塾の授業参観


 No.305 2005/6/22 UP   2010/12/4改訂
ココアを飲んで比の勉強−小学6年算数 比
 
 
 6年生は、1月に「比」の勉強をするのに、ココアをつくって飲みました。この単元では、量の割合を「比」というもので表すことを勉強するものです。
 比の勉強の最初は、ココアをつくって、どれが同じ味かを確かめるものです。AとC、BとDが同じ味だということに気づき、それが同じ比(割合)だからということを理解しました。
 ココアをつくって味を確かめる操作をしながら、こどもたちは、「比」や等しい比のしくみをイメージしていくわけです。こうした操作は、「比」をイメージできることと同時に、こどもたち自身が、その結果を確かめることができる点にあります。自分自身が納得することは、算数・数学などの勉強では大切です。
 また、習熟にあたっては、まず図をかいて問題を解くことが大切です。





No.304 2004/6/30 UP

パズルで面積の公式を−小学5年算数 面積

 5年生は、10月に三角形、平行四辺形などの四角形の面積について勉強しました。
 この単元では、四角形の面積を求める公式を理解し、それを実際に使えることが目的となっています。 
 「平行四辺形の面積=底辺×高さ」はどうしてこうなるのでしょうか。私たちは、図1・図2のような、図形をしきつめるパズルで、そのことを勉強しました。
 図1は、「底辺と高さの同じ平行四辺形は面積が同じ」ということを、左のものを右に置き換えてしきつめれることで理解しました。また、図2は、それを長方形にも置き換えれることを示した物です。
 このように、厚紙に書き込み、切り抜き、しきつめるといった操作をしながら、こどもたちは、面積の公式のしくみをイメージしていくわけです。
 パズルの良さは、面積をイメージできることと同時に、こどもたち自身が、その結果を確かめることができる点にあります。自分自身が納得することは、算数・数学などの勉強では大切です。 

  図1 2つの平行四辺形の面積は同じ
 
図2 平行四辺形と長方形の面積は同じ




No.303 2001/8/23UP
  2010/12/4改訂
ユニットでしきつめたデザイン−中学1年数学 図形の移動      
 2011年度からの新指導要領で図形の移動が復活しました。中学1年生は、「平面図形第1章図形の基礎」(啓林館)の単元について、塾のテキストで図形の移動を勉強しました。そのあと、図1のユニット図形を使い、回転、対称、平行移動を組み合わせていろいろなデザインをつくってもらいました。計算ばかりが数学ではなく、数学にも美しさがあるということを体験してもらう授業です。下のデザインは、生徒の作品の一例です。
(参考文献:数学教育協議会編「数学教室」)

   図1
   
          生徒の作品例

No.302 2001/6/15UP  2010/12/4改訂
 ミニ句会をひらこう−小学6年国語

(2001年5月実施。教科書「小学国語」6年上「短歌と俳句」光村で勉強のあと、開始。)
一日目の授業
   (机の配置はスクール型)
先生 いよいよ俳句づくりです。
   まず、自分に俳号をつけましょう。
  (生徒は 俳号を考えていく。案外はやくできる。できない人は二日目までに考えてもらう。)
先生 小学生のみなさんにとって、もっとも作りやすい基本型で挑戦してみましょう。
    季語+や → 季語と関係のない12文字
   俳句の作り方
   @読みたいと思う対象を決める。(下5)
    例 □□□□□ □□□□□□□ 秘密基地
   Aそれとよく響きあう「季語+や」を決める。(上5)
    例 どんぐりや □□□□□□□ 秘密基地
   B下5の名詞のことをすなおに言う。(中7)
    例 どんぐりや 少年時代の 秘密基地 (やまと) (「別冊俳句の缶づめ」引用)
  (Aのときに使う夏の季語をプリントしてわたす。)
  (生徒は、塾の教室の外などを眺めながら句作。@〜Bの手順で書いていく。20分くらいでほとんどできる。机間巡視で個別に指導する。)

