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無限調和交代級数

 1-1/3+1/5-1/7+・・・ という無限級数は、π/4に収束することが知られているし、また、

1/2-1/4+1/6-1/8+・・・という無限級数は、(1/2)log2 に収束することが知られています。

どちらも、左辺=「有理数の加減」なのに、右辺は超越数になるのが、なんとも不思議で

すね。これが無限の面白いところでしょう。

 さて、この証明は高校の微積分でわりと簡単に求めることができますが、

ここでは、この2つの級数の収束の様子を、Grapesを使って眺めてみましょう。

Grapesのスクリプト機能を使って、簡単なプログラミングをします(左下図)。pとqに値を入れて「計算」マクロを実行すると、左図のような渦巻きを描いてくれます。この渦は、極限点、P((1/2)log2, π/4)に向かって進んでいることがわかります。 最後の方は見えにくいので、「指定領域の拡大」機能を使って、中心部分を拡大します。そして、更に、p、qの値を大きくして、移動回数を多くしていきます。何度もしつこく拡大してみましょう。自己相似的に、どんどんPに向かっていく様子がわかります(下図)。
# // 初期化
# a:=0
# b:=0
# k:=0
# s:=0
# Draw
# ClrAImg 
# ---
# // 計算
# for s:= Qx to Qy
# k:= 4 * s - 3
# a:= Px 
# b:=Py +1/k
# Draw
# a:= Px + 1/(k + 1) 
# b:=Py
# Draw
# a:= Px 
# b:=Py - 1/(k + 2)
# Draw
# a:= Px - 1/(k+3) 
# b:=Py 
# Draw
# next s
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 上のような点(複素数)の移動によって、極限点が得られる理由を、複素関数を使ってごく簡単に説明します。  

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