2004年映画「タコDEポン アシHAポン」の感想

・映画と原作漫画の関連

  「鉄の棺おけ突破せよ」(コミックス4巻)
    ・誘拐された人を救出するため、敵の秘密基地に乗り込む。
    ・マスクをはがされて、敵に正体がばれそうになるが、顔が真っ黒
     だったのでばれずにすんだ。
  「水爆とお月さま」(コミックス4巻)
    ・危険なものをパータッチで宇宙に捨てに行く。
  「さらわれてバンザイ」(コミックス5巻)
    ・スミレが誘拐される。
    ・パー子の正体がスミレであることが視聴者に明らかにされる。
  「パー子の羽衣伝説」(コミックス6巻)
    ・南の島で休暇を取るスミレ。水着姿。
    ・そのころ他のパーマンたちは大雨の中で仕事中。
    ・パーマンの正体がばれても相手(スミレ)が秘密を絶対ばらさないので、
     動物にされなくてすんだ。
     原作では、パー子の正体がばれたが、老人が秘密を絶対ばらさないので、
     動物にされなくてすんだ。
  「パー子の秘密」(コミックス6巻)
    ・アイドルということで人に特別な目で見られるスミレ。
  「パー子のすきな人」(コミックス7巻)
    ・原作では、パー子がミツ夫を好きなことが視聴者に明らかにされている。
     映画では、パーやんに「1号のこと好きやろ」と言われ、パー子が真っ
     赤になることで、パー子が1号を好きなことを表現している。

・映画の感想

  今回の映画の主要な元ねたは「鉄の棺おけ突破せよ」である。これは、原作パ
  ーマンの中でもわたしが好きなものの一つなのでとても期待していた。しかし、
  原作とはかなり違った内容になっていた。原作のようにはパーやんの知恵が発
  揮されていない。パーやんのたこ焼き屋作戦(たこ焼きの容器にスミレの情報
  提供の呼びかけを載せる)は単にスミレファンの男どもを喜ばせただけで、事
  件解決にはつながっていない。これでは、パーやんはただの変なことするやつ
  で終わってしまう。パーやんの不思議な行動には実は深い意味があるというと
  ころに原作パーマンの良さがあるのに、台無しである。

  2003年、2004年とパーマンが映画化されたのは、スタッフが動きのある
  アクションものをやりたかったからだと聞いている。そういう意味なら、今回の
  映画はとてもスペクタクルがあるものに仕上がっているので、成功と言えるだろ
  う。しかし、ストーリは原作の良さを失っている。

・駄じゃれフランス語

  ・メルシー・ボクー、お礼ワタシー
    Merci beaucoupは「本当にありがとう」と言う意味。
    ワタシーは、僕と私という駄じゃれ。
  ・イカジュポーン
    Je(ジュ)は「私」という意味でフランス語ではよく使われる。
    「ジュなんとか」というとフランス語ぽく聞こえる。
  ・ジューとジューでニジュー
    同上
  ・麻布十番(アザブジュバーン)
    Je viens(ジュ・ヴィアン)は「私は来る」という意味。
    ジュ・バーンをつけるとフランス語ぽく聞こえる。
  ・ウィ−ね
    oui(ウィー)は「はい」という意味。
    「いいね」の駄じゃれ。
  ・しめサバ
    Ça va?(サヴァ) は「お元気ですか」という意味。
    魚のサバの駄じゃれ。
  ・タコDEポーン、アシHAポーン
    deは「〜の」という前置詞。deを使うとフランス語ぽくなる。
    haという前置詞はない。フランス語ではHの発音はしないので、
    実際は「アシヤポーン」となる。
    タコでポン、足八本。ポンとポンが韻を踏んでいる。
  ・デ・ア・パーマン
    aは「〜で」という前置詞。aを使うとフランス語ぽくなる。
  ・人間タコ・デ・コントーロ・ア・ロール・システム
    de,aを入れてフランス語ぽくしている。
    人間をタコでコントロールするシステムのこと。

・印象に残ったこと

  ・「これはなにかの秘密基地!・・・って書いてあるし。」
   (しかもふりがなつき)には、わらった。

  ・スミレとコピーが記憶の交換して、パーマンセットを
   受け渡しする場面がきれいだった。

  ・タコの親機を宇宙まで捨てに行ったのはなぜだろう。
   そのまま壊せばよかったのに。

  ・ミツ夫はスミレ以外にも、敵にも正体見られているのに、
   スミレに見られたことだけ気にしている。

  ・最後にパー子が赤くなったのもタコにひっかけたのかな?

  ・同時上映のドラえもんとパーマンは、約束をはたすという
   共通のテーマがあったみたいだ。

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