日本語の文の構造

(1) 文 = (連用句)+(体言句)+ 用言句

(2) 用言句 = (連用句)+
                {動詞 または
                 形容詞 または
                 形容動詞 または
                 [名詞句 +(助詞)+ 「だ」等の助動詞]}
                                +(助動詞)+(終助詞)

(3) 体言句 = 名詞句 +(格助詞)+(副助詞)

(4) 名詞句 = (連体句)+
                {名詞 または
                 [文・用言句 +(準体助詞)]

(5) 連用句 = {副詞 または
           用言句(連用形) または
           [文・用言句 +(接続助詞)]}
                           +(副助詞)

(6) 連体句 = 連体詞 または
          文・用言句(連体形) または
          [名詞句+(一部の助詞)+「の」格助詞] または
          [文・用言句 + 一部の副助詞 +「の」格助詞]

(1)文

文 = (連用句)+(体言句)+ 用言句
・文は体言(主語、目的語等)と用言(述語)からなる。

 例)私は(体言)本を(体言)読む(用言)。

・用言は文の主軸であり、必ずなければならない。

・体言は英語文法用語でいうところの、主語や目的語にあたる。
 しかし、日本語文では、主語や目的語は、文の主要成分ではなく、
 用言に対する修飾語としての位置付けである。

・連用句が文全体を修飾することがある。

  例)〜すれば(風が吹けば、桶屋が儲かる)

*解説
 文の主成分が用言のみであるため、
 英語のSV、SVO、SVCなどの文型はない。
 日本語の文型はVの1つだけと言える。
 日本語には、主語がない文とか、2重主語の文があると
 言われるのはこのため。
 2重主語と言われるものは、それぞれ「主体」と「主題」を表す。
 主体は、助詞「が」、主題は助詞「は」を付けて表す。
  例)冬は(主題)水が(主体)冷たい。
 英語の場合、主体が主語になり、主題は前置詞句で表す。
  例)In winter(主題) water(主体) is cold.
 主題だけの文というのも有りうる。
  例)今日は(主題)、とてもねむたい。
 これは、主体の「私」が省略されている。

(2)用言句

用言句 = (連用句)+
            {動詞 または
             形容詞 または
             形容動詞 または
             [名詞句 +(助詞)+ 「だ」等の助動詞]}
                            +(助動詞)+(終助詞)
・用言(述語)には、動詞、形容詞、形容動詞がある。

・動詞
  例)読む(私は本を読む)
    動く、見る(「う」段の音で終わる)

・形容詞
  英語では、形容詞はそのままでは述語になれないため、be動詞を必要とするが、
  日本語では、そのままで述語になることができる。
  例)赤い(りんごは赤い)
    長い、寒い、美しい(「い」で終わる)

・形容動詞
  例)静かだ(波が静かだ)
    こんな、そんな、あんな、どんな、
    はるか、しずか、にぎやか、おごそか

・名詞+「だ」等の助動詞
  名詞は、「だ」「です」「らしい」等を付けて、述語になることができる。
   例)山だ(あれは山だ)
  助動詞の前に助詞を付けることがある。
   例)明日からだ(試験は明日からだ)
  そのほかの例は、下記「用言以外につながる助動詞」を参照のこと。
  終助詞が付くと「だ」等の助動詞が省かれることがある。
   例)どれがあなたの家か

・用言に助動詞が付くことがある。
  例)読む+だ→読んだ(私は本を読んだ)
    れる、られる 受身、可能
    せる、させる 使役
    ない     否定
    らしい    推定
    たい     希望
    だ、です   断定
    た、だ    過去
    う、よう   意志
    まい     打消しの推量、意志
    ようだ    たとえ、例示、推定
    そうだ    伝聞、様態
    ます     丁寧

・用言に終助詞が付くことがある。
  例)読む+か(きみは本を読むか)
    よ  (これは本だよ)

・連用句が用言を修飾することがある。
  例)とても(氷はとても冷たい)

(3)体言句

体言句 = 名詞句 +(格助詞)+(副助詞)
・体言句は、文の中で、用言が表す事柄に対する、主体や対象等を表す。
 格助詞か、副助詞を伴う。
  例)私が、君を、それは