二日目の授業
先生 みんながつくった俳句を書いて出して下さい。
   (先生は、俳号をかくして、出されたみんなの俳句を板書)
   1 夕焼けやまっ赤にそまる窓の外
   2 新緑や元気にあそぶ荏原小
   3 白くつや夜空にひびく雨の音
   4 夕焼けやガミガミおこるお母さん
   5 サイダーやわたしののどをうるおせよ
   6 夏の夜や長くきいろい流れ星
   7 初夏やきらきらひかる水たまり
先生 選句です。自分でいいと思う俳句を2句選んで、選評をしてください。
未久 1 夕焼けやまっ赤にそまる窓の外
      夕焼けが赤いというのでなく、夕焼けがうつる窓がまっ赤というのがいい。
    6 夏の夜や長くきいろい流れ星
      夏の夜に流れ星のきれいに流れる様子が想像できる。
ミー  1 夕焼けやまっ赤にそまる窓の外
      秋らしいことが表現されています。
    6 夏の夜や長くきいろい流れ星
      夏の夜をぼんやり見ているし、流れ星が流れる様子。
りこ  1 夕焼けやまっ赤にそまる窓の外
      窓の外がだんだん赤くそまっていく様子をうまく表現している。
    7 初夏やきらきらひかる水たまり
      つゆあけで、夏の太陽が水たまりをてらしているのがよくわかっていいと思った。
優実 3 白くつや夜空にひびく雨の音
      白いくつから夜空にひびくということばがなかなか思いつかなかった。
    4 夕焼けやガミガミおこるお母さん
      自分のお母さんといっしょだ。
    (みんなが選句を終了)
先生 選句の結果を発表します。
   4点句 
    夕焼けやまっ赤にそまる窓の外  青衣
   3点句
    白くつや夜空にひびく雨の音   未久
    夏の夜や長くきいろい流れ星   夏夏音
   2点句
    初夏やきらきらひかる水たまり   優実
   1点句
    新緑や元気にあそぶ荏原小    りこ
    夕焼けやガミガミおこるお母さん  わらしべ
   無点句
    サイダーやわたしののどをうるおせよ  ミー
   (発表のたびに、みんなの わーと言う声が続く。)
   (選評の発表をしてもらう。)
先生 選評名人の発表です。
   夕焼けやまっ赤にそまる窓の外  
   夕焼けが赤いというのでなく、夕焼けがうつる窓がまっ赤というのがいい。(選者 未久)

註1 俳句句会の指導法については、俳人夏井いつきさんの俳句ライブ「麻生小学校版2001年」での指導法を、また、俳句づくりの指導法は夏井いつき等編「別冊俳句の缶づめ01」まる工房1999年を参照した。
註2 毎年、本授業を実施しており、2009年にはそがめ塾小学5年生2人がNHKBS俳句キッズの番組に参加した。





No.301 2001/5/18UP
「円」を楽しく勉強   小学3年の算数

 小学3年生は6月はじめに、算数で「円」の勉強をします。
円の勉強は、1点からの距離が同じ点の集まりが円ですから、そうした学習を
 @短線を放射状にかく
 A紙コンパスでかく
 B鉛筆2本で自作したコンパスでかく、
 C市販のコンパスでかく
の手順で勉強します。

  紙コンパス(数字の下には穴があいている)

 円をかくことはむつかしいですが、こうした道具を使いこなすことも大切です。
コンパスの使用を習熟することを目的に、しかも楽しく勉強したということで、 私たちの塾では、コンパスを使って「ドラえもん」の絵をかく勉強をしました。
 楽しく勉強できていました。

     小学3年生の作品

(注1)順次、授業を公開していきます。
(注2)現在、ホームページ上で、そがめ塾塾舎を建設中です。完成後には、各学年の授業も参観できます。)