかったからです。湖南の女子ダブルと並べましたが、予想通り田村が勝ちました。4秒差でした。間違いなく田村の女子クオドは強くなっています。午後から湖南のダブルと組んで選抜チームを編成しました。しかし、予定していたほど艇は進みません。湖南のリズムでは田村の2年生は伸び伸びと引けないのです。タイムトライアルの結果でも田村のチームと大差ない状況でした。しかし、まだクルーとして長い時間漕いだわけではないので、これも当然であると思います。明日、1日様子を見ることにしました。選抜チームからはずれた女子ダブルの2人のリズムが良くありません。フォワードで力んでしまい、バランスを崩してばかりいます。これでは、Sさんを選抜チームに入れて試してみるわけにはいきません。
02年7月14日  昨日は進研模試のため練習ができませんでした。生徒たちの進路目標の実現のために模試は避けて通れません。4月当初からわかっていたことですから計画に織り込み済みですので特に問題はありません。今日、久しぶりに女子クオドを組んでみました。今までダブルスカルに分けて練習していましたが、その成果を試すときがきたわけです。1年生もきちんと引けています。手応えとしては上々といったところでしょうか。あと1週間でどこまで仕上がるか楽しみです。20日からはまた選抜の強化合宿が始まりますので、また分解するしかないのです。男子シングル、男子ダブルは順調そのものです。インターハイの組み合わせが発表になりましたが、相手はどこでもかまいません。40クルー以上が出漕するわけですから、結果はともあれ、わくわくします。本校としては男子ダブルに最終日まで残ってほしいと思っています。
02年7月11日  今日は台風6号の影響で学校が臨時休校となり、練習ができません。昨日も午後から授業が打ちきりになりましたので、これで2日連続して漕げないことになります。でも考えてみるとぜいたくな話です。湖南は週に1度荻野で練習するだけですからこれでも恵まれています。
02年7月7日  昨日とは変わってやや順風の穏やかな条件でレースが行われました。今日はベストタイムを狙えます。最初のレースは女子ダブルの準決勝です。1年生ペアが出漕しましたが、相手は予選で負けている喜多方商と西会津です。予選では喜多方商には14秒、西会津には8秒負けています。でも予選は曲がりっぱなしだったので、まっすぐ進めばそんなに差はないと思います。スタートしてすぐにリードしました。予選の時とは違います。良いリズムで漕げています。結局、2位の喜多方商に3秒差をつけて1位で決勝に進みました。予選の時のタイムより16秒も良いタイムでした。この漕ぎができれば決勝でも楽しみです。午後から決勝が行われました。最初の決勝種目は男子シングルです。弘之君が順当に勝ち上がりましたが、2位に25秒差の圧勝でした。タイムの3分36秒も上々のタイムです。1年生の和明君は途中まで善戦しましたが、力つきて4位でした。女子ダブルの決勝は湖南、喜多方東、喜多方商、田村の4チームで争われました。準決勝を1位で勝ち上がった湖南と田村の勝負と思われましたが、田村チームはまたも予選と同じような雑な漕ぎをしてしまったのです。レートばかり上がって空回りし、1位の湖南に10秒も負けて4位でした。もっと精神的に強くならなければ、インターハイで2年生の足を引っ張ることになってしまいます。男子ダブル、女子クオドは大差で勝ち上がりましたが、タイムは男子ダブルが3分19秒、女子クオドが3分39秒でした。男子ダブルはこの条件では3分15秒はほしかったのですが、残念です。女子クオドは男子シングルのH君に3秒負けました。弘之君を上回らなければ、東北総体は通りません。夏休みに入ってすぐの合宿でどこまで仕上がるでしょうか。今年は東北総体が終わってすぐインターハイですから、選抜チームは調整に苦労します。
02年7月6日  やや逆風の条件で予選が行われました。最初の予選種目は男子シングルです。1年生の和明君が高校大会に続いて出漕しました。前半、湖南の仲田君についていきましたが、500m過ぎから離され、2位となり敗者復活にまわりました。肩に力が入りすぎて、水平に引けていないのが負けた大きな原因です。インターハイ出場を決めている男子シングルの弘之君は別の組に出漕しました。2位に30秒差の楽勝で明日の決勝に進みました。1年生の女子ダブルは初めてのレースです。スタートから曲がりっぱなしで何度も審判艇から注意を受けました。喜多方商、西会津に続いて3位でゴールしましたが、4位のチームからアピールがあれば間違いなく除外になっていました。たぶん、頭の中がパニックになってしまったのだと思います。漕ぎも小さく、レートばかり上がって惨敗でした。男子ダブル、女子クオドはともに2位に大差をつけて明日の決勝に勝ち上がりました。午後からの敗者復活では男子シングルの和明君がゴール前で喜多方工の佐川君に競り勝ち、2位となり決勝に進みました。男子シングルで決勝に進んだのは、田村と湖南が2人ずつで、この2校の争いです。女子ダブルの敗者復活では、1年生ペアが2位に8秒の差をつけて勝ち上がり、明日の準決勝に進みました。レースも2回目で少し落ち着いて漕げたようです。夕方、女子ダブルだけ明日のレースに向けて特別練習を行いました。リズムとフィニッシュを重点的に練習しました。明日の準決勝は2位までに入って決勝を目指します。
