小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)と花びし




 明治27年(1894年)4月,小泉八雲は義母とともに,家族4人で熊本を発って金比羅参りにでかけた.4日,門司より海路多度津に着き,花びしで休憩した後,金比羅さんに詣でた.
 このことは,私も全く知らなかった.というより,花びしを岳父が引き継いだ以前の話であり,それに,先代にしても,当時,花びしで食事をした外人さんが小泉八雲であったことも知らなかっただろう.
 花びしのことが小泉八雲全集に載っていることを町立資料館の方から教えられ,また,そのコピーをいただいた.小泉八雲全集は昭和2年に第一書房から刊行され,その第十巻書簡集(二)に出ていることが分かったので,早速,この本を古書店で購入した.右写真のように確かに,花びしのことが書かれている.