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インザストリームは慶良間諸島・座間味島にあるダイビングサービスです。

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海話TALES OF SEA

夏恋

夏恋

太陽光線がきつく皮下に刺さり、息苦しいほどの湿度と熱気が立ち込める夏です。
そんな暑い夏は恋する者どもの気持ちさえ熱くさせるのです。
ほら皆さんも10年前20年前〜〜身に覚えがあるでしょう??夏恋の熱さ。恋焦がれ、じりじりと妬かれたあの日々。

最近は涼しげな秋恋や枯れた冬恋しかして無いあなたに・・・せめて暑い夏の恋の物語。

えっ??まだ夏も現役??
(ふっ)
(無理はいかんなぁ〜〜ぎっくり腰とかになるぞ、ほら四十肩も、)

ヒメオニオコゼ編

普段は砂に埋もれて動かないため個体数ほどには見つからない彼ら。

そんな彼らも6月頃、そう真夏の暑さが、押し寄せるころから、その熱気に押されるかのごとく安住の隠れ家、砂の中から出でひと夏の恋の相手を探しに動き回るのです。

砂上を放浪する彼らは、砂に見事な独特のトレースを残していくのです。
そう砂に残る夏の恋の跡を・・・

そんな足跡をニヤリと見つつ追跡するデバガメ・・・(あっ僕です。)

その足跡の先にはカップルのヒメオニオコゼが仲良く並んで2匹砂の中。
熱砂の中が彼らのラブラブな場所。

お腹がはちきれんばかりに膨らんだメスと小さめのオス。

デバガメ兼ストーカー兼恋の邪魔者たる僕がそのまま優しく見守るわけにはいけません。他人の幸せは僕の不幸(^O^)いじめさせていただきます。

そ〜〜っと大きなメスと砂から追い出すと・・・
オスがすぐに飛んできます。
(あっ、実際は飛べないので這いずって来ます)

せっかくゲットした産卵間近の恋の相手を逃すわけには行かない!!!

いじめられ場所を変わろうとするメスに逃げられてなるものか〜嫌われてなるものかとひれを広げてディスプレイ〜求愛〜

大きなメスの周りをひたすらいそいそとひれを広げてうろつく小さなオス。
華やかとも器用とも言いがたいそんな彼らの夏の恋。

そんな二人を祝福するかのごとく周りをスズメダイがみんなで取り囲む。
(んん??あっ・・・これはモビング行動か・・・。)

きっと夕方産卵です。それまで二人は、不器用な恋の鞘当を続けるのです。そうヒメオニオコゼでさえ夏のに誘われて暑い恋を夏恋を・・・。

次はカップル見つけてもそ〜〜っとしておいてやろうかしら???

えっ、、、なになに??私だけには見せろって??
えっ、、、あなたも見たい??君も??

しょうがないなぁ〜〜〜

ニヤリ( ̄ー ̄)


夏恋と言うからには、オコゼのような地味な恋ではいけない。
もっと激しく熱く燃えなければいけません。
たとえ秋になって後悔しようとも・・・。引き止ろうとしても怒涛な思いに流されてしまうような・・・。

ニシキイトヒキベラ編

ベラの仲間でもイトヒキベラの仲間は、求愛が盛んで華やかな子が多いんです。その動きこそ刹那な恋の激しさ、夏恋の熱さを思わせるのです。

ベニヒレイトヒキベラ・ヤリイトヒキベラ・ツキノワイトヒキベラなどが深場で見せるひと時の求愛、あの美しいオスの婚姻色、その激しい動き、普段の姿から想像もつかない変わり様。

地味なトモシビイトヒキベラがこの時だけ、しかもその求愛の一瞬だけ、彼女に見せる華麗なひれ、ほんの一瞬の邂逅。

そんな彼らに魅了される者は多くとも、個体数の少なさ、生息域の深さ、婚姻色の時期の短さ、のため逢えず、もどかしく思うばかり。

しかし・・・。

ニシキイトヒキベラ、
イトヒキベラの仲間でも個体数が多く生息域も浅い普通種。通常はリーフに小さめの群れをつくり散在しています。

そんな彼らが、千匹はいようかと言う大きな群らがりを作る場所が数少なくあります。数が多いと言うことは、それだけオス同士の競争も激しく、成熟卵を持った産卵時期のメスも常時いると言うこと。

そんな場所での彼らは・・・

オスの婚姻色の美しさは他の場所には見られないような色を出します。きれいに走る青いライン、メタリックな体色。
他のイトヒキベラの仲間と比べても一番美しいかもしれない。普段の地味な体色とは同じものとも思えない変わりようです。他のオスとの争いも多く激しく、その争いのさなかこそ一番美しく輝いているのです。
又その争いは途絶えることなくひたすら激しく熱く、産卵間近のメスがいる限り毎日続くのです。そう毎日途絶えることなく・・・。

僕たちの目の前を、
ひれをせいいっぱい広げ
自らの美しさを誇示し
気が狂ったか様に、泳ぎまくる、

自らの遺伝子を伝えるために
夏だけの恋を成就させるために

ただひたすら激しく
ただひたすら美しく
ただひたすら熱く


狂おしい思いに駆られ泳ぎ続けるのです。
狂おしい思いだけが彼らを駆り立て泳がせるのです。


夏が終わるまでは・・・。