パーマン5号

パーマン5号は赤ちゃんのパーマンである。
「パー坊」という愛称で呼ばれている。

てんとう虫コミックスでは、3巻の「特大クリスマス」に出てくるのみである。
旧作アニメ(1967年)には出ていたみたいだが、
新作アニメ(1983年)には出ていない。
漫画では藤子不二雄ランド(1987年)には載っていた。
藤子不二雄ランドは古本屋でも高価で手に入れにくい。
パーマン5号が出てくる話で、比較的手に入れやすいのは、
コンビニ販売用のMy First BIG(2002年)で、
「パーマン5号誕生」が特別収録されている。
古本屋でも比較的安価で手に入れやすい。

「パーマン5号誕生」あらすじ

  ある暑い夏の日、公園で一休みのパーマン1号。
  マスクの中まで汗びしょりなので、だれもいないのを確かめ、マスクを脱い
  で汗をふく。
  しかし、木陰からガサガサと言う音。
  ようすを木陰から赤ちゃんに見られていた。
  赤ちゃんだということに安心する1号。
  このことを2号、3号に話すと、3号に「片言もしゃべらないの?」と
  問われ、1号は心配になる。

  お母さんと一緒にいる赤ちゃんを見つる。
  ミツ夫  「この顔覚えているかな。大丈夫だと思うけど・・・」
  マスクなしの姿で近づく。
  ミツ夫  「やあ、かわいいぼっちゃんですね。」
  赤ちゃん 「パー、パー。」
  お母さん 「パーってなんのこと?」
  赤ちゃん 「トオクデヨンデルコエガチュル」
  お母さん 「まーコーちゃん歌がおじょうずね。」

  1号は2号3号のもとに戻り、「あの子の言っている事が周りのおとな
  たちにわかったらぼくの秘密はおしまいだ」と3号にしがみついて泣く。
  3号は「そんなリこうな赤ちゃんならいいきかせるといいわ。秘密を守
  ってくれって。」と提案する。

  もう一度、お母さんと一緒にいる赤ちゃんのもとへ。
  お母さん 「なぜさっきからつけてくるの?」
  ミツ夫  「おりいって、そのぼうやと二人きりで話したいんです。」
  お母さん 「あかんぼと話したいなんておかしい人?」
  ミツ夫  「おかしくはこれからなるんです。」

  お母さんと赤ちゃんはミツ夫の家に入っていく。赤ちゃんのお母さんと
  ミツ夫のお母さんは同級生だった。
  1号はお守をさせてと言い、外に出て赤ちゃんと二人きりになる。
  赤ちゃんを説得するが、赤ちゃんが理解できたかわからない。
  赤ちゃんは「パーマ、パーマ」を連発し、ミツ夫は困ってしまう。
  2号、3号がきて、赤ちゃんを説得するも、3号は赤ちゃんにマスクを
  取られそうになり、逃げてしまう。2号は赤ちゃんと会話できたが、
  秘密を守ることを断られてしまう。

  家に帰って悩むミツ夫。
  ミツ夫  「神様、どうかバードマンが来ませんように・・・」
  バードマン「ひさしぶりだね。」
  ミツ夫ずっこける。
  ミツ夫  「もうばれたの。」
  バードマン「ばれたってなにが?ぼくはパーマン5号を作りに来たんだ。」
  ミツ夫  「アワワ言うんじゃなかった。」
  バードマン「おい何かあったな」
  バードマンの精神分析カウンターでばれてしまう。

  バードマンから逃げる1号のもとへ2、3、4号がやって来る。
  パーやんの提案でバードマンはその赤ちゃんに会ってみることに。
  パーやんはパーマンのテストを赤ちゃんにしてくれと頼む。
  分析機で調べると、資格があることが判明。
  パーやん 「その子をパーマンにすれば秘密は外にもれまへんで。」

  ということで、赤ちゃんはパーマン5号になった。

赤ちゃんが「トオクデヨンデルコエガチュル」と新作アニメの主題歌を歌っている。
これが書かれたときは、旧作の時代だったので、後に書き換えられたらしい。
書き換え前は「マッカマントヒルガエチー」(旧作アニメ主題歌)だった。

また、
「あかんぼとはなしたいなんておかしい人?」
「おかしくはこれからなるんです。」
というせりふは、
「あかんぼとはなしたいなんてパーかしら」
「パーにはこれからなるんです」
というせりふだった。
これは脳細胞破壊銃(パーになる)の存在を前提としたものだった。

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