パーマン 雑記

単行本未収録の理由
2004-11-20
  パーマンの漫画は調べると200話以上が作られているが、
  てんとう虫コミックスには97話しか収録されていない。
  半分以上が収録されていない。
  収録されなかった理由として考えられるのは以下の4点である。
    1.現在の設定との食い違いがある。
      デザインが違っているパーマンマスクとか、5号の存在などはこれに入る。
    2.差別表現がふくまれている。
      「くるわせ屋」は人の精神を狂わせる話なので、精神障害者差別につながるし、
      「怪獣さがし」は人食い人種が出てくるので、人種差別につながると
      考えられているようだ。
    3.質が高くない。
      作者が質が高くないと判断してコミックスには入れなかった。
    4.低年齢向けである。
      小学館の学習雑誌のめばえ、よいこ、幼稚園、小学一年生あたりは、
      最初からてんとう虫コミックスの収録対象から外されていたようだ。
      しかし、この範疇はぴっかぴかコミックスがカバーし始めている。
      低年齢向けでも面白い作品は結構ある。
  未収録のもので、どれがどの理由であるか考えるときに、1、2、4でなければ、
  3であると思ってよいだろう。
  しかし、理由がわからないものも幾つかある。
  「特大クリスマス」(コミックス3巻)は1の条件に反しているのに載せてある。
  「ロボット・ゴリアテ」は1、2にも当てはならなく、面白い作品なのに、
  てんとう虫コミックスには未収録だ。小学ニ年生掲載作品だが、小学ニ年生から、
  「ラッパでとんでこい」「ガン子誘拐事件」が収録されているので、4の条件にも
  当てはまらないと思う。
パーマンの言葉、漫画の中での使用
2004-11-13
  パワッチ、パーチャク、ヘコなどの言葉はアニメ(シンエイ動画版)で、
  作られた言葉だそうだ。それが漫画の方にもフィードバックされ使われている。
  「パーマンと東京一周空の旅」(コミックス5巻)では、
  まだ、「パワッチ」ではなく、「シュワッチ」と言っている。
  「パーマンがお手紙出した!」(コミックス6巻)では、
  「パワッチ」「ヘコーッ」が使われている。
  「コピーのみち子」(コミックス7巻)では、
  「パワッチ」が使われているが、ずっこけたときは「ズコ」だ。
  「へんな大手がら」(コミックス7巻)では、
  「パワッチ」が使われている。
4本指の手
2004-11-11
  旧作のマンガでは手が4本指で書かれている。
  旧作のアニメでも4本指で書かれている。

  参考
    パーマン旧作アニメの画像

  ネットに書かれていた情報によると、手が4本指なのは、
  元々はディズニーが動画で手を素早く動かすときにリアルに見せるために
  開発された手法で、それを手塚さんがマンガに取り入れたそうだ。