・格助詞は名詞句を主語や目的語等にする。
  例)が  (私が見る)
    に  (ここにいる)
    を  (本を読む)
    で  (ここでする)
    へ  (そこへ行く)
    から (ここから出る)
    より (彼より高い)
    と  (彼と泳ぐ)

・副助詞は格助詞の後につけ、補足的な意味をそえる。
  例)は  (学校には行きません)
    も  (学校にも行きました)

・格助詞なしで副助詞が付くこともある。
  例)は  (私は行きません)
    も  (私も行きました)

(4)名詞句

名詞句 = (連体句)+
            {名詞 または
             [文・用言句 +(準体助詞)]
・基本的には、名詞からなる。

・準体助詞は文・用言につけ、名詞的な意味を作る。
  例)の  (走るのが好きです)
       (あなたが来たのを私は知っています)

・準体助詞を使わない文・用言の名詞化
  例)誰が来たか(誰が来たかを私は知っています)

・連体句が名詞を修飾することがある。
  例)大きな家

(5)連用句

連用句 = {副詞 または
       用言句(連用形) または
       [文・用言句 +(接続助詞)]}
                       +(副助詞)
・連用句は用言や文を修飾する。

・基本的には、副詞からなる。
  例)こう、そう、ああ、どう、
    すぐに、とても、もっと、かなり

・用言の連用形が副詞的な意味になることがある。
  例)赤く(赤く燃えている)
    静かに(静かに泣く)

・文・用言+接続助詞も副詞的な意味になるとがある。
  例)が  (聞きましたが、わかりません)
    から (聞きましたから、わかります)
    と  (行くと、思います)
    て  (走って、行く)
    ながら(寝ながら、本を読む)
    ば  (行けば、良かった)

・副助詞は副詞、用言の連用形、接続助詞の後につけ、補足的な意味をそえる。
  例)は  (そうは、いかない)
       (悲しくは、ありません)
       (行くとは、思いませんでした)
    も  (すぐにも、来てください)
       (暑くも、寒くも、ありません)
       (思っても、みない)

(6)連体句

連体句 = 連体詞 または
      文・用言句(連体形) または
      [名詞句+(一部の助詞)+「の」格助詞] または
      [文・用言句 + 一部の副助詞 +「の」格助詞]
・連体句は名詞を修飾する。

・基本的には、連体詞からなる。
  例)この、その、あの、どの、
    大きな、小さな、いろんな

・文・用言の連体形が連体詞的な意味になることがある。
  例)赤い(赤いバラ)
    動く(動く歩道)
    静かな(静かな波)

・「名詞+の」が連体詞的な意味になることがある。
    例)彼の(彼の本)
  「の」の前に一部の助詞が付くことがある。
    例)カナダからの(カナダからの手紙)
  そのほかの例は、下記「助詞「の」につながる助詞」を参照のこと。

・一部の副助詞が付いた文・用言+「の」格助詞も連体詞的な意味になることがある。
   例)泣くだけの(泣くだけの子供)
  そのほかの例は、下記「助詞「の」につながる助詞」を参照のこと。

補足事項

品詞について

  体言      主語、目的語になる
    名詞

  用言      述語になる
    動詞    終止形がウ段の音で終わる
    形容詞   終止形が「い」で終わる
    形容動詞  終止形が「だ」で終わる

  副詞      用言を修飾する

  連体詞     体言を修飾する

  助動詞     用言に付いて用言の意味を拡張する

  助詞
    格助詞   体言に付いて修飾語にする
    接続助詞  用言に付いて修飾語にする
    終助詞   文の終わりに付ける
    副助詞   いろいろな語に付いて意味をそえる
    並立助詞  語と語を同等につなぐ
    準体助詞  名詞化する

  接続詞     文と文をつなぐ

  感動詞     他の語と文法上の関連を持たない

並立助詞、接続詞、感動詞は上記の構造表に出て来なかったので、下で説明する。
接続詞、並立助詞について

・接続詞は文と文をつなぐ
  例)しかし(東京に行った、しかし、スカイツリーには行かなかった)
    そして(川に行った、そして、洗濯した)

