モスクワ地下鉄の小話

4の続きですが。

もうすこし具体的に「地下鉄」という乗り物について検証します。
まず、アナウンスですが。
以下日本式。(大阪市営地下鉄御堂筋線を例にとります。私がしょっちゅう使ってるので)

(扉が閉まるとき)
「扉が閉まります。ご注意ください」
(走り出してしばらくすると)
「次は〜淀屋橋〜淀屋橋〜市役所前〜。京阪線は次で乗り換えです」
「○○(建物の名前だったり店だったりいろいろ)へは次でお降りが便利です」

(駅が近づくと)
「まもなく、淀屋橋〜淀屋橋〜市役所前〜。京阪線は乗り換えです」
「左側の扉が開きます、ご注意ください」

とまぁ、2回アナウンスするのが普通です。日本の場合は。
ロシアは違います。

(扉が閉まるとき)
「アスタロージナ・ドヴェーリ ザクリバーイェッツァ」
「スレードゥユシィー スタンツィイー アクチャーブリスカヤ」
(和訳 扉が閉まります ご注意ください。次の駅はアクチャーブリスカヤです)

(駅につくと)
「スタンツィイー アクチャーブリスカヤ ペレホット ナ カリツェブーユ リーニユ」
(和訳 アクチャーブリスカヤ駅です。環状線へは乗り換えです)

これだけしかないです。この文章とはちょっと違うけど、
証拠の品をばっちり録音してまいりました。音悪いけど、聞いてみてください。
駅の名前が違いますが。→きいてみる。

あと、モスクワの地下鉄は、扉閉まるの思いっきり乱暴です。
ばたーん!!!!!こんな感じ。
なので、緑線では、扉が閉まるときは、はさまれないようにご注意ください、なんていってます。
それは録音できなかったんだけど。
日本だったら、駆け込み乗車はおやめください、だと思うんだけどね。
駆け込み乗車を否定していないあたりがロシアっぽい。

あと、東京の人が大阪の乗車マナー見てびっくりするのと同じで、
ロシア人めっちゃ大阪人みたいな乗り方します。
いや、もっとひどいかも。
大阪でも乗車位置というのはあります。で、みんなそこに電車がくるまで並んでます。
で、電車が来て扉が開いた瞬間、整列は崩れます。
ロシアの場合、その乗車位置なんてもんはありません。
最初からみんな思い思いの場所で電車を待っているのです。
で、扉が開いた瞬間、われ先にと乗り込むのです。
そして、ここからがポイント。
地下鉄は3分以内に次の電車がくるため、さっさと発車したい。
日本だったら、乗降終わるまで待ってくれますが、
ロシアは待ってくれません。
さっきのばたーん!!!!!という調子で、
ドア閉められてしまいます。
当然、はさまれる人が出てきます。
ひどいときには、降りる人終わって誰も乗ってないのに扉閉まったりします。
すごいです。
いいんでしょうか???

こんな体験をしました。
やたらめったらこんでて、(たぶん夕方にのったんかな)
あまりに次の駅で降りる人が多くて、道を譲ろうと思っておりました。
で、いっぱい人が降りていきました。
で、戻ろうと思ったら、非情にもドアを閉められてしまい、
その電車に乗れず、あっさり去っていかれました・・・。
当然憤慨ですが、憤慨してる人は我々だけではありませんでした。

地下鉄はものすごいスピードで走ります。
たぶん下手したら時速100キロぐらい出てるかも知れません。
なので、走ってる間はものすごい轟音がとどろきます。
うるさくて会話できません。これを最初体験したときはびっくりしました。
時速100キロって新快速やん!みたいな。新快速こんなスピードで走ってても、
まだ静かやもんなぁ。130キロ運転してても静かだよ。
モスクワ広くて駅と駅の間が広いからできるワザですね。
これをあらわしたレクラマがあります。
ジェットコースターのレールに地下鉄の車両がのってます。
つまりジェットコースター並みに速いってこと。
確かにジェットコースターはものすごい音たてて走りますよね…。

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