  参考
    ミッキー・マウスの指はなぜ4本なの?
    ミッキーマウス

  さらにそれを、藤子さんや他の漫画家が取り入れたようだ。
  赤塚不二夫さんの天才バカボンでも初期は4本指で書かれている。

  参考
    天才バカバン

  しかし、日本では、人権問題につながるということで、
  後に、4本指で書かれることはなくなってしまった。

  参考
    4本指について
1ヶ月の作品数
2004-11-10
  パーマンの旧作の時代、藤子・F・不二雄さんが1ヶ月に書いたパーマンの数がすごい。
  たとえば、1967年7月をみてみると、12作品も書いている。
    小学一年生67年7月号      パパがとんじゃった(ぴっかぴかコミックス1巻)
    小学二年生67年7月号      腹ペコ怪獣あらわる(藤子不二雄ランド5巻)
    小学三年生67年7月号      無人島で暮らそう(藤子不二雄ランド5巻)
    小学四年生67年7月号      脱獄囚とおばあさん(てんとう虫コミックス1巻)
    小学五年生67年7月号      女の戦い(てんとう虫コミックス2巻)
    小学館コミックス67年7月号   ワニザメ船長(てんとう虫コミックス4巻)
    少年サンデー67年7月 1日29号  八百長プロレス(藤子不二雄ランド5巻)
    少年サンデー67年7月 8日30号  ○ソ○ロ・コンクール(てんとう虫コミックス2巻)
    少年サンデー67年7月15日31号  国際スパイ大作戦(藤子不二雄ランド6巻)
    少年サンデー67年7月15日夏増刊 パーマン5号誕生(藤子不二雄ランド6巻)
    少年サンデー67年7月22日32号  パーマンやめたい(てんとう虫コミックス2巻)
    少年サンデー67年7月29日33号  パーマン5号の空き巣退治(藤子不二雄ランド6巻)
旧作漫画の星野すみれ
2004-11-09
  旧作漫画で星野すみれは以下の作品に出てくる。
  初出掲載誌の発売順に並べると以下のようになる。
    「ぼくはスターだぞ」
        (てんとう虫コミックス2巻 初出:少年サンデー67年6月24日28号)
        1号が星野すみれを見て、「あの星野って子どこかで会ったような気が
        する。」と言う。
    「女の戦い」
        (てんとう虫コミックス2巻 初出:小学五年生67年7月号)
        パー子が星野すみれの写真をもってきて、自分の顔について、
        「この写真と同じくらいだと思えばいいわ」と言う。
    「わが友「有名人」」
        (てんとう虫コミックス1巻 初出:小学四年生67年8月号)
        星野すみれの正体についてのほのめかしはなし。
    「赤い羽根」
        (藤子不二雄ランド8巻 初出:少年サンデー67年10月7日43号)
        パー子と星野すみれが一緒に街頭で赤い羽根の共同募金に参加する。
        パー子と星野すみれが知りあいだということが明らかだ。
        星野すみれの鼻が黒くないのでコピーロボットではないようだ。
        パー子の方がコピーロボットかな。
  パー子の正体については、読者に明らかにしなかった旧作漫画であるが、
  「パー子=星野すみれ」という設定は星野すみれの初回登場からあったみたいだ。
同姓同名の有名人
2004-11-08
  須羽満夫
    諏訪満男・吉岡秀隆演じる「男はつらいよ」のさくらの長男
  星野すみれ
    ピアニスト
    女優 星野光代の旧芸名
    小説家
変な名前
2004-11-07
  ミツ夫、スミレ、法善、みち子などは、世間でもあり得る名前だが、
  カバオ、サブ、ガン子はなさそうな名前である。
  カバオはカバに似てるから付けられたあだ名だと思うし、
  サブは三郎からつけられたあだ名だと思うが、
  漫画でも、アニメでも本名が出てきたことはない。
  ドラえもんのジャイ子も本名が出てきたことはないが、
  明らかにジャイアンの妹だからつけられてあだ名だということはわかる。
  先生もカバオと言ってるし、カバオが本名なのかな。
  ガン子もお母さんからガン子とよばれてるしなー。
  この3人の名が本名なのかあだ名なのかは永遠の謎である。
バードマンの超能力
2004-11-06
  バードマンの超能力(瞬間移動や念力)は円盤の力もあるが、自身の能力もある。
  アニメ521話「バードマンの休日」では、バードマンはミツ夫のパパの
  同僚の鳥居さんに変身してミツ夫の家に遊びに来る。
  ミツ夫とガン子が心の中で「おみやげないのかな」と思うと、
  バードマンは超能力でそれがわかって、おみやげを忘れたことを詫びる。
  また、念力でトックリを宙に浮かせて見せる。
  夢の中でおもちゃで遊んでいる夢をみると、ミツ夫や近所の子ども達の
  おもちゃが家を飛び出して、町を行進したりする。
  けっこうすごい能力だ。
バードマンの銃
2004-11-05
  バードマンはいろんな銃をもっている。
    脳細胞破壊銃(旧設定)
    細胞変換銃