・並立助詞は語と語を同等につなぐ
  例)と  (罪と罰)
    か  (山か海に行く)
感動詞について

  感動詞とは感動、応答、呼掛けを表す語である。
  また主語、述語、修飾語となることがなく、
  他の語に修飾されることもない。
  つまり他の語と文法上の関連を持たない品詞である。

  次のようなものがある。
  感動
    ああ、えっ、おお、ほら
  応答
    いいえ、いや、うん、はい
  呼びかけ
    おい、こら、さあ、ねえ
用言の活用とつながる語

 活用する語つながる語
動詞形容詞形容動詞用言体言 助動詞 接続助詞 副助詞 終助詞 格・準体助詞
五段一段カ行サ行
未然形−a × ×    ない        
−a × ×    ぬ(ん)        
−a × ×    せる(させる),れる(られる)        
−o −かろ−だろ   う(よう)        
連用形−い,し,っ,ん−かっ−だっ   た(だ) たり(だり)      
−い,し,っ,ん−く      て(で),ても(でも)      
−i × ×    ます,たい,たがる ながら は,も,こそ,さえ,でも  
−i    そうだ(様態)        
× × × × −く −に      しか    
× × × × −く −で ない、ある     は,も,こそ,さえ    
終止形−u −る くる する −い −だ    そうだ(伝聞) と,けれど(も),が,から,し  な(なあ),ぞ,とも,よ,わ,ね 
−u −る くる する −い    らしい,だろう,でしょう,なら  など,なり,やら,か,だの か,や,さ  
−u −る くる する × ×    まい      
連体形−u −る くる する −い −な   ようだ のに,ので まで,だけ,ばかり,ほど,くらいの,が,に,より
−u −る くる する × ×        しか,きり    
仮定形 −e −れ くれ すれ −けれ−なら          
命令形 −e −ろ,よこい,こよしろ,せよ× ×             
用言以外につながる助動詞

助動詞  前に付く語       例
-------------------------------------------------
ようだ  助詞「の」       まるで雪のようだ
らしい  体言             ここは病院らしい
        助詞「の」       この本は彼のらしい
        助詞「から」     試験は明日かららしい
        助詞「まで」     特売は今日までらしい
        助詞「ばかり」   講習は1時間ばかりらしい
        助詞「ほど」     会社まで2時間ほどらしい
だ      体言             ここは病院だ
        助詞「の」       この本は彼のだ
        助詞「から」     試験は明日からだ
        助詞「まで」     特売は今日までだ
        助詞「ばかり」   講習は1時間ばかりだ
        助詞「ほど」     会社まで2時間ほどだ
です    体言             ここは病院です
        助詞「の」       この本は彼のです
        助詞「から」     試験は明日からです
        助詞「まで」     特売は今日までです
        助詞「ばかり」   講習は1時間ばかりです
        助詞「ほど」     会社まで2時間ほどです
助詞「の」につながる助詞

前に付く語  例
-------------------------------------------
格助詞
  へ      学校への道のり
  と      彼との話
  から    カナダからの手紙
  より    実家よりの知らせ
  で      会社での食事
  まで    今日までの授業
副助詞
  ばかり  泣くばかりの人
  だけ    怠けるだけの日々
  ほど    彼ほどの人
  くらい  熱いくらいの気温
  など    道徳などの教育
  か      誰かの本
助動詞の活用

基本形 れる(られる) せる(させる)やがる たがるたい らしい ない まい う(よう)
意味 受身,尊敬,自発,可能使役 ぞんざい希望 希望 推定 打消 打消推量,打消意志推量,意志,勧誘
活用の型 一段 一段 五段 五段 形容詞形容詞 形容詞不変化 不変化
未然形れ(られ) せ(させ) やがら たがら× × × × ×
× × × たがろたかろ× なかろ× ×
連用形れ(られ) せ(させ) やがっ たがったかっらしかっなかっ× ×
れ(られ) せ(させ) やがり たがり× × × × ×
× × × × たく らしく なく × ×
終止形 れる(られる) せる(させる)やがる たがるたい らしい ない まい う(よう)
連体形 れる(られる) せる(させる)やがる たがるたい らしい ない まい う(よう)
仮定形 れれ(られれ) せれ(させれ)やがれ たがれたけれらしけれなけれ× ×
命令形 れろ(られろ) せろ(させろ)やがれ × × × × × ×

