圧迫鋳造

鍛造で作ることが多いですが、時々鋳造も制作しています。
ここでは圧迫鋳造という鋳造法の紹介です。(遠心鋳造は別ページを参照して下さい)
一連の行程ではないのですが簡単にご紹介します。
ステアクラフト
[1] ワックスと呼ばれる材料を例えばこんな作りたい形に。
[2] ゴム台に1〜2ミリの線を付け型を固定。
右の鋳造リングをゴム台にはめ込みます。

[3] 埋没材と呼ばれる石膏を流し入れます。
実際には一次埋没材、二次埋没材という行程があったり、
流し入れたら振動を与え、空気抜きをしたりします。
[4] 30分ほどで埋没材が固まり、ゴム台を取ります。
ゴム台に出っ張りがあったのは、坩堝のための窪みを作るため。

[5] 電気炉に入れ乾燥後、700度程度で焼き入れ。
ワックスで作った型は燃え尽きます。
型のあった部分が空洞になるわけです。
結局この温度で燃えてしまうものなら、
型の材質は何でもいい訳です。
僕はよく木の枝を鋳造しています。
[6] 電気炉で焼けた鋳造リングを取り出します。
実際はリングが真っ赤に燃えています。
坩堝に銀を入れバーナーで1000度くらいで溶解します。
上にあるのが石綿を詰めた圧迫蓋というもの。
石綿に水を含ませ、これを一気にかぶせます。
水が高温に一瞬で水蒸気になり、
その圧力で銀を空洞に押し下げます。その間わずか1、2秒。

[7] 鋳造が終わった後。
銀はまだ真っ赤ですが、もう固まってしまってます。
水に一気に沈めると、石膏がボロボロと崩れます。
まるで焼けた石を入れて食べるお鍋のよう。
[8] 坩堝に、通り道(湯道)に、作品にと、
つながって銀が回っています。
所々気泡が取れなかった部分に銀の粒が付いてしまいました。

[9] 通り道(湯道)の銀を作品から切り落とし、
あとはヤスリ掛け、研磨を繰り返し完成。
[10] 様々な形が作れるのが魅力ですね。

[11] 彫刻刀の彫り跡も忠実に現れます。