02年7月5日  期末考査が終わったばかりなのに、もう配艇の日が来ました。女子クルーにとっては、ほとんど練習なしでの大会参加となります。女子クオドは負けるはずがないと思っていますので、今回は東北総体出場の権利を取るだけが目的です。3週間前に一度クルーを組んでみましたが、その後、東北大会、期末考査と続きましたので、今日の練習が久しぶりの練習になります。久しぶりにしてはまあまあの出来でした。1000mタイムトライアルでも3分40秒が出ましたので、田村の単独クルーよりは強いことは間違いありません。あとは男子シングルの弘之君より良いタイムが出れば、東北総体でもなんとかなるかもしれません。男子シングルと男子ダブルは今回は相手がいません。県高校大会で争ったメンバーがすべて集まって男子クオドに挑戦しているからです。競り合う相手はいませんが、東北総体、インターハイにつながるレースをしてほしいと考えています。
02年7月2日  東北大会が終わってからすぐ期末試験でした。今日が最終日で、今日から水上練習を再開しました。考査中は毎日エルゴメーターを使って約30分のトレーニングだけにしました。生徒にとって考査は大事であり、勉強も部活も両方上位を狙っているボート部にとっては当然のことなのです。男子シングルと男子ダブルは十分仕上がっていますので、細かなリギングのチェックと基本の漕ぎの徹底を図って7月6日、7日の県総合体育大会に臨みます。女子クオドは分解して大会に出漕します。2年生ペアが湖南と選抜クルーを組み、クオドで、1年生ペアはダブルスカルで臨みます。県総合体育大会は国体の県予選であり、田村の単独チームより、ダブルスカルの東北チャンピオンの湖南と選抜クルーを組んだ方が強いチームができるだろうと考えたからです。さらに1年生ペアをダブルスカルで切り離すことによって、1年生の自立を図る目的もあります。
東北大会で男子ダブルスカルが優勝しました。
02年6月23日  曇り空の中、決勝レースが行われました。男子ダブルの決勝は田村と東和、由利工、黒沢尻工の4チームが出漕です。宮城の佐沼が参加していないので優勝して当然なのですが、決勝レースなので負けるはずがないと思っていても緊張します。結果はビデオの再現でした。800mまで相手を見ながらリードし、スパートを入れて一気に離し優勝です。この戦法がインターハイで通用するかわかりませんが、インターハイでもかなりやれそうな気がします。4日後に期末考査が始まりますので、明日から勉強に専念させます。
02年6月22日  時々、小雨の降る悪天候の中でレースが行われました。女子クオドの敗者復活が最初のレースです。相手は喜多方商、盛岡第三、青森です。2位まで通過なので気楽でしたが、予選タイムが盛岡第三より遅かったので、盛岡第三との勝負と考えていました。田村はスタートから飛び出し、徐々に差を広げ、盛岡第三に6秒差をつけて1位で敗者復活を通過しました。他県のチームとのレースで1位で通過したのはこれが初めてです。漕ぎは予選と同じでキャッチは戻るし、フィニッシュは浮くしで問題点がたくさんありますが、相手を見ながらレースを進める経験にはなったと思います。男子シングルの敗者復活戦は弘之君と酒田商、むつ工、金山の4クルーです。スタートから並んでいたが、金山の野崎君が抜け出した。弘之君は必死に追いかけましたが、差をつめることはできませんでした。2秒差の2位で敗退です。悪くても準決勝には出漕したいと思っていましたが、その夢はかないませんでした。ただ、金山の野崎君が準決勝を勝ち上がり、決勝に出漕しているので少し救われた気もします。女子クオドの準決勝は田村と由利、大湊、喜多方東の組み合わせでした。大湊がリードし、由利と田村が前半並んでいたが、徐々に由利に離され、3位でゴールしました。完敗です。大湊、由利とはかなりのレベルの差があります。1年生が乗っているとはいえ、すごいショックです。このままでは国体の東北予選は通らないと思わせる結果でした。女子クオドはこのレース後しばらく分解します。2年生ペアは湖南のダブルと組んで国体予選に出漕します。1年生ペアはダブルスカルで県総合体育大会に出場し、上位入賞をねらいます。男子ダブルの準決勝は田村と黒沢尻工、塩釜、本荘の4クルーが出漕しました。予選と同様にスタートからリードし、800mからスパートを入れて水を空けました。予選のビデオテープをも見ているような感じでした。タイムの3分19秒は田村男子ダブルのベストタイムであり、全クルーの中で最高タイムでした。