基本形 そうだ そうだ べきだ ようだ です ます た(だ) ぬ(ん)
意味 様態 伝聞 当然 比況,例示,推定断定 丁寧な断定丁寧 過去,完了,存続,確認打消
活用の型 形容動詞形容動詞形容動詞 形容動詞 形容動詞特殊 特殊 特殊 特殊
未然形× × × × × × ませ × ×
そうだろ× べきだろ ようだろ だろ でしょ ましょたろ(だろ) ×
連用形そうだっ× べきだっ ようだっ だっ でし まし ×
そうで そうで べきで ようで × × × ×
そうに × べく ように × × × × ×
終止形 そうだ そうだ べきだ ようだ です ます た(だ) ぬ(ん)
連体形 そうな × べき(べきな)ような です ます た(だ) ぬ(ん)
仮定形 そうなら× べきなら ようなら なら × ますれたら(だら)
命令形 × × × × × × ませ × ×
助動詞の並び順

せる(させる)  >  れる(られる)  >  やがる,たがる  >  ます,たい  >  らしい,そうだ,ようだ,べきだ
>  ない,まい,ぬ(ん)  >  だ,です  >  た(だ),う(よう)

・上記以外の並びもある。
  例)「赤かったです」(比較「穏やかでした」)
    「彼は行ったそうだ」(比較「彼は行きたそうだった」)

・助詞が間に入ることがある。
  例)行くしかない。
        勝手にするまでだ。
        昨日、行ったばかりだ。
        見るだけだ。
        飛ぶ鳥を落とすほどだ。
        首が苦しいくらいだ。
その他の事項

・時を表す名詞が連用句になることがある。
  例)昨日、友達が来た。

・一部の形容詞には、連用形の後に助詞「の」が付くものがある。
  例)多くの人。近くの橋。

・「同じ」(形容動詞)の連体形は、「な」を付けない。
  例)彼と同じ高校だ。
 連用形は、「く」が付く場合がある。
  例)彼は同じく学生だ。

・「が」が主語とならない場合
    例)私には、この問題が、わかる。(主語は「私」)
        鳥は、飛ぶことが、できる。(主語は「鳥」)
        私は、ラーメンが、好きだ。(主語は「私」)
        彼は、チーズが、嫌いだ。(主語は「彼」)
機能語一覧

形式名詞
    こと、もの、ところ、とき、はず、とおり、ため、ゆえ、つもり、うち、あいだ

人称代名詞
    自称
        わたくし、わたし、ぼく、おれ
    対称
        あなた、きみ、おまえ
    他称
        こいつ、そいつ、あいつ、かれ
    不定称
        どいつ、だれ、どなた

指示代名詞
    物事
        これ、それ、あれ、どれ
    場所
        ここ、そこ、あそこ、どこ
    方向
        こちら、そちら、あちら、どちら
        こっち、そっち、あっち、どっち

形式動詞
    ある                  〜である、〜てある
    いる                  〜ている
    みる                  〜てみる
    くる                  〜てくる
    いく                  〜ていく
    おく                  〜ておく
    しまう                〜てしまう
    やる                  〜てやる

形式形容詞
    ない                  〜でない、〜てない
    ほしい                〜てほしい

形容動詞
    指示
        こんな、そんな、あんな、どんな
    〜か型
        はるか、しずか、にぎやか、おごそか、わずか、おだやか、かすか、さだか、ひそか、ゆたか
    形容詞の語幹型
        やわらか、こまか、あたたか
    名詞型
        同じ、まん丸、真っ黒、真っ白、真っ赤、真っ青、
        きれい、すてき、大変、本当、便利、親切、壮大、面倒、正直、健康、元気、正確、異常

