ロシアのファーストフードたち(後編)

さて、前編ではいわゆる、ファーストフードの店で売ってるいろんなシロモノをご紹介しましたが、
今日は座って食べるような店ではなくて、立ち食いそばみたいな感覚で食べるファーストフードの紹介です。

まず、はじめに。シャウルマというアラブ出身の食べ物があります。
これは、ドイツでケバブ・ドゥナーという名前で売られているものとほぼ同じです。
どーゆう食べ物かというと、ファーストキッチンの「焼肉ラップ」に似ています。
形はまさにああいう形をしています。(ドイツのはサンドイッチですね)
白い粉からできた皮の中に、ビーフ、マトン、チキンなどの肉をみじん切りにしたものと、
野菜が入っています。野菜は、キャベツ、トマト、たまねぎなどが主なものです。
そして、その肉と野菜には、ケチャップのようなソースと、場合によってはスメタナという、
ロシアのサワークリームのようなクリームがかかっています。(味はブルガリアヨーグルトに似ています)
これがまた、おいしいんです。
モスクワにはこういうシャウルマ屋がいっぱいあります。
これを買って、べりべりと包んである紙を破りながら、食べるのがおいしいです。
シマリスは帰国直前に、ほぼ毎日シャウルマ食べてましたね。
日本にない!と騒いで、帰国するその日まで食べてました。

ちなみに、ペテルブルクにも、数は少ないですがシャウルマ屋はあります。
ただし、名前がどういうわけか、シャベルマになってて、
形はドイツのケバブ・ドゥナーにそっくりです。
これはこれでおいしかった。ドイツとペテルブルクのは、皮がパンなんです。
これまた、うまい。ドイツではまったことはいうまでもありません。

つづきましては、おイモちゃん。なんやねんと思う方が大多数(ロシア知ってる人以外は)
だと思いますが、ロシア語訳したらこうなるんです。箱みたいなキオスクで、
カルトーシカ(おいもちゃん)という名前の店が、モスクワの駅前にたくさんあります。
これは、いってみればロシア風焼きいも屋です。
日本では考えられんようなでかいジャガイモが、石焼イモのおっちゃんが持ってるような釜にはいってて、
注文をうけるごとに、おねえちゃんが釜からイモをとりだして、
器用にナイフで半分に割って、チーズとバターと塩をまぜてくれます。ここまでが標準サービス。
で、そのあとトッピングを選びます。いろいろあります。
きのことかなすペーストとか酢漬けキャベツとかウインナーとか。
これを、いくつか選びます。すると、ねーちゃんがそれをイモの上にのせてくれます。
標準サービスが100円ぐらい、トッピングひとつにつき40円ぐらいです。
ロシアのファーストフードにしたら、ちょっと高めかな。
先述のシャウルマがだいたい120円から180円ぐらいなので。
これまたはまってしまって、夕飯作るのがめんどくさいときは、
わざわざ隣の駅までいって、(シマリスのすんでたところの最寄駅にはなかった)
買ってきましたね。もちろん、帰国寸前に食べまくったり、自分で作ったこともあります。
日本だと割と簡単にできます。レンジでチンして、アルミホイルでくるんで、
トースターで何分か焼けばできるので。

最後に、ホットドックのスタンド
これはだいたいどこの駅前にもあるものですが、
ホットドックばっかり売ってるんです。水もありますが。
朝ごはん食べるのめんどくさいときは、ここでホットドックを買って、
電車の中でもぐもぐ食べるのが日課でした。
フランス風ホットドックをよく食べてましたが、これは普通のホットドックのケチャップのかわりに、
マヨネーズがはいっているのです。なかなかうまい。
そういえば、ホットドックの新製品がでたときは、キャンペーンやってて、
ホットドックを買うと、無料でペプシコーラのさくらんぼ味をつけてくれました。
その新製品、ちょっと高かったけど、おいしかったです。

あぁ、これを書いてると、ロシアに高飛びしたくなってきました。
たべたーい!
あの国には、不思議な力があるようです。
いるときは、あぁもう早く帰りたい!と思うことがあるんですけど、
いったん日本に帰ったら、あぁ戻りたい、と思わせる魔力があるようです。
つくづく不思議な国だ。まぁ、そうでなければ、この国のネタでこんなにコメントできないんですけどね。

面倒な国ですが、いってみる価値は十二分にあると思いますよ!

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