02年6月21日  午前中の開会式で、本校の勝裕君が福島県を代表して選手宣誓しました。田村高校をアピールできるよい機会だったと思います。曇りがちの天気でしたが、絶好のコンディションのもとでレースが行われました。最初の予選種目は男子シングルの弘之君です。スタートで出遅れ、次第に追い上げましたが塩釜、盛岡大附属に続いて3位でした。5,6レーンが先行したのがよくわからず、気がついて追いかけたときには手遅れで、追い込んで届かなかったという感じでした。タイムから見て力は出し切ったという感じです。この日のシングルは3分40秒を切るクルーが続出して、ちょっとかなわないかなといった状況でした。女子クオドの予選は田村と大湊、西和賀の3クルーの組み合わせでした。スタートから大湊に置いていかれ、6秒差で2位となり敗者復活にまわりました。オール3年生の大湊には漕ぎ、パワーとも差を付けられた感じがします。いつものことですが、1年生が引ききれずアップアップの状態でした。他の予選の上位チームもすばらしい漕ぎで、レベルの差を感じました。東北のトップレベルと田村の女子クオドは10秒の差があると思いました。男子ダブルの予選は田村と東北、黒沢尻工、青森の4クルーが組んでいました。スタートから飛び出し、相手を見ながらリードし、800mからスパートを入れて水を空けました。完勝です。明日以降もこのような漕ぎができれば優勝も見えてくると思います。
02年6月20日  東北大会の配艇で荻野漕艇場へ行きました。配艇といってもコースは慣れているし、艇もいつも使っている艇なので特に問題はありませんでした。女子クオドはレベルが高く、本校の女子クオドではとても太刀打ちできないほどの差を感じました。特に秋田県の本荘、由利、青森県の田名部、岩手県の山田などの漕ぎが目立ちました。男子については、期待していた佐沼が出漕しないので、レベルが少しダウンした感じがします。
02年6月16日  東北大会を5日後にひかえて、男女とも強化合宿を行いました。男子シングルと男子ダブルは好調であり、艇の伸びは上々です。男子クルーには自分のリギングを細部にわたってチェックするよう指示しました。自分たちで考えながらリギングをチェックしている姿を見て、たった1年間でよくここまで成長したものだと、頼もしく思います。女子クオドは香苗さんと由里子さんのシートを入れかえました。本校の女子クオドは由里子さんが十分力を出し切れることがカギと考えているので、由里子さんのリズムで、大きな漕ぎで、東北大会はチャレンジしようと思っています。ダブルスカルを漕がせていた1年生もかなり強くなりました。特に詩織さんは2年生に近いレベルまできたと思います。でも、まだ男子シングルの弘之君に勝てないので、東北大会で上位に進出するのは難しいと思います。
02年6月9日  国体の少年女子の強化合宿を8日9日と行いました。湖南の3年生のダブルスカルと田村の2年生ペアで初めてのクオドを組んでみました。整調は湖南の育枝さん、3番は田村の由里子さん、2番は田村の香苗さん、バウは湖南の千春さん、コックスは田村の晴美さんに決めました。昨年のインターハイを経験し、現在東北チャンピオンの育枝さんのリズムで漕がせてみたかったからです。最初は4人の呼吸が合いませんでしたが、一緒に漕ぐにつれて少しずつ合うようになってきました。合宿の最後に男子シングルの弘之君、男子ダブルの田村クルーと並べてタイムトライアルをやってみましたが、田村の単独クオドと大差ない状況でした。由里子さんの漕ぎが普段と違います。全然水を押していないように見えます。育枝さんの漕ぎに由里子さんが合わせるには、かなり漕ぎを小さくしなければなりません。これがうまくいっていないのです。10日後には東北大会が始まりますし、その次の週は期末考査ですから、選抜チームは7月初めの国体県予選にぶっつけで臨むしかないのです。
02年6月7日  高校大会が終わってから1週間の間は、どのクルーも基本に戻って低いレートで1本1本強く引くところから始めました。女子クオドはダブルスカルに分解しました。理由は2年生のストロークペアをもっと強くすることと、1年生のバウペアを独り立ちさせるためです。1年生はいつも乗せてもらって、オールを出し入れしていることが多かったので、もっと漕ぎに参加できるよう強化する必要があったからです。また、2年生ペアは7月上旬に行われる国体の県予選で、湖南のダブルスカルと組んでクオドで出漕する予定ですから、必然的に1年生はダブルスカルで練習するしかなくなるのです。1年生のダブルスカルが進むようになれば、再度クオドを組んだときに今までと違ったクルーに変身するはずです。