Camtastic
「Altium Designer」ではガーバー出力すれば連動して起動しますが、単独でオープンすることも可能です。
A.レイヤ合成
Camtasticでも市販のGERBER EDITORのようにレイヤ合成は可能です。
ポジ同士だけでなく引き算としてのレイヤ合成ができますがCAMに詳しい上級者向けの作業です。
CAMでのレイヤ合成作業はCompositeという作業として呼びます。
以下、そのCompositeの作成手順です。
1.通常通りに複数のガーバーデータを読み込みます。
2.編集(Edit)内のComposite Layer(コンポジットレイヤ)の上から2番目の
Build Composite...(コンポジット作成)を選択します。
3.表が出てくるのでそれの上段に名前を入力します。
4.空白セルにファイル名やその右のPolarity(極性)を指定します。
生成した層の出力は通常どおり処理します。
B.面付け作業
専用のコマンドがありますがそれよりは、手作業で単純にブロックコピーした方が使いやすいようです。
CAM350
一番有名なGERBER EDITORでしょう。
以前は、機能によって名前が変わっていましたが現在はそうではないようです。
A.シルクカット
シルクカットの手法を示しますが事前にレイヤ名は確定させておきます。
Analysis > Silk to solder spacing...
を実行して、どの部分が該当するかを事前チェックします。
Utilities > Clear Silkscreen...
を実行する。
ここでシルクとレジストのレイヤを指定し、クリアランスを0から0.1mm程度に
指定して作業を開始します。
B.スライバ
銅箔やレジストにてスライバや最小ギャップが気になります。
CADのDRCでは対応できない場合はCAM350などのガーバーエディタでの対応となります。
レジストの場合
Analysis > Mask Slivers...
にて対応が可能ですがボタンのチェック具合によっては自動でその部分をくっ付けて
改善してくれるので注意が必要です。
銅箔の場合
最小ギャップと最小導体幅をチェックする必要があります。
それぞれ下記のコマンドで対応できます。
Analysis > Minimum Gaps...
Analysis > Minimum Widths...
C.AutoImportのテンプレート
インポート用テンプレートとしてデフォルトでPCADやPadsはありますがAltiumはありません。
そこでレイヤ色と名前と順序を記載してAltium.tplとして保存すれば次回から再設定が不要です。
エクスポート時にネガ出力をすることが可能です。
Gerbtool
ドイツWISE社のガーバーエディタで機能によって名前が違っているのでわかりにくいかもしれません。
ラインナップでは最上位がVisualCamで、Gerbtoolは上から2番目です。
VisualCamではCAM350の*.camファイルが直接読み込め表示レイヤ色も反映されます。
CAM350より多機能な分、使い方が難しくなります。
A.CADファイル出力
P-CAD系ファイルでの出力が可能です。
レイヤ構成を敢えてTOPとBOTだけを設定してCAD出力すれば「P-CAD2006」などで読み込めます。
(Tango、Accel EDAなどに設定する。)
直接的に「Altium Designer」で読み込めません。
PAD部分がVIAと認識されたりする問題点はあります。
B.GerbToolによる輪郭化作業
1.Tools > Convert > Layer To Polygons... にて
別のレイヤーに輪郭をポリゴンで生成します。
2.コピーした層だけを表示させて形状を確認をする。
3.Export > DXF... にて
Polygon Output Method にて必ずPolylineで出力します。
C.リージョンの輪郭を拡大、縮小
「GerbTool」にはリージョン(ポリゴン)の輪郭を拡大、縮小する機能があります。
メタルなどでは拡大、縮小する機能は有利で開口部を簡単に調整可能ということになります。
また、すべてをリージョン化したものからLine(Track)を引き算してべたの太い部分だけに
するとクリアランス0です。
事前にリージョンを0.1mmぐらい小さくして引き算し後からリージョンを0.1mm大きくして再度
Line(Track)と足算をすれば重なり部分が少しだけある状態にすることが可能になります。
ガーバーイン作業の参考資料
Camtastic以外のガーバーエディタでガーバーデータをAltiumPCBに変換する
ガーバーイン作業を詳細に記載した資料です。