    記憶喪失銃(410話「さよならパー子」)
    分子分解銃(176話「ツボにはまったパーマン」)
    催眠銃(182話「ミツ夫、パーマンの秘密をばらす!?」)
    ドブさらい銃(209話「ミニミニパーマン」)
    クリーニング銃(214話「いたずら書きご用心」)
    バリヤー銃(275話「パーマンセットむだ使い禁止」)
    太っちゃう光線銃(347話「パーマンでラクすると……」)
    時間止めピストル(350話「時をかけるパーマン」)
    無重力銃(498話「宇宙をめざす無重力訓練」)
    復元銃(521話「バードマンの休日」)
  ガンマニアかな。
パーマンをやめるとき
2004-11-04
  パーマンをやめるとき、パーマンの秘密を守るため、
  記憶喪失銃によってパーマンであったときの記憶が消される。
  (アニメ第410話「さよならパー子」参照)
  こんな銃があるということは、パーマンの正体がばれたとき、
  細胞変換銃で動物にされるというのは、嘘ではないかと思う。
  正体がばれた相手の記憶をこの銃で消してしまえば良いから。
  バードマンが動物にするというのは、むやみにパーマンたちが
  自分の正体をばらさないようにするための戒めだろう。
  2004年映画ではオクト博士にミツ夫の顔がばれているが、
  バードマンによって記憶が消されたのかも。
ぴっかぴかコミックス感想
2004-11-03
  「パーマンセットのひみつ」
    「パーマン誕生」の小学1年生版のようである。
    本来なら先頭に持って来るべき作品なのだが、
    そうしなかったのは、原稿がカラーでないからかな?
    てんとう虫コミックスのようなバードマンの威圧感がない。
    このことは秘密だよと言うだけで、動物にしてやるとは言わない。
    ミツ夫もずるさがない。
    コピーロボットに自分に代わってしかられるように言わない。
    やはり、低年齢用の話のつくりになっている。
  「あらしをふきとばせ」
    ミツ夫は台風を怖がって布団をかぶって震えていたが、
    自分がパーマンであることを思い出すと、
    勇敢に嵐の中を人助けののために飛び出す。
    このへんが、2004年の映画でも見せたミツ夫らしいところである。
    パーマン・モードになるとかっこいいのである。
  「兄さんをパーマンの弟子に」
    パーマンのときはかっこいいのだが、家に帰ってミツ夫にもどると、
    頼りなく人には映る。ガン子はそんな兄に強くなって欲しいと思う。
    このあたりは仕事ではバリバリの企業戦士だが、家に帰ると家族にだらしなく
    思われてしまう世のお父さんたちの姿が重なる。
    したくないカバオとの決闘をガン子に設定されてしまい、しぶしぶカバオと
    戦うが、偶然にも勝ってしまう。
    「そんなに強いのになぜ逃げたりあやまったりするの。」とのガン子の
    問いかけに対して、パー子が
    「ほんとに強い人は、けんかなんかしたがらないのよ」と言うところが、
    なかなか良い。
  「ロボット・ゴリアテ」
    ゴリアテというのは旧約聖書にでてくる、ダビデとたたかった巨人の
    名前から来ている。だれにも倒せなかったゴリアテを少年ダビデが石を投げ、
    ゴリアテの急所である額に当てて倒した。この話はこのエピソードを
    モチーフにしている。
    最後にパーマンが「一番怖いのはうちのママです。」と言ったのに対して、
    ミツ夫のママが「きっとよっぽど強いのよ」と言っているのには笑った。
ぴっかぴかコミックス
2004-11-02
  「ぴっかぴかコミックス パーマン 第1巻」が発売された。
  全10話が、てんとう虫コミックスに未収録のものである。
  そのうち7話は藤子不二雄ランドにも未収録だった。
  旧作であると思われるが、手の指が5本になっている。
  5本に書き直したのでなく、はじめから5本だったようだ。
    タイトル          初出掲載誌      備考

    パーマン出動する!     小学一年生67年05月号
    インスタント・ロボット   小学一年生68年02月号
    おばけ屋敷         小学一年生67年10月号
    パパが飛んじゃった     小学一年生67年07月号
    ゆうれい島         小学二年生68年07月号 藤子不二雄ランド8巻
    あらしを吹きとばせ     小学二年生67年09月号 藤子不二雄ランド5巻
    みつ夫くんが三人      小学二年生68年06月号
    兄さんをパーマンの弟子に  小学二年生67年11月号
    ロボット・ゴリアテ     小学二年生67年05月号 藤子不二雄ランド7巻
    パーマンセットのひみつ   小学一年生67年03月号

    図かいパーマンセット    虫コミックス3巻カバー裏
  図かいパーマンセットではパーマンの力のみなもとがパーマロゲンでなく、
  パーマロイドになっている。

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