ミニコラム2「モーツァルト 交響曲第40番」

これまた半ば演奏会の宣伝ですけど、そんでもってシマリスはのってないので完全に「傍観者」としての立場ですが、CDと解説書(これがないと書けない…)はあるので書いてみます。実はちょびっとクラリネットの話も入るのです。


まず、モーツァルトはこの曲を異常とも言える早さで作曲しています。
なんと1ヵ月半の間に3曲交響曲を書いています。
もっとも、
モーツァルトの時代の交響曲はミニコラム1のチャイコフスキーのものとは異なり、シンプルな構成で長さも30分弱です。
一般的に良く知られている「交響曲」は40分から50分ほどなので、この時代の交響曲はこじんまりしています。
楽器の編成も、
弦はフルセット(ファーストバイオリン、セカンドバイオリン、ビオラ、チェロ、ベース)揃っていますが、管はフルート1、オーボエ2、ファゴット2、ホルン2しかありません。
なお、この曲にはクラリネット2本を追加する版もあります。
最近はクラリネットあり版が好まれて演奏されます。
シマリスのオケもクラリネットあり版を演奏します。
クラがないとオーボエがものすごくしんどいのです。吹くところが増えるから。
クラリネットはこのころまだ発達途上の楽器だったので、モーツァルトのシンフォニーにおいてのクラリネットの立場はめちゃくちゃ控えめです。
ってシマリス愛用の解説書にはそう書いてあるけど、実際けっこうおいしいと思います。
クラリネットは。
ちなみに、
ーツァルトがオリジナルを世に出してから、しばらくしてクラリネットを加えて木管パートを修正した第2版を作っています。←これがクラリネットあり版。


この曲は、モーツァルトの41曲のシンフォニーの中でもめずらしい短調です。
41曲中短調は2曲しかありません。
で、シマリスが聞いて思ったことですが、
短調なんだけど暗く、どんよりとした印象はあまり受けません。どちらかというと、物悲しい印象を受けます。
季節にたとえると、ずばり秋がぴったりだと思うのです。
聞き込むとどんどんそのよさがわかってくる、そういう曲だと思います。

さて、シマリスの持っているCDですけど、こ〜れがまたさっき気づいたんだけど、実はクラなし版でした…。
カール・ベーム指揮、ベルリンフィルハーモニーオーケストラの演奏
のものです。
ドイツ・グラモフォンの廉価盤なので、1500円程度で手に入ります。
よ〜く聞いてたらクラがやってるとこ全部オーボエがやってた…。あ〜いいのか悪いのか…。

 

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