一日目は、地に足がつかないことばかりでした。それに寒かったです。ダウンジャケットにオーバーズボンが必要でした。
まず、服装は、カジュアルでいいのか心配でしたが、卍01番で、カジュアルな恰好でお参りする外人さんに会い、安心しました。

巡礼グッズが、納経所でいろいろ売ってました。御朱印を押してもらう納経帳は必須アイテムです。そして、今後何かと役立つだろうと、
歩き専門の地図も買いました。(結局、この地図を開くことは、一度もありませんでした。ガイドブックの歩き地図の方がより現実的で
わかりやすかったので・・)

卍01番で、大勢の人に会ったけど、歩きの人は、私一人だけでした。白衣を着た団体さんも外人さんも、どこかへ行ってしまいました。
変化のない道を、ひたすら歩きます。時々、地図にある目印を見つけると安心したり、目印が見つからず不安になったりの繰り返しです。

太陽の位置も方角を知る手がかりです。リュックサックしょって、地図見ながら歩いている、おじさん一人。どこから見ても「歩き巡礼」バレバレです。
家の外で日向ぼっこしているおばあさんから、「卍02番は、次の角を右へ行くと行けるよ。」教えてくれます。「すみません。ありがとうございます。」

卍02番に着くと、歩きのおじさんに会いました。その人は、二回目だそうです。御朱印をいただいた後、納経所のおばあさんが笑顔でやさしく、
「お茶いれたから、どうぞ一服していってくださいな。」お言葉に甘えて、いただくことにしました。・・・これがお接待なのかー　感激しました。

卍03番・卍04番とも、このおじさんと同じペースで最後まで一緒でした。「よく会いますね。」「そうですね。」
歩き巡礼の人に会ったのは、12日間で、これが最初で最後です。今思うと、このおじさんともっと話をしておけばよかったと、悔やまれます。