ロシアの郵便事情

さて、久しぶりの更新と相成りましたが。
ロシアの郵便事情を語ってみようと思います。

まず、ロシアに旅行したとして、
日本にはがきを出したとします。
これが日本につくのに、モスクワからどういうわけだか、
日本まで2〜3週間かかります。

下手したら1ヶ月・・・。
ありえない!!!

さて、逆を考えてみましょう。
私はドイツからロシアにはがきを出したのですが、
どういうわけだか、
日本より近いはずなのに、
同じぐらいかかりました。

そして。

はがきが届く順番はばらばらだし、
挙句の果てに出したはずのはがき(の一部)が消失トリック〜〜〜♪

↑本当にあった話です。

さて。気を取り直して。
荷物の場合はどうかというと。
日本=ロシア間の荷物の移動は、どういうわけだかはがきより早く着きます。
EMS(国際スピード郵便)だと3日から1週間、エアメールで1週間〜10日ぐらい。
で、日本だと宅急便でも小包でも家まで直接持ってきてくれますが、
ロシアはそんなに甘くありません。
EMSは、かろうじて寮まで届きますが、
それ以外の、航空便、船便、SAL便で送られてきた荷物は、
その住所から一番近い郵便局止めになります。
で、その住所には、どこの国のだれそれさんから荷物がきてますよ、
身分証明書とこの紙に必要事項を記入して持ってきてちょうだい、
という紙切れ(わら半紙のほんっとに紙切れ)
が届きます。
それに、住所と名前とパスポート番号とパスポート発行元(日本の場合は外務省)を書いて、
パスポートを持って、郵便局にとっとこ引き取りに行くわけです。

これが軽い荷物だったら問題はないわけですが。
天気悪いわ、荷物は重いわ、だと悲劇です。
友人がその悲劇に見舞われておりましたが。
もしロシア人がネット通販で電化製品とか買ったらどうするんやろう。

さて。今度は送る編です。
私はロシアから大量にいろんなもんを日本に送り返しましたが。
まーこの国の国際郵便事情のよろしくないこと。

日本ではそこらへんの小さな郵便局からでも、
国際郵便を送ることは可能です。
実際うちの母が家から最も近い小さい郵便局でEMS送ってましたし。
が、ロシアの場合は、国際郵便は国際郵便局というところに行かないと扱ってくれません。
とりあえずモスクワでは、知ってるところが2箇所。
1.チースティイ・プルーディの国際郵便局
2.ワルシャワ街道の国際郵便局
シマリスは2のワルシャワ街道の郵便局を愛用していました。
が、ここ、駅から遠すぎて、路面電車かタクシーでしかいけないところです。
しかも、国際郵便局と言ってるのにぜんぜんわかってくれない運ちゃんが多いこと。
しょうがないので、路面電車で行ったことが数回。

中はロシアには珍しく、きれい。
で、入り口で日本の銀行の窓口にあるような、整理券をとって、
ひたっすら自分の順番がくるまでまつわけで。

ちなみにロシアでは、原則として荷物は自分で梱包してはいけません。
箱代、もしくは包装料を払って、そのままぼんと荷物を出すと、
プロの手つきでばし〜〜〜っとくるんでくれます。
箱のまま出しても、箱開けて中身を出せといわれるのが落ちなので、
リュックに詰めて、そのままこれ送って、と出すのが賢いやり方です。
ちなみに、この国、EMSだけは違うところに行かないといけません。
DHLは結構たくさん窓口があって、でかい郵便局の中にあったりするんだけど、→ただしバカ高い。
EMSはワルシャワ街道の国際郵便局のちょっと北側の、
プレハブ小屋に、EMSの看板が立ってるところにいかないといけないのです。
そしてEMSの値段は日本と同じだし。
他のは日本より安い目ですが。(それでもロシアの生活レベルだと痛い)

期間は、航空便だと10日前後、船便だと1ヵ月半から2ヶ月程度でちゃんと届きます!
箱がべこべこになっていますが、中身はとられることもなく無事でした。
しかし、何を送るかというのをちゃんとロシア語でいえないと、
ちょっと苦労します。
税関申告書にすべて書かないといけないので。
まぁおばちゃんに聞けば教えてくれますが。

とまあ、ちょっと変わったロシアの郵便システムについてのお話でした。

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