Altium Designer SCH編


「Altium Designer」のSCHでの運用の説明です。

SCHのライブラリ構築
AltiumSCHのデフォルトでは比較的大きなシンボルを配置することとなり少ない部品点数で
図面が一杯になってしまします。
比較的小さくてスマートなシンボルで今後の展開が楽なようなシンボルとそのパラメータの
構築が肝となります。
弊社ではSOP/QFPはスクリプトで作成できるようにしています。
スクリプトを自社向けにカスタマイズすることでサイズなどを微調整可能です。

POWER/GNDの配置
POWERとGNDの配置にて、区別する場合はスクリプトを使用しています。
メニューフォーム内でVCCの電圧やGND名を入力して配置します。
VCC系は入力内容で配置の向きも自動で処理します。

作成環境の構築
ライブラリがあっても実際の回路図入力作業は難しいし手間でしょう。
端的なパラメータ設定と詳細な部品表出力のトレードオフは難しくノウハウが必要です。

部品として出力するもの以外を描く場合もありますがそれはスクリプトでメニュー化しております。
部品ではないので部品表には載らないけれど意味がある図が必要な場合はこれは重要な機能です。
知られていない機能を組み合わせスピーディな回路図入力が可能なようトレーニングも致します。

会社の資材管理に併せたパラメータ設定にも対応したします。
これをされてない方が多いようで部品表の後加工で苦労されているようです。
部品実装面を「Altium Designer」PCBの情報から部品表にフィードバックする手法も伝授致します。

回路図作成の具体的な手法
重要な部分を抜粋して説明しておきます。

01.欠番の処理の方法
 EXCELマクロで欠番や最終番号がわかるようにしました。

02.Make Library
 SCHでもPCBと同様でMake Libraryコマンドがあります。
 複数の回路図から同様に作成して最後にコピペでライブラリを増やすことが可能です。

03.単位の設定
 ミリ系にしたいところですが海外系CADなのでインチ系の方が楽です。
 インチの項目で単位はデフォルトではDXPとなっているので10倍異なるMIL系にした方がいいでしょう。

04.回路図構成
 A3、A2などのサイズでは急に重くなることがあります。
 AD14.3以降の場合でもこれはさほど改善されません。CPUパワーでもあまり回避できないでしょう。
 機能別に分けた複数ページで処理した方がいいでしょう。

05.ピン配置と図形配置
 部品作りで面倒なのがピンの配置ですが、SOPやQFPはスクリプトで自動で作成できるようにしています。
 ネットリストにならない図形配置が必要な場合もスクリプトで配置できるようにしてあります。

06.コメント欄の文字合成
 コメント欄にコンデンサなどの詳細情報をどう記載するかが重要です。
 複数のパラメータを合成することが可能です。
 コメント欄 = "Value" + ' ' + "Wattage"
 コメント欄 = 10Ω 1/4W などという表示になります。

 コメント欄 = "Value" + '/' + "Voltage"
 コメント欄 = 10uF/10V などという表示になります

07.部品挿入
 WIREで引かれた部分にダンプ抵抗などを挿入したい場合があります。
 その場合は新規発行した部品をその線上にドラッグすると自動でWIREがカットされて挿入されます。
 図面上に配置されている部品はドラッグしても挿入されませんが、コピペすれば同様の動作をします。

08.Break Wire
 WIREの結線を変更したい場合に削除して再編集するのは面倒です。
 Break Wireコマンドでは水平、垂直をある範囲で削除してくれるので結線を代える場合は有用な機能です。

09.Componentのパラメータ
 部品表の項目に使えるようにパラメータで分類した方がいい場合があります。
 下記のパラメータを設定すればいいでしょう。
 Maker、Value、Voltage、Wattage、Tolerance、Size、Temp. coef.

10.回路図での日本語入力
 日本語を入力する為にはフォントをどうするかという問題があります。
 好みもありますが、弊社ではメイリオを使用しています。

11.REF番号のXY座標
 回路図上のREF番号(デジグネータ)のXY座標をレポートとして出力する機能がAD16辺りまではあります。
 その座標を加工してPIKファイルにして基板上の部品をそれと相似の位置に移動することが可能です。
 EXCELマクロで実現していますが、複数ページの場合はこれは威力を発揮します。

「Altium Designer」SCHでの回路図入力
別の項目でも触れておりますが、回路図入力だけも受け付けております。

これらの内容をまとめたAltium Designer SCHガイドブックを作成しました。

また、こちらのブログでもAltiumSCH関連の情報発信をしています。