はっきり言ってこの曲は超有名ですが、シマリスは最近お気に入りです。
どうして、「未完成」というタイトルがついているかというと、この曲はシューベルトが生きている間には2楽章までと3楽章のスケルツォの一部までしかできていなかったのです。
シューベルトは途中で作曲をやめてしまったわけですね。
うまくいかないとか何とか理由があって。
当時シューベルトはスランプに陥っていたらしいので、やっぱうまくいかなかったんでしょうね。
当然、途中でやめてるわけだから彼の生前に世間に出るわけはありません。
ず〜っと眠っていたわけです。
それが、1865年にウィーンの指揮者、ヨハン・ヘルベックという人が偶然見つけます。そして、彼の手によってその年の12月にウィーンで初演されました。
現在演奏されるのは完成している2楽章までです。
だけど、この曲はそこで終わってもち〜っとも不自然ではないのです。
普通、シンフォニー(ベートーベンの交響曲「英雄」以降のやつね)は、4楽章でこれで終わるぞ〜!!!というにおいをぷんぷんさせて終わるもんなんだけど、←シマリス的勝手な解釈。もちろん例外もあり。例:チャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」。
この曲はその4楽章がないから終わりをにおわせるとこがないわけです。
なのに、ここで終わってしまっても違和感を抱かせないのは、やっぱりシューベルトのなせる技でしょうかね。
注:なぜチャイコの悲愴が例外かというと、これは4楽章でが〜っともりあがって終わらないから。悲愴の場合、どういうわけか3楽章でその「が〜っと」があって、4楽章はえらい暗く終わってしまうのです。
そうそう、それでもっておすすめの演奏。
ちょい高いんだけど、ギュンター・ヴァント、NDR(北ドイツ放送交響楽団)の「ライブ・イン・ジャパン2000」というやつがおすすめ。
去年の秋のギュンター・ヴァントの来日公演を収めたCDです。
他にブルックナーの9番(これも未完の曲)が入っております。
4000円するけどね〜。
シマリスはこの演奏を聞きに行った友人の家でこれを聞いてとりつかれてしまったのでした。
しっかり買ってるし。あはははは。
んでも、一説によると、ヴァント・NDRがいいのは90年代前半?という説もあるけど。
聞いてみないとわからんからCD探そうっと。