図鑑 弘法大師の足跡 久谷地区編  もどる
 
1. 足跡(あしあと)大師堂


(所在地)松山市矢谷町
(由来)お堂の板木に、「大同6年、弘法大師42才のとき、四国御巡回の際立ち寄り、ここに水を求め給えし古跡なり。」とある。
 この地域は、弘法大師伝説の特に多い地域である。その一つの足跡大師堂は、四国霊場浄瑠璃寺や久谷中学校とは御坂川を隔てた対岸の旧道沿いにある。1m角くらいの石組みの泉にかけて、お堂が立てられている。お堂の中には弘法大師の足跡と伝承される窪みがついた1m弱角の扁平石が祀られている。「お堂下の泉は、南海地震の際涸れてしまった。」と農作業帰りの年輩の女性が教えてくれた。お堂際には江戸時代の銘の入った石造手水鉢がおかれており、すでにそのころから信仰が集められていたことが分かる。 

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