副詞
    指示
        こう、そう、ああ、どう
    状態
        いきなり、そっと、また、やがて、ふと、すぐに、ときどき
    程度
        たいそう、かなり、ずいぶん、もっと、とても、よほど、非常+に
    陳述
        どうして、なぜ、いつ、おそらく、たぶん、たとえ、いくら、かりに、もし、
        決して、少しも、まさか、よもや、まるで、ちょうど、どうか、ぜひ
    擬音語、擬態語
        ぱたぱた、どっしり

連体詞
    指示
        この、その、あの、どの
        こういう、そういう、ああいう、どういう
        こうした、そうした、ああした、どうした
    の型
        かの(彼の)、大の、当の、本の、例の
    が型
        わが
    な型
        大きな、小さな、おかしな、いろんな、ひょんな、ろくな
    た型
        たいした(大した)、大それた、とんだ、ふとした
    る型
        ある、とある、去る、きたる(来る)、あらゆる、いわゆる、いかなる
        明くる、かかる、確たる、最たる、さしたる(然したる)
        主たる、名立たる、何たる、単なる、尽きせぬ
    他
        くしき(奇しき)

助動詞

    せる(させる)            使役
    れる(られる)            受身・可能・自発・尊敬
    ます                    丁寧
    たい                    希望
    たがる                  希望
    ない                    打ち消し
    ぬ(ん)                  打ち消し
    だ                      断定
        だろ+う            推定(「だ」の未然形+「う」)
        なら+ば            仮定(「だ」の仮定系+「ば」)
    です                    断定
        でしょ+う          推定(「です」の未然形+「う」)
    べし                    義務
    た(だ)                  過去・完了・存続
    う(よう)                推量・意志
    まい                    打消しの推量・意志
    ようだ                  たとえ・例示・推定
    らしい                  推定
    そうだ                  伝聞・様態
    やがる                  ぞんざい
    こと+が+できる        可能
    うる*                  可能
    かねる*                不可能
    て+ほしい              希望
    て+ない                打ち消し
    で+ある                断定
    の+だ                  断定
    の+です                断定
    べき+だ                義務
    なけれ+ば+なら+ない  義務
        なくちゃ            義務(「なければならない」の省略形)
        なきゃ              義務(「なければならない」の省略形)
        ねば                義務(「なければならない」の省略形)
    ざる+を+え+ない      必要
    て+も+いい            許可
    なく+て+も+いい      許容
    なさい*                命令(「なす」の丁寧「なさる」の命令形)
    だろ+う                推量
    か+も+しれ+ない      推量
    に+ちがい+ない        推量
    はず+だ                推定
    と+みえる              推定
    かける*                直前
    よう+と+する          直前
    ところ+だ              直前
    つもり+だ              意志
    て+は+いけ+ない      禁止
    て+も+かまわ+ない    許容
    て+もらう              受身
    て+くれる              受身
        て+くれ            命令
    て+くださる            受身
        て+ください        依頼(「くだす」の丁寧「くださる」の命令形)
    と+いい                示唆
    ほう+が+いい          示唆
    て+いる                継続
    て+ある                完了
    て+おく                準備
    て+しまう              完了
        ちゃう              完了(「てしまう」の省略形)
    て+やる                恩恵
    て+あげる              恩恵
    て+いただく            恩恵
    て+いく                移動
    て+くる                移動
    て+みる                試行
    て+みせる              試行

助詞
    格助詞
        が                主語(私が行く)
        を                対象(新聞を読む)
        に                場所(運動場に集合する)
        へ                方向(東へ向かった)
        で                場所(公園で)
                          手段(飛行機で)
        と                一緒(彼と行った)
                          結果(氷が水となる)
                          比較(君は彼と違う)
                          引用(〜と言う)
        から              起点(駅から来た)
        より              比較の基準(これよりよい)
        まで              終点(地平線まで続いている)
        の                修飾語(私の本)
        に+つい+て
        に+よっ+て
        に+おい+て
        の+ため+に
        と+とも+に
        と+し+て
    接続助詞
        ば                接続(晴れれば行こう)
        と                接続(春になると花が咲く)
        ても、でも        接続(呼んでも答えない)
        けれど、けれども  接続(雨が降ったけれど行く)
        が                逆接(店に行ったが開いてなかった)
        のに              逆接(知らないのに知ったふりをする)
        ので              順接(寒いので風邪を引いた)
        から              原因・理由(古いから壊れた)
        し                並立(雨が降るし、風も吹く)
        て、で            接続(疲れて返事が書けない)
        ながら            接続(歩きながら、食べる)
        たり、だり        並立(寝たり起きたり)
        もの+の          逆接(言うももの実行しない)
        ところ+で        逆接(行ったところで、間に合わない)
    副助詞
        は                強調(私は行きません)
        も                同類(私も行きます)
        こそ              強調(今度こそ優勝する)
        さえ              類推(口さえきけなかった)
        でも              類推(子供でも知っている)
        しか              限定(顔しか見えない)
        まで              限定(許可がなければ勝手にするまでだ)
        ばかり            程度(五百円ばかりかかった)
                          限定(大きなことばかり言っている)
        だけ              程度(それだけわかる)
                          限定(見るだけで買わない)
        ほど              程度(読めば読むほど面白い)
        くらい、ぐらい    程度(3冊ぐらい読みたい)
        など              例示(ひのきなどがはえている)
        きり、ぎり        限定(一回きり)
        なり              例示(私になり知らせて)
                          並立(山なり海なり行くが良い)
        やら              不確か(どこに行くのやらわからない)
                          並立(泣くやら叫ぶやら)
        か                不確か(どこかへ行った)
    終助詞
        か                疑問(だれですか)
        かな              疑問(これはパンかな)
        な                禁止(食べるな)
        な、なあ          感動(良い天気だなあ)
        や                感動(すばらしいや)
                          呼びかけ(花子や)
        ぞ                念を押す(出かけるぞ)
        とも              強調(いいとも)
        よ                感動(おもしろいよ)
        の                疑問(行くの?)
                          軽い断定(見るの)
        わ                感動(あめが降っているわ)
        ね、ねえ          感動(すばらしいね)
        さ                弱い断定(たまに失敗もあるさ)
    並立助詞
        と                並立(鉛筆とノート)
        や                並立(電車やバス)
        か                並立(山か海に行く)
        だの              並立(予習だの復習だの)
    準体助詞
        の                体言化(走るのが速い)
        から              体言化(現場に着いてからが大変だ)
        まで              体言化(家に着くまでが遠足です)
        ばかり            体言化(悲しいばかりが人生ではない)
        だけ              体言化(働くだけが人生ではない)
        くらい            体言化(熱いくらいが良い)

    *複数個所にあるもの
                          意味的に同じもの  意味的に違うのも
        と                格、接続、並立
        か                副、終、並立
        の                格、準体          終
        から              格、接続、準体
        まで              格、副、準体
        ばかり            副、準体
        だけ              副、準体
        くらい            副、準体
        が                                  格、接続
        や                                  終、並立

接続詞
    順接
        それ+で、だから、する+と、そこ+で、ゆえ+に、したがって、で、それ+ゆえ、よって
    逆接
        しかし、だが、ところ+が、けれど、けれども、でも、だけど、が、と+は+いえ、しかる+に、な+の+に
    累加(添加)
        それ+から、なお、しかも、そして、それ+に、その+うえ
    並立(並列)
        また、および、ならび+に
    対比・選択
        それ+とも、あるい+は、また+は、もしくは
    説明・補足
        つまり、なぜ+なら、ただし、もっとも、すなわち、要する+に、たとえば
    転換
        ところ+で、さて、では、ときに

感動詞
    感動
        あ、ああ、あっ、あら、あれ、えっ、おお、おや、ほら、まあ、まあまあ、やれやれ、あわや、はてな
    呼びかけ
        おい、こら、これ、これこれ、さあ、そら、それ、どれ、ね、ねえ、もし、もしもし、やあ、やい、のう
    応答
        ああ、いいえ、いや、うん、ええ、はい
    あいさつ
        こんにちは、こんばんは、さようなら、おはよう(ございます)
    掛け声
        そら、どっこいしょ、よいしょ、ほいきた

他の品詞の転用には、*を付けて表す。
複数の単語の複合には、+を付けて表す。

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